スゴロクガンダム戦記(旧潜水艦) 作:ハトメヒト(ヒットマン)
「う、うーん・・・・・・ここはどこ? 確か艦長室のソファーで寝ていて」
よく分からない森の中で俺は立っていてボーっとしていたが、いきなり後ろから何かが近づいてくる様な気がしたので怖くなり身構えた。
(な、なんなんだ!? この胸のざわめきは、俺の心がたぎる様な・・・・・・)
俺は妙な懐かしさを感じていた。
なんというか、子供の頃の懐かしい雰囲気に似ていたのだ。
そんな事を考えていると木の上から何かが飛び出してきた。
「だ、誰だ・・・・!!」
俺が怯えながらそう言うと、いきなり目にも止まらぬ速さでパンチを繰り出してきた。
「流派東方不敗は!」
「は!? え、えーっ!」
俺は、いきなり良く分からないが10連撃ぐらい殴られたので怖くなって逃げた。まだ追ってくる。
「逃げるでない、このたわけが!! 流派東方不敗は!」
「嫌だ殴らないでぇ!!」
(嫌だ殴られたくないよ何なんだよあのおっさん!? ま、まさか確か、本名シュウジ・クロスで東方不敗マスターアジアと呼ばれているあの人なんじゃ!?)
一方で艦長室では・・・・・・
「艦長~!!艦長~!!起きてくださいよ艦長~」
「ウァァァァァァァ嫌だァ!!」
「うぁ!! びっくりしたな・・・・・・・大丈夫なのかな?」
モビルスーツ隊の隊長であるトム・マーベリック少尉は困っていた。
アデン基地襲撃においてのモビルスーツ隊の連携作戦について聞いておきたかった為、起こしてるがいっこうに起きないのだ。
「アデン基地もうすぐなんで起きてくださいよ艦長~! 艦長~! うーん起きないか。そういえば艦長すごろく持っていたっけな起きるまで面白そうだからやってみるか・・・・・・」
トムは、ガンダムすごろくを探し始めた。
一方で俺の方はというと・・・・・・。
「やめてくれ~!!」
逃げていた。
必死こいて逃げていた。
東方不敗と思しき人は、追いかけ続けてくる。
「待てと言うておろうに!!」
「待ちません殴ってくるから待ちません!! 大事なことなので二度言いましたよ」
(くそッ!! いつまで追ってくるんだよあのオッサン・・・・・・もう俺は持たないぞ)
俺は辛くなってきていた。
「貴様! 待たぬようだな、待たぬなら実力行使するまでよぉ! 十二王方牌大車併!!」
「うわぁぁぁああ!! 本当に勘弁して貴方一体誰なんですか?」
「教えるわけなかろう。お主は知っているはずだからのぉワシの名を・・・・・・」
「教えてくれないんじゃ逃げるだけって、うぉ! 危ない」
「ならば逃げるが良い。だが逃げただけでは捕まるのが落ち・・・・・・」
「向かって来いと嫌だね。死にたくないからな」
俺はまだ逃げ続けていた。
すごろくを探していたトムはというと・・・・・・。
「ここにあったか。じゃあ誰もいないし遊ぼうかな・・・・・・」
と机の引き出しからすごろくを見つけ出して、おもむろにすごろくを広げ始めた。