聖域に着いた。とりあえず任務の報告とついでにこいつの仮面をもらいに行かなければならない。
「これから教皇宮へ行って教皇に会いに行く。それまで12宮を通らねばならんが、少し走っていくからなそこまで時間はかからん。肩車のままで行くぞ。」
「はい!」
元気よく返事をしたズグラの声を聴きながら軽く走り始める、まずは白羊宮だ、牡羊座のシオンはついこの間聖域に来たばかりのやつで、なんでも聖衣の修復師だそうで、任務以外は宮にこもってたりすることが多いので、全然会話したことがない。
「小宇宙は感じる、たぶん奥にこもって聖衣かなんかの修復でもしてんだろ、次行くぞ。」
呼びかけても返事がないので次
金牛宮はアルデバランは任務中でいなかったが、ちょうど弟子の一人が宮内にいた。」
「蠍座のカルディア様!…と?おとおりですか?」
「あぁ、任務が終わったからな、こいつは弟子だ。」
「弟子!?」
ズグラがおろしてくれというのでいったん肩から降ろす
「初めまして。カルディア先生の弟子のズグラです。よろしくお願いします。」
「あぁぁ、これはどうもご丁寧に…牡牛座がアルデバランの弟子テネオです、こちらこそよろしくお願いします…」
「じゃぁ通るな!」
挨拶が終わったところで切り上げる、12宮もあるからな長くいすぎると夜になっちまう。またズグラを肩にのせて歩き出す。双児宮は長めの任務で留守だった、女官はいたが挨拶して次を目指す。
次は巨蟹宮、マニゴルドんとこだ。
「初めまして蟹座マニゴルド様」
「お、おう初めまして、え、こんな礼儀正しい子がお前の弟子…?」
「なんだよ、文句でもあんのかよ…」
自分でもわかってる、疑問に思われるぐらい性格があっていないのは…
まぁあんな目つきの悪い顔してるがいいやつなので、ズグラには何かあったらこいつを頼ってもいいと伝えておく。
獅子宮は留守、今はいないからな。候補生のレグルスたぶんこの時間だったらシジフォスのところだろう。
処女宮、正直アスミタは少し苦手だ、あいつ何考えてるのかわかんねぇからな。
といってもズグラはそんなことないらしく、瞑想中のあいつに挨拶をしていた。アスミタも普通に返してたしな。
こいつも弟子だと言ったら驚いていた…気がする。
天秤宮も留守。雑兵曰く任務中。
そして天蠍宮。俺の守護宮。これからこいつが暮らす場所でもある。軽く案内してやる。はたから見てもわかるほど楽しそうにしている。聖衣を置いて次の宮へ向かう。
人馬宮にはシジフォスとやっぱりレグルスがいた。
「カルディアその子は?」
「俺の弟子だ!拾ってきた。」
おろしてやったズグラはシジフォスに挨拶してからレグルスほうへ行ったようだ。
「お前が弟子をか…なにかあったら言うといい、少しでも力になれるだろう」
「おう、ありがとな。」
「シジフォス!!おれ、兄さんだって!」
レグルスがシジフォスの横腹に突っ込んでくる、ズグラも帰ってきた、どうやらズグラがレグルスのことを兄さんと呼んでやったらしい。興奮しながら話しているレグルスを横目に次の宮を目指すことにする、ズグラは手を振っていた。
摩羯宮、エルシドも任務中。最近は冥闘士やらなんやらが現れるのが多く、任務も多いくなっている。任務は嫌いじゃないがその後の書類仕事は嫌いだ。
「先生!次は宝瓶宮ですよね!デジェル先生がいる。」
あぁそうだ、次は宝瓶宮。水瓶座のデジェルの守護宮だ。大声で呼びかける。
「おーーーい!デジェルー!」
しばらくしてから、奥から出てきた。読書中だったか、眼鏡かけっぱだな。
「うるさいぞ…カルディ…ア?」
ズグラに目をやって固まった。面白いな。追い打ちをかける。
「お前と俺の弟子だ!」
「…最初から説明しろ!」
おおぅ首ががくがくして取れそう、てかしゃべれねぇ…クールだクールだぞデジェルぅ
「デジェル先生カルディア先生がしゃべれないです」
「…………」
おっ、また固まった、今のうちに抜け出そっと。
取り敢えず、意識を取り戻したデジェルにかいつまんで事情を説明したが、ズグラがめっちゃ捕捉して、デジェルに呆れられた目を向けられた。うちの弟子ってばすごい子だなぁ。
取り敢えず夕飯は一緒に食べることになった。次の宮へ向かう。ズグラからなんだか生暖かい何とも言えない目を向けられたが何だったのだろう。
次は双魚宮アルバフィカのいる宮だ。ズグラが薔薇に近ずいていたのでそっと離す。この辺にあるのはほとんど無害のバラだが子供のズグラにはわからんからな、無害な薔薇のエリアもあるからあとで教えてやろう。アルバフィカはもうちょっと奥のとこ、無害なエリアで薔薇の世話をしていた。ズグラはアルバフィカに近づいってたがアルバフィカに言われて止まってその場で自己紹介していた。アルバフィカもびっくりしながらも返していた、俺の見立てではこの二人は割と仲良くなれる気がする。気がするだけだがな。