とある少女のデジモン生活   作:狛さん

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1年ぶりです、なかなか話が思いつかなくて全然かけてなかったです…別に忘れてた訳では無いですよ!?
まだまだこのシリーズは続きますのでよろしくお願いします!


5話

「さぁ今こそ無限の可能性をエボリューションするのよ!」

 

「いきなり進化しろと言われたってすぐ進化出来ないよ!」

 

「お姉ちゃん…熱い…」

 

ドリモン天高く掲げ進化しろと闘志を燃やすシスタモンノワールに唯ならぬ恐怖感を感じ汗をかくことが出来ないのに全身が冷や汗をかいた錯覚になる。

 

「気合いよ!進化したいと強い思いと熱い執念を持てば大体の事は何とかなるわ!少年漫画では大体気合いと強い思いと主人公補正とかで何とかなるのよ!」

 

「いや漫画の話だよね!?私は主人公とかじゃないから主人公補正とかないし気合いで進化する気が起きないからね!?」

 

「だいじょーぶ!主人公はそれぞれを生きる己自身!皆それぞれの人生…いえデジモン生を歩む己自身が主人公!

つまり私が今歩んでるデジモン生は私が主人公、ドリモンがこれから歩むデジモン生は貴方自身が主人公なのよ!」

 

「な…なんか厨二病っぽいけど地味にかっこいい…」

 

「お姉ちゃん、根っからの厨二病…治すのは9割不可能…」

 

ふんす!とドヤ顔をし決まった!と満足気な顔をするシスタモンノワールにドリモンは9割方引きながらも少しだけかっこいいとほんの少しだけ思った。

、妹のシスタモンブランの発言でその僅かな尊敬は無へと消え去った。

 

「厨二病なんだ…」

 

「お姉ちゃん少年漫画の読みすぎで殆ど深い事言ってそうで言ってない…もう治しようもない。

不治の病」

 

「そ…そうなんだ…(この子さり気なく酷いこと言ってるなぁ…)」

 

容赦なく発せられるシスタモンブランの毒舌にドリモンはタジタジになり返す言葉も出来なかった。

 

「少年漫画は私たちが目指す見本が詰まっているのよ!少年漫画は私たちが目指す物がありとあらゆる熱く燃えるストーリーで、描かれているのよ!?

熱血少年漫画こそ私たちが目出す教科書と言えるべき書物なのよ!」

 

「ほらね?お姉ちゃん残念な頭してるでしょ?」

 

「あー…うん…結構手遅れというか…凄いね色々と…」

 

シスタモンノワールの熱血少年漫画へ熱にドリモンは思わずチベットスナギツネの様な表情になり考えるのを放棄したくなった。

これが現実ではなく夢だったらなぁ…今すぐ目が覚めてデュークモンの焼きたてのパンが食べたい、このカオスな現状は夢見が悪い悪夢だったらいいな。それが叶わぬのならこの手遅れな厨二病患者の口にデュークモン特製のパンを突っ込みたい、突っ込んだら暫くは黙ってくれるのだろうかと投げやりな現実逃避で遠くの空をぼんやり見つめる。

ハックモンも大変な思いをしたのだろうけど厨二病を発症した姉をもったシスタモンブランも毒舌になるくらい大変なんだなぁとぼんやりと現実逃避をしながら思った。

 

「お姉ちゃんそろそろドリモン下ろしてあげて、進化出来ない。」

 

「それもそうね!」

 

「(やっと下ろされた…手足が地面に着いているのって素晴らしいことなんだなぁ…)」

 

「さぁ!気合いで進化よ!」

 

ようやくドリモンを下ろしさぁ気合いで進化と燃えるシスタモンノワールに脳筋すぎると喉元まで出かかったが何とか押しとどまり変わりに大きなため息を着く。

いったいどうしたらこんな漫画大好きすぎる脳筋に育つのだろうかと、もしかしたら師匠であるガンクゥウモンの熱血すぎる影響でこうなったのだろうかと、精神的に疲れてもう頭がぐわんぐわんしながらぼんやり思った。

 

「気合いといっても私そういう熱苦しいのできないよ」

 

「大丈夫よ、私達はデジモンなんだから何とかなるわ!気合いで願ったらデジコアが反応して多分進化するわよ!

何事も気合いが大事なの!」

 

「…その気合いで暗黒進化(間違った進化)したら?」

 

「その時はおねいちゃんかロイヤルナイツがバッサリ苦しまずにやってくれるから安心」

 

「…全然安心できないよ、暗黒進化したらロイヤルナイツかシスタモンが私をバッサリ殺るって?

何この子怖いわぁ…今までのデジモンより怖いんだけど、やだぁ私君たちの前で進化したくないよ」

 

あまりにも物騒すぎる返答に流石のドリモンも進化をするが嫌になってくる。

半場強引に進化を勧められてもそう簡単に進化できるわけでもないし無理矢理の進化は嫌すぎる、もうシスタモン姉妹の口いっぱいにデュークモンの愛情籠った特製パンを詰め込んでやろうかと内心イライラとしながらジト目でシスタモン姉妹を睨んだ。

 

「時が来ればいずれ進化する…ドリモン必ず進化しなければならない。

進化してこの世界護る…これドリモンの宿命であり運命逃れることは決してできない」

 

「…なにかすごく怖い」

 

「大丈夫…怖くないドリモン強くならなくちゃいけない。

今は赤ちゃんでも死ぬほど鍛えて使命を全うしなければならない…例えイグドラシルとロイヤルナイツを敵にしたとしてでも。

それがドリモンの行き着かなければならない進化」

 

このシスタモンブランは何者なんだろうか、先程から厨二病で残念な事ばかりを言っている姉のシスタモンノワールと違い言っている事は恐ろしいが説得力はある、シスタモンブランはドリモンが行き着く先を見越しているようだ。

 

「シスタモンブランは私のことを知っているの?」

 

「知ってる…ドリモン…デュークモンに世界樹に連れてこられた…デュークモンとオメガモンドリモン育て鍛えてる…それが答え」

 

「そ…そうなんだ」

 

「慌てる必要ない…いずれ嫌という程分かる…試練来るまで…デュークモンとオメガモンに死ぬほど鍛えられるといい…

今はお姉ちゃんの無理強いを避けるのが試練…お姉ちゃん死ぬほどしつこい…凄くしつこくてうるさい…だからモテない…」

 

「ちょっと黙って聞いていたらそれ心外よ!それは私の魅力に気づかない奴が悪いの!それに私達デジモンに性別という理念はそもそもないじゃないのよぉ!」

 

シスタモンブランと心外というようにシスタモンノワールは反論するが性別があったらモテないと言われうぐぐとおし黙る。

この時だけシスタモンブランが凄いと素直に尊敬する、姉妹というオリハルコンのように硬い絆がおりなせる技なのか単なる妹が毒舌すぎるだけなのか分からないが今この場を離れるのは今しかないと思い全力でこの空間からダッシュした。

幸いシスタモン姉妹はドリモンから目を逸らしていた為転がりでるように部屋を脱出した。

 

「はぁ…今進化しろと言ったって出来るわけないじゃん…」

 

シスタモン姉妹によって心身共に疲れを感じたドリモンは休息をとろうと寝室へ行こうとチョコチョコと小さい足を動かし無駄に広い回廊を歩く、世界樹自体とドリモンの体自身小さいため歩いても歩いても景色は変わらない。

 

「はぁぁぁ…今日は厄日だぁ…変な姉妹には振り回されるし妹の方には脅されるし…散々すぎる…部屋に帰って寝ようかな…」

 

「困っているようだな幼き者よ!」

 

「あ…あなたは!?」

 

「俺の名は…地神!神鳴!火事!親父!でお馴染みのガンクゥモンだ!!!」

 

背景にチュドーンと爆発が入ってそうな雰囲気とこの漂う親父の小宇宙は頑固親父成分100%のガンクゥモンだ。

ドリモンは迷った、デュークモンから言われた通り知らないデジモンに着いてかないのかそれともガンクゥモンの相手をした方がいいのか本気で悩んだ。デュークモンは此処の奴らは面倒だから相手にするなと言われたのでここはデュークモンの言葉を守る事にして目の前の親父をスルーする事にした。

 

「おいおい無視とはマナーがなってないんじゃないか!!」

 

「あ、デュークモンに怪しいデジモンは相手にするなと言われたので…」

 

「ガッハハハハハ!!デュークモンの言いつけを守るか!!!

それは素直でよろしい事だ!」

 

ガンクゥモンはワシワシと少し乱暴にドリモンを撫でまわしデュークモンから丁寧にふわふわサラサラに手入れされた自慢の毛並みがぐしゃぐしゃにされ気分はどん底で重たいため息が出る。

こちとら精神が立派な女の子なんだから配慮ってものをして欲しい、デュークモンと(一応オメガモン)はちゃんと女の子扱いしてくれるのにガンクゥモンときたら乙女の毛並みを乱すなんてデリカシーの欠けらも無いとドリモンはプンスコと怒るが等のガンクゥモンは気にせずにガハハハハッと笑っていた。

 

「コラコラまたワシを無視して行くんじゃない!」

 

「だってめんどくさいし…」

 

「ふむ!正直で結構だが目上の者と付き合うのも仕事の内だ、しばらくワシの話し相手になるといい」

 

今日はよく絡まれる日だとため息を吐きガンクゥモンの話を聞くことにした、デュークモン達とは違う話も聞けるかもしれないしこれ以上失礼な態度をとっていたら自分を見ていてくれるデュークモンに泥を塗るかもしれない。

ガンクゥモンはドリモンを抱き上げると世界樹からデジモンが暮らす集落へとドリモンを連れてきた。ドリモンは初めてのデジモンが暮らす集落にキョロキョロと物珍しく見ているとガンクゥモンはワシワシとドリモンの頭を撫でた。

 

「世界樹か出るのは初めてか?」

 

「うん、世界樹の周りならあるけどこんなに離れた所は初めて、此処はでデジモンの村なの?」

 

「如何にも、此処は様々なデジモン達が集まり暮らしているデジモン達の集落だ」

 

ドリモンはもう一度周りを見たわしてみた、成長期デジモンや幼体期デジモン達が元気よく走り回っていたり成熟期デジモン達を手伝っていたりしている。その姿はリアルワールド何ら変わらないように見えた。

むしろリアルワールドよりこっちの方が明るく活気があるように見えた。

 

「美しい光景だろう?我らロイヤルナイツはこの光景を守るために己の秩序を掲げ悪と戦う。

ドリモン今お前が思い悩んでいるのはお前が進化しない事だろう」

 

「……」

 

ガンクゥモンに図星を突かれて思わず俯いているとガンクゥモンはドリモンの頭を撫で集落をじっと見つめた。

 

「焦るな、焦ってはダメだ、お前はまだ生まれてまだ日もまだ浅い。

そんなに焦らんどもお前はちゃんと強くなれる、ワシには分かっとる!

お前の周りは究極体ばかりで自分も強くならねばと焦っている、それでは進むべき道も見ずに踏み外すだけだ」

 

「進むべき道?」

 

「よく聞け、お前は進むべき目的地は生まれた瞬間から決まっている、これはもう抗えない事だ…だからお前は強くならねばならぬ、誰よりも強くならねばならぬ。そのプレッシャーはお前を蝕み焦りを生み出してるのもまた事実。

しかし!焦っていては見るべき道も見つけられず守るべき己の秩序も見つけられん!」

 

「ならどうすればいいの?どうやったら私はデュークモンみたいに強くなれるの?」

 

ガンクゥモンの言う見るべき道、進むべき道がドリモンにはまだ分からずにいた。

自分の未来は決まっているそして自分は強くならねばならない、なら強くなってみんなの期待に応えたい。自分が進化すべき道も世界樹に来た時からなんとなく検討は着いている、だから早く強くなって進化しないといけない。

ガンクゥモンの言う通りプレッシャーは強く感じるしぶっちゃけた話何故自分がデジモンになりロイヤルナイツの道を目指すのかが疑問だ、なぜ自分なのか何故ロイヤルナイツにならなければならないのか分からない。

 

「先程も言っただろう、焦るなと。

焦りは己の道を見失う、お前は我が強い、それ故に何故己がロイヤルナイツに成らなければならぬのか分からないのだろう。

安心するといい、今はまだ分からずとも何れ必ず嫌でも分かる時が来る、目的地が定められているとしても通り道は決められておらん故寄り道はしてもいいそれが親父道なのだ!!」

 

「オヤジにはなりたくはないよ」

 

「ガハハハハ!!!今は己と向き合い鍛錬を積むしかない、今のお前にできるのは鍛錬それだけよ、今悩むのではなく進化し充分強くなってからの方が道筋も見えてくる!」

 

ガンクゥモンはわしゃわしゃとドリモンを撫でガハハと高笑いをした。

悩むなら強くなってから、ドリモンはガンクゥモンの言葉を聞き焦らずとも道筋は見えるという意味を考える。今弱いチビで悩んでも何もならないし焦ったら空回りする、なら今は進化して強くなり自分の道を進んだほうがいい、ゴールは決められていても寄り道は沢山していいとガンクゥモンが言っていたしもしかしたらあの時心に傷をつけてしまった親友に会えるかもしれない、だからもっと今よりも強くなろう。

そう決意した時ドリモンの身体が光に包まれた、ガンクゥモンはその姿を見て満足そうに頷いた。

 

「うむ、道が見えたようだな!!」

 

「え…え?」

 

光が収まり目をゆっくり開けてみるとなんだか目線が高い、前足が地面に着いてないし両手を見てみるとなんだか手が長く爪も鋭い、さっきまでなかった爪もある。

そして強く大地を踏み締めている二本で立つ足、後ろを見ると小さな黒い羽に狐のような尻尾。

間違いなくドルモンに進化した姿だ。

 

「やっ…やったァァァァ!!進化したぁぁ!!わぁぁぁい!進化したよぉぉ!!」

 

「ガハハハハ!!でかした!ロイヤルナイツへの第一歩だ!まだ何万歩先だがな!!」

 

ドルモンはあまりの喜びのあまりピョンピョンと飛び跳ね喜びを表現している、その余りの喜びように一部始終見ていたデジモン達におめでとうとお祝いされていた。

ガンクゥモンはその様子に微笑ましく笑いわしゃわしゃとドルモンの頭を撫でた。




ここまで読んでくださりありがとうございました!
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