6/24多少改訂
プロローグ:feat.ユウキ
「…ハァ…ハァ…くっ…」
ダーカーの市街区襲撃によって壊滅的な被害を受けている場所で俺はダーカーの殲滅任務を遂行していた、しかし想定以上のダーカーの数に俺の体は限界を迎えていた。
「まだ…だ、」
気力を振り絞り立ち上がる、ここで倒れるわけにはいかない、この市街区域には妹…アロが住んでいる。避難が終わるまで最低でもここだけは守らなくては…
「緊急連絡!住民の避難所がダーカーの襲撃を受けています!周辺のアークスは至急向かってください!」
「何…?場所は…ッ!!」
全力で走り出す
「どうか、間に合ってくれッ!!」
体が悲鳴を上げる。知ったことか。走る。走る。走る。
「アロ…!!」
そこは…アロが避難しているはずの場所だった
「嘘…だろ…」
たどり着いた時には、避難所は跡形も無くなっていた。護衛をしていたらしいアークスの死体が転がっていることから、瓦礫の下は想像したくはないが、するのは容易だろう。
「俺は…守れなかったのか…?」
全てを諦めかけた、その時だった。
「お兄ちゃん!!!」
希望の声が、聞こえた
「アロ!?無事だったか!」
「うん…ここにいたアークスの人が助けてくれたの…でも…でも…」
アロは今にも泣きそうだった。無理もない、おそらくそのアークスはさっきの死体の中の一つだろう。人が死ぬの目の前で見てよく泣き出さなかったものだ。
「そうか…怖かっただろう。さあ、安全な場所へ行こう。」
「ありがとうお兄ちゃ…」
「アロ?どうした?」
「う…後ろ!」
「何!?しまっ
反応する間もなく吹き飛ばされる。
「ぐ…」
片目が見えない、そんなことはどうでもいい、急いで敵を倒さなければ、だが、体が動かない。
「ア…ロ…」
「お兄ちゃん!」
アロが駆け寄ってくる、駄目だ、逃げろ、だがそんな声すら出ない。
「… !!」
必死に声を出そうとする、逃げろ、後ろだ、
「あっ…イヤッ!離して!」
ダーカーがアロを掴み上げる。
「アロオオオオオオ!!」
声は出た、だがそれだけだ。
「お兄ちゃん!助けて!」
「クソッ、待てえええ!」
ダーカーがアロを掴んだまま飛び立つ。
「お兄ちゃあああああん!」
ダーカーが消える。
「クソオオオオオオオオオオオオオオオ!」
叫びが瓦礫の街に響き渡る
俺は、全てを失った。
「…うわああああっ!…ハァ…ハァ…」
目を覚ます、また、この夢だ。忘れたくても忘れられず、目自体はどうにか治ったが、消えない傷がいつまでも疼く。
「ハァ…」
あれから五年、俺はアークスとして戦う意味を失ったままだった。当時は引退も何度も考えた。だがそれで本当にいいのか、と優柔不断になってしまい結局やめられなかった。あのときを思い出させる傷を隠し、忘れようとして紙袋を被りはじめたが、このザマだ。それでも被り続ける理由は……………
「行くか…」
そんなことを考えながら、今日も任務へ行く。俺はまだアークスを続ける、あいつと「約束」をしたからな。
時系列的にはEP4で安藤が目覚める前