Past Saw Of two Persona   作:ヨウ氏

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潜入

~sideジン~

ジン「さて、やるか」

とりあえず手当たり次第に目についた設備をぶっ壊していく

「うまくやってればいいが…ハァ!」

しばらく進むとガシャガシャ…という駆動音がする、振り向くと武装したメカが数十、襲いかかってきた

「ちっ、警備メカか!だがな!」

警備メカごと大剣で凪ぎ払う、が数は減ることなくどんどん増えていく

「チィ…不味い、これでは…ん?」

後ろに一つ、警備メカのいない通路があり、そこへ逃れることは出来たが、まるで誘導されているようなルートだったことに俺は気付かなかった。

 

 

~sideユウキ~

ユウキ「さて…潜入したはいいが…ここは何処だ?」

早速迷っていた。アロを探すことばかり考えていたからか、ここまで辿ってきたルートを覚えていなかった。

「まずったな…アロ…どこだ…っ!」

警備メカを見つけ咄嗟に隠れるが

(そういや迷彩だったな…)

思い出しメカの脇を通ろうとする、が警備メカのカメラがこちらを向き、機銃を展開し始めた!

「なっ」

急いで逃げるが、逃げた先にもメカが待ち伏せていた。

「オイオイ…じゃあこれ要らねえじゃねえか、動きづらいし」

迷彩装置を外し投げ捨てメカのいないルートへ走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げるがままに走った俺たちは開けた部屋にたどり着いた

ユウキ「ここまで来れば…って」

ジン「やっと撒いたか…あ?なんでここに」

ユウキ「こっちが聞きたい、ていうか迷彩意味無かったぞ、気付かれて大量に警備メカが来やがった」

ジン「何?そっちもか……まさかッ!」

 

 

フリン「そう、導いてあげたんだよ、ここへ、ね」

部屋の中央にフリンが待ちくたびれたように立っていた。

 

ジン「誘い込まれたか…」

ユウキ「オイ、アロはどこだ」

フリン「そんなに慌てなくても今会わせてあげるよ」

フリンが指を鳴らすと、ドサッとアロが力無く落ちてきた

ユウキ「アロ!」

駆け寄ろうとした瞬間、アロからエネルギーの圧が迸り吹き飛ばされる

ユウキ「ぐっ…」

フリン「フフッ…これが僕の研究さ、存分に味わって死ぬといいよ、それじゃあね」

ユウキ「なにを…待ちやがれ!」

ジン「待て、何かおかしい!」

 

 

アロ「ぐっ…あぅ…逃げ…て」

ユウキ「アロ!?」

突然苦しみ始め、もがく

 

 

アロ「っ…アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

叫ぶと同時に強烈なダーカー因子の奔流が巻き起こる

ユウキ「アロ!」

ジン「この反応…ただのダーカーじゃない!…ダークファルスだ!」

ユウキ「なんだと!?」

 

闇の奔流が鎮まり、アロだったものが現れる。

その姿はダークファルス・ルーサーのヒューナル体、ファルス・アンゲルそのものだった。


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