(君を、助けに来た)
(ずるいよ…その優しさは残酷だよ…)
(私はあなたを助けたいだけなのに!)
(ならば、なぜ泣く)
(起きろクラリッサ!否、シオンよ!!!私たちの巡ってきた輪廻を、ここで終わらせる!)
(まさか最初からそのつもりで…)
(お前が気づかせてくれた、ただ一人を救いたいという意思。それを成し遂げるためにやるべきことを!)
(君は知らないだろうが…君と私は一人約束をした…)
(……泣くな、笑え)
(おかえり、マトイ)
(……ただいま。)
???
「………………………」
カプセルの中で眠る一人のキャストがいた。彼はエスト、二年前、シオンから受け取ったマターボードをきっかけに、数々のダークファルス、そして深遠なる闇をも倒し、世界を、いや宇宙を救ったアークスである。今彼はそれまでの戦いで蓄積した想像を超える膨大な量のダーカー因子の浄化のためコールドスリープ状態であった。
ーーーーーーーーそして目覚めの時は、来たーーーーーーーーーーーー
カプセルの中で目を覚ます。
エスト
「…うぅ………」
働かない頭で考えながら辺りを見回す、そうだ…たしかダーカー因子の浄化のためコールドスリープにつくんだったか…、と記憶を辿っていると通信が入り、キャスト特有の響きをした女性の声がする。
???
「お目覚めになりましたね!はじめまして!私はシエラと申します!」
「…あぁ、いま起きた。おはよう、になるのか?」
シエラ
「はい、おはようございます、いまカプセルを開きますね。」
カプセルが開き、外へ出る。長く寝ていたせいか体がうまく動かずよろけてしまう。
エスト
「うぉっとっと…」
シエラ
「だ、大丈夫ですか?」
エスト
「ああ、大丈夫、少しよろけただけだ。」
シエラ
「そうですか…あっ、改めてはじめまして!私、エストさんの専属オペレーターとなりましたシエラと申します!よろしくお願いします!」
エスト
「そうか、シエラ、よろしく頼む。」
シエラ
「はい!体におかしなところは…ないようですね、ダーカー因子もきれいに浄化されています。」
どうやら浄化は無事に終わったようだ、少し安心した。
その後、シエラからこの二年でアークスの変化、俺とマトイの守護輝士という役職など、現状の説明を聞いた。
まさかウルクが総司令になってるなんてな、そのウルクからの任務なら、断るわけにはいかないし、断る理由もない、こうして、リハビリがてら出自不明のアークスの監視任務を受けることになった。
これが新たな俺の戦いの始まりになるとは、この時は思ってなかったな…