ダークファルス・ペルソナ 壱
時間は流れ、オメガでの事件は終わり、終の女神シバのアークスシップ襲撃から少したった頃。シエラから緊急の連絡があるということでエストは艦橋に向かった。
エスト
「ダークファルス・ペルソナだと?」
シエラ
「はい、宇宙の亀裂内部に出現した変質空間で異常な反応が確認され、今までのオメガファルスと違う、というよりすべての反応を併せ持つことから、おそらくペルソナで間違いないと思われます。現在、六芒均衡の出撃可能な方たちなどは既に戦闘準備に入っています、エストさんもご準備を。」
エスト
「…わかった、行こう。後輩の始末は先輩がつけてやらなきゃな。」
シエラ
「強い怨嗟が残滓となり、異様な姿を形作ったと推測されます。エストさん、どうかお気をつけて。」
エスト
「ああ、了解!」
ーーーオラクル宙域 変質領域ーーー
レギアス
「ここからでも十分伝わるほど邪悪な気…油断するでないぞ、かの深遠なる闇と同等かそれ以上の相手と思え。」
深遠なる闇と同等かそれ以上、つまり今までで最大の敵になるだろう。
マリア
「なんだいエスト、怖じ気づいてんじゃないだろうね。」
エスト
「まさか、そんなわけないでしょう。」
マリア
「ハッ、そうかい。だがね…これだけは言っとくよ、この戦いはあんた一人でやってんじゃないんだ。それだけは覚えときな。」
ユウキ
「マリアさんの言う通りだ。ま、何が言いたいかって、ムチャすんなよってことさ。」
エスト
「皆…ありがとう!」
レギアス
「覚悟は良いな?突入する!」
深遠なる闇を彷彿とさせる黄金の鎧、凄まじいまでの闇の気迫、そして「エルガ・マスカレーダ」の仮面のような頭部、
ダークファルス・ペルソナ
『これより先は…連鎖する絶望の追憶…!』
それは確かにペルソナであった。
エスト
「こいつが…ダークファルス・ペルソナ!」
ペルソナが顔に【巨躯】を模した巨大な仮面を被ると同時にファルス・アームのような腕が出現した。
エスト
「なんだ、あれは…仮面、か?」
マリア
「デカイ腕まで生やして、まるで【巨躯】のようじゃないか…」
ヒューイ
「力比べなら任せておけ!」
ダークファルス・ペルソナ
『狂気に怯えろ!』
ペルソナが腕を振り上げると同時に無数の腕が降り注ぐ。
エスト
「はっ!」
腕の雨を掻い潜りカウンターで
「びくともしないか…」
仮面には罅一つ入らない。
ユウキ
「まずはあの腕をどうにかしたほうがいいんじゃないか?」
腕の雨を華麗に避けながらユウキが提案する。
クラリスクレイス&ヒューイ
「片腕は俺(私)たちに任せておけ!」
二人が駆け出す。
ユウキ
「…ならもう片腕は俺たちだな。」
エスト
「了解!」
クーナ
「腕の後ろに弱点があるようです、そこを狙いましょう。」
と言いながら駆け出し、エストたちもそれに続く。
ユウキ
「一応支援かけとくぞ!」
シフタとデバンドを二人にかける。
エスト
「助かる!」
クーナとエストが腕のコアを切り裂き、その隙を埋めるようにユウキの連続蹴り。だがペルソナはそれを振り払い巨腕を振り上げ、
ダークファルス・ペルソナ
『刻め、果て無き闇の導を!』
ユウキ
「!!…まずい、全員退避!」
一気に振り下ろし、凄まじい衝撃波が地面を走る。
マリア
「危機一髪だね……ってエストは何処だい?」
そこにエストの姿は無かった。それもそのはず、エストはペルソナとの間合いを逆に詰めていた。
エスト
「うおおおおおおおおっ!」
一閃、ペルソナの右の巨腕が真っ二つになる。だが、それだけでは終わらない、返す刀で左腕に一撃。そのコアに損傷が生じる。
マリア
「へぇ、やるじゃないかい。レギアス、あたしらも負けてらんないよ!」
レギアス
「うむ!」
二人が更に追撃を与え、左腕が消滅し、立て続けに両腕をやられたペルソナが大きく体制を崩す。
エスト
「今だ!」
全員がペルソナの仮面に全力で攻撃する。斬擊、法擊、打撃、無数の一撃が叩き込まれる。
ユウキ
「いい加減罅くらい入れ!」
魔装脚に全てのギアを込め、
マリア
「ちょうどいい…どきな!一緒にブッ飛ばしちまうよ!潰えろ閻斧……ラビュリス!」
創世器、閻斧ラビュリスの一撃がペルソナの仮面に直撃、粉々に砕け散る。
ダークファルス・ペルソナ
『グオオオオオオッ!!』
マリア
「ブッ放したのは久しぶりだねぇ…爽快だ。」
スッキリした顔で破損したラビュリスを肩に担ぐ。
エスト
「いや…まだだ!」
ダークファルス・ペルソナ
『仕切り直しだ!』
ペルソナが新たな仮面を生成する、今度は【敗者】に似た仮面だった。