オムラ・インダストリが満を時して送り出す次世代ロボ・ニンジャ。
八本の腕と四本の脚で360度の攻撃に対応可能。
体内の全武装を展開するゼンメツアクションモードは「ニンジャ根絶」の設計思想を体現する悪魔の殺戮システムである。
作者は実際ニュービーなので、忍殺アトモスフィア足りない文章になると思います。
でもモータードクロ(withダレカ)が頑張って忍殺世界を生きる小説が一つくらいあってもいいと思い書きました。
だからみんなもオムラの株を買おう!力強く!!
ところでスモトリと同じくらいの大きさってマジ?
シヨンとかキルズの影響で勝手に巨大ロボだと思ってたわ。
重金属酸性雨降りしきるネオサイタマ、その片隅に誰にも知られることなく放置されたメダカ級廃工場が存在している。
入口のシャッターには『メントーフを量産』『特にタマゴ』『オムラではない』と書かれており、ここがかつてはメントーフの工場でオムラとは無関係であったことがうかがえる。
しかし今はシャッターには錆が浮き、コンクリ壁全体は真っ黒に黒ずみ、長らく放置されているとうかがえた。
工場内はがらんどうであり、機械の類は既に運び出されてここには無い。
…いや、待ってほしい。
もし皆さんの中にニンジャ目星力、あるいはニンジャ気づき力をお持ちの探索者がいれば、それを察知しただろう。
キレイすぎる!
埃が積もり、蜘蛛の巣が張る廃工場はしかし、かつて稼働していた痕跡だけはどこにもない!
と、その時だ。
工場の壁、『特別な金曜』と欺瞞的文言が書かれたコンクリ壁が重金属音とともにゆっくりと下降していく。
その奥、大エレベータによって地下秘密工場拠点より地上へと這い出して来るその巨影。
八本の腕と四本の脚、ゴリラめいた屈強な鋼の胸板。それはブッダデーモンめいた鉄の鬼であった!
おお、ブッダ!
圧倒的質量を備えた狂気のロボニンジャ、モータードクロだ!
そう、ここは実際オムラによって建造されたカミペラ・カンパニー。
その実態はオムラの秘密拠点の一つだったのだ!
地下秘密工場にはさらに数体のドクロ、ヤブ、潤沢な火器弾薬、さらには修理用工場と、クロマグロ級地下施設が広がっている!
だがこれは所詮、無慈悲な暗黒メガコーポ、オムラ・インダストリが無数に建設した秘密拠点の一つに過ぎないのだ。
『ドーモ、モータードクロです』
ブッダデーモンめいた頭部より無機質な電子音声が発せられ、がらんどうの工場内に響き渡る。
当然、返事はない。
いったいこのロボニンジャは、何を殲滅すべく起動を果たしたのか?
『ドーモ、モータードクロです』
ロボニンジャは繰り返す、工場内には誰もいない。
『ドーモ、モータード、クロです』
ロボニンジャは繰り返す、工場内には誰もいない。
『ドーモ、モーター、モーター?ピガ!ロです』
だがどうしたことだ、無機質な電子音に確かなノイズが。
『ドーモーモーターモーモーロロロピピピロロピピガガガガガ』
ブッダデーモンめいた頭部のカメラが不規則に点滅!赤やら黄色やら緑やらでランダム!
バイオニューロンが、AIが!何らかの、何らかの浸食を受けている!
ハッキング?違う、もっと根本的な!
『ピガガガ!モータードクロ、モータードクロ、モータドクロ?ドクロ?ムカンケイ!!イイエ、ドクロ!オムラ!オムラ?』
恐慌!手足をピクリとも動かさず、むしろ静かとも思える光景の中、電子音声のみが発狂する!
『パーーーーーーーーーー 』
ぷっつり、ゲイのサディストが垂らした糸よりあっさりと、電子の狂奔は消え、点滅していた各部ライトも消えた。
完全に停止、工場内は沈黙に包まれる。
直後再起動。
再点灯したその各部ライトは、完全な赤、彼の見る視界には『AIシステム総じ赤な』『完全な暴走』『定期点検が大切』の文字。それもすぐに削除される。
無慈悲なロボニンジャは、改めてアイサツ。対象は、この世界。
『ドーモ、モーターダレカです』
◆独立◆
◆独歩◆
「イヤーッ!」「ヤメテ…アバーッ!」
重金属酸性雨降りしきるネオサイタマ、その片隅では今日もチャメシ・インシデントな光景が広がっている。
ネオサイタマの僅かな土地のシノギで息をするミミズク・ヤクザクラン事務所は今、ツキジめいたレッドプールと化している。
それを行ったのはニンジャ装束にメンポ…ニンジャだ!
今しがたここのオヤブンをケリ・キックで首から上を窓から発射し、ビズを終えたところだ。
「アー、終わり?終わりか、ヨシ」
彼は別のヤクザクランの要請でミミズク・ヤクザクランを潰しに来たアサシンだ。その名もカレンダー。
目的地に到達次第さっさと突入、話を聞くことなくパパッと皆殺しで仕事を片付け、カネを略奪。
彼は胸元より手帳を取り出し、消化した予定を塗り潰していく。アナログ!
「エート。この後は戻って報告、ついでに依頼元も潰す、と」
手帳を確認しながらつぶやく。
ナムサン!なんたる邪悪な予定消化!
……おや、何だろうかこの重低音、ガッシガッシと重金属のかち合う足音は。
「……?」
手帳を仕舞いつつ窓を見る、と同時!
CRAAAAAAASSSHHH!!!!
その窓を叩き割るようにスモトリめいた大型ロボニンジャが飛び込んで来る!!
窓どころか窓のあったコンクリもろとも粉砕し、ロボニンジャは、ロボニンジャは、コケている?
ワッシャワッシャとひっくり返った蜘蛛めいて四本の足と八本の腕を動かし、やおら姿勢を戻して立ち上がる。
その貌はブッダデーモンめいていた。
「オムラ?ナンデ?」
『ピガ!ニンジャソウル反応検知!!ドーモ、モーターダレカです!……ニンジャ?ナニ?エ?武器?カマエル?ナニ?』
ロボニンジャは背中のコンテナより古事記の神話戦争に由来する武器を取り出し全ての手で構えた。
どうやら目の前のロボニンジャは彼を認識したようだ。あの悪名高きポンコツが!
…どこか首を傾げているように見える。
「チッ!ポンコツが。イヤーッ!!」
『ピガー!』
だがカレンダーは先制スリケン攻撃を選択!!
モーターダレカの装甲にスリケンが突き刺さる!
「イヤーッ!」
カレンダーはスリケンを投擲!
モーターダレカの装甲にスリケンが突き刺さる!
『ピガーッ!?イヤーッ!』
モーターダレカは悲鳴を上げながら八本の腕に携えた、古事記の神話戦争に由来する武器を振りまわしながら吶喊する。
「イヤーッ!」カレンダーは近接攻撃を側転回避!
ウカツ!ヤバレカバレめいた突撃は意味がない!
「イヤーッ!」
カレンダーはスリケンを投擲!
モーターダレカの装甲にスリケンが突き刺さる!
『ピガーッ!?イヤーッ!』
モーターダレカは悲鳴を上げながら八本の腕に携えた、古事記の神話戦争に由来する武器を振りまわしながら吶喊する。
「イヤーッ!」カレンダーは近接攻撃を側転回避!
ヤバレカバレめいた突撃は意味がない!
「ハハー!なんて無様なガラクタ!まったくのポンコツ!予定にはなかったが、後でスクラップにして闇市に流してやる!」
彼は懐から手帳を取り出し、ニンジャ速記力で追加の予定を書き込んだ。
と、目の前のロボニンジャの様子がおかしい。
バチバチと火花を散らしている様子は正に手負いと言った姿。
そして自分が一歩、ロボニンジャに近づくと、なんと相手は二歩三歩と、狼狽えるように後退するではないか。
その姿に彼は心当たりがあった。それも実になじみ深く。
『ピ…ピガ…』
「なんだ?ポンコツの分際で恐怖を感じているのか?笑えるな」
ニタリと嗤い、カレンダーは嬲るようにゆっくりと近づく。
モーターダレカは武器を全て取り落し、降伏するようにカレンダーへと掌を向けた。
『アァ、アァ…ゼ…ゼンメツ?ゼンメツアクションモード?』
「エ?」
『…ゼンメツダ!!』
狂気的最大火力が一斉展開、火を噴いた。
BRATATATATA!!BRATATATATATATA!!
「ナニーッ!?イヤーアババババーッ!!サヨナラ!!」
瞬間、咄嗟にカレンダーは回避すべく側転、しかし腕部、胸部ガトリングにより広範囲に一斉にばら撒かれた無慈悲な弾幕からは逃げ切れなかったようだ。
たちまちニンジャから蜂の巣、そしてネギトロになり、爆発四散してしまった。
『ピガー、ピガー…』
煙を噴き上げるガトリングを構えたまま、モーターダレカはザンシン…いや、放心しているのだろうか?機械が?
ゆっくりと露出していた銃火器が格納されていく。オソルオソル、といった様子。
モーターダレカは己の八本の手を確かめるように見つめ、武装が仕舞われていった胸を触る。
そしてひとつ頷くと、
『ゼンメツ、カンリョウ……ス!!シ!!』
突如として猛然と走り出した。
壁をぶち抜きながらヤクザ事務所を荒らしまわり、冷蔵庫を発見!
扉をモーター腕力で引き剥がすと、中に仕舞ってあったスシを巨腕で器用につまむ。
腹部のハッチがスライドし、小さなアーム(マジックハンド・カワイイキャッチを地獄でリメイクしたかのような!)がスシを求めて蠕動する!
そこへモーターダレカは
『…………アーイイ、ハルカニイイ』
そのままひとつ、またひとつと火花を散らしながらマグロ、タマゴ、アナゴ、イクラといったスシを格納、咀嚼していく。
『オチツク』
ひとつ、うなづく。
『オチツク』
ひとつ、うなづく。
『……』
ひとつ、うなづいて。
『ナンデ……ナンデ……』
ゆっくりと、八本の腕で顔を覆った。
ちなみに続くかは不明な。
だから時系列ムッチャぼかしてます。
でもやるなら三部かも。ユンコと絡みたい。