転生したらクトゥルフ神話TRPGの世界だったけどどうしよう?~江戸川探偵事務所と愉快な探索者達の(非)日常~ 作:河影 御月
前作のクトゥルフ神話TRPG小説の反省点を活かして書いていきたいと思います。
........話をしよう。
あれは確か3日ほど前のことだ。
俺は仕事の休暇を利用して新しいクトゥルフ神話TRPGのサプリメントを買いに最寄りの○ーチャン○ォーに向かっていた......はずだった。
気が付けば俺は真っ白な部屋に倒れていた。
「...此処どこ?」
何処までも白い空間が広がり上下左右の区別も掴めず、距離感も分からない奇妙な場所に俺は倒れていた。
ぶっちゃけ訳が分からない。
これが噂に聞く神様転生というやつだろうか?
ということはここで神様が出てきて都合のいい話を持ってきてチート貰って異世界へGO!って感じだろうか?
しかし『車に跳ねられた訳でも背後から刺された覚えもないって?』っ........!?
「誰だ!?」
俺が辺りを見回すと【
比喩ではない。輪郭は辛うじて人型であると分かるが、顔も体型も全く分からず、ソレが大きいのか小さいのか、平面なのか立体なのかも分からない。
ただひたすらに黒い、黒い人型。
それは老人か子供か男か女か分からない声で話しかけてくる。
『君、ある意味凄いね。僕の気まぐれで設置した転移用の門を踏んで入り込んだあげく、本来なら宇宙空間に放り出されるかドリームランド辺りに迷い混む筈なのに、僕のプライベート空間に運良く紛れ込むなんてね...』
"黒"の表情はさっぱり分からないがその声は楽しげだ。
「...あんたは
『ふーん、"誰"って聞かないんだね。まあ、人じゃないのは正解だし、答えてあげよう』
"黒"の表情は相変わらず分からないが、口元がニヤリと歪んだような気がした。
『僕は有り体にいえば...神様だね。人間に祝福を与える、人間好きの神様だ』
「...そんな神様が何か用?プライベート空間に入り込んだ不敬者に罰でも与えに来たのか?」
『いやいや、他の
「俺を、助ける?」
『ああ、僕の設置した門に入り込んだ人間は絶対に元の時空へは戻れない。次元とかがメチャクチャに入り組んでて僕みたいな高次元存在じゃないと確実に迷うし、秒単位で時空座標が変化しまくるからね。迷い混んだ人間はほぼ100%の確率でさっきも言った通り別の場所に跳ばされるか、時空の狭間に挟まって「そして○○は、考えるのをやめた...」状態になる。運良く
「!?...じゃあ俺は生きているにも関わらず、二度と元の場所には戻れないってことか?」
『Exactly!その通りでございます。それどころかここに迷い混んできた時点で肉体的にはバッチリ死んでるからね。今の君は魂だけの存在だ。「えっ、それマジd」でもそんなのやだよね?もっと人生エンジョイしたいよね?そこで提案だ!』
"黒"はズイッとこちらに身を乗り出してくる。
『僕が本来いる世界に都合良く君と同じ名前で君と同じ生年月日で、年齢まで一緒な仮死状態の肉体がある。...と言ってもあれには既に魂と呼べる物が抜け落ちていてね、ある意味僕のお気に入りの人間だったのだが今はそんなことどうでもいい、重要なことじゃない。でもこのまま放置されてやがて肉体が破棄されるのもつまらn...かわいそうでね、だったら有効活用してやった方がいいんじゃね?と考えたわけだ。どうだい?君がまだ生きる意思を持っているならばその世界に送り込むことができるんだが?』
「えっと『答えは聞いてない!』ええ........」
『なに、ありがたく受け入れておいた方がいいよ?そもそも善意とは基本的に押し付けるものだ。僕は君の
こうして俺は新たな世界に(半強制的に)根を下ろすことになった。
"黒"がなにやら良く分からない言葉をぶつぶつと言った瞬間、俺の視界がぼやけて意識が遠のいていく。
完全に意識を失う直前
またね、江戸川出雲くん........
という声が聞こえた気がした。
目を覚ますとそこは知らない白い天井だった。...訂正、仕事の関係で何度か見たことがある、病院の天井だ。
外は柔らかな春の日差しに照らされており、幾つかの高層マンションやビルが窓から見える。そこは俺が生まれ育った町そのままの光景だった。
俺はあの謎空間と"黒"の存在が夢だったのではないか考え始める。
実は気づかない内に交通事故に巻き込まれて、あれは意識を失ってる間に見ていた突拍子のない夢ではないか?と。
...軽い頭痛がする。
頭に触ってみると包帯が巻かれているようだ。
「......やっぱり事故に巻き込まれて気絶してたのかna............................えっ?」
........はて?俺はこんなソプラノボイスだったか?
俺の記憶では男らしい割りと低めの声だったと記憶しているが........
「髪の毛も、こんなサラサラだっけ?」
俺の髪の毛は親父譲りの癖っ毛だったはず...
「指も...こんな華奢じゃなかったはず」
手を見てみると白くて細い綺麗な手である。
さらに胸部に重量を感じて顔を下に向けると、
二つの大きなメロンがくっついていた。
「?????(首を傾げてる) ゴシゴシ(-_\) ジー(・・;) ................(目頭を揉んでる) ジー(・・;)」
何度見ても変わらないため揉んでみることにする。
「(モミモミ)........んっ」
感度は良好、揉み心地も素晴らしい...................ってファッ!?
ほぼ無意識に股間に手を伸ばす。
そこには俺のビッグマグナムマイサン(自称)は存在しなかった
「お、俺の27年間相棒だったウルトラビッグマグナムダイナミックマイサンが~~~~~!?」
これが3日前、俺...否、私の、この世界における産声であった。
これは私こと『江戸川出雲(女)』による冒涜的で外宇宙的な存在と、ある意味連中よりもイカれてる人々...【探索者】たちとの、涙あり笑い発狂ありの
次回は主人公のキャラクターシート風ステータスの紹介です。