転生したらクトゥルフ神話TRPGの世界だったけどどうしよう?~江戸川探偵事務所と愉快な探索者達の(非)日常~   作:河影 御月

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少しネタばらし
主人公は転生した結果クトゥルフ神話知識は殆どのゼロになりましたが、その分他の探索者に比べて貪欲に神話知識を集めようとします。
いよいよ探索が本格的にスタート。
どう進むかはダイス次第です。


#2 集う探索者と始まる探索

どーもどーも江戸川でございます!

さて、私は今、どこにいるでしょーか!!

それでは一発ネタ、『江戸川を探せ!』3.2.1.....

 

こっこで~~す!!ここ!ここ!正解はですね~

 

 

 

()()()()()()()()()()()』でした~~~☆

 

 

 

ってオイッ!

「ウェイド!お前なんでここ待ち合わせの場所にした!?こういうのは普通駅前とかだろ!肝試しは向かう道中からが本番だろうが!」

 

私は前世に置いて【肝試しマイスター】と呼ばれた男。頑固なようだがわりと道中からのムードって大切だと思うの私。

 

まあ、他のメンツに比べて私キャラ薄いし、これくらいならまだ正気だよね?(すでに手遅れな模様)

 

それに来てみて分かったが館からヤベー邪気の様なものが溢れてる気がする、私の第6感が危険信号をバリバリ発している。話を聞いたときは大したことはないと考えていたが洒落にならない気配がプンプンするぜ........

 

ここに連れてきた元凶(ウェイド)に問い詰めると

 

 

「最初からクライマックスが最高だろJK(常識的に考えて)

 

 

................そういえばこいつこういう奴だったな。

 

ウェイドと私自身(中の人)の付き合いは数ヶ月程度だが、こいつの性質は十分理解している。

 

こいつは面白さの為なら重要情報を放り投げるほどn

 

 

 

 

キキーーーーッッ!!ドーーーン!!!

 

 

 

 

!?何事だ!?

 

館へ続く林の向こう側から爆発音が響く。

 

音の発生源に向かうと、横転した車が爆発炎上していた。

 

炎の向こう側には一つの人影が悠然と佇んでいた。

 

 

その男は、マッスル(パンツ一丁の変態)であった。って

 

 

「なにやってんですか........春日部さん」

 

「はっはっはっイヤー失敗したな。まさかブレーキとアクセルを踏み間違えるとは........」

 

春日部さんは炎をものともせずにこちらに向かって歩いてくる...

いつ見ても超人すぎるよ春日部さん........

 

「あっ、春日部さんまた車駄目にしたんですか?」

 

少し遅れてウェイドもやってくる。

ウェイドの言う通り春日部さんはなんで免許を持っているのか分からない程車の運転が致命的に下手であり、それと同時にかなり荒っぽい運転をするため、同乗する人はほぼ確実に御愁傷様としか言い様のない目に合うのである。

 

「あれ?連絡では奏を連れてくるって話でしたけど........もしかして、さっき事故った時に殺っちゃったんすか?」

 

「はっはっはっまさか、私が無事な以上同乗者はしっかりと守るとも。ほら」

 

と、肩に担いでいた屍のごとき人物......気絶した千界樹奏を見せてくる。

 

相変わらずこういう所はしっかりしてるんだけどね...

 

「よーし、これでメンバーは揃ったな。早速行くぞ!」

 

 

 

館の前に戻ってくると相変わらずおぞましい気配を撒き散らしている........

改めて館を見ると、館はレンガ造りの外装となっている二階建ての建物であり、一階の窓は一つ残らず内側から板が打ち付けてある。

館の周りには元々美しかっただろう庭があったようだが、今は草が延び放題になっている。

 

「ふんむ、なかなかにボロいね」

 

春日部さんが筋肉をピクピクさせながらそう言う。

 

そろそろ服を着てほしいんだが........

 

「うん?これ鍵がかかってるよ?」

 

「ああ、それは今の館の持ち主が新しくつけたやつだな、鍵は貰ってるから今から開けるぜ」

 

ウェイドが鍵を開けている間、何気なく庭を見てみると........

 

 

江戸川 目星(80)→39 成功

 

 

草むらの間に空き缶や空き瓶といったゴミが捨てられているのが見える。

 

「はあ...マナーが悪い連中が庭でたむろしてたのね。」

 

仕方なく庭に入り、ゴミを拾い集める。

 

肝試しはマナーが大切だ。場所を汚したりしてはいけないし、ゴミを捨ててはいけない。これ、スゴクタイセツ、良いの皆は肝試しの場所にゴミを捨てないでね。ムードもへったくれもなくなるし躓いたりして危ないからね。探偵との約束だぞ☆

 

「うん?ゴミ拾いかい?ならば私も手伝おう」

 

「あっ、ありがとうございます。春日部さん」

 

「はっはっはっ、いいってことさ!それに最近君は不安定だからね、うっかり怪我をしないか心配なのさ。やっぱり事故の後遺症が残ってるのかい?」

 

「い、いいえ、大丈夫デス、ナントモナイデス........」

 

実は中身が別人です、なんて言えないしな........

 

 

江戸川 幸運(85)→93 失敗

 

春日部 幸運(80)→81 失敗

 

 

ゴミを拾っていると、何か白っぽい棒状の物を見つける。

 

「うん?なんだこ.....りゃ...?」

 

視線を上げると

ぽっかりと空いた眼孔と目があった

 

 

江戸川 SANチェック→6 成功 減少なし 

 

春日部 SANチェック→63 成功 減少なし

 

 

「フオオオウ!?ってなんだただの骨か........」

 

「いやいや江戸川君、白骨死体はわりと事件性があるんじゃないか?」

 

 

江戸川 アイディア(80)→12 成功

 

 

「この白骨死体はわりと古いみたいですね........多分昔にコービット邸に住んで行方不明になった人のものじゃないですかね。後で警察に通報するにしてもとりあえずウェイドに声かけてからですね。」

 

 

四沼 SANチェック→54 失敗 1減少 50→49

 

 

「オワオ!?」

 

突然ウェイドが変な悲鳴をあげる。

 

「ちょっと!なんて声あげるんだビックリしたじゃないか!」

 

ウェイドの近くでボーっとしていた奏がたまらず抗議の声をあげる。

 

「えっあっいやっえ........今の、幻覚、か?」

 

「どうしたんだウェイド?遂に頭がおかしくなったか?」

 

「いや、扉を開けようと手を掛けたら変なバケモノが大口を開けて俺を飲み込もうとしていたんだが........多分幻覚だろ。驚かせてすまねえ」

 

「そうか、ところでウェイドあの庭に白骨死体が転がっていたんだが、知ってたか?」

 

「え、いや知らんかったが...そんなもん転がってんのかよ......やっぱりこの館、本気でヤバいかもな」

 

「白骨死体のことを警察に通報しようとも考えてるし、やっぱり止めたほうがいいんじゃ「だが断る」.....ファッ?」

 

「せっかく他のメンバーも集めて来たんだ、それに!......マジもんの悪霊を拝めるチャンスだろ?出雲、知ってるか?ヤバい出来事って書いて...美味しいって読むんだぜ(ドヤァ)」

 

「...........やっぱりお前、真性のアホだろ」

 

そうとしか思えん。

 

「他の二人はどう思う?」

 

職業こそ変わってるがこのアホ(ウェイド)よりは常識人な筈の二人に問いかけてみる。

 

 

まあ、結果は分かりきって「私は行くよ」..............ふぇ?

 

 

「うちが没落貴族なのは知ってるでしょ?破産したショックで寝込んだ両親に仕送る金も必要だし、私自身お金が欲しいもの」

 

「え、えっと春日部さんは......」

 

「二人だけを行かせるわけにはいかないし、これも仕事の一種だろう?」

 

えっと...................入ること確定ですかそうですか。

 

まあ、入るよ!ここまで来て引き返すって確かに色々とダメだもんな!チクショウ!

 

「はあ、分かった、入るよ...ただし危ないと感じたら即撤退だからね!」

 

「オウケェイ!言ってくれるお信じてたぜ皆!やっぱり持つべきは友人だな!それじゃ、コービット邸に........おじゃま!!!

 

 

 

そう言ってウェイドは力強く扉を開けた。

 

 

 

この館にはいったい何が待ち受けているのか、大きな好奇心と小さな恐怖心を胸に抱き、私達はコービット邸へと突撃するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勢いよく開いた扉が反動でゆっくりと閉まっていく。

 

 

白骨死体の落ちていた木の影からゆったりと現れる人影、否、赤い目を爛々と輝かせる黒いモヤが、探索者達のことをじっと見つめていた。

 

やがてモヤは館に近づくと、甘く胸がムカつくような悪臭をその場に残し、スゥっとその姿を消すのであった。

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