転生したらクトゥルフ神話TRPGの世界だったけどどうしよう?~江戸川探偵事務所と愉快な探索者達の(非)日常~   作:河影 御月

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遅れてすみませんでした 。 m(_ _;m)三(m;_ _)m

レポートや課題に追われていたのと、
オリジナルシナリオを考えているうちにまた新しいシナリオアイディアが浮かんで、また新しい(以下略)という状況に陥り投稿が遅れました。

骨組みがハッキリとしたシナリオでも改めてみてみると穴があったり矛盾が発生したりとシナリオ作りが大変だということを思い知らされました。

シナリオ作成者の皆様に敬意を表すると共に#4、投稿です。
相変わらずの駄文ですが暖かい目で見てくれると嬉しいです。

では、どうぞ。


#4 怪奇現象なんてありませんよ...。ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから[なお現実は(以下略)]

前回までのあらすじ

本を買いに外出していた俺こと江戸川出雲はうっかり神が作った門とやらを踏んでさあ大変!神の力により別世界に転生した俺は別世界の俺(女)に憑依してしまった!やっとこさ落ち着いたと思ったらキ○ガイに連れられてなんかヤベーオーラを撒き散らす館に愉快な仲間達と共に凸るのであった!

 

以上!

 

 

 

 

 

さて、そんなこんなで鉄扉があった部屋の隣の部屋へとやって来たぜ!

 

この部屋は土間になっている。壁には古ぼけたオーバーコートが掛けられ、穴の開いたゴム靴、帽子、骨の折れた傘などが無造作に転がっている。

壁際には石炭がいっぱい詰まった大きな石炭袋が幾つも並べられている。

 

「さて、何かないかな~」

 

周囲を手当たり次第ガサゴソと漁ってみる。

 

 

江戸川 目星(80)→96 ファンブル!

 

 

江戸川 聞き耳(80)→17 成功

 

 

目ぼしい物を探していると、変な臭いが漂っていることに気づいた。

何やら胸がムカつく甘ったるい悪臭が部屋全体に充満しているようである。さっきまではこんな臭いはしなかった筈なのだが........

 

不思議に思って辺りを見回して見ると、不可思議なものを目撃した。

 

 

 

 

先程までただ無造作に転がっていただけのゴム靴や傘が独りでに浮き上がり、そのまま勢いよく私に向かって飛んできたのだ!

 

 

「ファッ!?」

 

 

江戸川 SANチェック→39 成功 減少無し

 

 

江戸川 回避(55)→76 失敗

ダメージ 1d3→1  残り耐久力14

 

 

私は少し驚きながらも飛んできたのだゴム靴を避けようとしたが、焦ったせいか体勢を崩し、飛んできた傘が顔面にクリーンヒットしてしまった。

 

「痛っ!」

 

幸い傘自体の重量が軽かった為にたいした傷は負わなかったが、内心ビックリで心臓がバクバクいっているのがわかる。

 

「な、なんだったんだ今の?」

 

飛んできたの傘やゴム靴を突っついてみたが、反応はなくただのガラクタのようだ....。

 

しかしこの部屋からは薄ら寒い何かを感じる........

 

「...........早めに皆と合流した方がいいな」

 

そう考えて部屋の外に出ると、

 

 

「「「おっ?」」」

 

 

丁度タイミングよく春日部さんと奏のペアが向かいの部屋から出てきた。

 

「お疲れ江戸川君、こっちは壁にぶちまけられた血痕と腐ったスープ、血を抜かれたみたいに干からびたネズミの死体を見つけたよ。あと一番奥にのキッチンにまだ食べられる缶詰めなんかが結構あったよ、昼ご飯に幾つか失敬してきた」

 

「こっち側の部屋は三つとも中で繋がっていたわ。あと一番手前の部屋は十字架やマリアの像があったけど.....どれも人為的に壊されていたわね」

 

「壁にぶちまけられた血痕と干からびたネズミの死体か........そっちもなかなか不気味な物を見つけたんだね。こっちは一番手前の部屋で変な日記を見つけたよ。今、ウェイドが解読してる。あと真ん中の部屋には錠前のついた地下への鉄扉らしきものがあったんだけど........」

 

あり得ないと馬鹿にされるかもしれないけど言っておくか.......

 

「ピッキングして開けたら勝手にまた施錠された...しかも錠前がそれ以上触ってないのに、あれはまるで鍵が独りでに意思を持って動いたように見えた........それと一番奥ので傘とゴム靴に襲われた」

 

 

「「...............うっそだ~」」

 

 

だよね........ (ー_ー;)

 

「いやいや本当だって見てよこの顔のアザ、さっき傘が飛んできて直撃した跡だよ!」

 

「いやいやいや傘が飛んでくるって、それはないわよ。ファンタジーやメルヘンじゃないんだから」

 

「江戸川君、うっかりこけて怪我をしたのが恥ずかしいのは分かるけど........本当に体調大丈夫かい?」

 

奏はともかく春日部さんはわりと本気で心配してくれているようだ。

 

「嘘じゃないし本当に大丈夫です!」

 

ぶっちゃけ埒が明かない為、ポルターガイスト?の現場に二人を連れていく。

 

 

江戸川 目星(80)→15 成功

 

 

部屋の中は先ほどとほとんど変わらない。

 

 

 

.....が、よく見ると一ヶ所だけ違和感を感じるものを見つけた。

 

 

 

「........あれ?」

 

壁際に並べられている石炭袋のうち一つだけ袋の口が開いており、中の石炭がこぼれ落ちている。

 

「出雲~、ガラクタくらいしかないし動かないわよ?」

 

「やっぱり疲れてるんじゃないか?心配だな...」

 

そんなことを言ってくる二人を無視して袋に近づいていく。

 

袋の口から中を覗くと、石炭がギッチリ詰まっているのが分かる。

 

 

......がその隙間から白いナニカが見え隠れしているのに気づいた。

 

 

「...?なにこれ?」

 

興味本意で石炭の中に手を突っ込むとなにやら石炭とは全く違う質感のものが指先に触れた。

 

硬いけども表面がカサカサしておりなにやら軽い感触........

 

気になって引っ張り出してみるとそれの正体が分かった。

 

 

 

 

それは『腕』だ。

人間の白骨化した腕を、俺は掴み取っていた。

 

 

 

「..............は?」

 

 

江戸川 SANチェック→83 成功 減少なし

 

 

その直後

 

ドスン!ドスン!

という大きな音が部屋中に鳴り響く。

 

その音はまるで巨大なナニかが癇癪を起こして思い切り床を踏み鳴らしているようであった。

 

 

その音を聞いて、ふと俺はウェイド館の扉を開けようとした時に言っていたことを思い出した。

 

 

 

 

 

"扉を開けようと手を掛けたら変なバケモノが大口を開けて俺を飲み込もうとしていたんだが........"

 

 

 

 

 

あれはウェイドの幻覚にすぎないと思っていたが...

 

もしも、もしも本当にそんなバケモノが存在していたのならば、このような現象を引き起こすことが可能なのではないか?

そのような考えが脳内に浮かぶ。

 

俺の理性は"あり得ない"とその考えを一蹴する、しかし俺の本能は未知のバケモノの姿に恐怖している...

 

 

江戸川 SANチェック→57 成功 1減少 85→84

 

春日部 SANチェック→19 成功 1減少 80→79

 

千界樹 SANチェック→28 成功 1減少 90→89

 

 

江戸川 聞き耳(80)→27 成功

 

 

自身に生じた恐怖心を理性でなんとか黙らせ、音の発生源を探ると、どうやら二階中央の部屋から聞こえることがわかる。

 

幸いすぐに音は止み、俺たちはほっと息つく。

 

「びっくりした...今の何の音?」

 

「何か大きなものが動くような音だった、これはファンタジーだメルヘンだと言ってる場合じゃ無さそうだね」

 

 

二人もこの館がヤバいと認識したようだ。

 

 

「今の音はこの腕を袋から引っ張り出した瞬間に鳴った。何か重要な意味でもあるんだろうか...?」

 

「........え?ちょっと待って、腕?」

 

「?ああ、この石炭袋の中に白骨死体が入ってたんだ」

 

 

ホレッ、とほぼ無意識に白骨化した腕を二人に見せてしまう。

 

 

春日部 SANチェック→80 失敗 1d3減少 

    減少値1 79→78

 

千界樹 SANチェック→33 成功 減少なし

 

 

気づいた時には遅く、いきなり白骨化した腕を見せられた春日部さんは「ヒエッ」と小さな悲鳴を漏らした。

 

 

「ん?この腕、何か握ってない?」

 

 

一方奏は臆することなく閉じていた手のひらを軽くこじ開ける。

すると手のひらからポロリと丸まった紙が転がり落ちる。

 

「よっと」

 

奏は素早くその紙を手に取ると、躊躇なくクシャクシャの紙を広げる。...って

 

「いやいや、さっきのこともあるしもう少し躊躇くらいしようよ...」

 

「死体が握ってるメモなんて"証拠です、取っていってください"って言ってるようなものでしょ。えっと内容は........なにこれ?」

 

横から紙を覗き込んでみると、震えた文字でこのように書かれていた。

 

 

『この館には化け物がいる 甘ったるい不快な臭いを撒き散らして襲ってくる もう耐えきれない 家族はみんな殺された 赤いベッドが  』

 

 

甘ったるい不快な臭い?

 

「そういえばポルターガイストが起こる前に甘ったるい胸のムカつく悪臭がしたけど......」

 

「!?それは本当かい?」

 

「だとしたらこのメモに書いてあることは本当ってこと?これは少し危険なんじゃないかしら?」

 

「どうする二人とも?」

 

 

奏と春日部さんに声をかける

 

 

「さすがにヤバいと思う、僕は一旦外に出た方がいいと思うよ」

 

「私も賛成、依頼だし最後まで付き合いはするけど一旦出て準備するべきね」

 

 

二人とも考えていることは同じようだ。

 

 

「よし、ウェイドを回収したら一度館を出よう」

 

 

 

そう決めて私たちはウェイドのいる部屋に移動するのであった。

 

 

 

 

 

 

現在耐久力及び正気度

         耐久力  正気度

・江戸川出雲   14    84

・四沼ウェイド  ??   ??

・千界樹奏    10    89

・春日部優    17    78




主人公の一人称がぶれているのは今だに精神が肉体に馴染みきっていないからです。
編集中に変えるのがめんどくさいと思ったからとは口が裂けても言えない

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