そんなわけで・・・、
「では、これから本題に入ります」
と、月と木松悪斗の話し合いの仲裁役になった「ラグーン」運営会社の役員がこう言うと、その隣にいた屋上責任者が今回のいきさつについて言った。
「今回の案件ですが、「数日後の早朝、Aqoursのライブ会場として私たちのビル「ラグーン」の屋上を使いたい」と、ここにいる渡辺月さんから申請が出ております。ですが、それに対して木松悪斗様より反対および申請却下の意見が出ております。これらについて私たちは規定にのっとり私たちを含めた三者での話し合いを行います。両者ともそれでよろしいでしょうkか?」
この屋上責任者の言葉に、月、
「はい、わかりました」
と、軽く同意するも、逆に木松悪斗からは、
「ふんっ、そんあ話し合いなんて時間の無駄だ!!はやく却下しろ!!すぐに却下しろ!!絶対に却下しろ!!俺のいう通りにしろ!!」
と、俺様気質ですぐに却下という結論を下すように運営会社の役員に迫る。これには、月、
(木松悪斗・・・、最初から話し合う気すらないの!!自分の権力でどうにでもなろって思っているわけ(怒)!!」
と、忘却無人な木松悪斗の対応に怒ってしまう。
が、これについてすぐに木松悪斗に注意する人物が現れた!!
「木松悪斗様、ここは話し合いの場です!!最初から話し合う気がないのなら、あなた方の不戦敗ということで月さんの申請を通しますが、いかがですか?」
これにはさすがの木松悪斗も、
「ふんっ、そんなことを(運営会社の)会長に言われてはここにきた意味がありません。時間の無駄だと思いますが、ここは会長に免じてそうさせていただきましょう」
と、言ってはそこにある椅子に座ってしまった。これには、月、
(うわ~、あの木松悪斗に対してもの落ちしないなんて(運営会社の)会長、やる~!!」
と、感心してしまった。ちなみに木松悪斗に対しもの落ちせずに注意したのは運営会社の会長である。
と、いうわけで、仲裁役の運営会社の役員、話を先に進める。運営会社の役員、
「それでは双方の言い分をこれから聞いていきます」
と、お互いの言い分を聞くことにすると、月の方を向いて、一言。
「では、申請した側、渡辺月さん、どうぞ」
この運営会社の役員の言葉を聞いて月は席を立つと運営会社の会長の方を向いて一例、そして、自分たちの言い分を言った。
「今回、僕たちが「ラグーン」の屋上使用を申請したのはある少女の夢をかなえるためのものです!!その夢を叶えるため、Aqours最後のライブを「ラグーン」屋上にてやらさせてください!!」
と、ここで月の後ろから嬉しい援護射撃!!
「たしかにそうですわ!!私、鞠莉さん、果南さんはもうあのローマ・スペイン広場のライブをもって私たちのAqoursとしてのライブは終わったと思いました。しかし、私たちはAqoursメンバーとしてまだやることが残っておりました。それは未だに暗闇の中をさまよっているかわいそうな少女を救うこと。その少女を救うため、私たち3年生3人は再び立ち上がりました。そして、その少女を救うためにはその少女の夢、ラブライブ!優勝、それを叶えることが一番!!だからこそ、この「ラグーン」の屋上という場所こので、私たちAqours最後のライブをひらきたいのです!!」(ダイヤ)
「私と月ちゃんにとってこのビルでの想い出はいっぱいあるの!!だって、毎年、初日の出は月ちゃんと一緒になってここの屋上で見ていたもん!!そして、今、私たちは道に迷っている少女を救うため、私と月ちゃんにっとてこの想い出のある地にて、Aqours最後のライブを行うんだよ!!これって素晴らしいことだよ!!」(曜)
「2人の言う通りです!!マリーたちの想いは誰にもIn the way(邪魔)できませ~ん!!ですから、はやく認めてくださ~い!!」(鞠莉)
そして、最後にルビィからこんな言葉がでてきた。
「ルビィね、まだ暗闇の中をさまよっている、道に迷っている理亜ちゃんを救いたいと思っているの。理亜ちゃんはとても大切なことに気づいていないの。それを気づかせるためにはその理亜ちゃんの夢、ラブライブ!でのルビィたちAqoursと理亜ちゃんたちSaint Snowの直接対決、そして、ラブライブ!優勝、その夢を叶えるのが一番いいの。それに、これが本当のお姉ちゃんたちとの最後のライブ、なの。ルビィにとってとても想い出に残るライブになるの。だから、お願い、この「ラグーン」」の屋上でAqours最後のライブをさせて!!理亜ちゃんの夢を叶えさせてあげて!!お願い!!」
この4人の援護射撃に、月、
(ダイヤさん、曜ちゃん、鞠莉ちゃん、ルビィちゃん、とても強い援護射撃をありがとう。それを聞いただけでも百人力だよ・・・)
と、感謝の言葉を自分の心の中で言った。
だが、月たちの言葉はこの男には通じていなかった。月の言い分を聞いた、ということで、運営会社の役員、
「それでは木松悪斗様の言い分を聞きましょう」
と、木松悪斗の方を向いては木松悪斗の言い分、月の申請に反対する理由を尋ねる。
すると、開口一番、木松悪斗は月たちや運営会社の会長たちを威圧するように大声でこう言った。
「それは、俺が反対しているからです!!」
これには、月、
(あの~、ただ威圧的に言っているには言っているけど、よく聞けば単なる逆恨みにしか聞こえないのですが・・・)
と、威圧的に言っているもののその中身はスカスカ、いや、ただ、自分が嫌だから、ただそれだけの理由で自分の申請に反対していることに唖然となってしまった。
まぁ、これについては月以外のここにいる人たちも月と同じ考えみたいで・・・、仲裁役の運営会社の役員も、
「あの・・・、ただ威圧的に言っているだけにしかみえないのですが・・・。それよりもちゃんとした理由を述べてください、木松悪斗様!!」
と、木松悪斗に注意をする。
しかし、木松悪斗の態度は変わらなかった。今度は仲裁役の運営会社の役員に向かってこう叫ぶ。
「ちゃんと理由を言っているだろうが!!俺が反対と言ったら反対なんだ!!」
このときの木松悪斗、こんなことを考えていた。
(何度言えばわかるんだ!!俺が反対って言ったら反対なんだ!!それがわからないのか!!(
と、最初から頭の血管が切れるくらい怒りMAXの状態。どうやら、木松悪斗、「自分が言っているから月生徒会長の申請に反対しているんだ!!そのことがわからないのか!!」と強制的に自分の言うことを言い聞かせようとしているみたいだった。
が、そんな威圧的な態度をみせる木松悪斗に対しついにこの人が切れてしまう。突然、木松悪斗に対し怒声が降りかかる。
「木松悪斗、そんな威圧的な態度で「自分が反対だから反対」と言われても、こちらとしては何を言いたいのかわからないではないか!!これでは木松悪斗の反対意見を退けるしかないのですが、本当にそれでいいのですか?」
その力強い言葉を聞いた運営会社の役員、その声がする方を向くとこう言った。
「会長・・・」
そう、威圧的な態度をみせる木松悪斗に対し強く抗議したのは・・・運営会社の会長だった。運営会社の会長、どうやら威圧的な態度をみせるもちゃんとした理由を言わなかった木松悪斗に対し社会人としてちゃんと意見を言うように強く抗議したみたいだった。
で、この運営会社の会長の抗議に、木松悪斗、
(はぁ~、だから老人(運営会社の会長)は少し苦手なんだよね~。だった、あまりに力がないのに、ただ、社会のルールにあわないからってこの俺に忠告するなんて、ふんっ、犬がただ吠えるだけしか見えないね!!)
と、運営会社の会長のことを馬鹿にしつつも、
(でも、ここは月生徒会長との戦いの場。この老人(運営会社の会長)の言うことを聞かないとこちらが不利になるかもしれないな。まぁ、そんなことだから、今は従ってやるよ!!)
と、あくまで運営会社の会長の言うことに従うことに決めた。
そんなわけで、木松悪斗、ようやく反対意見を述べた。
「月生徒会長の申請に対して反対する理由、それは、あのとき、反対意見としてメールに記した通り、月生徒会長、静真高校生徒会、浦の星の生徒たち、そして、Aqours、そのすべてが、この世に潜む悪、なのです!!その悪を俺は断罪したいのです!!悪は滅びるべし!!この俺こそ正義、なのです!!」
あの~、いくらこれを言われましても、単なる中二病、としかみれないのですが・・・とツッコミを入れそうな反対意見・・・であったが、とうの木松悪斗からすれば・・・、
(ふんっ!!このおれが悪と認定すればそれこそが悪なのだ!!この俺に歯向かうもの、そのすべてが、悪!!その悪は滅するべきなんだ!!だからこそ、正義である俺がいるんだ!!)
と、自分で酔いしれている、そんな木松悪斗であった。そんな木松悪斗に対しこちらも援護射撃!!
「木松悪斗様、そうです!!月生徒会長一味はすべて悪なのです!!わかっていらっしゃる~!!」(裏美)
「お父様、もっと言ってやってください!!この悪の一味に正義の鉄槌をくらわせてあげてください!!」(旺夏)
誰から見ても飛躍しすぎ・・・、けれど、かなり威圧的な木松悪斗側・・・、なのですが・・・、仲裁役の運営会社の役員、意外と冷静でした・・・。
「あの・・・、木松悪斗様、ここは相手をののしりあう場所ではありません!!本当の理由を述べてください!!」
さらには、月側にいた鞠莉も木松悪斗に対しこんなことまで言う。
「木松悪斗さん、ここはNegotiation(交渉)の場で~す!!ちゃんとしたreason(理由)を言ってください~い!!」
で、この鞠莉の言葉に、木松悪斗、すぐに反応。
「へぇ~、この俺に意見するとは・・・、この悪の権現め!!(「ラグーン」の運営会社の)会長、こいつこそ悪の大元締めです!!すぐにたたき出しましょう!!」
なんと、木松悪斗、鞠莉に対しきつい言葉で攻撃した!!このとき、木松悪斗、
(ふんっ、この女(鞠莉)こそ、あのにっくき小原財閥の大元締め、小原家の一人娘!!そして、俺を苦しめた元凶!!絶対に許せない!!)
と、鞠莉のことをにらんでいた。まぁ、木松悪斗が鞠莉のことをにらむのには理由があった。木松悪斗が静真高校と浦の星女学院の統合に異を唱えた理由、それは、静真高校と浦の星女学院が統合するにはかかわらず浦の星の大スポンサーだった小原家が静真に投資してくれなかったからである。と、同時に、それにあわせてか、せっかく木松悪斗が浦の星女学院の理事長だった鞠莉のために用意してくれた静真の理事の椅子を鞠莉が蹴ってしまったのだ。そんなわけで、それが同時に起きたことにより、木松悪斗、
「せっかく浦の星を静真は統合させてあげようとしているのに、(浦の星の大スポンサーであった)小原家は静真に投資してくれないし、せっかく用意した理事の椅子をも蹴ってしまった!!これでは俺の顔に泥を塗っただけでなく浦の星の生徒というお荷物を押し付けただけである」
と、考えてしまい、小原家、浦の星を逆恨みしてしまった、というわけである。で、Aqours、浦の星の生徒たちのことに気を使っている月やナギたち静真高校生徒会のことも恨んでいるのもその延長戦上のこと、なんですけどね・・・。でも、木松悪斗の逆恨み、本当のことをいえば、本当に言ってただの逆恨み、なんですけどね・・・。
と、言いつつも、ここでは唯一の小原家の一員である鞠莉の方をずっとにらんでいる木松悪斗・・・であったが、そんなこと、仲裁役の運営会社の役員からすればどうでもいいことだったらしく、
「え~、木松悪斗様、言いたいことはそれだけですか?私からしたら、たんなるひがみ、にしかみえません。それでしたら、すぐにでも採決に移りますがいいですか?」
と、運営会社の役員、木松悪斗に対しさらに忠告する。これには、木松悪斗、
「ふんっ、それだけはいやだね!!」
と、完全拒否!!そのため、運営会社の役員、木松悪斗にもう一度問いかける。
「では、木松悪斗様、月さんの申請に反対するちゃんとした理由を言ってください!!」
これには、木松悪斗、今度は襟を正してこう答えた。
「それは、Aqoursというスクールアイドル自体がたんなるお遊び、だからです!!そのお遊びのためにこの屋上を使わせるなんて納得いきません!!」
この発言に、月、
(なんだって!!スクールアイドルはお遊びじゃない!!ちゃんとした文化そのものなんだ!!)
と、怒りMAX!!
だが、月以外にもこの木松悪斗の言葉に怒っている人たちもいた。それは月の後ろにいる人たち。その人たちはスクールアイドルへの暴言を吐いた木松悪斗に対し反論する。
「スクールアイドルそのものに対する暴言、この私として許せるわけじゃないのですわ!!即刻、取り消しなさい!!」(ダイヤ)
「スクールアイドルというのはすでに、日本、いや、世界の文化として定着しているんだよ~!!そんなことを知らないなんて、それっておかしくない?」(曜)
「お姉ちゃんの言う通りだよ!!るびぃも激おこぷんぷん丸だよ!!その言葉、本当に取り消して!!」(ルビィ)
「あぁ、これだから大人はいやなので~す!!自分の価値観だけでしか物事をみないなんて、ナッシング、で~す!!」(鞠莉)
そう、木松悪斗に反論しているのは木松悪斗が冒とくしたスクールアイドル、その代表であるAqoursのメンバーだった。この1年、スクールアイドルとして一生懸命頑張ってきた、そして、自分たちだけの宝物、輝きを見つけることができた、スクールアイドルAqours、それを完全否定してくる木松悪斗にダイヤたちは相当怒っているみたいだった。
が、木松悪斗の話は続いていた。今度は自分に反論してきたダイヤたちをにらみつけるとともに大声でこう叫んだ。
「スクールアイドル、ふんっ、そんなものつまらないものだ!!スクールアイドル、ただのアイドルの真似事だ!!そんなもん、将来なんの役にも立たない!!たんなる真似事だ!!そんな真似事をする時間があればそんなことやめてしまえ!!時間がもったいないわ!!」
スクールアイドルに対するさらなる暴言、これには、月、
(う~、スクールアイドルについてなにも知らないのにそんなに暴言を吐けるなんて、絶対に許せない!!)
と、ついに堪忍袋の緒が切れた!!ついに、月、木松悪斗に対し反論する。
「木松悪斗、スクールアイドルについて何も知らないのにそうべらべらとスクールアイドルの悪口が言えるね!!その発言、いますぐ取り消せ!!」
しかし、木松悪斗、そんな月に対しこんなことを言いだした。
「月生徒会長、この私も浦の星と統合するにあたり、浦の星を代表するスクールアイドルAqoursのこともちょっと調べたのですよ。でね、調べてわかったことがあるんですよ。それはね、スクールアイドルというのはたんなるアイドルの真似事をするだけ、ってことですよ!!アイドルというのは誰もが簡単になれる、ってものじゃないのですよ。ちゃんとオーディションというふるいにかけられて勝利した者だけがなれるものなのです!!でもね、スクールアイドルというのは高校生であれば誰でもスクールアイドルになれるものなのです。ある高校生が「私、スクールアイドル!!」って言えば誰もがなれるものなのです。その意味でもスクールアイドルはたんなるアマチュア、いや、アイドルの真似をしているだけなのです!!」
まぁ、木松悪斗の言うこと・・・について一部は正しかったりする。プロのアイドルについては例外を除きオーディションというふるいによって選ばれた人たちがアイドルとしてデビューすることが多かったりする。対して、スクールアイドルについてはごく一部を除いて、「スクールアイドルになりたい」、と言えばスクールアイドルになることができていたりする。μ'sにしてもAqoursにしても別にオーディションによって選ばれた人たちがメンバーとしてデビューした・・・わけではない。みんな、μ'sに、Aqoursに参加したい、という気持ちがあったからこそメンバーになれたのである。が、ただ1つだけいるのは、μ's、Aqoursへの参加はそのメンバーそれぞれの強い意志によるものであり、また、μ'sなら穂乃果の、Aqoursなら千歌の考えなどに賛同したからであり、ただたんに軽い気持ちでたんなる遊び感覚でメンバーになったわけではない。それなのに、木松悪斗、そのことを考慮せず、ただ「アイドルの真似事をしている」「ただのお遊び」でしかスクールアイドルをみていないのは本当にいかがのものではないかと思ってしまうのは作者である私だけだろうか・・・。
とはいえ、まだ木松悪斗節は炸裂していた。木松悪斗、誰にも話を割り込ませないくらいの言葉の連打で話を続けた。
「それに、高校生の本分は勉強とスポーツである!!勉強でとても優秀な成績を残すか、もしくは、誰にも負けないくらいの能力をもってスポーツの世界のなかの王者になるか、そのどちらかが必要なのだ!!いや、勉強であれ、スポーツであれ、誰にも負けないくらいのものを見せるべきなのだ!!たとえ高校生であったとしても誰にも負けてはいけない、いわば、高校というの勝負の世界なのだ!!いや、この世の中、すべてが勝負の世界なのだ!!弱肉強食の世界、なのだ!!この世界はわずか一握りの勝者と残り多くの敗者の2つしかないのだ!!そして、敗者はただ滅んでいくのみなんだ!!」
この木松悪斗の言葉に、月、
(勝者と敗者、その2つだけで世の中は構成されていたら世界はもうすでに滅んでいるよ!!本当はいろんな人たちによってこの世界は構成されているんだ!!だからこそ、みんな楽しく暮らせているんだ!!それなのに、ただ、勝った、負けた、のみで判断されるのってどうなの?)
と、つい木松悪斗の言葉に対して疑問をもってしまう。この世界にはいろんな人たちがいる。その人たちが協力してこの世界をよくしていこうとしているのだ。このことを木松悪斗は忘れているのかもしれない、いや、意図的に忘れているのかもしれない。それに、ただ勝ち続けるだけの人生っていうのは本当に面白いものなのか、それは疑問である。勉強であれ、スポーツであれ、人は必ず失敗する動物である。山あり谷ありの人生だからこそ人生は面白い、ともいえる。たしかに木松悪斗の言う通り、この世の中は勝負の世界、弱肉強食の世界である。しかし、ずっと勝ち続けることで本当に幸せなのだろうか。また、本当に弱肉強食の世界なのか、というのも疑問である。なぜなら、人間というのはほかの人のこともいつくしみあうことができる動物だから。たとえ、ずっと勝者だったとしてもいつかは敗者になる。それでもほかの人のこともいつくしむことができればきっと勝者でも敗者でもみんなが幸せになることができる、そう思えてしまう。しかし、それが何事も勝負に持ち込んでしまう、そんな世の中にとってとても大切なことなのかもしれない。
で、あるが、木松悪斗の暴走はまだまだ止まらない。今度もダイヤたちをにらみつけるとこう言い続けた。
「そんな世の中なのに、スクールアイドル、そんなお遊びをしていては時間がもったいない!!たしかにここにいるAqoursのメンバー(ダイヤ、曜、ルビィ、鞠莉)には沼津でも有数の網元の美人姉妹に(にっくき)小原家の一人娘がいる」
この木松悪斗の言葉を聞いて月は気づいた。
(それってここにいる、ダイヤさん、ルビィちゃん姉妹、それに、鞠莉ちゃんのことだ・・・)
そんな月のことはほっといて、木松悪斗、続けて、
「それに、ここにはいないが、内浦で有数の旅館の娘、沼津でも名が通ったお寺の娘、母親が有名教師の娘、淡島でダイビングを生業としている沼津の自然をこよなく愛する子、それに、東京のピアノコンクールで優勝するくらいのピアニスト・・・」
と、次々と言っていく。これには、月、
(あっ、それって、千歌ちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃん、果南ちゃん、それに、梨子ちゃん、のことだ・・・)
と、気づく。そう、木松悪斗、Aqoursメンバーのことを次々と言っていたのだ。
で、1人を除いてAqoursメンバーのことを言っていった木松悪斗、続けて言った。
「これだけ優秀な人材がいるのに、なんで、スクールアイドルというお遊びに夢中になるのか!?そんなお遊びをするだけなら時間がもったいない!!その時間を勉強やスポーツに費やすだけでとても優秀な人材になれるはずなのに・・・」
ただ、これに関して、ようやく月から激しいツッコミがくる。
「え~と、それって、木松悪斗さんからしたら、「自分の優秀なコマ」の間違いじゃ・・・」
ところが、この月の激しいツッコミを、木松悪斗、完全無視!!まだ話を続ける。
「特に、そこにいる、渡辺曜、あなたは浦の星に入学する前は飛び込みで世界大会に出場できるくらいの能力を持ちながらその能力を静真で磨くわけでもなくその能力を磨くことができない浦の星に入学してしまった!!それってとてももったいないことじゃないか!!今からでも遅くない!!静真で自らの能力を磨いて世界大会に出るんだ!!」
なんと、木松悪斗、曜に狙いを定めて口説いてきたではないか!!これには、ルビィ、
「えっ、曜ちゃんて、そんなに優秀な選手だったの!!知らなかった・・・」
と、驚いてしまう。たしかにいつも陽気な曜がまさかそんあに優秀な選手だったなんて想像にできないことだろう。しかし、木松悪斗の曜に対する熱烈アタックに、月、
(あの~、そんないい歳をしたおっさんが女子高生を口説くなんて、なんか白けるよ・・・。でも、曜ちゃんなら、このおっさんの猛烈アタック、絶対に断るよ!!)
と、木松悪斗の言葉にひくとともに曜のことを信頼していた。
で、この木松悪斗の猛烈アタックに曜はというと・・・、
「えっ、私、そんなの、いや、に決まっているじゃない!!私は千歌ちゃんたちと一緒にスクールアイドルをやっている方が楽しいもん!!だから、ごめんなさい!!」
と、木松悪斗のお誘いを断ってしまう。木松悪斗、ハートブレイク・・・。
そんなわけで、木松悪斗、ついにトーンダウン・・・。
「うぅ、嫌われた・・・」
これには木松悪斗の横にいた裏美、旺夏から、
「木松悪斗様、どんまいです!!まだ希望はあります!!」(裏美)
「お父様、あの子がいなくてもこの私がいます!!だから、がっかりしないでください!!」(旺夏)
と、がっかりする木松悪斗のことを励まそうとsるう。
と、そんなときだった。
「あの~、木松悪斗様、ちょっと時間をかけすぎです!!はやく要点だけ言ってください!!」
と、仲裁役の運営会社役員、木松悪斗に注意する。すると、木松悪斗、
「うっ、すまない・・・。とても優秀な人材が目の前にいたから口説こうとしていた・・・」
と、運営会社の役員に対しお詫びを言うと、気持ちを入れかえて、月に対し襟を正してこう言った。
「つまり、私が言いたいのは、「スクールアイドルというお遊びに時間を費やすより、勉強やスポーツ、そんな有意義なもものに時間を費やしたほうがいい!!そのために、今回のライブ、そんなお遊びのためだけに屋上を借りるなんて、無駄の極致、と、いえる、愚行である!!いや、そんなことをするだけでなんて時間がもったいない!!今すぐスクールアイドルというお遊びをやめ、もっと有意義な時間を過ごすべきだ!!」ということだ!!」
そして、ついに、木松悪斗、まとめに入った。
「と、いうわけで、この世の中は勝負の世界である。だからこそ、勝つことこそ絶対的命題なのだ!!「勝つことこそすべて」「勝利こそ正義」、それを実現するためにもスクールアイドルというお遊びを認めるわけにはいかない!!むろん、お遊びのためだけにこのビルの屋上を借りるなんてもってのほかだ!!もう一度言う、「勝利こそすべて」「勝利こそ正義」、その名のもと、スクールアイドルというお遊びなどせず、すべてのことに勝利するために、勉強やスポーツ、いや、部活をするべきである!!そのことをこのおろかな者たち(月たち)に知らしめるために反対しているのだ!!そして、すべてのことに勝利をささげるべきなのである!!」
で、これには、月、
(ふ~、とても長い、いや、くだらない話が終わったよ・・・。ある意味、支離滅裂な言い訳だったよ・・・。それに、あまりに非常識な意見、だったよ・・・)
と、木松悪斗の考えを一刀両断する。たしかにその通りである。ただ、「勝利こそすべて」「勝利こそ正義」の名のもとに物事を進めていたらいつかは行き止まりにぶつかるものなのである。それでもそれに固執してしまうと前に進めなくなる。だから、なにごとにも、いろんな経験をする、特に負けること、それに、いろんな見方を知る、べきなのである。そして、スクールアイドルというものは、いろんな経験をしたりいろんな見方を知る意味でとても有意義なものだったりする。さらに、木松悪斗はそれをただのお遊びということでそれを無駄だと決めつけるのはどうかなと思う。けれど、木松悪斗は、スクールアイドルなどお遊びというものはどんどん排除すべきである、そして、勝利のためだけに勉強やスポーツに励むべきなのである、それを正当化しようしていると思えるのは私(作者)だけだろうか。そして、この世の中、自分たちにとっていらないと判断されたものをことごとく排除していくことで絶対いい世の中になれる、という幻想に、みんな、憑りつかれていると思えるのは私(作者)だけなのだろうか。