ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Ruby’s Determination(ルビィの決心) 第6話

 夕食後、ルビィとダイヤは一緒にシャワーを浴び、ベッドの上で2人仲良くほてった体を冷ましていた。そんななか、ダイヤ、ルビィに対し、

「さあ、ルビィ、髪をタオルで拭いてあげますわよ」

と言ってはルビィの濡れた髪を拭こうとする。見た目からしてルビィの髪は短そうに見えるのだが、それはルビィが髪を上げているだけであり、ルビィの髪を解くと案外長く見えるのである。なので、ルビィが髪を洗うと、いつもダイヤがルビィの髪を拭いてあげる、それがいつものことであった。

 が、今日ばかりは違った。ルビィ、すぐに、

「お姉ちゃん、ごめんね。今日はルビィが髪、拭くから・・・」

と、ダイヤがルビィの髪を拭くのを拒絶した。これにはダイヤ、

(えっ、ルビィが私を拒絶した!!こんなこと、初めてですわ!!)

と、ちょっと驚いてしまう。それでも、ダイヤ、

「大丈夫ですわよ。ルビィ、心配しないで。ちゃんといつもの通りに髪を拭いてあげますからね」

と、ルビィに優しく語り掛けるも、ルビィ、すぐに、

「お姉ちゃん、本当にごめんね。でも、これからはルビィ、自分で髪を拭くことに決めたの」

と、これまでのルビィ、お姉ちゃんであるダイヤ一筋のルビィ、とは違った答え方をする。これをきいたダイヤ、

(えっ、どうしてですの!!ルビィが、ルビィが、私を拒絶するなんて・・・)

と、これまでとは違ったルビィの反応に混乱してしまう。が、ダイヤ、すぐに心を落ち着かせ、改めてルビィの目を見る。すると、

(えっ、ルビィ、これまでに見たこともないような真剣な目ですわね。これはなにかありましたね)

と、これまでに見たことがない、しかし、何かを決めたような真剣な目つきをしているルビィを見て、ダイヤはルビィにある質問をした。

「ルビィ、いつも私がルビィの髪を拭いてさしあげているのに、今日に限って、どうして拭かせてくれないのですか?」

 このダイヤの質問に対し、ルビィ、すぐに、

(お姉ちゃん、ルビィがなぜルビィの髪を拭くことを断ったのか、それを知りたがっている。これってお姉ちゃんにルビィの決意を伝えるいい機会じゃないかな。それなら、ルビィの決意、お姉ちゃんに伝えよう!!)

と思うと、ルビィはすぐにベッドの上に正座をし、ダイヤの顔を真剣に、そして、真面目に見つめる。これにはダイヤ、

「ルビィ・・・」

と、一瞬おどけるも、すぐに、

(これは真面目なお話になりますわね。それほどルビィも真剣ですね。なら、こちらもそれ相応の対応をしないといけませんわね)

と、ダイヤもルビィに向かい合うように、ベッドの上で真剣な顔をしながら正座する。

 そして、ルビィはダイヤにこう告げた。

「ルビィ、これまでお姉ちゃんにべったりだった。いつも甘えていた。ルビィ、ずっとお姉ちゃんがいないとなにもできない子だった。けれど、これからは、ルビィ、1人でやっていく!!お姉ちゃんがいなくても大丈夫!!お姉ちゃんなしでもやっていける!!そう、ルビィは決めたの!!」

ルビィの決意、これを聞いたダイヤ、

(まぁ、ルビィったらそんなこと考えていたのですね。でも、そんなに心配しなくてもいいんですわよ。私はルビィから離れることなんてないんですわよ。ずっと一緒ですわよ、ルビィ)

と、思ってしまい、ルビィに優しく語り掛ける。

「ルビィ、私はルビィが甘えたいなら甘えていもいいと思っていますわよ。さぁ、我慢しないで、こっちにきたらどうです?」

だが、ルビィがダイヤに飛び込むことはなかった。それどころか、ルビィはダイヤにあることを告げた。

「ルビィ、これからはお姉ちゃんがいなくてもやっていけるよ。ルビィ、これまではお姉ちゃんをがんじがらめにしてきた。でも、これからは違うよ。これからは、お姉ちゃん、ルビィという大きな鎖から解き放たれて大空に自由なツバサで大きく羽ばたいてほしい、ルビィ、そう思っているの。だから、お姉ちゃんに甘えていた昔のルビィは今日で卒業。これからは1人前の女の子としてガンバルビィ、したいの!!」

 これを聞いたダイヤ、

(昔のルビィから卒業なんてこれまで考えたことなかったですわね。これからのルビィは1人で頑張るだなんて、今までのルビィからは信じられない言葉ですね。これまで私に頼ろうとしてきたルビィ。でも、これからは1人で頑張る、それを聞いただけでちょっと寂しいですわね。もっと私を頼ってほしい、もっと甘えてほしい、私はこれまでそう思っていました。それなのに、ルビィは自分の意思で私から離れようとしている。どうしてなんでしょうかね・・・)

と、なにやら寂しそうに思うと、その寂しさを感じさせながら言った。

「そうですか。ルビィからそんな言葉がでるなんてビックリですわね。でも、私としてはちょっと寂しいですわ、ルビィが私から離れようとしていることに・・・」

 だが、そのダイヤの寂しさに対して、ルビィは元気よく返答する。

「でもね、ルビィは思っているの、たとえ、これからはお姉ちゃんがいなくても1人でやっていく、お姉ちゃんなしでもガンバルビィ、できるって。でもね、これだけは忘れたくないの・・・」

これを聞いたダイヤ、

(ルビィにとって忘れたくないもの・・・)

と、一瞬考え、ルビィに、

「それはなんですの?」

と聞くと、ルビィはその答えを元気よく答えた。

「それはお姉ちゃんとの思い出!!お姉ちゃんの想い!!これまでやってきたことすべて!!そして、それで得たお姉ちゃんとのキズナ!!ルビィ、これまでお姉ちゃんと一緒にやってきたこと、経験したこと、すべて、そして、お姉ちゃんの想い、すべて、さらに、お姉ちゃんとのキズナ、すべて、すべてが大切なものに見えちゃうの!!でね、その大切なものをすべて、ルビィの胸に抱いて、これからはルビィ1人でやっていく!!だから、ルビィ、お姉ちゃんから卒業する!!でもね、卒業するとしても、お姉ちゃんの思い出、お姉ちゃんの想い、そして、お姉ちゃんとのキズナはルビィの心の中でずっと残っていくんだよ!!」

これを聞いたダイヤ、あることを考える。

(ルビィ、この旅で一皮むけたようですね。ルビィが私から卒業する、これって私もルビィから卒業することになるのかもしれませんね。ルビィがいつも私を頼っていると同様に、私もルビィに頼ろうとしていたのかもしれませんね。たとえ、ルビィが1人でできることも、私がかわりにしてあげる、こうしてルビィは私に頼ろうとしていた・・・)

そう、いつもダイヤを頼ろうとするルビィ、たとえ、ルビィ1人でもできることがあっても、ダイヤはすぐにルビィを助けようとしていた、それがルビィの成長に必要であっても・・・。こうして、ルビィは姉ダイヤなしでは生きていけない体になってしまったのだ。が・・・。

(でも、ルビィは今回の旅を通じて私から旅立とうとしている。これからはルビィ1人でがんばろうとしている。私ができること、それは・・・)

ダイヤはそう考えるとすぐにあの言葉を言った。

「ルビィ・・・、ブ、ブー、ですわ!!」

ダイヤの口癖、なにか間違いがあると大声で「ブ、ブー、ですわ!!」と全力で否定する、そんな言葉。だが、このことを知っているルビィ、おもわず、

「え、そんな・・・」

と、愕然してしまう。ルビィがこれまで築いていた自信がもろくも崩れようとしていた。

 が、ダイヤ、すぐにルビィに言った。

「ブ、ブー、ですわ・・・、この私が!!」

これを聞いたルビィ、

「えっ、お姉ちゃんが・・・」

と、ダイヤのことを心配そうに言うと、ダイヤは自分に「ブ、ブー、ですわ!!」を言った理由を答えた。

「なぜ、私に「ブ、ブー、ですわ!!」と言ったのか、それはですね、ルビィが私に依存していたのと同じように、私もルビィに依存していたからですわ。私もルビィのためにやっているように見えて、本当はルビィ1人でもできることでも、私のためだけに、勝手に私がルビィのかわりにやってしまっていたのですわ。私にとってルビィは大事な妹、だから大切にしてきたのです。けれど、本当はルビィが私を頼るように、私もルビィを頼っていたのです。だから、これまで、私は、ルビィを、私の思い通りに動かしていましたわ。でも、ルビィの今の決意、私から離れて1人でやっていく、それを聞いて気づきましたわ、私もルビィと同じようにルビィを頼っていたんだって。なら、私も決めましたわ、今日をもって私から卒業していくルビィと同様に、私も、今日をもってルビィから卒業することを!!」

これを聞いたルビィ、

(えっ、ルビィが「お姉ちゃんから卒業する」って言ったから、お姉ちゃんもルビィから卒業しちゃうの・・・)

と、少し困惑気味になったのか、

「でも・・・、姉と妹の関係は・・・」

と、姉ダイヤとのキズナについて心配になるも、ダイヤ、そのルビィの心配ごとを見透かしたかのように答える。

「ルビィ、心配しなくてもよろしくてよ。私との思い出、私の想い、私とのキズナがルビィの心の中にあると同様に、私にもルビィとの思い出、ルビィの想い、そして、私とルビィのキズナは私の心の中に深く刻み込まれておりますわ。私も、これからはそれらを大切にして、自由のツバサで大空に飛び立ちますわよ!!」

そして、ダイヤは自分の手をルビィの頭の上にのせて言った。

「そして、今のルビィを見て確信しましたわ、今のルビィは昔のルビィとは違うこと、いや、今や、ルビィは未来のAqoursを背負って立つ存在に成長したことを」

このダイヤの言葉を聞いたルビィ、感動したのか、いきなり泣きながら、

「お姉ちゃん・・・」

と、ダイヤに抱きつく。これにはダイヤ、

「あらら、昔のルビィに戻ったのですね」

と、優しくルビィの頭をなでながら言うと、ルビィ、すぐに手を引っ込め、

「ご、ごめんなさい・・・」

と、ダイヤに謝る。ダイヤ、これを見てか、

「いいんですわよ。でもね、ルビィ、これだけは約束してください」

と、最初は優しく言うも、すぐに真面目な顔をしてルビィに言う。これにはルビィ、

「?」

と、ハテナ顔になる。ダイヤ、このルビィの表情を見てか、あることをルビィに伝えた。

「ルビィ、夕食のときにルビィ自ら言ったこと、責任をもってちゃんと行動で示しなさい!!それが黒澤家たる者の責務なのですから!!黒澤家たる者に二言はありませんわ!!」

これを聞いたルビィ、自信をもって元気よく答えた。

「はい、わかっています、お姉ちゃん!!絶対に責務を果たしてみせます!!ガンバルビィにフンバルビィ、です!!」

 

 翌日・・・。

「どれもこれも良すぎて迷うずら~」

と、花丸がライブ場所を選ぶために撮ってきた写真を見て迷っていた。ルビィ、花丸、ヨハネの1年生3人は泊っているホテルの近くにあるカフェでその写真をもとにライブをする会場を決めようとしていた。が、どの場所も良すぎてしまい、花丸とヨハネは迷ってしまった。

(どの場所も良すぎるずら~。これから選ぶことなんてできないずら~(花丸))

(どの場所も堕天使の私からすれば、どこを選んでも、活躍できる!!これから選べというのが酷なこと!!ならば、逆転の発想で・・・(ヨハネ))

と、ヨハネ、ついに最後の切り札を使う。

「もういっそうのこと、全部の場所でやればいいのよ!!このヨハネのヨハネゲートで瞬間移動すれば道理のないこと!!」

が、これにはルビィ、

「それはダメだよ!!」

と、ヨハネの意見を全力で拒絶する。なぜなら、

(もし全部の場所でやったら、それで昔のルビィたちに戻ってしまう!!これまでの、ただ、千歌ちゃんたち、お姉ちゃんたちについていくだけの存在に戻っちゃう!!それに、お姉ちゃんとの約束、黒澤家の者としての責務を果たすことができなくなる!!)

と、ルビィが思ったから。全部の場所でライブを行うということはなし崩し的に決めてしまったことを意味している。これではルビィとしては、ダイヤとの約束、ちゃんとライブの場所を決める、その約束を破ること、黒澤家の者としての責務を果たさないことになる、そうルビィは判断していたのだ。また、このライブは鞠莉の今後を決める、とても重要なライブである。その鞠莉の未来を決める、その判定をするのが鞠莉‘sママなのである。もし、いろんなところでライブ・・・してしまっていたら、鞠莉’sママを引っ張りまわすことにつながり、鞠莉‘sママの判定に悪い影響を及ぼしかねない。では、いろんなところでライブを行い、それを1本の動画に編集して鞠莉’sママに見えることも・・・ちょっとそれは・・・。なぜなら、このライブは鞠莉‘sママという観客がこと前提なのである。鞠莉’sママにその編集した動画を見せたとしてもそれで鞠莉‘sママが納得する・・・気がしないのである。なので、全部の場所でライブを行うこと・・・というのは当初から無理なのである。

 が、ルビィの全力の否定にヨハネ、思わず・・・、

「じゃ、ルビィはどこがいいの?」

と、怒りながらルビィに迫る。が、そのルビィ、答えに窮したのか、

「それは・・・」

と、逆に黙ってしまい、さらに、

(どこも良すぎてルビィ1人じゃ選べないよ~。どうしたらいいの~)

と、悩んでしまう。ダイヤとの約束、責務を破るわけにはいかない、が、いい案がない、ルビィにとって八方塞り状態になる。

 が、こんなとき、花丸が1枚の写真を見て、

(あれっ、これってどこかに似ているずら。え~と、う~んと・・・)

と、何かを思いだそうとする。そして、花丸、ついに、

(あっ、あそこに似ているずら!!あそこずら~!!)

と、なにかを思いだすと、おもわず大声をあげた。

「あっ、ここってあそこに似ているずら~、・・・に!!」

これにはルビィ、おもわず、

「えっ、どれどれ!!」

と、花丸に駆け寄る。花丸はすぐに1枚の写真を手に取り、

「ここの階段ってあそこの階段に似ているずら~」

と叫ぶと、ルビィ、

「あっ、本当~だ~!!確かに似ている!!」

と、花丸の意見に同意する。

 そして、ルビィ、

(あっ、ここならいいかも!!ここなら鞠莉‘sママにスクールアイドルの素晴らしさを理解してもらえるかも。それに、千歌ちゃんたちにこれからのAqoursを指し示すなにかを見つけることにもつながるかも。いや、ここが、今からの、新生Aqoursの出発地点になるかも!!)

と考えると、すぐに、

「花丸ちゃん、善子ちゃん、今すぐここに行こう!!」

と、花丸、ヨハネを連れてその場所に行く。これにはヨハネ、

「ちょっと待って~!!ジュースが、ジュースが~」

と、飲んでいたジュースを最後まで飲むことができず、ルビィによって強引に連れて行かれたのだった。

 

「ここだ~!!」

と、ルビィは花丸、ヨハネ2人と一緒に花丸が示した写真に写っていた場所にたどり着くとすぐに大声をあげた。

「ぜ~ぜ~、ここはどこずら~」(花丸)

「やっとついた~」(ヨハネ)

と、花丸、ヨハネ、共に疲れつつも、できるだけ息を整えようとしていた。そして、

「で、ここは~?」

と、ヨハネ、連れてきた場所をルビィに聞く。すると、その横から花丸がすぐに、

「あっ、階段があるずら~。もしかして、ここって~?」

と、ルビィに尋ねると、ルビィ、すぐに2人を連れてきた場所の名を言った。

「そう、スペイン広場!!ルビィ、決めた!!ここでライブ、する!!」

そう、ルビィがライブの場所として選んだのは、美しくて大きな階段で有名なスペイン広場だった。ここは「真実の口」と同じく、とても有名な映画「○ーマの休日」でヒロインがジェラートを食べていた場所としても有名である。で、なぜ、ここにライブをしようとルビィは思ったのか、それはホテル近くのカフェでライブの場所を選ぶために1年生3人で写真を見て話し合っているとき、花丸が「なにか似ている」と指摘した(鞠莉が写っている)スペイン広場の写真をルビィが見たときだった。その際、その写真を一緒に見ていた花丸はこう言っていたのだ。

「ここの階段ってあそこの階段に似ているずら~!!そう、沼津内浦の砂浜海岸にある石階段にずら~!!」

この花丸の一言を聞いて、ルビィもスペイン広場の写真を見る。すると、ルビィ、

(あっ、花丸ちゃんの言うとおり、あの場所に似ている!!そう、あの場所、ルビィたちが最近練習していた場所、千歌ちゃん家の近くにある沼津内浦の砂浜海岸の石階段に!!)

と、驚いてしまう。そう、スペイン広場にある大階段と沼津内浦の砂浜海岸にある石階段が似ているのだ。これには、ルビィ、思わず、

「あっ、本当だ~!!たしかに似ている!!」

と、叫んでしまう。

 すると、ルビィの頭の中で、

(あっ、いいこと思いついちゃった!!)

と、妙案が思いついたみたいだった。その妙案とは・・・?

(たしか、イタリアに来る前、曜ちゃんがあること言っていたよなぁ。たしか・・・)

と、ルビィ、あることを思い出す。それは練習場が見つからず、沼津内浦の砂浜海岸で練習することになった際、千歌たち6人で練習しているときに曜が言っていたことだった。

「この砂浜はね、(スクールアイドルを千歌ちゃんと梨子ちゃんと一緒に始めたとき、)私たち2年が練習する場所がなくて、仕方なく、この砂浜で練習していたんだ。そのときに出会ったんだ、Aqoursに・・・」

この曜の言葉を思い出したとき、ルビィの頭の中では1つの答えが導かれていた。それが、

(沼津内浦の砂浜海岸、その砂浜海岸こそ千歌ちゃんたちが始めたAqoursの原点、今のAqours始まりの地、そして、すべてのみなもとであるゼロというなにもないところからの始まりの地だよね!!そうルビィは考えてしまう!!でも、それって千歌ちゃんたち、いや、Aqours全員がそう思っているかもしれない、心の奥底には・・・。なら、沼津内浦の砂浜海岸の石階段に似ているスペイン広場の石階段ですれば、千歌ちゃんたちにもわかるはず、ルビィたちはゼロに戻ってない、イチのその先へ進んでいるんだって!!千歌ちゃんたちがスクールアイドルを始めたときは千歌ちゃん1人しかいなかった。沼津内浦の砂浜海岸で練習を始めたときは千歌ちゃん、曜ちゃん、梨子ちゃんの3人しかいなかった。でも、今は千歌ちゃんのまわりには曜ちゃん、梨子ちゃん以外に花丸ちゃん、善子ちゃん、果南ちゃん、鞠莉ちゃん、そして、ルビィにお姉ちゃんがいる!!それに、9人でいろんなことをやってきた!!学校の廃校を阻止しようといろんなことをした!!結局、阻止することはできなかったけど、ラブライブ!を通じて、スクールアイドルを通じて、いろんなことをやってきた、経験してきた!!Saint Snowという聖良さん、理亞ちゃんとも仲良くなった。そして、ついにラブライブ!で優勝もできた!!これらの思い出、経験、みんなの想い、そして、みんなとのキズナはどんなことがあってもなくならない!!お姉ちゃんたち3年生がいなくなったとしても、それは絶対になくならない!!ただ、千歌ちゃんたちはそれにまだ気づいていない。だから、沼津内浦の砂浜階段にある石階段に似ているスペイン広場の石階段でライブを行えば、千歌ちゃんたち2年生だけで練習を始めた、ゼロのスタート地点に戻ったんじゃない、今やAqoursは9人になっているんだ、9人でやってきたこと、経験したこと、その思い出、そして、それで得た9人の想い、キズナがあるんだって、だから、ゼロに戻ったんじゃない、イチのその先に進んでいるんだって、そう千歌ちゃんたちに気づかせることができる!!ルビィ、そう思っている!!)

そして、それを確かめるために1年生3人でスペイン広場に行くと、すぐに、

(ルビィ、スペイン広場を見て確信した!!ここでライブを行えば、千歌ちゃんたちにもルビィが伝えたいことがわかる!!そして、これからのAqoursの進む道が見えてくるはず!!)

と考えるようになり、すぐに、

「ルビィ、決めた!!ここでライブ、する!!」と、堂々とこのスペイン広場の石階段でAqoursのライブを行うことを宣言した。これには花丸、ヨハネ、共に、

(な、なんだずら~!!ルビィちゃん、今までにないくらい燃えているずら~!!こんなこと、初めてずら~!!(花丸))

(な、なんだこりゃ~!!ルビィが燃えている!!こんなルビィ、見たことない!!なにか悪いもの、食べているに違いない・・・(ヨハネ))

と、ビックリした様子。そのためか、ヨハネ、おもわず、

「ど、どうして、この場所、選んだの・・・?」

と、ルビィに尋ねる。すると、ルビィ、

「沼津内浦の砂浜海岸にある石階段に似ているから、かな・・・」

と、少しとぼけて言った。

 

 


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