ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第7部後編 第29話

 と、まぁ、沼田の長い長~い回想は終わるのだが、

(部活とはみんなと一緒に楽しむこと!!みんな一緒にいろんなことをやって楽しむことでいろんなことを学び経験していく、その経験、その過程こそ一番大事なんだ!!)

と、部活動にとってとても大切なことに気づいた、月、なのだが、曲はすでに終わりを迎えようとしていた。

トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥトゥ~

曲に集中しているためか、とても疲れているにも関わらず笑顔を絶やさずにAqoursメンバー全員がこの戦い、延長戦、を楽しんでいる、これには、月、

(やっぱりAqoursはすごいよ!!この僕も、いや、この戦いに関わるもの全員、この戦いを全力で楽しもうとしている。それと同時に、Aqoursを、Saint Snowを、スクールアイドルをもっと好きになろうとしている、僕が・・・、いや、この戦いに関わる者すべてが・・・)

と、心奥底から高まろうとしている気持ちを抑えきれなくなってしまった。

 そして、この気持ちの高まりにより、月、ある衝動が生まれてしまう。

(こ、こんな戦い、僕たちだけで共有していいのだろうか。たとえ私的的な戦いだったとしても、こんな戦い、絶対にスクールアイドルの歴史に残る戦いになるはずだよ!!だって、第2回ラブライブ!のμ's対A-RISEや第X回のオメガマックス対K9、そのあとのオメガマックス対μ's、これらの戦いはスクールアイドルの歴史において、歴史上の分岐点、としてとても有名・・・(2つ目の戦いはちょっと違うけど・・・)。これらの戦いは自分たちの信念、想いなどすべてを賭けて全力全開で死力を尽くして、けれど、心の底からこの戦いを楽しもうとしていた戦いだった(2つ目の戦い以外・・・)。それに匹敵するくらいの戦いをAqoursとSaint Snowが行っている。けれど、この戦いを見ているのは一部の子たち(新生Aqoursお披露目ライブの準備を手伝っている浦の星の生徒たちと静真Aqours応援団の子たち)以外はこの戦いの関係者のみ。そんなのってもったいない!!この戦いを僕たちの秘密にするなんてもったいない!!)

 だが、そんな楽しい時間も終わりを迎えようとしていた。

トゥトゥ~

この曲調と同時に今のAqoursの、鞠莉、果南、ダイヤ、3年生3人のスクールアイドルとしてのラストステージはついにフィナーレを迎えた。

 で、普通なら最後を迎えたことでちょっと寂しい気持ちになるのだが、ラストステージを迎えたAqoursメンバーはというと・・・、

(もうお姉ちゃん(ダイヤ)とスクールアイドルとしてパフォーマンスすることはないかも。でも、ルビィ、絶対にそう思っていないよ!!だって、ルビィの心のなかにある宝物を通じてずっとお姉ちゃんとつながっているから!!もうこれがラストステージだって思っていないから!!ずっとここにいるメンバー全員と宝物を通じていつでもパフォーマンスでkりうと思っているから!!)(ルビィ)

(ラストステージ、やりきったずら!!いや、これってラストステージじゃないずら!!だって、おらたちはずっとつながっているずら!!だからこそ、自分が好きなときに好きな分だけみんなとパフォーマンスができるずら!!)(花丸)

(ふふふ、素晴らしきラストダンスだったぞ!!リトルデーモンのみんな、このヨハネ、十分楽しんだぞ!!けれど、これがラストダンスにあらず!!またどこかでリトルデーモンたちと一緒にできるぞ!!だって、このヨハネとリトルデーモンたちはずっとつながっているのだからな!!)(ヨハネ)

(曲が終わった~!!全部やり切った、そう思えてくるよ!!疲れた~!!でも、疲れたは疲れたけど、心地いい疲れだよ!!それにこれが終わりじゃないしね!!ずっとみんなとつながっている、だからこそ、これから先もまた一緒にやれると思えるよ!!)(曜)

(私の作った曲で最後を迎える、普通ならちょっと寂しいと思えるのだけど、今は違う。私、みんなと一緒にやり切ったんだ!!私の作った最高の曲でみんなと歌い切ったんだ!!とても嬉しい!!でも、これが最後じゃない。私の心のなかにある宝物を通じてずっとみんなとつながっている、また一緒に私の作った曲でパフォーマンスができる、私はそう思うよ・・・)(梨子)

(あぁ、もうこれでスクールアイドルをすることはないのかな・・・。もっとやりたかったな・・・。でも、私にとってこの1年は最高の1年だったよ!!あの鞠莉とダイヤと和解しただけでなく、この9人で、私たち3人の夢、ラブライブ!優勝を果たした、それどころか最後の最後まで楽しい想い出作りができた、そう考えると、この9人こそ私にとってベストパートナーだった、と、私はそう思うよ!!それに、これが終わりじゃないと思うよ!!だって、、私の心のなかにある宝物を通じてずっとみんなとつながっているから、いつでも、どんなときでも、このベストパートナーである、この9人でスクールアイドルとしてパフォーマンスできるのだから・・・)(果南)

(ふ~、これで私の大事な役目、個性が強すぎる千歌さんたちをまとめ上げる、そんな大任から解放されますね。けれど、一度も大変だって思っていませんでした。だって、この9人でやってきたこと、そのすべてが私にとって一生の宝物になったのですから!!そして、最後の最後まで退屈すらできないくらい楽しすぎる時間をすごせたのですから!!ですから、私、今、こう思っております、この9人、この宝物をつうじてずっとつながっている、ずっとつながっているからその先の未来へと進むことができるのだから、って!!)(ダイヤ)

(ラストステージ、やり切ったで~す!!疲れたで~す!!でも寂しくないで~す!!だって、この1年、マリーたちパーフェクトナインはずっとenjoyしてきた(楽しんできた)で~す!!そのなかでGetしたJewelry box(宝物)によってよってみんなとずっとにconnect(つながっている)ので~す!!だからこそ、Going My Way・・・じゃなく、Going Aqours way、ので~す!!)(鞠莉)

と、三者三葉、もとい、九者九葉の気持ちでこのラストステージ、そして、これからの未来について考えていた。そのためか、集中力が切れてしまって息があがっているにも関わらず、今なお、みな、笑顔をみせていた。

 で、このAqoursメンバーの姿を見た、月、ついにあることを決める!!

(この素晴らしいステージ、僕たちのものだけにするのはもったいないよ!!本当にもったいない!!このステージを静真のみんなに、いや、世界中のみんなに見てもらいたいこれが本当の戦いなんだって、AqoursとSaint Snowの全力全開の、自分たちがもっているものすべてを賭けて死力を尽くして戦った、魂の籠った、それだけじゃない、それでいて、まわりの者たちすら楽しむことができる、そんな戦いだって、そして、これこそスクールアイドルの素晴らしさ、なんだって!!)

 そして、それは月のある言葉へと変化した。

「スクールアイドルって本当にすごい!!このラブライブ!(決勝延長戦)を僕たちしかみていないなんて、こんなの、もったいないよ!!)

 この言葉のあと、月、

(え~と、これをこうしてこうして・・・)

と、今さっきまでAqoursのラストステージ(ライブ)を撮っていた自分のスマホの画面を触ると、

(よ~し、これで完成!!あとはこの動画をサイトにアップするだけだ!!)

と、何かを成し遂げた感じがした。どうやら、月、自分のスマホにインストールしていた動画加工アプリを使い、AqoursとSaint Snowの戦いを、魂と魂のぶつかり合いの様子を撮っていた映像を1つの動画として編集していたようだ。そして、その動画を自分たちのサイトにアップして全世界に配信するつもりのようだ。

 そんな月であったが、突然踊り終えたAqoursのなかから1人だけがお日さまに向かって歩いていた少女を見かける。それに気づいた月、ふとこう思った。

(あっ、千歌ちゃんだ・・・)

そう、お日さまに向かって歩いている少女とは・・・千歌だった。千歌、このとき、こう思っていた。

(私、ようやくわかった気がする・・・、いや、ローマ・スペイン広場でのライブではそう確信は持てなかったのかもしれない、でも、このステージでようやく確信が持てたよ!!だって、私、今、こう言えるもん、この9人で得たこれまでの想い出、想い、そして、キズナ、それは宝物になってずっと私の心のなかに残っていく、その宝物を通じてみんなとずっとつながっていける、ずっと一緒にその先の未来へ進むことができる、新しい未来ともいえる、そんな虹の先まで、Next Over the Rainbow、だもん!!そして、その先の新しい輝きへ・・・)

 そして、千歌は新しい輝き、お日さまに向かってこう大声で叫んだ。

「わかった、私たちの新しいAqoursが!!」

 この瞬間、ここにいる全員がある幻想を見ていた、1つの白い紙飛行機、それがお日さま、新しい輝きへと向かっているのを・・・。

 

 その後、ラブライブ!延長戦、そのプログラムのすべてが終わると、月、

(さてと、さっそくこの動画をサイトにアップして・・・)

と、延長戦の様子を撮った動画を自分たちのサイトにアップしようとしていた。

 が、そのとき、

「月生徒会長、すまんがその動画をアップするのを待っていただけないか!!」

と、図太い男の声が聞こえてきた。これには、月、

「あっ、沼田のじっちゃん、なぜ動画をアップするのを待たないといけないのですか?」

と、月に声をかけた男こと沼田にその理由を尋ねる。すると、沼田、

「ちょっとな、この吾輩もその動画に興味があってな。このわしが責任をもってこの動画をアップするからその動画データをこのわしにも渡してもらえないか?」

と、月にその動画データをもらないか月にお願いする。これには、月、少し考えた末、

「うん、わかりました。でも、沼田のじっちゃん、もし、この僕が納得がいかないようなアップの仕方をしたら躊躇なく今の動画データをこの僕がサイトにアップするからね!!」

と、念を押して沼田にその動画データを渡した。これには、沼田、

「月生徒会長が納得がいかないような編集はしないよ!!それだけは絶対に約束する!!月生徒会長、本当にありがとうな!!」

と、月にお礼を言った。

 そして、月から延長戦の動画データを入手した沼田はふと「ラグーン」の下の方を見てこう思った。

(鞠莉‘sママさん、どうでしたか?娘さんのラストステージ、十分楽しんでいただけましたか?)

 

 このとき、「ラグーン」の入り口近くには・・・。

(沼田殿、そして、Aqoursのみなさん、サンキューで~す!!この私、鞠莉‘sママ、マイドーター(鞠莉)のスクールアイドルとしてのラストステージ(最後の晴れの舞台)、十分エンジョイ(楽しむこと)できたので~す!!)

と、鞠莉‘sママが「ラグーン」の入り口のところに立ってこう思っていた。鞠莉‘sママ、続けて、

(本当はsee liveしたかった(生で見たかった)のですが、ラストステージの生の映像がとてもすごかったから十分enjoy(楽しむことが)できたので~す!!)

と、鞠莉の最後の晴れ舞台が(生映像を通じて)見ることができたためか十分満足していた。

 が、鞠莉‘sママ、まわりの惨状の様子を見ては、

(でも、この人たちがいなかったらもっとenjoy(楽しむこと)できたのですがね・・・)

と、少し呆れかえっていた。そう、鞠莉‘sママのまわりには鞠莉‘sママ以外に鞠莉‘sママを守るためのSP、それと、小原家のローマの別荘であの裏美を吹っ飛ばした力強い小原家直属の執事、そして・・・、

「うぅ・・・」

と、うなだれながら倒れている黒いスーツの男たちがいた。この倒れれている男たちを見て、鞠莉‘sママ、

(やっぱりここにいて正解でした、まさかあの娘(鞠莉)のラストステージを壊そうとする木松悪斗たちが攻めてきたのですからね・・・)

と、自分の予想していたことが正しかった、と、思っていた。

 そう、それは数十分前の出来事だった。延長戦が始まったもののまだ延長戦の準備をしていなかったSaint Snow、その準備の最中、「ラグーン」の入り口付近では、

「おい、お前ら、今、このビル(「ラグーン」)の上でにっくき敵であるAqoursのライブが始まろうとしている。俺はそのライブをぶっ潰す!!潰してこれ以上月生徒会長の勢いを加速させないようにしろ!!いや、Aqoursそのものを、月生徒会長そのものを完全にぶっ潰せ!!」

と、大男が大声でこう叫んでいた。それに呼応してか、

「そうですわ、お父様!!絶対に月生徒会長とAqoursを完全にぶっ潰しますわ!!」

と、1人の少女と、

「ご主人様、その通りでございます!!」

と、太った男がこの大男の横に立っていた。その3人の後ろには黒いスーツを着た男たちが数人太い金属製のパイプなどの凶器を持って立っていた。

 そして、その大男が、

「よし、突撃!!」

と言っては「ラグーン」の入り口目指して突撃を敢行した・・・そのときだった。

「木松悪斗様、ちょっとお待ちなさい!!」

と、華麗な女性がそう言うとその大男こと木松悪斗の行方を阻んだ。これには、木松悪斗、

「おう、これはこれは、鞠莉‘sママ様、ご機嫌麗しゅう」

と、華麗な女性(と同時に木松悪斗の行方を阻んだ女性)こと鞠莉‘sママに対し挨拶をすると、その木松悪斗の後ろから、

「なに、あのババァ、はやくどっかに行ってよ!!」(旺夏)

「そうだ、そうだ!!」(裏美)

と、その少女こと旺夏と太った男こと裏美が鞠莉‘sママにヤジを言う。

 が、そんなヤジ、鞠莉‘sママに効く、わけでもなく、逆に、鞠莉‘sママ、冷静に木松悪斗にあることを尋ねる。

「木松悪斗様、どうしてここにいるのですか?このビルの屋上では私のかわいい一人娘のラストステージが行われようとしているのはご存じなのですか?」

 これには、木松悪斗、

「えぇ、知っております。だから、この俺、木松悪斗が直々に派手に演出しようと思いましてね」

と、言っては鞠莉‘sママを威嚇する。

 が、とうの鞠莉‘sママはすでに木松悪斗がここに来た本当の理由を知っていた。そのため、鞠莉‘sママ、木松悪斗に対し力強い口調でこう言い返した。

「へぇ~、派手なdirect(演出)ですか~。でも、本当は、このラストステージ、そのものをBreakしに(壊しに)きたのではないのですか~?」

 この鞠莉‘sママの言葉を聞いた木松悪斗、すぐに、

「ほ~、この俺がここに来た本当の理由をすでに知っているとは。なら、話がはやい。この大人数を相手にかよわい淑女1人でここを抑えることなんてできないでしょうし、ここは強引にでも行かせてもらいますよ!!」

と、余裕をみせて鞠莉‘sママに対してこう言うと、旺夏、裏美、自分の手下に対して、

「よしっ、行け!!」

と、強引にでも「ラグーン」のなかに突入するよう命令した。と、同時に、

「うぉ~!!」

と、鞠莉‘sママに向かって木松悪斗の手下たちが突撃しようとしてきた。

 が、鞠莉‘sママ、少しにやりと笑うと、

「この私がなんの準備をしていないと思っていないでしょうね!!」

と、大声で木松悪斗と自分に向かって突撃しけいせいぎゃてくる手下たちに向かって言うと、すぐに、

「おりゃ!!」

という大きな叫び声とともに手下たちに向かってものすごい突風が襲ってきた。これには、手下たち、

「うわ~」「ギャー」

と、いう悲鳴に近いような声を出しながらその場に倒れこんでしまった。どうやら、木松悪斗の手下たち、突然襲ってきた突風に耐えることができず、窒息に近い状態で倒れこんでしまったみたいだった。

 そして、その突風を引き起こした男が鞠莉‘sママの前に立つと、裏美、すぐにその男が誰かわかった。

「あっ、あの男、俺がローマの小原家の別荘に行ったとき、この俺を野外へと吹っ飛ばした、小原家の執事だ・・・」

そう、突風により木松悪斗の手下たちを倒した男とは、ローマの小原家の別荘であの裏美を屋外へと吹っ飛ばした、小原家直属の執事、であった。さらに、鞠莉‘sママのまわりにはその執事以外にも・・・、

「母上様、大丈夫でしたか?」

と、鞠莉‘sママを守るためのSP数人が鞠莉‘sママを取り囲む形であらわれた。これで形勢逆転である。なので、木松悪斗、

(こ、これはやばい・・・)

と、危機感を募らせていた。

 が、この場の事態を理解していない子が1人・・・。

「なにをびびっているの、お父様!!この私がいる限りなんの心配もございませんわ!!」

そう、旺夏だった。この旺夏、今なお、自陣営、木松悪斗の方が優勢であるとたかをくくっていたのだった。そして、それを証明みせるためか、旺夏、

「おい、このババァ、この私の華麗なるシュートを受けてみなさい!!」

と、言っては持っていたサッカーボールを上に高くあげては、

「食らいなさい、オーバーヘッドシュート!!」

と言って、鞠莉‘sママめがけて華麗なるオーバーヘッドシュート!!ボールは旺夏に蹴られたあと、鞠莉‘sママめがけて一直線・・・なのだが、

「ふんっ!!」

という執事の普通のパンチングによりボールはどうっかに飛んでいった・・・というよりも、オーバーヘッドキック(シュート)、技としてはかなり派手にかっこよく決まるのですが、威力のほうは足を踏ん張って蹴る普通のシュートよりも弱い、というか、本当に威力は弱いため、普通のキーバーでも防ぐことができる?ものなのである。むろん、これには、旺夏、

「そ、そんな・・・」

と、当たり前だが自信喪失してしまった・・・。

 そして、木松悪斗、ついに覚悟を決めた。

「なら、やけくそだ!!これでもくらえ!!」

と言っては裏美を軽々と持ち上げると、裏美、

「ご、ご主人様、な、なにを・・・」

と、突然のことでパニックに陥るも、木松悪斗、そんなこと気にせずに、小原家直属の執事に向かって、

「おりゃっ!!」

と、裏美を投げてしまったではないか!!これには、裏美、

「ご、ご主人様~!!」

と、泣きながら叫ぶも投げた勢いが大きかったかそのまま執事に向かって一直線!!

 が、それを、執事、

「フンッ!!」

という一言を言っては飛んできた裏美に対して空手チョップ!!で、裏美、

「ぐふぅ!!」

という叫び声とともに執事の下に勢いよく叩き込まれてしまった。

 が、飛んできた裏美を空手チョップで仕留めた執事がすぐに目の前を見ると、その目線の先にはいるはずの木松悪斗の姿がいなかった。で、その執事の横から、

「それじゃ、さようなら!!」

と、木松悪斗の声が聞こえてきた。どうやら、木松悪斗、裏美を投げたあと、「ラグーン」の入り口めがけて走り抜けようとしたようだった。

 が、その木松悪斗の声がした瞬間、

「ふんっ!!」

と、執事の横を走り抜けようとした木松悪斗めがけてパンチを繰り出す。これには、木松悪斗、

「ぐはっ!!」

と、いううめき声とともにもといた場所へと飛んでいってしまった。どうやら、突然の執事のパンチに、木松悪斗、よけることができず、執事のパンチはそのまま木松悪斗の腹にクリーンヒット、そのまま執事の前方へと飛ばされたみたいだった。

 こうして、鞠莉‘sママの前方には木松悪斗たちの屍?と自信喪失状態の旺夏の姿が展開されていた。この屍?に対し、鞠莉‘sママ、大声でこう言いだした。

「木松悪斗、この前の(「ラグーン」の)会議室でマイダーリン(小原家当主)の言葉を忘れていないでしょうね、もし、これ以上、Aqoursの邪魔をしたらただじゃすまない、tって!!それを破ったのならそれ相応のペナルティ(罰)を受けてもらわないといけませんね~」

 この言葉のあと、鞠莉‘sママ、約束を破った木松悪斗に対し厳しいペナルティを与えた。

「木松悪斗、この小原家、そして、沼田の連名において命令します。今後、小原財閥、沼田グループとのすべての取引を禁止しま~す!!また、自分の権力、お金をかさに、沼津、いや、静岡の企業・団体・行政などに不当な要求・扱い、そして、圧力をかけることも禁止しま~す!!」

この鞠莉‘sママの命令、木松悪斗にとってとても厳しい罰となった。小原財閥、沼田グループ、ともに自前の銀行・証券会社を持っていた。むろん、日本有数の投資グループを率いる木松悪斗もその会社と大きな取引がある。が、その大きな取引が禁止されると木松悪斗率いる投資グループは大損失を被ることになるのだ。また、静岡にある企業の株式を大量に持つことで静岡での大きな権力を持つことができた木松悪斗、その権力でもって自分の思いのままにことを進めることができたし、逆に、金を使ったり権力をかさに圧力をかけたりすることで相手方を屈服させることもできた。が、この命令により、沼津、いや、静岡における木松悪斗の権力というか影響力は大きく削られることにもなった。いや、もう自分の思い通りにことが進まなくなることを意味していた。なので、そのことに気づいているがどうすることもできない、そんな木松悪斗はただ、

「ううう・・・」

と、うめくしかなかった。

 そんなわけで、もうすでに虫の息であった木松悪斗たちに対する大掃除が始まる。鞠莉‘sママ、自分の執事に向かってこう命令した。

「ここにいる敵の中心人物3人(木松悪斗・旺夏・裏美)が目ざわりで~す!!私にとってあの3人は大事な一人娘のラストステージにふさわしくないで~す!!執事、この3人をどっかに飛ばしてやりなさ~い!!」

これには、執事、

「はいっ!!」

と言っては鞠莉‘sママの命令を忠実に実行する。それすなわち、木松悪斗、旺夏、裏美、それぞれに対し、1人ずつ、

「おらっ!!」「はいっ!!」「さっ!!」

と言っては3人をはるか遠くへと飛ばしてしまった。むろん、3人とも、

「ギャフッン!!」(裏美)「あれ~!!」(旺夏)「覚えていろよ!!」(木松悪斗)

と、なんか捨て台詞を言い残して・・・。

 そんなわけで、大掃除を終えた鞠莉‘sママであったが、大掃除が終わったときにはすでにSaint Snowのステージは始まっており、生で自分の一人娘の晴れ舞台を見ることはできなかった。なので、月が自分の仲間たちだけに配信していた映像を通じてその舞台を見ることになったのだ。

 とはいえ、迫力のあるステージを映像を通じてみることができた、鞠莉‘sママ、

「でも、映像で自分のマイドーター(鞠莉)のラストステージを見れて本当にHappyであ~す!!ならばやることは1つで~す!!みんなでパーティーしましょう!!セレブレーションで~す!!」

と言っては自分の家である淡島のホテル小原沼津淡島の大ホールで祝賀パーティーを開くことを勝手に決めてしまった。

 こうして、ラブライブ!決勝延長戦は無事に幕を下ろすことになった。この延長戦後、鞠莉‘sママによって強引に連れてこられたAqoursと月たち一行は鞠莉‘sママによって盛大に開かれたパーティーでみんな大はしゃぎするのだが、このとき、鞠莉、月が延長戦のときにAqoursを撮っていた月のスマホを見て一言。

「へぇ~、こんな小さなスマホであんなすごいムービー(映像)が撮れるのですか?」

これには、月、

「はい、そうですけど・・・」

と、正直に話すと、鞠莉、

(あっ、ちょっといいこと、思いつきました~!!)

と、あるアイデアが浮かび上がると、月に対し、

「月、お願いがありま~す!!ムービーの撮り方、編集の仕方、レクチャーして(教えて)!!」

と、お願いする。これには、月、

「はい、いいですけど・・・」

と、言って鞠莉のお願いを了承した。このとき、鞠莉、

(なら、決まりで~す!!あとはダイヤと果南に相談で~す!!)

と、なにか悪だくみをしていた。

 その後、鞠莉、果南、ダイヤの3人は千歌たちの知らないところで密談をするとその鞠莉のアイデアをもとにお披露目ライブ前日にそれを実行することを決断、その準備をした。そして、お披露目ライブ前日に3人は密談で決めたことを実行してしまう。これがのちに「お笑い集団Aqours」の名を広めた「サルでもわかるスクールアイドル講座」騒動につながるのであるが、それはまた別の話である・・・、チーン・・・。

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