ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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SNOW CRYSTAL 序章 第4話

 そんなわけで2人は次にそのクリスマスイベのあとのことについて思いだすことにした。まず、あつこはそのクリスマスでのライブのあとのことについて話し始めた。

「たしか、クリスマスでのライブのあと、理亜さん、張り切って新しいユニットを同級生の人たちと一緒に作ったのですよね」

このあつこの発言に、聖良、

「あぁ、たしかにそうですね。あのときの理亜はとてもいきいきしていましたから」

と、懐かしそうに言うと2人はクリスマスイベのライブのあとのことを思いだしていた。

 

「ねぇ、理亜ちゃん、私もスクールアイドルになりたいのだけど、いいかな?」

クリスマスイベのライブ後、理亜の周りには同級生が4人くらい集まっていた。まぁたんにyoppi、まみにしのっち。4人とも理亜と一緒にスクールアイドルをやりたいようだった。これには、理亜、

「え~と、え~と」

と、これまで接点のなかった4人が目の前にいることで人見知りな性格ゆえに戸惑ってしまった。

 とはいえ、理亜は自分のもとに集まった4人に対してあることを聞いてみる。

「ところで、なんでスクールアイドルをやりたいの?」

すると、4人を代表してyoppiがそれに答えた。

「だって、昨日のSaint Aqours Snowのライブ、それを見て、私たち、ときめいちゃったんだもん!!私たちも理亜ちゃんと一緒にスクールアイドルをして理亜ちゃんと一緒にときめきたいんだもの!!」

このyoppiの答えに、理亜、

「スクールアイドルにときめいたわけね」

と、一応4人の気持ちに納得すると、すぐに、

「そうなら仕方ない。4人とも、厳しい練習になると思うけど、私についてきなさい!!」

と、4人を前に胸を張った。

 

「・・・ふ~、理亜さんが作る新しい(スクールアイドル)ユニット、これでなんとかうまくいくかも

と、理亜のことが心配だったのか、陰からこそっとみていたあつこがそういうとそのまま、

「さてと、これでSaint Snowの物語はめでたく終了、ということで、私はこれにておさらばしちゃお!!だって、「Saint Snow第3のメンバー」とか言われているけど、私は単なるSaint Snowのサポーターだもんね!!そのサポートがなくても理亜さんはやっていけるだろうし、私はこれでお役御免だね!!」

と言ってはその場から去ろうとしていた。

 ところが、そんなとき、突然、

「あつこ、ちょっと待って!!お願い!!

というあつこにとって聞きなれた声が聞こえてきた。これには、あつこ、すぐに声がするほうを振り向くと、そこには、

「えっ、聖良さん、どうしたの?」

と、その声の主、聖良がいることに驚いてしまう。

 そんな驚いているあつこに対し聖良はあるお願いをしてきた。

「あつこ、お願いがあります。ぜひ、理亜が作る新しいユニットに入ってください!!」

これには、あつこ、

「えっ、聖良さん、今、なんと・・・」

と、一瞬固まりつつももう一回尋ねると聖良はもう一度あつこに対しお願いをした。

「あつこ、お願いです、理亜の作る新しいユニットに先輩として入ってください!!」

この聖良のお願いに、あつこ、

「聖良さん、それって・・・」

と、少し戸惑いつつもすぐに自分の意見を聖良にぶつけた。

「聖良さん、たしかに理亜さんが今から作ろうとしているユニットは1年生だらけです。でも、そのなかに私みたいな2年生が入ると、理亜さん、困るではないでしょうか。だって、1年生だけだったら同じ1年ということで割とまとまりやすいかもしれません。けれど、私みたいな違う学年の人が入ると、理亜さん、かなりの人見知りなのにみんなをまとめようとして無理をするのではありませんか。それに、理亜さん、私のこと、ちょっと苦手そうにしているみたいですし・・・」

そう、理亜はあつこのことをちょっと苦手にしていた。あつこはまわりから「Saint Snow第3のメンバー」と言われるくらい聖良と理亜のサポートをしてきた。とはいえ、聖良とあつこの仲はとてもいいのだが、あつこと理亜の関係はどちらかというとドライ・・・といえなくもなかった・・・というか、理亜はあつこのことを「姉さま(聖良)と一緒にいる友達」・・・としかみていない・・・というか・・・大事な姉さまにまとわりつく人・・・としかみていなかった。だが、これまではあつこが全力で聖良と理亜のサポートをしてきたため、理亜もそこまで邪見に扱うことはなかった。が、聖良がスクールアイドルを卒業、つまり、あつこと関わるべきSaint Snowは今はもうない、というわけで理亜はあつこのことを毛嫌いする心配があつこのなかにあった。

 だが、そんなあつこに対し聖良はというと、

「あつこ、お願いです。理亜を、理亜を見守るために理亜が作るユニットに参加してください!!」

と、少し困惑するあつこを尻目に深くお願いをした。これには、あつこ、

「聖良さん、いつものキリリとした聖良さんじゃないですよ・・・。なにかあったのでしょうか?」

と、逆に聖良のことを心配してしまう。

 そんなあつこの心配に気づいたのか、聖良、自分の思いをあつこにぶつけた。

「あつこ、私、とても心配なのです!!理亜は、理亜は、これまで私がここまで引っ張ってきました。でも、これからは理亜1人でなにもそれをかもしていかないといけないのです。そう考えるだけで、私、私、理亜がちゃんとやっていけるのか心配なのです!!だから、あつこ、お願いです、あなたが理亜の先輩として理亜のことをちゃんと見てやってください!!」

聖良、その思いをあつこにぶつけたあと、あつこに詰め寄りウルウルとした目であつこに迫ってきた。これには、あつこ、

「まぁ、たしかに聖良さんの言うことも一理あるけど、それって過保護じゃないかな・・・」

と、聖良についきついことを言うも、聖良、そのあつこの言葉をきいてか自分が心配していることをさらけだした。

「あつこ、たしかにあつこの言う通りです。私は理亜に対して過保護かもしれません。しかし、私はこれまで理亜を見てきました。そして、わかったことがあります。理亜は私以上に純粋かつ真面目です。自分がやりたいことに対してたとえどんなことがあっても熱心にこれでもかという具合にストイックにそれをやり遂げようとするでしょう。ただ、理亜は真面目というか誰に対しても融通が利かない、いや、自分が求めているもの以上のものを相手にも求めてしまう傾向があります。もし、それが理亜が作るユニットの中で起きたら絶対に理亜のユニットはバラバラになります。いや、理亜自身自滅するかもしれません。そうなってしまうと、私、もう生きていくことなんてできません!!だからこそ、あつこ、あなたが理亜の保護者的存在をして理亜のことを支えてください。お願いです、あつこ、理亜のことを見守ってやってください!!」

この聖良の言葉に、あつこ、こう考えてしまう。

 この聖良の言葉に、あつこ、こう考えてしまう。

(たしかに聖良の言う通りですね。だって、理亜さん、聖良さんと言う通り、真面目で、純粋で、ストイックなところがあります。でも、理亜さんはこれまで聖良さんのうしろをついてきただけ。そんな理亜さんがこれから1人で自分だけのユニットを作った場合、もし、理亜さんがユニットの仲間に対して自分が求めているもの以上のものを求めてきた李したらきっと空中分解は避けられないでしょう。なら、私がそんな理亜さんのお目付け役になればそれも防ぐことができるでしょう。たしかに聖良さんの言う通りですね)

そんなことを考えていたあつこに対し、聖良、最後のお願いとばかりに90度お辞儀をして切羽詰まった表情でこう言った。

「あつこ、お願いです!!いや、私からの一生のお願いです!!理亜のユニットに入ってください!!」

これには、あつこ、

(え~、聖良さんってそんなことまでする人だったかな・・・。いや、あのプライドが高い聖良さんがそれすらも捨ててまで必死にお願いをしている、そのことを考えると、私、聖良さんからのお願い、断れきれないよ・・・)

と、自分のプライドすら捨ててまで必死にお願いをする聖良の姿を見てか、ついに、あつこ、折れてしまった。

「わかりました。聖良さんの必死のお願いですもんね、私、蝶野あつこ、理亜さんの作るユニットに入ることにします!!」(あつこ)

このあつこの発言に、聖良、

「あ、ありがとうございます、あつこ、本当にありがとうございます!!」

と、泣きながらあつこにお礼を言った。ただ、この聖良の表情に、あつこ、

(まぁ、これも聖良さんの妹の理亜さんに対する、愛、なのかもしれませんね。だって、理亜さんが(姉の聖良に対して)「姉さまLOVE」なのと同様に、聖良さんも(妹の理亜さんに対して)「妹さんLOVE」であることは間違いではありませんから・・・)

と、聖良のことは呆れつつも仕方がないかな、とも思ってしまった。

 

 そんなわけで、あつこ、聖良のお願いを受けてyoppiたちがいる理亜の元へ何気ない素振りをみせつついくも、その中にいる理亜に対して、

「理亜さん、お願いです、私も理亜さんのユニットに入らせてください!!」

と、理亜にお願いをする。すると、理亜、あつこに対して、

「これはこれは、あつこ、どうしてあなたがここにいるわけ?あなたはなんのためにここに来たわけ?」

と、疑い深くあつこの方を見てそう言ってしまう。これには、あつこ、

(こりゃ、かなり警戒されているかも・・・

とちょっと引いてしまうもそれだとせっかくの聖良からのお願いが不意になると思ったのか、すぐに、

「ほら、理亜さん、昨日、私が作曲した曲、披露したじゃないですか。それ見て、私、これからは作曲だけでなく理亜さんと一緒にスクールアイドルをやってみようかな、って思っていまして・・・」

と言い訳じみたことを言ってしまう。むろん、これには、理亜、

「あつこ、本当にそう思っているのですか?」

と疑り深くあつこの方を見るも、あつこ、ダメ押しともとれることを言ってしまう。

「でも、これから先、聖良さんばかりに作曲をお願いするのもあれだし、いつまでも聖良さんがいるわけじゃないでしょ。だからこそ、この私、作曲できるこの私がいればいいのでは・・・」

これには、理亜、一瞬考えてしまう。

(まぁ、たしかに、いつまでも姉さま(聖良)がいるわけじゃない。これからは私がこのユニットを引っ張っていかないといけない。それに、ラブライブ!ってオリジナルの曲しか披露できないことになっている・・・)

そう、ラブライブ!は一時期を除いて完全なオリジナルの曲を披露しないといけない決まりになっていた。そのため、作詞作曲ができない、もしくは、そのような人が近くにいない、そんなスクールアイドルグループはラブライブ!に出場することができなかった。これがスクールアイドルにとって最初の難関、となっていた。で、今、理亜が組もうとしているユニットに作曲できるメンバーはいなかった。むろん、その作曲をを聖良に頼むこともできるのだがいつまでも聖良に頼む、というか、聖良におんぶにだっこなんてできないものである、だって、いつまでも聖良が理亜のそばにいるわけではないのだから・・・。なので、そのことを知っていた理亜はあつこにそのことを指摘されて戸惑っていた。でも、理亜のまわりで聖良以外に作曲できる人間がいるわけ・・・、いや、いた!!そう、あつこ、である。あつこは昨日のクリスマスイベのライブ、クリスマスライブので理亜たちSaint Aqours Snowで披露した曲を作曲した実績がある。いや、これまで理亜と聖良、Saint Snowが披露してきた曲すべてに関わっている。なので、理亜が今求めている人材、作曲できる人材にあつこはぴったりというわけである。

 まぁ、そんなことにすぐに気づいた理亜、あつこに痛いところをつかれたのか、小声で、「たしかに作曲できるメンバーは必要だし、それなら仕方がない・・・」

とぼそっと言うと、理亜、あつこに対しこう言った。

「わかった!!あつこ、あなたも私が作るユニットのメンバーにしてあげる!!」

これには、あつこ、まんべんの笑顔で、

「理亜さん、ありがとう!!」

とお礼を言うも心のなかでは、

(聖良さん、あなたが心配していること、この私がなんとかしてあげますからね!!)

と、聖良に対し聖良が心配していることを自分がなんとかしてあげる、と誓っていた。

 

「こうして理亜さんのユニットが始まったのだけど・・・」

とあつこが言うと聖良も、

「たしかにそうですね、あつこが理亜のユニットに入ったことでこれまで暴走することなくちゃんとやることができていたのですから」

とあつこの言うことにうなずいていた。

 たしかにあつこの言う通りだった。理亜が東京から戻ってくるまではそこまで理亜が暴走することはなかった。いや、なごやかにスクールアイドル活動をしてきたのだ。とはいっても、理亜が新しいユニットをを結成してから今まで季節は冬である。そして、ここは北海道函館である。そんなわけで外は一面の銀世界・・・、雪が積もっているのは当たり前である。そんなわけで・・・、

「はいっ、ここでターン!!」

理亜の掛け声のもと、あつこを含めたユニットメンバー5人がダンスの練習をしていた。ここは聖女の体育館の講堂。ここで毎日ダンスの練習をしていた。いや、それ以外にも校舎の階段を使っての駆け足昇り、空き教室での基礎体力作り、はては、(外が晴れてて除雪されていれば)旧公会堂に続く坂道である基坂という坂を駆け上っていりしていた。

 とはいえ、理亜、疲れているユニットメンバーに対して、

「はいっ、タオル!!これで汗を拭きなさい!!じゃない、風邪、引いちゃうから・・・」

と、ぶっきらぼうにタオルを渡すなど微笑ましい行動をとっていた。

 そんな理亜の姿を見てか、あつこ、これには、

(ははぁ、これは、理亜さん、聖良さんじゃない仲間ともいえるメンバーに会えたことがとても嬉しかったのですね)

と、ニヤニヤしながら理亜を見ていた。たしかにそうである。理亜にとってここにいるメンバーは理亜としては初めての仲間ともいえる人たちであった。これまでは姉の聖良の後ろをついていく、「姉さまLOVE」な人生だった。だが、これからはその姉の聖良はいない、そんな理亜にとって初めてともいえる仲間であった。それには、理亜、

(あぁ、これこそ私が求めていたもの!!!人見知りがゆえに私はこれまで仲間ともいえる人がいなかった。いつも姉さまの後をついていくだけだった。けれど、これからは自分のことをは自分でしないといけない。もう姉さまなんていない、誰も頼れない、そう思っていた。けれど、そんな私に仲間がついにできた!!いつも助け合うことができる仲間ができた!!だから、私、とても嬉しい!!)

と思ってしまうほど嬉しいことだった。

 そして、学校が閉まる週末には・・・、

「「Drop Out」だけど、こんな振付にしたけどどうかな?」(理亜)

「うん、すごくいい!!」(yoppi)

「素晴らしいです!!」(しのっち)

「これは編曲のしがいがあります!!」(あつこ)

と、これまた函館が誇る市民活動の本局であり函館山の麓にある函館公民館で自分たちの曲の振付などを考えては一緒に踊っていたりしていた。で、その曜は今までのSaint Snowではみられなかった和気あいあいとした雰囲気を醸し出していた。それくらい理亜にとって初めての仲間ともいえる仲間と一緒に充実した日々を楽しんでいたのかもしれない。

 

「と、ここまでが理亜さんが東京から戻ってくるまでの出来事でしたけど、理亜さんは東京に旅立つまでそうやってユニットの仲間たちと一緒に楽しんでいた・・・のですが・・・」とあつこはコーヒーを飲みながら聖良に言うと聖良も、

「たしかにあつこが言っている通りですね。理亜が東京に行くまで学校から戻ってきたときには、「う~、毎日が楽しい!!」と、嬉しそうに言っていたことを思いだします」

と答えた。それくらい理亜にとって東京に行くまでの出来事は喜ばしいものだったのかもしれない。

 だが、ここであつこはきつめな表情に変わると聖良に対しこう言った。

「けれど、理亜さんは東京から戻ってきてからその状況が一変しました、まるで地獄の番人になったかのようにね・・・」

このあつこの言葉に聖良も、

「たしかにそうかもしれないですね・・・」

とあつこに同意していた。

 そして、あつこは聖良に対し理亜が東京から帰ってきた日の翌々日のことを話し始めた。

「聖良さん、実はですね・・・」

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