そして、このときの出来事が最悪の事態を招くことにつながった。その日の夜、あつこはなにげに自分のスマホでネットニュースを見ていた。すると、突然、
「LIME!!」
という音が自分のスマホから流れた。これには、あつこ、
「あっ、誰かLIMEに投稿している!!」
と、SNSアプリ「LIME」に投稿通知が来ていることに気づきすぐに「LIME」を起動さた。
そして、「LIME」のトーク画面を広げてみると、あつこ、
「えっ!!」
と、驚いてしまう。なぜなら・・・。
「こ、これって・・・、yoppiたちがやめようとしている・・・、スクールアイドルを・・・、理亜さんのユニットを・・・」
そう、yoppiたちが理亜のユニットから抜けようとしているのだ。そのトーク画面は以下の状況だった。
(yoppi)「理亜ちゃん、これから先も今日みたいな練習を続けるつもり?」
(理亜)「もちろん!!」
(まみ)「それって考えものだよ!!もうやめたいよ、こんな練習・・・」
(理亜)「これくらいしないといけない。スクールアイドルになった以上、弱気になるな!!」
(yoppi)「それって地獄だよ!!なんか、私、続ける自信、なくしちゃうよ・・・」
(理亜)「これくらいしないといけない!!それに弱気になる時間すらおしい!!」
(まあたん)「でも、今日のが最高だよね・・・。今日以上の練習、しないよね・・・」
(理亜)「いや、今のでも足りない!!」
(まあたん)「練習、そんなに(増やすの)?」
(理亜)「うん、ラブライブ!に出るには」
(まあたん)(驚きのスタンプ)
(理亜)「(ところで、)明日から来れる?」
(yoppi)「ごめん・・・」
(まみ)「少し考えさせてくれる?」
(まあたん)「私も・・・」
この投稿を見て、あつこ、すぐに反応する。
(あつこ(あっちゃん)「みんな、もう少し考え直して!!」
だが、返ってきた反応は冷たいものだった。
(yoppi)「あっちゃん、ごめん、これ以上は無理・・・」
(まみ)「私もyoppiと同じ意見・・・」
(まあたん)「あっちゃん、ごめん・・・」
この投稿を最後に、yoppi、まみ、まあたんの3人は理亜のユニットのグルから退会、つまり、抜けてしまった・・・。
ちょうど同じころ、聖良はお風呂が沸いたことを理亜に伝えに理亜の部屋のドアを開けた。そのとき、理亜は自分のベッドでうずまきながら自分のスマホを見ていた。そのときの理亜の様子はとても悲しそうなものだった。そんな理亜の姿を見て、聖良、こう思ってしまう。
(理亜・・・、大丈夫・・・でしょうか・・・)
だが、このときの理亜はもうここにあらず・・・の状態だった・・・。
翌日・・・、
「あっ、今日は、理亜ちゃん、お休みだよ!!」
あつこは昨日のLIMEでのやり取りで理亜がショックを受けていなかったか心配になり理亜のクラスを訪れていた。そして、案の定、理亜は昨日のやり取りにより強いショックを受けたのか今日は学校をお休みしていた。これには、あつこ、
(理亜さん、yoppiたちがユニットを抜けたことでかなりのショックを受けているみたいですね。浦東に大丈夫でしょうか・・・)
とさらに理亜のことを心配していた。
そんなときだった。
「あっ、あっちゃん(あつこ)、こんにちは!!」
と、あつこのことを呼ぶ声がした。これには、あつこ、声がする方を振り向く。すると、
「あっ、yoppiさんにまみさん、それにまあたんさんではありませんか。こんにちは」
と3人に挨拶をする。そう、あつこの前にいたのはyoppiたち、理亜のユニットを抜けた3人だった。
と、ここで、あつこ、あることを思いつく。
(あっ、そうだ!!3人に理亜さんのユニットを抜けた理由を詳しく聞こう!!)
あつこ、昨日のLIMEでのトークでもって理亜のユニットを抜けてしまった3人にユニットを抜けた理由を詳しくきこう、と思いついたのだ。
で、そんなわけで、あつこ、
「ところで・・・」
と前置きを言いつつ3人に対し核心をつくような質問を投げかけた。
「3人は、なぜ、理亜さんのユニットから抜けることにしたのですか?最初のころは理亜さんと一緒に楽しんでいたのに今になってなぜ?」
このあつこの質問に対し3人は口々にその理由を述べていった。
「たしかに最初のころは楽しかったし、「これがスクールアイドルだ!!」なんて実感すらしていたんだ」(yoppi)
「でも、理亜ちゃんが東京から戻ってきてから、理亜ちゃんの様子が、ユニット内の様子が、変わってしまったんだ!!」(まみ)
「なんか最初のころよりも、練習、練習、まるで理亜ちゃんが、鬼軍曹、みたいになった感じできつい練習を課してきちゃったんだもん!!」(まあたん)
「こうなってくると、最初の頃の楽しさなんて吹き飛んでしまったよ・・・。過酷な練習をすること自体なんかの苦行かと思えてきたんだよね・・・」(yoppi)
「それに、いくら私たちが声をあげても、理亜ちゃん、私たちの声に傾けることなく過酷な練習を無理やりやらせようとしてくるし・・・」(まみ)
「こうなってしまうと、私たち、最初のころに抱いていた、きらびやかなスクールアイドル、なんてイメージ自体崩れてしまっちゃった・・・。いや、まるで理亜ちゃんからスクールアイドルを強要されてしまっている、そう思えてしまって、スクールアイドルを続ける気持ちすら失っちゃたんだよね・・・」(まあたん)
この3人の気持ちを聞いて、あつこ、こう思ってしまう。
(やっぱり、理亜さんのきつい練習をさせる行動、そして、それを強要しているような言動、これがyoppiたちが理亜さんのユニットから抜けた理由になったんだね。と、なると、このままだと理亜さんはyoppiさんたちが抜けたショックで寝込んでしまうか、めげずにユニットに残った私としのっちさんに過酷な練習を押し付けてくるかもしれない。どちらにしてもこのままの状態が続けばきっと最悪な結末になってしまう。なんとかしないと・・・)
理亜や自分、しのっちの心配をついしてしまうあつこ、これからどうすれあいいかついつい考えてしまうあつこ。
そんなあつこに対し、yoppi、
「あの~、あっちゃん、昨日のことで気づいたことがあります」
と言うと、あつこ、一瞬、
「えっ!!」
と驚いてしまうもすぐにyoppiに対し、
「それってなんですか?」
と逆に尋ねてしまう。
すると、yoppi、昨日の理亜の行動について気づいたことを語った。
「あっちゃん、昨日、理亜ちゃんは私たちやあっちゃんから言われて反論したとき、こんなことを言っていたのです、「ラブライブ!優勝なんてできない・・・」「姉さまと・・・、Saint Snowと・・・、同じ・・・、輝き・・・、同じもの・・・、が・・・、できないじゃない・・・」「Aqoursみたいに・・・、ラブライブ!優勝だなんて・・・、ほかのグループに勝つための・・・、ユニット作りなんて・・・、できないじゃない・・・」って!!」
このyoppiの言葉を聞いた瞬間、あつこ、あることに気づいた。
(あっ、理亜さん、なんか、「ラブライブ!優勝ができないこと」、それを気にしているのかもしれない・・・、いや、理亜さんにとって今まで(理亜が東京に行くまで)の練習のままだと「ラブライブ!優勝なんてできないこと、もっときつい練習をしないとラブライブ!優勝だなんて無理!!」と思っているのかもしれない、いや、そうしないといけない、そんな思いによって自分を追い込んでいるのかもしれない、理亜さんは・・・)
まるで自分を追い込んでいるかのようにみえてしまった理亜、そのことをあつこが考えるとあつこが経験したある出来事があつこの脳裏を駆け巡ってしまう。
「もっと練習しないと・・・、もっと練習しないと・・・、前みたいな優秀な成績を残せない・・・、誰にも・・・勝つことが・・・できない・・・、みんなの期待を果たすことができない・・・」
自分の思いとは裏腹に自分の体はいうことをきかない、そんな状態でも無理してまで無謀な練習を続ける自分・・・、そのあとに起きた最悪の結末を・・・、それをあつこは思いだしてしまった。
そんないやな思い出を思いだしたあつこ、
(このままじゃいけない!!このままだと理亜さんが・・・理亜さんが・・・壊れてしまう!!なんとかしないと・・・、聖良さんに早くこのことを伝えないと・・・)
と、理亜のことを心配したのか、すぐに自分のスマホを取り出してはどこかに電話をする。すると、あつこのスマホから、
「はい、鹿角聖良ですが・・・」
と、あつこの1番の親友であり理亜の姉である聖良の声が聞こえてきた。そして、電話に出た聖良に対しあ、あつこ、焦りながら聖良にあることを伝えた。
「聖良さん、実はですね・・・」
翌日・・・、
「ごめんなさい・・・、yoppi、まあたん、まみは私たちのユニットから抜けることになりました・・・」
そう、理亜は悲しそうにあつことしのっちに対しあることを伝えた。ここは学校の玄関。スクールアイドルの練習をしに集まった2人に対し理亜は悲しそうにyoppiたち3人が理亜のユニットから抜けたことを伝えたのだ。これには、あつこ、
(やっぱり3人が抜けたことが相当ショックだったみたいですね、理亜さん・・・)
と理亜のことを心配していた。
だが、3人がやめたことを伝え終わると、理亜、
「でもね・・・」
と前置きを言いつつ真剣な顔になるととんでもないことを言いだしてきた。
「さてと、やる気のない3人が抜けたことで私たちの結束は固まりました。これならラブライブ!優勝を目指してきつい練習をしてもついてきてくれるはず!!さぁ、万々鍛えるから覚悟していて!!」
この理亜の言葉に、あつこ、
(って、え~、理亜さん、さらっと大変なことを言ってしまいました・・・)
と唖然となってしまう。あのきつい練習のせいでyoppiたち3人は理亜のユニットから抜けたにも関わらずその練習を続けると宣言までしまったのだ。これには、あつこ、
(うぅ、こりゃこのままじゃyoppiたちだけでなくしのっちまでユニットをやめてしまうよ。いや、それ以前に、私の体、壊れてしまうよ・・・)
と、しのっちどころか自分の体の心配名でする始末。むろん、あつこだけでなくしのっちも、
「・・・」
と無言になってしまった。
そんなわけで、理亜、ただ茫然となるあつことしのっちに対し、
「さぁ、今日も函館山で短距離ダッシュ、する!!行くよ!1」
と、今日も2人を函館山へと無理やり行かせようとしていた。
と、そんなとだった。突然、遠くの方から、
「理亜、探しましたよ!!」
という少女の声が聞こえてきた。これには、理亜、
「あっ、姉さま!!」
と声がする方を振り向くと、なんと、聖良が遠くにいた!!
そんな聖良、すぐに理亜のもとに駆け寄るとすぐに、
「理亜・・・」
と理亜の名を呼ぶ。これには、理亜、
「姉さま・・・」
と目をキラキラさせながら言うと続けて、
「でも、姉さま、もう学校は卒業したはずでは?」
と、聖良がここにいることに疑問に思う。そう、聖良は3年生であり、先日、聖女を卒業したばかりだった。なので、学校に聖良がいること自体理亜にとって不思議なことだった。
だが、そんな理亜に対し、聖良、大事なことを言う。
「理亜、今度、私は東京に卒業旅行に行きます。理亜、その旅行についてきなさい!!」
なんと、聖良、妹である理亜に対し卒業旅行をしに東京に行くのでそのお供をするように言ってきたのだ。これには、理亜、
「でも、姉さま、本当は姉さま1人で行く予定じゃ・・・」
と聖良に尋ねてみる。たしかに最初の計画では聖良たった1人で卒業旅行をする予定だった。りあは新しいユニットでスクールアイドルの練習をしているため、それを邪魔しないために聖良たった1人で卒業旅行をすることになっていた。だが、それが今になって妹の理亜と一緒に行くことにした、というのだ。これには、理亜、つい戸惑いを感じてしまう。
けれど、聖良はそんな理亜に対し理亜を卒業旅行に連れていく理由を述べた。
「理亜、ここ最近、なにか切羽詰まったような感じがしていました、それはまるでなにかに苦しんでいるかのように。もし、それが続くと理亜はきっと壊れてしまいます。ならば、私と一緒に卒業旅行に行くことで少しでも理亜の気分転換になればと思いまして理亜を卒業旅行に連れていくことにしたのです」
この妹理亜思いの聖良の発言に、理亜、
「姉さま、私のことを心配してくれていたのですね。その気持ち、本当に嬉しいです」
と、姉聖良の言葉に感動を覚えるとすぐに、
「なら、この理亜、その姉さまの気持ち、たしかに受け取りました。私、姉さまと一緒に卒業旅行に行きます!!」
と、それまでの暗い表情から一転、明るい表情になって聖良と一緒に卒業旅行に行くことを聖良に伝えた。そして、理亜は聖良に抱き着くと、
「姉さま・・・」
と聖良成分をたっぷり吸い込んでいた。
そんな妹理亜に抱き着かれた聖良・・・だったが、聖良、なんと、あつこにお辞儀をするとあつこも聖良に対してお辞儀をした、と、同時に、
(聖良さん、私たちと理亜さんのために動いたんですね。本当にありがとうございます)
と、心の中で聖良にお礼を言った。そう、理亜を卒業旅行に連れていくことを決めたのは聖良とあつこだった。それはyoppiたちが理亜のユニットのSNSのグルから抜けた次の日、つまり、あまりのショックで理亜が学校を休んだ日のことだった。あつこ、yoppiたちが理亜のユニットから抜けた理由を聞いたとき、すぐに聖良に電話をしていたことは覚えているだろうか。そのとき、あつこは聖良に対し、
「聖良さん、実は、理亜さんのユニットの件で大変なことが起きています!!」
と言うと、これまであったことを聖良に話した。あつこと聖良が旧茶屋亭で話した翌日、理亜がさらに過酷な練習を強要したこと、そのときの出来事がきっかけでyoppiたちが抜けたこと、その理由が理亜からのきつい練習の強要やそのときの理亜の言動からによるもの、そして、その理亜がこうなってしまった原因、それは「今までの練習だとラブライブ!優勝なんてできない・・・」などの理亜の思いから自分を追い込もうとしているのではないかと・・・。
そして、あつこはそれらのことを聞いて、聖良、あることを考えてしまう。
(たしかいあつこの言うことも一理ありますね。東京から戻って以降、理亜はなにかに迫られている、切羽詰まっている、そんな感じがしていました。それに、昨日、理亜は自分のスマホを見てなにかに困っている、苦しんでいる様子でしたし、今日はそれも影響しているのかわかりませんが体調不良で学校を休んで自分の部屋で寝込んでいますしね・・・)
そう、あのLIMEの一件以来、理亜は体調不良を理由に自室で引きこもってしまったのだ。その理由を知らない聖良、このあつこの言葉でその理由を知ることができたのだ・・・、今の段階では・・・。
そんなことを踏まえ、聖良、あることを考え始める。
(もし、あつこのいうことが正しければ、このままだと絶対に理亜は壊れてしまいます。いや、それ以外に、あつこや理亜のユニットに残っているメンバーにもその影響が出るかもしれません。それならば、そんなに苦しんでいる理亜に対し理亜が最も信頼しているこの私が動く必要がありますね。ならば、ここは理亜の気分転換を兼ねて・・・)
そして、自分の考えがまとまった聖良、あつこに対してこんなことを提案してきた。
「あつこ、理亜のこと、報告してありがとうございます。なら、ここは私がなんとかしないといけませんね。今のままだとあつこの言う通り、理亜は自分の思いによって絶対に壊れてしまいます。でも、その理由が理亜が自分の思いのせいで自分自身を追い詰めようとしている、苦しんでしまっているからだ、と、私も思います。ならば、ここは理側一番信頼を寄せているこの私、聖良、が動くべきでしょう。今の理亜には気分転換が必要のはず。そのためにも、この私、聖良の卒業旅行、それに理亜を同行させることにしましょう」
この聖良の提案に、あつこ、一瞬、
「でも、聖良さんの卒業旅行、たしか聖良さん1人で行く予定ではありませんか」
と、聖良に指摘してしまう。たしかに聖良の卒業旅行は聖良1人で行くことを前提にしていた。それを、急遽、理亜と一緒に行くことにしたことに少しの戸惑いをあつこはしていた。
しかし、聖良は戸惑いを感じるあつこに対し、
「あつこ、たしかに、本当なら私1人で卒業旅行に行く予定でした。しかし、今のままでは絶対に理亜が壊れてしまいます。そんな理亜には気分転換が必要です。ならば、この理亜が一番信頼しているこの私が動くのが筋でしょう。この私と一緒に卒業旅行に行けるのであれば、理亜にとっても高校最後の私との思い出が残せると大変喜ぶはずですし、最高の気分転換にもなるはずです」
と言うとあつこもそんな妹理亜思いである聖良の姿に、あつこ、
「聖良さん、すご過ぎです!!」
と、目をキラキラさせながら尊敬のまなざしを聖良に向けていた。
だが、そんなあつこに対し、聖良、つい本音が出てしまう。
「でも、本当のところ、私も理亜との高校最後の思い出を残したい、そんなことを考えてしまっていたりするのですけどね・・・」
まぁ、聖良のこの提案は、80%、理亜のため、残り20%、自分のため、だったのかもしれない。それでも、聖良にとってみればその提案は苦しんでいる理亜を救うためのものだったのかもしれない・・・。
そんなわけで、急遽、理亜、姉の聖良の卒業旅行に同行することが聖良は決めたのだが、その聖良の提案に妹の理亜が断るはずもなくすんなりと、理亜、同意してしまった・・・、のだが、理亜、十分姉聖良成分を吸収したのか、ほどなくしてから姉の聖良から離れるとつことしのっちに対しある指令を与えた。
「あつこにしのっち、私は姉さまとの卒業旅行に一緒に行きます!!そのあいだ、2人には私が決めた練習メニューをしっかりこなして!!私の考えた練習メニューをこなすことであなたたちは立派なスクールアイドルに近づくことができるはず!!だから、私が旅行に行っているあいだ、しっかりと私の決めた練習メニューをこなして!!」
これには、あつこ、
(え~、せっかくの気分転換のために、理亜さん、聖良さんと一緒に旅行に行くのに、私たちに対しては容赦がないのね・・・。これじゃ、これから先のことが思いやられるよ・・・)
と、理亜からの指令にうんざりしていた。
そして、ほどなくして理亜は姉聖良と一緒に東京へと卒業旅行をしに旅立っていた。その旅立つ全日、あつことしのっちに対し、理亜、
「はいっ、これ、私が旅行に行っているあいだに行う練習メニュー!!ちゃんとこなして!!」
と、理亜考案の練習メニューが渡された。その練習メニューを見て、あつこ、絶句した。
(うわ~、これを全部こなすの・・・)
その練習メニューの中身はあのμ'sの夏休み合宿のときに園田海未が考案した地獄の練習メニューに匹敵するくらいのものだった。なので、あつこ、すぐにこう思ってしまった。
(この練習メニューをこなしていたら確実に私もしのっちも壊れてしまうよ・・・。ならば、そうならないためにも・・・)
そう思った瞬間、あつこ、あることを決めてしまった。
そして、理亜が姉聖良と一緒に東京へと旅立ったそのひ、
「あの~、この練習メニューをこなさないといけないのでしょうか・・・」
としのっちが心配そうに言うとあつこは楽しそうにこう言いだしてしまった。
「そんなの、さぼってしまえばいいんじゃないかな」
このあつこの意見に、しのっち、
「え~、そんなことをしていいのでしょうか・・・」
とびっくりしたような表情をみせて言うとあつこはそんなしのっちに対しこう言った。
「こんな練習メニュー、私たちが実際にやったら絶対に壊れてしまいます。それに、これを指示してきた理亜さんはここにはいません。それなら、私たちも気分転換しに遊びにいったほうがいいんじゃないかな。今まで理亜さんからきつい練習をさせられてきて、それによってyoppiさんたちがやめてしまった、そう考えると、なんかいやな気分になるじゃない。そんなもの、忘れるためにも、私たちも気分転換が必要だよ!!」
これには、しのっち、
「た、たしかにあっちゃん(あつこ)の言う通りですね!!yoppiさんたちがやめて、なんかユニット内が暗い感じになってしまいました。このままだとあっちゃんも私も暗い気分のままになってしまいます。もしかすると、いつかは私たちも壊れてしまうかもしれません。それなら、理亜ちゃんがいないあいだ、私たちも気分転換しましょう!!」
と、あつこの考えに同意してしまった。これには、あつこ、
「しのっち・・・」
と、自分の考えに賛同してくれたしのっちに感動しつつも、
「それなら、今から五稜郭に行こう!!」
と、しのっちに言うとしのっちも、
「はいっ、あっちゃん!!」
と声をあげてくれた。
こうして、あつことしのっちは五稜郭へと本当に行ってしまった。いや、理亜がいないことをいいことに2人はこの日、太陽が沈むまでいろんなところに行ってはめいいっぱ遊んだ。それは、これまでスクールアイドルの練習のために遊ぶことができなかった、そんなうっぷんを晴らすかのようだった・・・。