そして、曲が終わり、同時にライブも終わった。その瞬間、
ヒュー パフュパフュ ブラボー
と、Aqoursのライブを見て感動を覚えた観光客やローマ市民、いや、観客たちからはみなスタンディングオベーションでAqoursみんなを称えていた。
そんななか、ダイヤはルビィのところに行く。それにはルビィ、
(お姉ちゃん・・・)
と、少し緊張してしまう。だが、それは杞憂に終わった。ルビィの前に立つダイヤ、そこから出た言葉が・・・。
「もう・・・、ルビィはなんでもできるのですね、なんでも・・・」
そう、ルビィを褒める言葉だった。あのルビィがダイヤがいるところまで階段を昇ってくるとき、ルビィはただの子どもから1人前の女性へと生まれか変わった、そうダイヤは感じたからでたダイヤの言葉だった。これを聞いたルビィ、
(お姉ちゃんから、1人前の女性になったこと、認められた!!やった~!!)
と、とても嬉しくなった。
そして、ついに鞠莉‘sママによる評決のときがきた。この評決で鞠莉の未来が決まる!!鞠莉を含めてAqours9人みんな緊張している。
そんななか、ついに鞠莉の目の前に鞠莉‘sママが立つ。すると、鞠莉は、
(これで私の未来が決まるので~す!!でも、もう悔いはありませ~ん!!ダイヤと、果南と、そして、千歌たちと一緒に一生懸命やったので~す!!もし、これでダメでも大丈夫で~す!!だって、私には、ダイヤ、果南、千歌たちみんなとの思い出、みんなの想い、そして、キズナがあるので~す!!それさえあれば、きっと、どんなことがあっても、やっていけるで~す!!でも、これだけはママに言いたいで~す、鞠莉の、鞠莉が言えるママへの最後の反抗を!!)
と、鞠莉、そう想うと、鞠莉‘sママに最後となるであろうママへの反抗を、自分の想いをぶつけた。
「パパとママが私を育ててくれたと同じように、Aqoursが、みんなが、私を育ててくれた!!(私にとって)なに1つ手放すなんてできない!!」
これを聞いた鞠莉‘sママ、
(そうなんですね~。鞠莉はママとパパが育ててくれたのと同時にハグ(果南)とデスワ(ダイヤ)、そして、その仲間たちからも育ててもらっていたのですね。ママの知らないところで鞠莉は元気よく楽しく育っていた、そして、それが、このライブで、鞠莉たちは楽しいところ、元気なところを遺憾なく発揮していたので~す。結果、鞠莉たちを知らない観客のみんなを楽しく、元気にさせていた、それに感動した観客たちが鞠莉たちを応援してくれたのですね!!スクールアイドル、なんて恐ろしいほどの影響力を持っているのですね~、見ているみんなを元気に、楽しくさせるほどの!!そう考えると、ママ、間違っていました。スクールアイドルはくだらない、そのために鞠莉は堕落した、そうママは思っていました。が、それ自体が大きな間違いでした~!!本当はその逆でした!!鞠莉はママの思っていたこと以上の、ほかとは比べることすらできない、本当の1人前の大きな女性になっていたのですね~、スクールアイドル活動を通じて、そして、ハグとデスワ、そして、その仲間たちのおかげで・・・)
それを確信した鞠莉‘sママ、何も言わずに鞠莉のもとを去っていった。しかし、その顔には笑顔が、いや、鞠莉の成長を心から喜んでいる、そのような表情だった。
こうして、ライブは大成功、それに鞠莉‘sママの凍りついた心すら溶かすほどの大成功を収めた。千歌たち、ともに大バンザイ!!そんななかでライブは終了した。
そして、ライブ終了後、千歌はルビィ1年にあることを尋ねた。
「なんで、(ライブ会場に)スペイン広場を選んだの?」
これは花丸、すぐに、
「なんか、スペイン広場の石階段が、沼津(内浦)にある(砂浜)海岸の石階段に似ていたからずら!!」
と答える。これには千歌、
「スペイン広場の石階段と沼津内浦の砂浜海岸の石階段が似ている・・・。うん、なるほどね・・・」
と、なにかわかったような感じで答えていた。
そして、ライブは大成功だったので、残った時間をローマの自由観光に使おう、ということで千歌たちは解散となった。そんななか、
「ルビィちゃん、ちょっといい・・・」
と、1人で歩いているルビィを呼び止める少女がいた。それにルビィ、
「誰、ルビィをよんだのは?」
ち、ルビィ、うしろを振り返ると・・・。
「あれっ、千歌ちゃん、曜ちゃん、梨子ちゃん・・・、それに・・・、お姉ちゃん!!」
と、今さっき別れたはずの千歌、曜、梨子、それに姉のダイヤが立っていた。それに驚くルビィ。
そして、千歌はあることを言った。
「なぜ、スペイン広場をルビィちゃんがライブ会場に選んだのか、なんかわかった気がする!!」
これにはルビィ、
「なにがわかったの?」
と、千歌に尋ねる。すると、千歌はその答えを言った。
「それって、千歌たちに、ルビィちゃんが言いたいこと、伝えたいことを気づかせるためだったんでしょ!!」
この千歌の答えにルビィ、
「え~、なんでわかったの・・・。で、その言いたいこと、伝えたいことってなに?」
と、逆に千歌に尋ねる。だが、そのルビィの問いに対し、千歌、
「え~と、え~と・・・」
と、なにかを言いたそうに言うと、ルビィ、
「うんうん!!」
と、関心をもって千歌の答えを待つ。が、その千歌、
「え~と、え~と、何だっけ?」
と、いきなり、(大マジで)ボケてしまった。これにはルビィ、
ガクッ
と、こけてしまう。そのためか、ルビィ、千歌に対して、
「期待させないでよ、千歌ちゃん!!」
と、千歌に怒ってしまう。
が、そのかわりに曜が答えた。
「本当にわかっていない?千歌ちゃんに代わって私が言うけど、たとえダイヤちゃんたち3年生が旅立ったとしても、ゼロに戻ったわけじゃない、それを伝えかったんでしょ!!」
これにはルビィ、
「す、凄い!!的確な答え・・・」
と、曜の答えに驚いてしまう。曜はそれについて詳しい説明をした。
「沼津内浦の砂浜海岸、そこは私たち2年生がAqoursを始めた地、つまり、ゼロの地、最初のスタートの地、そして、本当の原点。で、私たちはイタリアに来る前、ダイヤちゃんたち3年生が卒業し、廃校などで練習場所をなくし、しかたなくそこに戻ってしまった。またゼロに戻った、なにもかもう失った、そう、私たち新生Aqours6人は全員そう思っていた。だから、私たちはみな、不安、心配といった海、泥沼に深く沈みこんでしまい、結果的に静真高校でのライブ、そして、聖良さんたちの前では失敗してしまった・・・。それが私たちがイタリアに来る前の状況だった」
と、なぜか、ここで千歌が、
「0に戻った・・・」
と、がっかりしちゃう。が、すぐに曜はそんながっかりしている千歌のため?か、その続きを話し始める。
「でも、イタリアでの鞠莉ちゃんがらみの騒動、そして、今日のスペイン広場でのライブでみんな気づいたんだ、0に戻ったわけじゃない、0の地、沼津内浦の砂浜海岸にある石階段に似ているスペイン広場の石階段で、私たちAqours9人はライブをした、それは私たち2年生だけの昔のAqoursじゃない、本当のAqours9人で行ったんだって。このこと自体に意味があるんだよね!!私を含めてみんな、0の地で、全力でライブをした!!そう、今のAqoursの原点、私たち2年生3人が始めた、そのときとは明らかに違う!!私たちAqours9人で、全力でライブを行った!!それを意味するものとは・・・」
この曜の答えを受けて、今度は梨子が答える。
「曜ちゃんが言いたいこと、それは、0の地で、みんなと、それもAqours9人で楽しく、元気に、全力でライブをした、いや、いろんなところでAqoursとして一緒に頑張ってきた、そのことによって、私たちの心の中にいろんな思い出、みんなの想いが積み重なっていき、さらに、それによってみんなと、いろんな人たちと深いキズナを結ぶことができた。その宝物は、たとえダイヤちゃんたち3年生が旅立ったとしてもずっと残っていく、私たちの心の中に!!ルビィちゃん、それを伝えようとライブ会場にスペイン広場を選んだんでしょ!!」
この曜と梨子の答えにルビィ、
「そうだよ。その通りだよ!!」
と、元気よく言うが、すぐに、
「でも、もっと大切なこと、忘れているよ!!」
と、曜と梨子に言う。これには梨子、
「それって何かな?」
と、ルビィに尋ねる。これにルビィ、元気よく答えた。
「それはね、たとえお姉ちゃんたちが旅立っても、思い出、想い、キズナ、それらがいっぱい詰まった宝物を通じて、見えないけど、とても大きくて太いキズナという糸でずっとつながっていること!!だからこそ言える!!0に戻ったわけじゃない!!なにも失っていない!!むしろ、大切な宝物がルビィたちの心の中にいっぱいある!!それを通じてとてもずっとつながっている!!ルビィたちは1人じゃない!!まわりには千歌ちゃんたちが、旅立つお姉ちゃんたちが必ずいる!!どんなことがこれから起こっても、なにがあろうとも、ルビィたちの心の中にある宝物、そのキズナという糸は切れることなんてない!!むしろ、その先の未来へと一緒に進めることができる!!そのことが、新生Aqoursにとって大切なことだ、と、ルビィは思っているよ!!」
このルビィの答えを聞いたダイヤ、
「まさか、あのルビィがこんなに大きく成長しているなんてビックリですわ。これで私もようやく自由なツバサで飛び立つことができますわね」
と、涙を流しながら喜んでいた。
が、このとき、ずっと、ただ呆然と聞いていた千歌の目が変わった。
「ずっとつながっていく、先に進めることができる・・・。ピ、ピカンッ!!」
と、千歌、突然、奇声をあげる!!これにはルビィ、ダイヤ、ともに、
「「ピギッ!!」」
と、驚いてしまった。ただ、そのことはおかないましに、
「つながっていく・・・、その先へと進んでいける・・・、あっ、なにかわかったような気がする!!」
と、千歌、なにかわからないようなことを言い出すと、すぐに、
「千歌、今から部屋に籠もって書いてくる!!」
と、言い残して、自分の部屋に戻っていた。
だた、これを見ていた曜、
「これはなにかいいことをひらめいた、そんな予感がします!!」
と、千歌になにか期待するかのように言うと、梨子も、
「それもそうですね。だからこそ、千歌ちゃんについてはほっといていいかも。それよりも、私たちは新生Aqoursとしてできること、しましょう!!」
と、ルビィに言うと、ルビィ、
「うん、そうだね!!」
と言って、自分たちが新生Aqoursとしてできることをしにその場をあとにした。
これを見ていたダイヤ、
「これでようやく千歌さんたち新生Aqoursも軌道にのれるってものですね・・・」
と、まるでみんなのお母さんのような目で微笑んでいた。
こうして、イタリアで、残された時間を使い、千歌たち6人は新生Aqoursとして今、自分ができることをやろうとしていた。千歌はできる限り自分の気持ち、Aqours9人全員の気持ちを代弁するかのごとく詩を次々と書いていく。ルビィ、花丸は新生Aqoursがステージで着る衣装の生地を探しに町中の布屋さんめぐりをしていた。曜とヨハネは新しいステップを身につけるため、ローマの現地ストリートダンサーのもとを訪れていた。そして、梨子は音楽の知識、認識を広げるために日夜イタリア各地で行われるコンサートを巡っていた。それは、今までのAqoursでは見られなかった、新生Aqours、そのものを自分たちの手で作っていく、成長させていく、そんなふうに、ダイヤたち3年生からは見られていた。
そして、イタリアから帰国した千歌たちAqours9人と月、だったが、あの分校でのヨハネとヨハネの前世を知る者(ヨハネの中学のときの同級生のこと。中学のときのヨハネの素行を知っている同級生によって自分の素行をほかの人にばらしてほしくないと思ったヨハネはわざと浦の星に入学した。一方、同級生たちは静真高校に入学し、ヨハネの思惑は叶った、はずだった。なぜなら、今、浦の星と静真高校は統廃合することになり、もとの鞘に納まろうとしていたのだ!!)との邂逅・・・は、大変申し訳ございませんが、この物語では完全スルーでお願いします・・・。
と、ここで・・・。
「こらぁ!!なんで、完全スルーなの!!ちゃんと書いてよ~、作者!!」
と、ヨハネの横からのツッコミ。これには作者、
「ごめん、この物語、あまりに長すぎて、それ書く余裕、なくなっちゃの・・・」
と、ヨハネに謝罪。これにはヨハネ、
「それでも、ちゃんと書いてよ!!」
と、作者に向かって怒ってしまう。
というわけで、作者、
「そのかわり、ほかの物語で書いてあげるから、許して、ヨハネちゃん・・・」
と、かわりの提案をヨハネにする。これにはヨハネ、
「まっ、それならいいけど・・・。必ず書いてよね、ヨハネの物語・・・」
と、ツンからのデレを見せながら言った。
で、そのことはあとにして・・・、千歌たちは新生Aqoursとして再び羽ばたかせるため、そして、自分たちの力で静真高校の分校問題、そう、浦の星との統廃合により、部活において、浦の星の生徒が入ることで起きるであろう、浦の星の生徒と静真高校の生徒との対立、部活内の士気低下など、そういった部活への悪影響なんて発生しないことを、浦の星との統廃合に反対している父母たちに教えるため、沼津駅前で新生Aqoursとして初めてのライブ、浦の星の生徒たちと一緒に初めて作り上げるライブを開催することを決意する(といっても、そのライブを行うことを考えたのはむつたちであるが・・・)。そして、千歌たちはむつたち浦の星の生徒全員で一丸となってそのライブの準備を進めていった。
一方、千歌たち1・2年生と一緒に帰国していた果南、ダイヤ、鞠莉の3年生3人は3人で一緒にいられる最後の時間を、鞠莉の実家、小原ホテルの鞠莉の部屋で3人一緒に過ごしていた。
が、そんなとき、鞠莉のスマホに緊急電が入る。それに鞠莉、
「はいはい、待っていてです!!」
と、スマホを手に取り、電話にでる。と、突然、鞠莉の表情が変わる。
「What!!なんですって!!」
その電話は鞠莉たち3年生をあのステージへと再び上がらせるためのものとなった・・・。
その鞠莉に届いた緊急電はすぐに千歌たち1・2年生6人にも伝えられた。そして、千歌たちはその緊急電についてみんなと話し合いたいため、いつもの喫茶店、「松月」に集まる。その緊急電の内容とは・・・。
「理亞ちゃんがAqoursにはいる!!」
そう、聖良の妹、理亞をAqoursの一員として加入させてほしい、そんな聖良の理亞を思うあまりのお願いだった。どうやら、理亞は自分が作ったスクールアイドルグループがうまくいかず、脱退する者が続出、結果的に理亞1人になってしまったらしい、とのことだった。これにはヨハネ、おもわず、
「別にいいじゃない・・・」
と、ただたんに聖良の案に同意してしまう。このままだと理亞のAqours加入が現実味を帯びることになる・・・。
が、ルビィ、理亞のいまの現状について、あることに気づく。
(理亞ちゃんの現状って、まるで、イタリアに行く前のルビィたちと同じみたい・・・)
そう思った瞬間、
「ダメだよ!!理亞ちゃんはそんなの、望んでいないと思うよ!!」
と、突然、聖良の案に反対する。そして、ルビィはその理由を語った。
「Saint Snowが大切だからこそ、理亞ちゃんはSaint Snowを終わりにして、新しいグループを始めることを決めたんだよ!!それは、(理亞ちゃんにとって)Aqoursに入ることじゃないんじゃないかな?」
そう、理亞にとって、Saint Snowは姉聖良との大事な思い出が詰まったものだった。それほど、Saint Sonwは姉聖良と同じく大切な宝物である。だからこそ、理亞は姉聖良との大事な宝物であるSaint Sonwを終わりにして、自分で新しいスクールアイドルグループを作った。でも、うまくいかなかった。なら、理亞のことをよく知るルビィたちがいるAqoursに入ればいい、聖良たちは考えたのかもしれない。けれど、ルビィは違った。たとえ、理亞がAqoursに入ったとしても、それは、理亞の心の中に残っている姉聖良との大切な宝物、そして、理亞の想いを踏みにじることになるのかもしれない。それより、理亞はなにかに気づいていないのかもしれない、その姉聖良との大切な宝物が理亞の心の中にちゃんと残っていること、それによって、これから先、その宝物を通じて姉聖良と、そして、ルビィたちみんなとつながっていることを、そして、その先にある新しい輝きに向かって一緒に進むことができることを。そう考えたルビィ、自然と次の言葉を言った。
「(けれど、理亞ちゃんはただ、)たとえ、聖良さんが卒業しても聖良さんとの思い出、想いは理亞ちゃんの心の中に(ずっと)あって、それはなくなったりしない、(理亞ちゃんは)それに気づいていないだけ。(そして、)理亞ちゃんはSaint Snowの輝きと同じものを作らなきゃ、そうでなければ、聖良さんに申し訳ない、って、思っているんだよ!!」
そして、ルビィはこう思った。
(今の理亞ちゃん、まるでイタリアに行く前のルビィたちと一緒だね。まるで、昔みたいに、聖良さんと一緒にSaint Snowを始める前に、0に戻った、なにもかもなくしてしまった、そんなふうに、理亞ちゃん、そう感じている、と、ルビィ、思ってしまうよ。けれど、理亞ちゃん、誰も相談できる人なんていないんだよね。卒業してしまった姉聖良さんに新しいスクールアイドルグループについて相談、なんて、できないもんね。だって、理亞ちゃんが大事にしているSaint Snowって、聖良さんと理亞ちゃんしかいなかったもんね。その聖良さんが卒業してしまい、残ってしまったのが理亞ちゃん、1人だけ・・・。また、理亞ちゃんの性格からして、ほかの人に相談なんてできないものね。そう考えると、理亞ちゃんにとって頼れる人なんて、いないのよね・・・)
けれど、そんな理亞ちゃんの問題にとって、今の、1人前の女性に成長したルビィにとって、けして解けない問題ではなかった。
(けれど、1つだけ、理亞ちゃんの問題を解決する方法がある。それは理亞ちゃんが今、唯一頼れる人たち、そう、ルビィたちがいる!!いや、ルビィたちしかいない!!だって、ルビィたち、理亞ちゃんと一緒にスクールアイドルを頑張ってきたから。だからこそ、ルビィたちが理亞ちゃんに教えてあげよう、とても大事なこと、たとえ再スタートをしても、それは0に戻ったわけではないこと、理亞ちゃんがこれまでに聖良さん、ルビィたちと一緒にいろんなことを経験してきた、その思い出、そのときのみんなの想い、それによって築かれたみんなとのキズナ、それらは宝物として理亞ちゃんの心の中にずっと残っていることを!!その宝物を通じて、ずっと、聖良さんと、ルビィたちと、みんなとキズナという見えないけど大きくて太い糸でつながっている、理亞ちゃんは1人じゃない、ずっと、みんながいるんだって!!そして、理亞ちゃんに伝えよう、それらによって、ルビィたちみんなは新しい輝きのあるその先に進むことができる、だからこそ、Saint Snowと同じ輝き、昔と同じ輝き、それを追いかける必要なんてない、聖良さんがいないから、必死になって昔と同じ輝き、昔の夢を追いかけることなんて、そんなこと、必要ないんだって・・・)
こう思ったルビィ、すぐに千歌を見つめる。すると、千歌はそのルビィの想いを受け取ったのか、ある提案をした。
「なら、理亞ちゃんの夢を叶えてしまおう!!」
千歌の提案、それは、昔の輝き、昔の夢を追いかけている理亞の夢、理亞たちSaint SnowとルビィたちAqoursのラブライブ!での対決、その夢を叶えるため、自分たちのためだけのラブライブ!、ラブライブ!決勝延長戦を開催しよう、というものだった。あまりにも無謀すぎる、それでいて残された時間も少ない、その状況のなかでの開催という案だったが、
(これはおもしろそうですね~(鞠莉))
(なんかワクワクしてきたよ!!(曜))
と、8人とも乗り気になっていた。そして、ルビィも、
(これなら、ルビィの言いたいこと、理亞ちゃんも伝えることができる!!理亞ちゃんも新しいスタートを切ることが絶対にできるはず!!)
と、確固たる自信を持っていた。
こうして、千歌はすぐに評決をとる。
「ラブライブ!決勝延長戦をしたくない人!!」
誰も手をあげず、0人。
「したい人!!」
全員手をあげる。全会一致である。こうして、Aqoursとして、理亞の夢を叶えるため、ラブライブ!決勝延長戦を行うことを決めた。千歌はすぐに自分たちだけのラブライブ!、ラブライブ!決勝延長戦を行うことを聖良にメールで伝えた。聖良もその千歌の案に賛成、了承した。
というわけで、決戦の日は数日後に行う、そう千歌と聖良のあいだで決めると、千歌と梨子、鞠莉はこれまで作っていたAqours用の曲をもう一度洗いなおし、この延長戦にふさわしい、そして、これからのAqoursを指し示す、そんな曲のブラッシュアップを急ピッチで行った。また、衣装担当のルビィ、花丸、ダイヤは延長戦で歌う曲のためにある目的のために作っていた衣装を延長戦用に仕立て直していた、延長戦用にある細工を施して。そして、ダンス担当のヨハネと曜、果南は千歌たちがブラッシュアップした曲のための前もって作っていたダンスをよりいいものにするために試行錯誤を繰り返していた。
そして、すべての準備が終わった。その決戦までの残された時間、Aqoursは沼津駅前のライブの練習に加えて、この決戦用の曲の練習も行っていた。とてもハードといえるものだったが、それでも、千歌たちAqours9人にとって、苦にならない、いや、今度こそスクールアイドルとして一緒にできる最後のとき、それを精一杯楽しもう、そんな想いでいっぱいだった。
一方、聖良も1人で、それも理亞にはばれずに決戦の準備を進めていた。こちらはラブライブ!冬季大会決勝のために準備していた曲だった。そのため、曲、衣装共にそこまで準備は必要なかったが、それでも、理亞がすぐに踊れるように、そして、自分が理亞と一緒にできるスクールアイドルとして最後の思い出として残しておきたい、自分の想いを理亞に直接伝えていきたい、その一心で、聖良は最後のときまで改良を加えた。
こうして、ついに決戦の日を迎えた。Aqoursは沼津の街を見下ろせるビルの屋上で、聖良は2人思い出の詰まった地、函館のシンボル、旧函館公会堂で、決戦のときを待っていた。
一方、理亞は走りこみのため、自分の家を出た。だが、なにかを思い出したのか、泣きながら一心不乱にダッシュしていた。そして、理亞と聖良の住んでいる家の近くにある旧函館公会堂の前に行く。が、その場所で理亞はそこで理亞を待っている人に出くわす。
「お姉さま!!」
そう、理亞の前にいたのは、理亞も通っている、それでいて、先日、聖良が卒業した、その学校の制服を着ていた聖良だった。いや、理亞と聖良、この2人以外にももう1人、その場にいた。その人は理亞と聖良のSaint Snow、その第3のメンバー、そうみんなから言われていた少女だった。
とはいえ、これがスクールアイドル史上歴史に残る名勝負、ラブライブ!決勝延長戦、AqoursVSSaint Snowのゴングとなった。はたして、どちらが勝つのだろうか。それはまたの機会に述べることにしよう。
続く