ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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SNOW CRYSTAL 序章 第12話

「連絡がとれない!!」

ホテル小原沼津淡島の大ホールに千歌たち6人の驚きの声がこだましていた。なんとダイヤたち3年生3人と連絡がとれないというのだ。これは鞠莉‘sママからもたらされた情報だった。鞠莉‘sママ、大ホールに到着するなりなぜか大ホールのステージにあったピアノを引き始めるといきなり「鞠莉たちと連絡がとれない」と言いだしてきたのだ。

 で、この情報を鞠莉‘sママから聞いて、聖良、ピンとくる。

(あっ、だから、ダイヤは私に千歌さんたちの世話をお願いしたのですね。ダイヤたちはこの鞠莉‘sママから逃げている。だから、表立って動けない、なので、第三者である私にお願いをしてきたのですね」

そう、このとき、聖良、ダイヤたちは鞠莉‘sママから逃げていることを悟ったのである。なのだが・・・、聖良、なんでそんなことにすぐに気づいたのか。それは、ダイヤが昨日の夜、聖良に対して、

「もし、千歌さんたちから連絡があったら、千歌さんたちのこと、助けてあげてください」

と、送ってきたのがことの始まりだった。。このとき、聖良はそれについて了承したのだが、翌朝、その履歴を見て、聖良、ふとこう感が手しまった。

(でも、千歌さんたちのことが心配ならダイヤ自ら連絡すればいい話ではないでしょうか)(聖良)

そう、千歌たち新生Aqoursが初めてのライブで失敗したことは動画サイトを通じてダイヤも知っていた。なら、それに対してダイヤ自ら千歌たちをフォローするのが筋である。自部たちはもう卒業したからノータッチ・・・という考えならともかく、世話好きであるダイヤたちがそんなことなんてするハズがない、たとえ自分たちが卒業したってライブの失敗で不安・心配という深き海・沼の底に陥ってしまった後輩たち(千歌たち)のことを見捨てるはずがない。しかし、そんなダイヤたちが自ら千歌たちのために動こうとしない、その代わり、第三者である聖良にそれをお願いしてきたことに聖良は不思議を感じていたのである。だが、それも、鞠莉‘sママの登場と鞠莉‘sママの先ほどの発言でダイヤたちが鞠莉‘sママから逃げていることがわかったのである。鞠莉‘sママから逃げている、そのためにダイヤたちは表立って動くことができない、もし、千歌たちのために表立って動けば鞠莉‘sママに自分たちの詳しい居場所を察知されるかもしれない、そのことを危惧しての聖良へのお願いだったのである。あっ、ちなみに、千歌たちからダイヤたちに連絡をすれば・・・という疑問もあると追おうが、事前に聖良はそのことについてもダイヤの妹のルビィに確認している。ロビーから大ホールに行くとき、聖良、ルビィに対し、

「ところで、ルビィさん、(姉の)ダイヤとは連絡をとっているのですか?」

と尋ねると、ルビィ、聖良に対し、

「ううん。お姉ちゃんと鞠莉ちゃん、果南ちゃん、3人にとって一緒にいられる最後の時間だもん。そんなの、ルビィ、邪魔できないもん!!だから、尾根絵チャたちとは連絡をとっていないよ」

と、少し泣きそうになりがらもけなげに正直に答えてくれた。これには、聖良、

(ルビィさん、本当に純粋な心の持ち主ですね・・・)

と、ルビィに心がけに感心しつつも、

(ということは、ルビィさん、千歌さんたちからダイヤたちに連絡をとっていない、ということですね・・・)

と、千歌たちからダイヤたちに連絡をとっていないことを確認した。とはいえ、この時点でダイヤたち先輩に千歌たちが連絡をしていない、ということは、千歌たちも卒業したダイヤたち先輩たちの手を借りずに自分たちのことは自部たちの手でなんとかしたい、そんな心意気がとても強かった、ともいえた。けれど、それでも、ダイヤたちに頼らずにライバルである聖良に頼ろうとすることは千歌たちなりにダイヤたちに対する配慮、なのかもしれない。もしくは、ダイヤたち3年生に頼ることをしない、千歌たちなりの頑張り・・・なのかもしれない。ただ、千歌たち以上に、自分のことは自分でなんとかする、誰にも頼れない、自分の決めたことはなにがなんで自分の手で誰の手も借りずに自分でなんとかする、それがたとえその道が困難な未知であっても・・・、そんないばらの道を自ら進もうとし、結果、自分の首を自分の手で締めてしまいもがき苦しんでいる少女が聖良のすぐそばにいることについてはこのときの聖良は知る由もなかった・・・。あと、鞠莉‘sママの一言で全てを知る、聖良、一を聞いて十を知る、そんなことを地でいく、完璧少女とは聖良のことを言うのですね・・・、ある一部分を除いたは・・・。

 とはいえ、「鞠莉たち(3年生)と連絡がとれない」。その鞠莉‘sママの言葉は、千歌たち、特に

ルビィに、今、姉のダイヤに頼りたい、そんなルビィにとってさらなるショックを与えた・・・のだが、ここで、鞠莉‘sママ、そんな千歌たちに対し、あることを言いだす。

「あなたたちならきっと、マリーたち(3年生3人)を見つけてくれる~はず~!!」

そんな鞠莉‘sママの言葉のあと、千歌たちのもとに大量のコイン?が降り注ぐ!!これには、千歌たち、

「わ~!!」「なんで~!!」

という悲鳴に近いような声をあげてしまう。これには、聖良、

(うわ~、千歌さんたち、痛そうですね・・・)

と、苦笑い・・・。むろん、今のところ、ルビィたちのふがいなさ?にむっとしていた理亜、そして、月も唖然・・・、なのですが、本物のコインが降ってきた・・・わけではなく、チョコ、コインチョコが大量に降ってきた・・・のでした。この事実を知った聖良、おもわず、

(やっぱり鞠莉の母親ということもありますね・・・)

と、なぜか納得の表情。それもそうだ。だって、鞠莉、意外とサプライズ好きだもの・・・。TVアニメの初登場シーンだって自家用のヘリを使ってスクールアイドルの練習を始めたばっかりの千歌たちの前にさっそうと現れたり、生徒会長のダイヤなんて気にせずに自分の理事長特権でスクールアイドル部を認めたり、本当に自由奔放・・・、こほん、それくらい活発な少女だといえる、鞠莉は。そのDNAは母親譲り・・・なのかもしれない・・・。

 とはいえ、この鞠莉‘sママのパフォーマンスは千歌たちにとって、そして、聖良にとって、渡りに船・・・、だった。なぜなら・・・、

「(大量のコインチョコを降らせたことについては)渡航費用は出すという意味のパフォーマンスで~す!!」(鞠莉‘sママ)

そう、鞠莉たちを探す代わりにダイヤたちがいるイタリアへの渡航費用を鞠莉‘sママが代わりに出してくれる、ということだから。聖良、このとき、こう思った・・・、

(これは本当に「渡りに船」に違いありません!!(千歌さんたち)新生Aqoursをよみがえさせる方法、その1つの問題点だったのがお金の問題です!!)

そう、不安・心配という深き海・沼の底に沈み込んだ千歌たちを復活させるための方法、ダイヤたち3年生3人と会うこと、それを困難とさせていたのはダイヤたちがいるイタリアへの渡航費用をどう工面するか、とういうのは少し前に書いたことなので読んでいる方ならもうご存じだと思うが、そんなことを見越して聖良は鞠莉‘sママについてきたのであり、それがこの場で鞠莉‘sママ自ら「千歌たちの渡航費用を出す」と宣言したのである。これで聖良が千歌たち復活のための2つの大きな障害のうちの1つが取り除かれることになったのであう。

 そして、残るもう1つの障害も、聖良、

(それに、もう1つの問題点・・・については・・・)

と、月の方を見てにやりと笑っていた。そう、あの子がいますから大偉丈夫ですね、聖良さん!!

 と、ここで、千歌たちがあることに悩んでいた。そう、ダイヤたちを探しにいくかどうかで悩んでいたのである。昨日のライブの失敗を挽回するためのライブ、それをしないといけないのに、(鞠莉‘sママや千歌たちから見て)行方不明のダイヤたちを探しに行くべきか、それとも、次回のライブの準備をしないといけないのか、悩む新生Aqoursのリーダー、千歌、大いに悩む。

 そんな千歌を見てか、聖良、

(千歌さん、相当悩んでいるみたいですね。たしかに、次回のライブのための時間はあまりないかもしれません)

と、千歌が悩んでいることを認めつつも、

(しかし、今の状態では次回のライブも必ず失敗します。それよりも、まずはダイヤたちと会うことが先決です。「急げば回れ」です)

と、今は千歌たち復活のためにダイヤたちと会うことが先決、というわけで、

(ならば、この私が千歌さんたちを導いてあげましょう)

と、自ら千歌たちをダイヤたちへと導こうとした。

「(千歌さん、ダイヤたちに会いに)行ってきた方がいいと思います。先ほど、みなさんの練習を見て思ったのです、理由はどうあれ、1度、卒業する(ダイヤたち3年生)3人と話したほうがいいって」

 しかし、それでも悩む千歌に対し、聖良はダメ出しともとれる発言をする。

「自分たちで新しい一歩を踏み出すために今までをきちんと振り返るということは悪いことではないと思いますよ」

これまでは卒業するダイヤたち3年生3人には頼らない、そう思っていた千歌たち、けれど、それにより、初めてのライブで3年生3人がいないという喪失感に襲われてしまい、不安・心配という深き海・沼の底に陥った千歌たちにとって聖良の一言は、目からうろこ、だった。いや、それ以上に、2人の少女、ルビィと理亜にとってこの聖良の発言を受けての気持ちにより2人の運命を分ける、分水嶺になってしまった。ルビィはこの聖良の発言を受けて、

(あっ、もしかすると、もう1度お姉ちゃん(ダイヤ)と会えば何かがわかるかもしれないよ!!あわよくば、お姉ちゃんと一緒に・・・)

と、ちょっとした下心はありつつも、ダイヤたち3年生3人と会う決意をした。一方、理亜はというと・・・、

「・・・」

と、下を向いてはなにかふてくされているような感じ、いや、月が理亜の方を見ると、「むっ」として知らんぷりをしてしまった・・・。

 とはいえ、この聖良の発言により、これまで千歌を支えてくれてきた2年生2人、梨子と曜、からも、

「聖良さんのいう通りだと思うよ」(梨子)

「ライブの練習はどこだってできるし、これまでもやってこれたじゃない!!大丈夫、できるよ!!」(曜)

と、ダイヤたちに会いに行く、そのことに賛成した。

 こうして、曜と梨子、2人の後押しもあり、千歌、

「うん、わかった!!行こうか!!」

と、不安・心配という深き海・沼から脱するべく、ダイヤたち3年生3人に会いにいくことを決めた・・・のだが、その後、鞠莉‘sママからダイヤたちが今いるところ、それがイタリアであることにみんな驚いていた・・・。ただ、ダイヤとのSNSでのダイヤたちのいる場所を知っていた聖良にとって、

(鞠莉‘sママさん、やっぱり、鞠莉の母親、ですね・・・)

と、鞠莉‘sママのパフォーマンスにただただ唖然としていた。だって、鞠莉‘sママ、ただ、ダイヤたちがいる場所を千歌たちに発表するだけに超巨大な(大きさにして大ホールのステージを覆いつくすぐらいの大きさの)イタリアの地図を用意、さあrに、一瞬、大ホールを暗くしてからの大ホールのステージの垂れ幕みたいなイタリア地図へのスポットライト、やっぱり鞠莉の母親も母親、ですね・・・。

 まぁ、そんなわけで、ダイヤたちを探すため、千歌たちはイタリアへと旅立つことを決めたのだが、ここで、聖良、ある提案を、千歌たちと鞠莉‘sママにしてきた。それは・・・、

「あの~、千歌さんたち6人、にもう1人、一緒に旅してもらいたい子がいるのですが・・・」

そう、千歌たちの旅にもう1人連れて行ってほしい方がいる、そう提案してきたのだ。これには、鞠莉‘sママ、それが誰なのか、聖良に尋ねる。す

 すると、聖良、その人の方を向いてこう言った。

「もう1人とは・・・、そこにいる・・・、月さん、です!!」

これには、月、驚くも、鞠莉‘sママ、あっさりと、

「いいでしょう!!」

とOKを出してしまった。ただ、鞠莉‘sママ、そう答えたとき、不敵な笑いを浮かべていた。そう、この千歌たちの旅、その裏では、鞠莉‘sママ、そして、鞠莉‘sママを裏で操ろうとしていた黒幕・・・みたいなものの思惑が動いていた。それは、あの月がいる静真、そして、沼津、いや、静岡、日本、世界の経済において、その覇権?を争う、そんなものまでにも影響を及ぼそうとしていた。果たして、月、そして、千歌たちの運命はいかに・・・、それについては別のお話である・・・、いや、もう投稿しているけどね・・・。

 まぁ、そんなことはさておき、あっさりと千歌たちの旅に同伴することが決まった、その同伴者となったことで驚いてしまった月、それに対し、聖良、こんな言葉を月に送った。

「千歌さんたちに一緒に頑張ってください、イタリアに縁もゆかりもある月さん・・・」

この聖良の言葉に、月、

「えっ・・・」

と唖然となってしまった・・・。

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