ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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SNOW CRYSTAL 序章 第14話

 だが、月が言った言葉、「楽しむことを強調している」、その言葉は寝ている理亜を背負って沼津駅へ直行している聖良にとって深く心揺さぶるものがあった。なぜなら・・・、

「でも、たしかに、この私が、まさか、あの月さんに、「楽しむこと」を伝える日が来るなんて、運命とは皮肉なものですね・・・)

そう、聖良にとってまさかの静真の分校問題、特に、静真の部活動、いや、静真全体ではびこっている考え、「勝利こそすべて」、そのことで悩んでいる月に対し、まさか、自分が、「楽しむこと」、そのことについて語る日が来るとは思っていなかったのだ。なぜなら、

(だって、私こそ、その勝利のみを望んでいたのだから・・・)(聖良)

そう、聖良・・・というか、理亜を含めた、Saint Snow、それ自体、勝利を追い求めていたのだから・・・。

 そして、聖良は昔のことを、理亜と一緒にSaint Snowを結成した1年前のある日のことを思い返していた。

(たしか、私と理亜はあつこの助けを借りて理亜が入学するまでのあいだ、Saint Snowを結成する貯めに準備をしていました。なぜなら、私と理亜の夢、「ラブライブ!に優勝してA-RISEやμ'sと同じ頂きにのぼってどんな景色が見えるのか確かめたい」、それを叶えるために・・・)

そう、聖良と理亜がスクールアイドルになってSaint Snowを結成した理由、それは、「ラブライブ!に優勝してA-RISEやμ'sと同じ頂きにのぼりその景色がどんなものかしりたい」、その夢を叶えるためだった。そのため、聖良と理亜はSaint Snowを結成する前から聖良の幼馴染であり、大親友でもあり、音楽にも精通している、そんなあつこの力を借りて入念に下準備を続けていたのである。

 その後、理亜は聖良やあつこと同じ聖女に入学すると、当初の計画通り、聖良と理亜はSaint Snowを結成した。そして、入念にした下準備もあり、Saint Snowはスクールアイドルとしてはほかの上位のスクールアイドルに引けを取らない、いや、全国でも1・2位を争うことができる、そんなレベルの高いパフォーマンスを披露、それがSNS上で拡散され、Saint Snowの名はすぐに全国規模となった。

 だが、このとき、聖良と理亜の心のなかにあったもの、それは・・・、

 

「勝利に対する貪欲さ」

 

であった。なぜなら、聖良と理亜がスクールアイドルに、Saint Snowになった理由、それは、自分たちの夢、「ラブライブ!で優勝を果たしA-RISEやμ'sと同じ頂きにのぼりその景色がどんなものか知りたい」、それを叶えたいから。ラブライブ!は、別名、「スクールアイドルの甲子園」、とも言われ、いわゆる、勝ち抜き戦、だったりする。そのため、勝ち抜くためにはほかのスクールアイドルとの戦いを制していく、勝つことが必要だったりする。なので、聖良と理亜は自分たちの夢を叶える貯めにほかのスクールアイドルと戦って勝ち抜くこと、そのことを考えるようになった。まぁ、このことに関しては、今の聖良からすると、

(これについては、私、ミイラ取りがミイラになった、そんな感じがしてとても恥ずかしい気分です・・・)

とのこと。昔、スクールアイドル勝利至上主義がはびこっているあいだ、聖良はそのときの風潮が嫌で、それがはびこっているあいだh自分はスクールアイドルなんてならない、そう考えていたのだが、いざふたをあけてみれば、自分自身が自分たちの夢のために勝つことを追い求めようとしていた、そんな自分がそこにいたのである。それはまるで、ミイラ取りがミイラになってしまった、そんな感じになってしまったのである、今の聖良からすればね・・・。

 とはいえ、そんな自分たちの夢を叶えるために勝利を追い求めていた、聖良と理亜、だったが、千歌たちAqours、まだダイヤたち3年生がまだ加入する前のAqours、まだ、千歌たち1・2年、今の新生Aqoursと同じ、1・2年6人だけのときに初めて千歌たちと聖良・理亜は邂逅するのだが、このときの千歌たちはまだ結成して・・・というか、、千歌がスクールアイドル活動を1人で始めてからまだ3か月、ということもあり、ただ、μ'sの輝きを追い求めていた、真剣にスクールアイドルというものに向き合っていなかった、そんなふわふわした状態、だったこともあり、A-RISEやμ'sと同じ頂きにのぼりたい、スクールアイドルとしては真摯に向き合っていた、ほかのスクールアイドルに負けたくない、そんあ思いが強かった聖良と理亜にとって千歌たちは見下していい存在、スクールアイドルはタダのお遊び、そんな風にしか考えていない、そんな存在に見えたのかもしれない。それがTVシリーズの聖良たちSaint SnowがAqoursのことを冷たくあしらう、そんなシーンにつながったのかもしれない。

 だが、そのイベントを境にして千歌たちは生まれ変わった。そのイベントにて突きつけられた「0」という現実、それにより、千歌たちはとても悔しい思いになり、その「0」という数字をバネにスクールアイドルに真摯に向き合おう、スクールアイドルを一生懸命頑張ろう、そう心を入れ替えたのである。

 そして、ダイヤたち3年生3人が加入、パーフェクトナインになったことで千歌たちAqoursはスクールアイドルを真剣に取り組むように、いや、「0」を「1」に、「10」、その先に進もうとしていた。

 一方、Saint Snowも自分たちの夢を叶えるため、スクールアイドルに真剣に取り組んだ結果、Saint SnowAqours、ともに地区予備予選を順当に勝ち進喪ことができた。まぁ、このことについて聖良はこう思い返していた。

(私たちSaint Snowは自分たちの夢を叶えるためにがらみゅしゃに勝ち進むことのみを追い求めてきました。そのため、あまり努力をしていない、真剣にスクールアイドルに取り組んでいない、そう、まだスクールアイドルに対して真剣に取り組んでいなかった、初めて千歌さんたちと出会ったころのAqoursみたいなそんなスクールアイドルに対しては冷たい態度で接していました。これについては今となっては本当に恥ずかしいこと限りないです。あのときに出会ったスクールアイドルたちに謝りたい気分です、今は・・・)

 だが、このあと、2つのグループに天気が訪れようとしていた。スクールアイドル活動を続けるなかで、Aqoursのメンバー、特にAqoursのリーダーである千歌がμ'sみたいな輝きを追い求めていいのだろうか、と、疑問を持ち始めたのだ。そして、それを確かめるために再び東京へとAqoursは行くことになった。このとき、Saint Snowの2人である製あrと理亜も千歌の頼みで東京まで行くことになったのだ。で、μ'sのことについて聞くため、その2組は秋葉原にあるUTX学院の大広間で再び相まみえることとなった。このとき、知千歌は聖良に対しあることを聞いてきた、

「勝ちたいですか?」

と。これは千歌が地方予備予選を突破したSaint Snowを褒めたとき、聖良が言った言葉、

「でも、決勝では勝ちますけどね」

この言葉ではっとした千歌が聖良に対し言った言葉だった。これには、聖良、A-RISEやμ'sを見てスクールアイドルになろうとしたこと、(ラブライブ!で優勝した)A-RISEやμ'sのなにがすごいのか考えたがわからなかったこと、そのことを伝えた上で、

「(そのすごさがわかるには)ただ勝しかない、勝って追いついて同じ景色を見るしかないのかも」

と千歌にそう言い放ったのである。この聖良の言葉にはさすがの千歌もつい疑問に思ってしまった。

 その後、千歌たちAqoursはμ'sのすごさを確かめるべくμ'sの母港である音ノ木坂に行くのだが、そこで、μ'sの意向でそのメンバーの妹たちが結成してはラブライブ!に優勝、そして、「スクールアイドル勝利至上主義」を打ち破ったそのレジェンドグループを最後にここ音ノ木坂ではスクールアイドル活動が行われていないことを知る。結局、千歌たちもμ'sのすごさについてはわからなかったが、音ノ木坂を訪れた、そのときに知ったμ'sメンバーの考え、それを知ったことにより、μ'sの輝きと同じものを落ち求める、そのことをやめ、自分たちだけの輝きを追い求める、そのようにAqoursメンバー全員、そう心のなかで誓うこととなったのだ。

 そして、このとき、千歌と聖良、なぜかお互いに連絡先を交換していた。なぜこのようなことを行ったのかはお互いに覚えていなかったのだが、これについては聖良はこう振り返っている。

(私としては「勝ち進めること、そして、それにより、ラブライブ!で優勝してA-RISEやμ'sが見た景色を見たい」、その考えに疑問を持った千歌さんのことをまだ認めていなかったのですが、つい、「あっ、なんか、千歌さん、この前会ったとき(千歌たちAqoursと初めて会ったとき)と比べてスクールアイドルに対する熱意の強さみたいなものを感じてしまった」と思ってしまい、「もしかすると大化けするかもしれない」「もしかすると私達とは違ったものを持つようになるのではないか」、そう期待してしまいました。そんな千歌さんのすごさを予見したのでしょうか、つい、千歌さんと連絡先を交換してしまいました)

 だが、これがこれまで勝利することのみを追求してきた聖良にとってある意味転機となった。千歌たちAqoursが音ノ木坂でこれからの自分たちが目指すべきもの、自分たちだけの輝きを追い求める、そう心のなかで誓ったあと、Aqoursは東海最終予選を戦うもあともう少しで決勝に届きそうだったのだがそこで夏季大会は終戦を迎えてしまった。ただ、これについては聖良も千歌たちAqoursのことを高く評価しており、Aqoursを正式に自分たちSaint Snowのライバルとして認めたのである。なお、Saint Snowは、夏季大会、勝ち続けることのみを追求し自分たちを追い込んだ結果、北海道最終予選を余裕で突破、最終的には、ラブライブ!最終予選、初出場ながら全体の8位という輝かしい成績を残した。これには聖女のみんなをはじめ、まわりの人たちからは称賛の声と次への期待の声が聞こえてきたのだが、とうの本人たちは「8位なんてだめ!!もっと上を、ラブライブ!優勝を目指さないと・・・」という気持ちでいっぱいだった。むろん、このときのことを聖良はこう振り返る。

(私たちにとって目指すべきもくひょうはただ1つ、ラブライブ!優勝のみでした。なので、夏季大会の成績(全体の8位)では納得するわけがありませんでした。なので、冬季大会でもっと上を、ラブライブ!優勝を目指す、そのことだけを考えていました、このときまでは・・・)

 そして、ラブライブ!夏季大会が終わると、千歌たちAqours、聖良たちSaint Snow、は次の冬季大会に向けてまたスクールアイドル活動を再開した。そんななか、Aqoursのリーダーである千歌はよく千歌と同じ(Saint Snowの)リーダーである聖良に練習のことなどを相談していた、いや、それよりも、スクールアイドルについて2人は夜遅くまで語り合うこともあった。これには、聖良、こう振り返っている。

(千歌さんからはいろんな相談を受けました。スクールアイドルについても熱く語り合いました。それで、私、千歌さんのこと、見直しました。初めて会ったときはただスクールアイドルをしているだけ、そんな感じがしていました。でも、いざ連絡を取り合うと、千歌さん、スクールアイドルのこと、熱心に感がテイルんだな、スクールアイドル活動を通じてなにかを追い求めようとしている人だな、と、わかるようになりました。そんな人、私は好きですよ。なので、千歌さんと同じくスクールアイドルについて熱心になれる自分にとって千歌さんは私にとってライバル、とも思えるようになりました。でも、このとき、私は気づいていなかったのかもしれません、千歌さんと連絡を取りあうなかで私も千歌さんの影響を受けて変わっていくことに・・・)

そう、聖良、千歌とのやり取りのなかで千歌の影響を受け始めていたのだ。では、聖良にとってどんな影響を受けることになったのか、それは、

 

「スクールアイドル活動に対する考え」

 

だったのかもしれない。聖良はこれまでスクールアイドル活動について、「勝ち続けること」をモットーにしてきた。対して、千歌は「スクールアイドル活動そのものを楽しむ、みんなと楽しむ」、そのことを大事にしてきた。まったく対照的な2人であったが、その2人が連絡を取り合うなかで聖良は次第に千歌色に染められていったのである。ただ、これに関しては、聖良、こう振り返っている。

(私はこれまで「勝ち続けてラブライブ!で優勝し、A-RISEやμ'sと同じ景色をみたい」、そのことだけを考えてスクールアイドル活動をしてきました。しかし、千歌さんと連絡を取り合っていくうちに私の知らないところで千歌さんの影響を受けるようになりました。「スクールアイドル活動とは楽しむことが大事。楽しんで、元気で明るく、そんなパフォーマンスを目指すんだ!!」、そんな千歌さんの考えに次第に染まっていったのかもしれません。それは、これまで自分たちだけしか見ることがなかった私の世界を広げることにつながった、そうなのかもしれません。ただ、これについてはあのときまで私は気づきもしませんでした、あのときまでは・・・)

そう、あのときまで聖良は千歌の考えに次第に染まっていたことに気付くことはなかったのだ。なので、そのことに気付くことなく聖良はラブライブ!優勝を目指して頑張っていた。ただ、それでも聖良の心のなかにある変化が訪れていた。それは、ほかのスクールアイドルに対して気軽に挨拶を交わすように、ちょっとした会話をするようになったのだ。例えば、あるスクールアイドルに対して夏季大会のころまでは、

「・・・・」

と、なんか見下すような態度でもって接してきたのだが、千歌と連絡を取り合うようになってからは、

「あっ、おはようございます!!」

と、気軽に挨拶を交わすようになったのだ。また、ラブライブ!決勝で8位になったこともあり、ほかのスクールアイドルからは、

「あの~、聖良さん、教えてほしいのですが・・・」

とお願いされたとき、夏季大会前の聖良だったら、

「あっ、ほかのところ、あたってください」

と、完全シャットアウト、だったのだ、千歌と連絡を取り合うようになってからは、

「あっ、わかりました。どんなことでしょうか?」

と、気軽に応対するようになったのだ。これには、聖良、

(そのことを指摘されると、私、なんで、これまでの私とは違う態度をとるようになったのか少し不思議でなんか戸惑いを感じていました。これまでだったらあまり熱心にスクールアイドル活動をしていないほかの人たちのこと、無下にしてきたはずなのに、千歌さんと連絡を取り合っていくうちに次第にほかのスクールアイドルに対しても優しく接していくようになりあmした。ある意味、私にとって、大きな変化、でした。この変化については、私、本当に、なんでこうなったのか、不思議で、本当に、戸惑いを、感じていたのです。でも、それが、あとになって、それが千歌さんの影響を受けたからだとわかったときには、「あぁ、私、知らないうちに、千歌さんの影響を受けていたんですね」と思うようになったのです」

と、振り替えていた。

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