ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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SNOW CRYSTAL 序章 第17話

「う~ん、少し理亜のこと、心配になってきてしまいます・・・」

卒業旅行のときから不機嫌そうな表情をしていた理亜、そのことに聖良は卒業旅行から帰ってきてからずっと理亜のことが心配でたまらなかった。

 そんな心配があったためか、聖良、旅行から帰ってきてから次の日、つまり、今日、その日の昼、

「う~、このままだと落ち着きません・・・。あんな理亜の表情、それが放課後のときまで続くとなると、理亜、また、あつこたちに対して暴走しないか心配になってしまします・・・」

と、聖良、理亜に対する心配の度合いが大きくなってしまった。

 そして、ついに聖良は行動に移す。聖女が放課後の時間を迎えようとしていたとき、

「このままでは理亜のことが心配で心配で夜も眠れなくなります。もうこうなったら、理亜の様子、見に行くしかありません!!」

と、聖良、突然、こんなことを言いだしては実家を飛び出してしまった。聖良、即断即決の娘である。自分がそうであると考えるとすぐに行動に移す、まさしく、即断即決の娘、それは別の意味であの静真の才女で曜のいとこで曜の大親友、渡辺月と同じくらい、聖女の才女、ともいえる聖良のすごいところである。

 まぁ、そんなわけで、自分の家から聖女まで歩いて数分・・・ということもあり、聖良、すぐに聖女に到着するとすぐ近くにいた聖女の生徒に対し、

「あの~、妹の理亜のことで聞きたいのですが・・・」

と尋ねると、その生徒、

「あっ、聖良様・・・」

と、聖良に対し目をキラキラさせながら見つめてしまった。そう、聖良は聖女において月と同じくらい、才女、として有名だった。Saint Snowとしてスクールアイドル活動をしつつ、勉強も、スポーツもできる、眉目秀麗、才色兼備、とは聖良のことをいう、それに加えて、スクールアイドル活動を通して聖女の名を全国に轟かせてくれた、そんなこともあり、聖良は学校一のスター、ともいえた。その聖良から声をかけられた、となれば、その生徒が目をキラキラさせたとしても仕方がなかった。

 とはいえ、そのことを今の聖良にとってみればどうでもよく、その生徒に対し、聖良、

「あの~、すみませんが、妹の理亜はどこに行ったか知りませんか?」

と尋ねてみると、その生徒、少し思いだしては、

「あっ、妹の理亜さんでしたら、あつこさんたちを連れて函館山へと向かって走っていきましたよ」

と、正直に理亜の居場所を教えてくれた。これには、聖良、

「教えてくれてありがとう」

と、その生徒にお礼を言うとその生徒も、

「はいっ、どういたしまして!!私も聖良さんの役に立てたのであれば光栄です・・・」

と、あこがれの聖良の役に立ったことに天にも昇る気持ちになっていた・・・。

 その後、聖良はその生徒が教えてくれた通り、函館山の麓まで歩いていくことに。その途中、聖良はあることを考えていた。それは・・・、

(この前と同じ場所・・・。もしかすると、理亜、また、前と同じことをしている、暴走している、のかもしれませんね・・・)

そう、前と同じ、理亜と一緒に卒業旅行に行く前、あつこや(旅行前に理亜のユニットから抜けた)yoppiたちに課していた、雪の函館山での短距離ダッシュ走、そんあ過酷な練習を理亜は理亜のユニットに残ったあつこやしのっちに対してまたもや課そうとしている、そんな予感をしていたのだ。

 そして、聖良、ついに函館山の麓に到着・・・。すると、目の前に繰り広げられていたのは・・・、

「あつこ、こんな練習をしないといけない、それくらいのことを・・・」

とあつこに迫る理亜、そして、

「理亜さん、黙って聞いていれば・・・」

と、理亜に反抗するあつこ、さらには、

「あぁ、私、どうしたら・・・」

とおどおどするしのっちの姿だった。これには、聖良、

(このままだと2人が喧嘩をしてしまう!!それだけは止めないと!!)

と、2人のあいだに戦争が起きてしまう、それだけは阻止しないと・・・、ということで、聖良、ついに2人のあいだに割って入った、

「理亜にあつこ、2人ともにらみ合うのはやめなさい!!」

と、大声をいいながら・・・。

 

 突然の聖良の乱流、これには、理亜とあつこ、2人とも、

「ね、姉さま・・・」(理亜)「聖良さん・・・」(あつこ)

と、唖然となってしまう。聖良、そんな2人に対し、

「理亜、これ以上、あつこやしのっちさんに対し、無謀といえる練習を強要するのはやめなさい!!あつこ、少しは落ち着いて!!あんまりかっとなると暴力沙汰に発展しかねないよ!!」

と、2人を叱るように言うと、2人とも、

「「は、はい・・・」

とおとなしくなってしまった。

 とはいえ、戦争状態へと発展しかねない、そんな2人を止めたということで、しのっち、

「あ、あの・・・、聖良先輩、2人を止めてくれてありがとうございます。私だったら2人を止めることができませんでした」

と、聖良に対し感謝の言葉を送った。

 その2人を止めた聖良だったが、このとき、こんなことを考えていた。

(しかし、なんで理亜はまた暴走しかけたのでしょうか?なにか理亜のなかでなにか心配事があるのでしょうか?それとも、なにかに対し理亜は切羽詰まるもの、自分で自分を追い込もうとするものがあるのでしょうか?)

そう、聖良、このとき、あの温厚なあつこを怒らせるくらい暴走しようとしていた理亜の心中のことを心配していた。あの理亜が暴走するくらいなにか理亜の心のなかになにかが起きている、それによって理亜は苦しんでいる、そのことを聖良は心配していたのだ。

 まぁ、そういうことなので、聖良、

(今こそ理亜の本心を聞くいい機会ではないでしょうか?)

と、今ここで理亜の本心を聞き出すちょうどいい機会、と思ったのか、理亜に対しこう尋ねてみた。

「理亜、なにかに対して苦しんでいる、そう私には思えてなりません。理亜、正直に答えてください、理亜はなにに対して不安を感じているのですか?言ってもらえたら・・・」

 だが、そんな聖良の質問を遮るかのように理亜は実の姉である聖良に対しこんなことを言ってしまう。

「姉さま、姉さまには関係ないことです!!これは私が解決しないといけないことです!!この私にしかできないことです!!」

その言葉のあと、理亜は聖良に背を向けるとぶつぶつとこんなことを言いだしてきた。

「私は必ず成し遂げないといけない、私のミスのせいで私は姉さまとの夢を・・・、私は必ずしないといけない、姉さまの分まで、この私が・・・、この私が・・・、Saint Snowと同じものを・・・、同じ輝きを・・・、いや、それ以上のものを・・・」

これには、聖良、

「理亜・・・」

と、理亜のことを心配そうに理亜に言うと、理亜、

「私は・・・、私は・・・、姉さまの分まで・・・、私のミスのせいで・・・、姉さまと叶えることができなかった・・・、あのルビィたちが成し遂げてしまった・・・、ラブライブ!優勝・・・、私たちの夢を・・・叶えないと・・・、私がしないと・・・、いけない・・・。そのための・・・、勝ち続けるための・・・、ユニット作りを・・・、私は・・・、私は・・・、しないと・・・いけない・・・。そうじゃないと・・・、姉さまに・・・申し訳・・・ない・・・」

とぶつぶつ言ってはいきなり大声をあげてこう叫んでしまった。

「私は・・・私は・・・失った姉さまの分までやらないといけない!!」

この理亜の叫びのあと、理亜はその場から逃げるように去ってしまった。これには、聖良、

「り、理亜・・・」

と、走り去っていく理亜の様子を見て、ただ理亜を見送ることしかできなかった。

 まぁ、そんなわけでして、今日の練習はここでお開き、となってしまった・・・のであるが、とうのあつこはというと・・・、

(このままじゃきっと私としのっちは理亜さんの練習で壊れてしまう。けれど、あの理亜さん、何かに苦しんでいる、そんな風に見えてきます。果たしてどうすれば・・・)

と、戸惑いの表情をみせていた。

 

 そして、翌日、

(今日は、理亜さん、お休み、ですか・・・。きっと、理亜さん、昨日のことで学校に出席するだけの気力すら残っていなかったのかもしれません。それくらい、理亜さんは自分を追い詰めているのかもしれませんね・・・)

と、今日、学校を休んだ理亜のことを心配していた。そう、理亜は昨日のこともあったのかもしれない、体調不良で学校を休んでいた。

 とはいえ、昨日、理亜から無謀ともいえる練習を強要されていたことには、あつこ、納得していなかった。

(でも、もし、これ以上、理亜さんの暴走を止めることができなければ、私としのっち、きっと体を壊してしまう、いや、それ以上に、もうなにをすることもできないくらいに心も体もずたぼろになってしまうかもしれない・・・)

と、あつこ、理亜の暴走によって自分としのっちが理亜によって壊されてしまう、そのことを心配していた。

 そして、あつこは自分の靴下をめくってはそこにあった古い傷跡を見てはこう思ってしまった。

(もし、そうでなかったとしても、私の場合、足に古傷が残っている・・・。それが理亜さんの暴走によってその傷跡が開いてしまったら、きっと、一生立つことができなくなるだろう・・・。もし、そうなってしまうと・・・)

そう、あつこは足に古傷を抱えていた。それは、昔、とある理由で苦しんでいたあつこ、それを払しょくすべく無謀ともいえるきつい練習を自分に課した、そのことが原因で大きな場面で大きな事故を起こしてしまいそれによって負ってしまった、そんな大きな古傷だった。

 その古傷を見てか、あつこ、こう昔を振り返ってしまう。

(あのとき、私は無理をしてでも無謀といえる練習をしてきた。それは私を応援してくれるまわりのみんなの声に応えようとしたからだった。それに、もしかすると、それに加えて、昔の自分を、昔の栄光を取り戻したい、昔みたいに勝ち続けないといけない、そんな自分の欲望を叶えたい、そんな気持ちがあったからかもしれません。。けれど、そんな無謀といえる過酷な練習のを続けた結果、私は大事な大会で、私はミスを犯してしまった。たった1回のミス、けれど、起きるべくして起こった・・・、無謀といえる練習、そのつけがここにきて起きてしまった・・・。そのつけのせいで自分は自分を制御できなくなってしまった。そのために、私は大事な大会で大きく転倒してしまい、そのまま、氷の上を滑って壁に激突、もう競技には復帰できない、それくらいの大ケガをしてしまった。それにより、私のことを応援してくれていたみんなから聞こえてきた落胆の声、それに、大ケガした私に対する暴言、それを聞いた瞬間、私、もうみんなの声に応えることができない、それくらい絶望しました・・・)

昔した自分のミス、それによって大ケガを負ってしまい、周りにいる、自分のことを応援してくれていたその人たちを落胆させてしまった、それによる自分への暴言、それら含めて、自分の過ち、そのものにあつこは苦しい思いを抱え込んでしまった。

 そして、そのときにできた古傷を見て、あつこ、こんなことを考えてしまった。

(そんなことを考えると、この私の足に残っている古傷、それって、私にとって、ある種のスティグマ(聖痕)、なのかもしれませんね)

古傷・・・、スティグマ・・・、それはあつこにとってとても苦しい思い出、を思いだしてしまう、そんな役割をしていたのかもしれない・・・。

 そんな苦しい思い出を思い返してしまったあつこ、

(そして、このままだと理亜さんは、私としのっち、2人に対して、昔、私がしてしまった同じ過ち、それをしようとするでしょう。そうなってしまうと、私としのっち、壊されてしまうでしょう。私がもしそうなってしまうと、きっと、私たちのまわりにいる人たち、特に、聖良さん、は絶対に絶望してしまいます。それだけは阻止しないと・・・)

と考えてしまった。昔の自分の過ちと同じことを理亜がしてしまい、その結果、自分としのっちは壊されてしまう、そうなってしまうと自分たちのまわりにいるみんな、特に、自分と理亜、2人と深い接点がある、そんな聖良はきっと落胆、いや、絶望してしまう、そのことをあつこは心配していたのだ。

 そして、あつこはついにあることを決意する。それは・・・、

(聖良さんのお願いで理亜さんのユニットに入ったのですが、その聖良さんが絶望するくらいなら、聖良さんのお願いを反故するかもしれませんが、仕方がないことです・・・、私・・・、理亜さんのユニットから・・・抜けます・・・)

 

 その後、あつこは理亜に対しSNSアプリLIMEで言葉を選んでこんなコメットを送った。

(あっちゃん(あつこ))「理亜さん、私、決めたの。理亜さんのユニット、抜ける・・・」

このコメントに、理亜、すぐに返信する。

(理亜)「あつこ、なんでユニットをやめるの?」

すると、あつこは理亜の逆鱗にふれないように言葉を選びながらこう答えた。

(あつこ)「私、思ったの・・・」

(あつこ)「理亜ちゃんのスクールアイドルにかける気持ちはすごくわかる」

それには、理亜、

(理亜)「うん」

と返答するとあつこはこう切り出してきた。

(あつこ)「でも、私はそこまでやっぱり(スクールアイドルにかける気持ちは理亜ほど熱くなるとは)思えなくて・・・」

あつこなりに理亜の思ってのうその理由、これには理亜はただ、

(理亜)「そっか」

とただ返答するのみ。これに対し、あつこ、こんな返し方をした。

(あつこ)「(私としたら理亜ほどの)レベルが高すぎて一緒に頑張っても迷惑をかけるだけじゃないかなって・・・」

それもうそ。最初のころは理亜も今くらいのきつい練習をしていなかった。理亜にしても、自分だけのユニットを作った、そのときはあつこを含めて、楽しみながら練習をしてきた。それが、突然、あつこすらも音をあげる、それくらいの無謀といえるくらいの過酷な練習を課すようになってしまった、そのことを「レベルが高すぎて・・・」とごまかしつつも、みんなに、いや、聖良を含めたまわりのみんなに迷惑をかけてしまう、そのことを理亜に気づかれないようにごまかしながらコメを投稿すると、あつこ、理亜に対して決定打ともいえるくらいのコメを投稿した。

(あつこ)「だから、私は(理亜さんのユニットを)やめた方がいいのかなって・・・」

このコメを投稿した瞬間、あつこ、こう思ってしまった。

(聖良さん、ごめんなさい・・・。私、これ以上、聖良さんやまわりの人たちの迷惑をかけたくない・・・。理亜さんの無謀といえる練習により、私が、しのっちが、壊れたら、きっと、まわりにいるみんな、特に聖良さんには迷惑をかけてしまう、落胆させてしまう、いや、絶望させてしまう・・・。だから、聖良さん、あなたのお願い、破ってしまってごめんなさい・・・。でも、こうでもしないと、きっと、いや、絶対に、聖良さんを絶望させてしまいます・・・)

もうこれ以上聖良に迷惑をかけたくない、そんな思いから送ったユニット脱退のコメ・・・であったが、そのコメを送った瞬間、あつこの目から、

(あっ、私、涙、流している・・・)(あつこ)

そう、涙を流していたのだ。それは、あつこにとって、自分にとって大事な親友である聖良に対する懺悔、ともいえる思い、それとも、これ以上聖良に迷惑をかけたくない、けれど、それでも、聖良の自分い対する期待を裏切ってしまった、その思いからだったのかもしれない。

 だが、その後、そのコメに「既読」という文字はついたものの、理亜からの返答はなかった・・・。

 

 ちょうど同じころ・・・、聖良と理亜の実家では・・・、

(あっ、どうやら、千歌さんたち、ダイヤたち3年生3人と再開できたみたいですね。まさか、鞠莉さんの未来すらを決めてしまう大騒動になるとは思いもしませんでした。でも、それによって千歌さんたちが大事なことに気づいてくれたら、きっと、千歌さんたちは復活することができるでしょう)

と、聖良は自分のスマホの画面を見ながらこう思っていた。実はこのとき、千歌から、ダイヤたち3年生3人と無事に再会できたこと、そのとき、鞠莉‘sママが乱入してきて鞠莉がこれまでしてきたこと、スクールアイドルのことを否定してきたこと、それは完全に間違いであり、スクールアイドルが素晴らしいこと、これまでの鞠莉の行動には意味があることなどを証明するために鞠莉‘sママに対してライブを行うこと、そのようなメールが千歌から届いていたので聖良はそれを読んでいたのだ。その千歌のメールを読んでこう思った聖良、

「ふう」

と、もう千歌たちのことは大丈夫と思ったことで安心しきった、そんな表情をしていた。

 が、そんなときだった。

バタンッ!!

という音が聖良の部屋に響き渡る。これには、聖良、

(なにか理亜の身に起きたのでしょうか?)

と、音がするほう、理亜の部屋を向いてそう思うとそのまま、聖良、理亜の部屋に行ってみることに・・・。

 そして、聖良、理亜の部屋のドアを開けると部屋は真っ暗・・・。これには、聖良、

(理亜、なにかあったのでしょうか?)

と、理亜のことを心配しつつも理亜に対し、

「理亜、千歌さんたちから連絡がありました・・・」

と言っては部屋の電気をつけつつ、後日、千歌たちがライブを行うことを理亜に伝えるも、

「その結果で・・・」

と言葉にした瞬間、自分の足元に理亜のスマホが落ちていることに気付く。そして、そのスマホの画面を見て、聖良、ショックを受けてしまう。

(まっ、まさか、あのあつこが・・・、理亜のユニットから抜けた・・・)(聖良)

そう、このとき、初めて、聖良はあつこが理亜のユニットから抜けたことをしったのだ。

 だが、あつこがユニットを抜けたショックはある人物のほうが大きかった。そう、理亜である。自分の1つ上の学年で唯一参加していたあつこが抜けた、そのショックは相当理亜を苦しめていたのだ。自分のベッドで掛け布団を自分の体にくるみながら、誰にも会いたくない、そんな雰囲気を出しながら、そっとしてほしい、そんな状況に陥っていた。そのためか、部屋の電気をつけた聖良に対し、

「姉さま、お願いだから、明かりを消して・・・(そっとしておいて・・・)」

と、小言で、弱弱しい声で、お願いしてきた。これには、聖良、

「理亜・・・」

と、ただ誰にも会いたくない、そんな絶望に満ちた理亜の姿に、どう理亜に接すればいいかわからない、そんな気持ちになりながらもそう答えてしまった・・・。

 

 翌日・・・、理亜は昨日に引き続き、学校を休んだ。そのことを友達伝いで聞いたあつこ、

(やっぱりですか・・・。理亜さん、私が理亜さんのユニットから抜けたこと、相当ショックを受けてしまったのかもしれませんね)

と、理亜のことを同情しつつも、

(でも、これは理亜さんとそのまわりにいる人たち、そして、聖良さんにとって仕方がないこと。それを理解してください、理亜さん・・・)

と、理亜に対し自分の行動を理解してもらいたい、そんな淡い期待をしていた・・・。

 

 そして、あっというまに放課後になってしまった。理亜はお休み、いや、それ以前に理亜のユニットを抜けたことで放課後の時間は自由に使える・・・、ということで、あつこ、

「さてと、今日はどうしようかな・・・」

と、このあとのスケジュールをどうするか考えながら学校の校門を抜けようとしていた・・・そのときだった。突然、

「あつこ、ちょっと・・・」

と、あつこの名を呼ぶ少女の声が聞こえてきた。これには、あつこ、

「あっ、聖良さん・・・」

と、あつこの名を呼ぶ少女、聖良の名を呼ぶ。そう、聖良、あつこに会いに聖女まで来ていたのだ。

 そんな聖良、あつこに対し、

「あつこ、ちょっとお話があるのだけど、このあと、いい?」

と尋ねてくると、あつこ、

「はい、いいですよ。このあと、フリーでしたから・・・」

と、素直に答えていた。

 ただ、このとき、

「あっ、聖良様とあつこさんだ!!きっとなにかあったのですかね・・・」

「いやいや、今日、(聖良の妹である)理亜さんがお休みだから、きっと、理亜さんがらみの取り合い、なんかじゃないでしょうか?」

と、まるでどこかの井戸端会議なおんか、ああでもない、こうでもない、と、いろんなことを妄想しては、聖良とあつこ、2人に対していろんなことを言ってはそれをネタに話が盛り上がる(2人のまわりにいる)聖女の生徒たち。まぁ、聖女において、聖良とあつこ、2人はSaint Snowで聖女の名を全国に轟かせてくれた功労者、ということもあり、生徒たちのあいだでも人気者、だった。まぁ、そんなことを重々承知の上だった聖良とあつこ、だったのか、あつこ、

「聖良さん、いつもの場所でいいでしょうか?」

と聖良に尋ねると聖良も、

「はい、そうですね。そこだと十分2人で話し合うことができますから・・・」

と、2人のことを茶化すまわりの生徒たちを見てはいつもの場所に移ることを承諾すると、2人はそそくさとその場をあとにした。

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