そんな姉聖良への懺悔の気持ち、そして、「孤独」、その2つの思いにより、理亜、ついに・・・、
「いや~~~」(理亜)
この2つの苦しい思いから逃げたいのか、理亜、石畳の道を泣きながら走り抜ける。だが、それは、理亜にとって地獄へ誘う、いや、理亜自体が壊れてしまう、そんな前触れ・・・になるはずだった。
しかし、そんな理亜に救いの神があらわれた。とつぜん走ったからなのか、石畳の道の先にある旧函館公会堂で立ち止まる理亜。そこに・・・
パンパンパン
という靴の音が聞こえてくる。これには、理亜、
(えっ、だれ?)
と、その靴音のする方を振り向く。そこには・・・、
「姉さま・・・」(理亜)
そう、そこには聖女の制服を着た理亜の姉、聖良が立っていた。そんなこともあってか、理亜、
(姉さまには、今の私の姿・・・、泣いている姿、見せたくない・・・)
と涙をぬぐうと、
(でも、なんでここに姉さまが・・・、それに、なぜ、姉さま、聖女の制服を着ているの?)
と、なぜここに姉聖良がいるのか疑問に思ったのか、
「その格好、どうして?」
と、姉の聖良に尋ねる。
すると、聖良、
(さぁ、理亜、ついに、私たちの、Saint Snowの、最後の、本当に最後の、全力全開の洲gてーじ、ですよ)
と、理亜に語りかけるように心のなかで言うと持っていた自分のスマホを取り出しスマホのカメラを理亜に向ける。すると、そのスマホからこんな大声が聞こえてきた。
「それでは、これより、ラブライブ!決勝延長戦を行います!!」
とてもハイテンションな少女の声、これには、理亜、
(えっ、ラブライブ!決勝延長戦!?)
と、突然のことで驚いたのか、
「えっ!?」
と驚いた表情をみせた。
だが、そんな理亜にはお構いなしに聖良のスマホから、
「決勝に残った2組を紹介しましょう!!」
と、ハイテンションな声そのままに少女はその2組を紹介する。
「浦の星からあらわれた超新星!!初の決勝進出ながら実力はトップクラス!!スクールアイドル、Aqours!!」
そのハイテンションな少女の声とともに画面いっぱいに・・・いっぱいに・・・ぎゅうぎゅうづめになりながらも元気いっぱいの表情であらわれたAqours、いや、それどころか、
「「「「「「「「「オー!! 」」」」」」」」」
という元気いっぱいの、やる気のある、そんなAqours9人の掛け声が聞こえてくる。これには、理亜、
(えっ、Aqours!?も、もしかして、ルビィたち!?)
と、これまた驚いてしまう。
と、同時に、少女は、Aqoursの対戦相手を、あのユニットを、理亜が大切にしてきたユニットの名を、叫んだ。
「そして、もう1組は、北の大地が生んだスーパースター、Saint Snow!!」
その瞬間、理亜、
(えっ、えっ、Saint Snow!?それって、私たち、のこと!?えっ、えっ、どういうこと!?)
と、なにがなんだかわからず困惑してしまう。
そんな理亜の姿を見てか、聖良、
(理亜、これはAqoursとSaint Snow、あなたがこうあってほしいと思い描いていた、理亜と私、そして、あつこ、その3人の夢を叶えるための、そして、深淵なる闇にとらわれた理亜、そして、あつこ、2人を救うためのステージです。だから、理亜、全力全開で、Aqoursを本当に倒すつもりで、私たちの夢を叶えるための、このステージを、駆け抜けましょう)
という強い意志で理亜にこう伝えた。
「(理亜、)今から私たちだけのラブライブ!決勝を行います・・・」
その言葉とともに聖良は理亜にある衣装を前に出した。その衣装を見た理亜、はっとする。
(こ、これって、たしか、私のミスのせいでラブライブ!決勝進出を逃したから封印していた、「Believe Again」の衣装!!)
そう、理亜は知っていた、「Believe Again」のことを・・・。自分のミスのせいでラブライブ!決勝進出を逃し、1度も歌うこともなく封印された曲、「Believe Again」、それが、ここで、その封印が解かれた、そのことを知り、理亜は聖良の意図を察した。
(もしかして、姉さま、今、ここで、「Believe Again」を歌うってことは、私と姉さまの夢、ラブライブ!優勝、それも、あのルビィたち、Aqoursと、互いの夢を賭けた真剣勝負、それを、今、ここで、行う、つもり、AqoursとSaint Snow、ライバル同士の決着を、今、ここで、つける、つもり)
そんな聖良の意図を理解した理亜に対し、聖良、
(理亜、それもそうですが、理亜、あなたはそれと同時に、とても大切なもの、そのものの存在を、とても大事なこと、それを知るためのステージでもあります。なので、理亜、そのものを知るために、私、理亜、あなたに、伝えたいことがありあす)
という心持ちでこう理亜に話した。
「もし、決勝の舞台に立てたら、この衣装とダンスと曲だって決めていましたね」
この聖良の言葉のあと、理亜、
(ね、姉さま・・・)
と、ちょっと唖然となったのか、
「姉さま・・・」
と姉聖良になにか問いかけようと思うも、聖良、
「もし、Aqoursと争うことになったら、決勝のステージに立つことができたなら、あなたに伝えようと思っていた(ことがあります)」
と言うと、理亜、
(あっ、まさか、姉さま、私になにかを伝えようとしている・・・。私の今の姿、それを見て、姉さま、なにか大切なこと、伝えようとしている・・・)
と、自分の今の姿、自分のなかにある深淵なる闇、絶対なる命題、そして、「孤独」、その狭間でもがき苦しんでいる自分の姿、それを救おうとしているこことに少し驚くとともに、
(でも、姉さまに頼りたくないけど・・・)
と、少し躊躇する表情をみせる・・・が、理亜、ここで、
(でも、姉さまでもなんでもいい!!もう苦しむのはいや!!こんな苦しみから逃れたい!!)
と、もうこの苦しみから逃げたい、その一心で、理亜、
(姉さま、助けて!!)
と、姉聖良に助けを請うばかりに、
「姉さま・・・」
という声とともに姉聖良にだきつくと、
グスグスグス
という理亜の鳴き声が聞こえてきた。これには、聖良、
「泣いている場合じゃないですよ・・・」
と泣く理亜を諭した。
そして、理亜の救いを求める鳴き声が聞こえてきたのか、聖良のスマホから、
「(ルビィと)一緒に進もう、理亜ちゃん!!」
というルビィの声が聞こえてきた。このとき、ルビィ、
(理亜ちゃん、ルビィと一緒に進もう!!理亜ちゃんはルビィたちと同じような苦しみを、いや、ルビィたち以上に苦しんでいた。ただ、それは、理亜ちゃんがとても大切なもの、とても大事なこと、それに気づいていなかったから。だから、理亜ちゃん、1人で苦しまないで!!この延長戦で、理亜ちゃんにとってとても大切なもの、とても大事なこと、それに気づいて!!そして、理亜ちゃん、その先の未来へ、その先の新しい輝きへ、ルビィたちと一緒に進もう!!)
という理亜に対する心強い声援という名の思いをもっていた。ただ、このルビィの突然の言葉に、理亜、
(えっ、ルビィ、「一緒に進もう」ってどういうこと?)
と、少し困惑する。
しかし、ルビィ、困惑している理亜に対し、自分の想いを、ルビィの今の理亜に送る熱きこの想いを、理亜に伝えるがごとく、あの言葉でもって、自分たちの夢に向かって一生懸命頑張っている、そんな理亜がいつも言っていた、あの言葉でもって、ルビィは、理亜を、励ました。
「甘えてちゃダメだよ!!理亜ちゃんや花丸ちゃん、善子ちゃんと出会えたからルビィは頑張ってこれたんだよ!!
「ラブライブ!は遊びじゃない!!」」
このルビィの、いや、自分のライバルでもあり盟友でもあるルビィの力強い声援を聞いて、理亜、
(ルビィ・・・、まさか、あの弱弱しいルビィから力強い、いつも私が言っている言葉を言われるなんて・・・。そう思うと、私、なにかどうかしていたみたい・・・。いろんなことで苦しんでいた私がバカだった・・・)
と、まさかあのルビィから、いつも姉ダイヤの後ろをただ歩いているだけの、姉ダイヤに依存していた、弱弱しいルビィ、そして、自分と同じく?、不安・心配という海・沼に陥ってしまった、あの弱弱しいルビィ、自分が知っている、そんなルビィとはかけ離れた、もう姉のダイヤなんて必要ない、本当に一人前の少女に生まれ変わった、自信満ち溢れている、そんなルビィからの力強い、いつも自分が言っている言葉を言われたことに、理亜、深淵なる闇によりルビィと同じく苦しんでいた自分がバカらしく思えてくると同時に、
(けれど、今は心配ない!!今は姉さまが隣にいる!!姉さまがいるから、私、安心して、全力でいける!!だから、見ていて、ルビィ!!姉さまとともに、ルビィたちを、Aqoursを、全力全開で、私と姉さま、2人の力でもって、本当に、ぶっつぶす!!)
と、ルビィが先ほど言っていた「一緒に進もう」という言葉はさておいて・・・(おいっ!!),
もう2度と一緒に歌うことがないと思っていた姉聖良がここにいる、その安心感からか、理亜、これまでの苦しみなんてなんのその、姉聖良とともに全力前回のステージをルビィたちの目の前で見せつけてあげる、そして、今、ここで、延長戦で、ルビィたちを、Aqoursを倒してみせる、そんな心意気になっていた(って、あつこの存在は・・・)。
さらに、聖良も、
(私もこのステージで、理亜とあつこと一緒に、私のなかにある、あの輝き、その先にある宝物、でもって、Saint Snow、ラストステージ、全力全開でもって、Aqoursを、千歌さんたちを、打ちのめしてみせます!!)
と、高ぶる気持ちを、理亜、そして、Aqoursに見せつけようとしていた。
そして、スクールアイドル王者であるルビィたちAqoursに対し、チャレンジャーSaint Snowの2人は、Aqoursに、宣戦布告した!!
「歌いましょう」(聖良)
「うん!!」(理亜)
「2人で、このステージで、Aqoursと全力で!!」(聖良)