だが、Aqoursも方もすごかった。理亜の持つ輝きという紫色の羽根は理亜のもとを離れ、ルビィたちのもとに、Aqoursのもとに降り注ぐ。そんな降り注ぐ羽根を囲むように円陣を組んでいるAqours、そこからAqoursのパフォーマンスが始まった。Aqoursの曲は「Brightest Melody」。こちらもラブライブ!決勝で、もし、Saint Snowと戦うことがあったのなら披露する曲だった。そう、Saint Snowが対Aqours戦用に「Believe Again」を用意していたのと同様に、Aqoursも対Saint Snow戦用に用意していた曲、それがこの「Brightest Melody」だった。
その曲のもと、千歌、梨子、曜、ルビィ、花丸、ヨハネ、ダイヤ、果南、鞠莉は自分たちの持てる力をすべてだし、「私たちこそスクールアイドルを楽しむ天才なんだ!!」という想いを前面にだし、躍動感あふれるパフォーマンスをみせていた。
そして、Aqoursの9人、パーフェクトナインから繰り出されるAqoursという輝きはまわりを巻き込むがごとく、とてつもない輝きを、いや、どんどん輝きを増していった。実はAqoursメンバーそれぞれが持つ輝きはSaint Snowのスペシャリスト3人の輝きと比べてそこまで大きくなかったかもしれない。なぜなら、実は、Aqoursメンバーそれぞれ、9人9葉、、性格も個性もバラバラだったからだ。みかん大好きで最初はμ'sに憧れていた普通かいじゅうの千歌、最初のころはスランプで自分の好きなピアノから離れていた、けれど、それを千歌たちと一緒に克服した(ついでに犬も・・・)Aqoursの作曲家の梨子、元気いっぱい、誰とでもすぐに仲良くなれる、けれど、本当は千歌と梨子のことがとても好きな元気っ娘の曜、これまでは姉のダイヤなしでは生きることができなかった、けれど、イタリア旅行により一人前のレディになったルビィ、中二病気質だけど、それでも、自分の進む道にブレがなかったヨハネ、ルビィ、ヨハネという2人の実質的な後見人でありながら本がとても好き、図書館の主だった花丸、体力ならAqoursのなかでナンバーワン、けれど、Aqoursのダンス担当でありながらお姉さん的存在だった果南、お嬢様気質でハーフ、だから、外国人みたいな話し方もする陽気で明るい鞠莉、そして、そのAqoursのまとめ役であり、ときには浦の星の生徒会長として頑張ってきた、なんだけど、ときどきポンコツになる、実はスクールアイドル好き(特にμ'sの絵里!!)なダイヤ、そんな性格も個性もバラバラだった9人。けれど、この1年を通じてこの9人でいろんなことを一緒にやってきたこともあり、9人のなかでは1つの大きな輝き、宝物が生まれた。それは、Aqoursという輝き、であり、それはのちに、宝物、なり、そして、1つの大きなギアでもあった。9人一緒になって行動したことで9人は鞠莉が最初のころに言っていた通り、パーフェクトナイン、となった、いや、リーダーの千歌が中心となって8つの歯を持つ1つの大きなギアとなったのだ。ただ、たった1つの大きなギアだけではなにもすることができない。ただ1つの大きなギアが回っただけでは聖良たち無敵のトライアングルを持つSaint Snowに勝つことはできないだろう。しかし、ただ1つのAqoursという大きなギアだけにあらず、その1つの大きなギアの周りには複数のいろんなギアがあった。それは、今、Aqoursのパフォーマンスを撮っているAqours側のプロデューサーの月、であったり、いつもAqoursのライブの準備をしてくれるAqoursの縁の下の力持ちことよいつむトリオ、そのバックにいる浦の星の生徒たち、ヨハネの前世を知る者(つまり、ヨハネの中学生の同級生)でありながらこのAqoursのラストステージを陰から支えているあげはたち、などなど、この9人の親や友達、その他大勢、複数に及ぶ、大小様々な無数のギアがAqoursという大きなギアのまわりに存在していた。そして、ひとたびAqoursが自分たちのギアを回せばそれに合わせて無薄のギアも回り始める。それはAqoursだけでなくその周りのギアが回りだすことでAqoursという輝き、宝物はどんどん輝きを増すことことを意味していた。それくらいAqoursという存在はまわりにいる者たちを巻き込みながらもそのたびごとに自分たちの輝きを増すことができる無限の可能性を秘めた存在だといえた。そして、今、その集大成として、千歌たちは、ルビィたちは、ダイヤたちは、Aqoursは、パーフェクトナインとしてこの1年で紡いできた、そんなAqoursという輝き、宝物をまわりにいる月やよいつむトリオなどを巻き込み、さらには、新しき無限の輝き、きらめきをもったお日さますら自分たちの輝き、宝物にしてしまった。このお日さまについてはAqours側のプロデューサーである月の名案なのだが、それすらAqoursは自分たちの輝き、宝物に変えてしまった。
こうして、千歌たちAqoursは自分たちだけでなくまわりすら巻き込んではとても大きな、大きな、無限大のギアの集合体に、無限大の輝き、宝物をみせることとなった。それはこの数年によってが磨き抜かれた3人のスペシャリスト、その無敵のトライアングルから繰り出されるSaint Snowという輝き、宝物と呼べる無限大のパワーに匹敵するくらいのパワーともいえた。むろん、そこから繰り出されるAqoursの「スクールアイドルを楽しむ」、その想いもSaint Snowの3人、無敵のトライアングルから繰り出されるその想いと同等ともいえるものだった。むろん、これには聖良のスマホを通じてAqoursのステージを見ている聖良と理亜にしても、
(ま、まさか、あの千歌さんたちが、Aqoursが、こんな化け物になるくらい、そんな恐ろしい存在になるなんて、私、びっくりです!!私は不安・心配という深き海・沼の底に沈み込んだ千歌さんたちの肩をそっと押しただけでした。しかし、それによってAqoursはラブライブ!決勝のときよりも、いや、私たちと同じ、史上最強のスクールアイドル、になってしまいました。とても恐ろしいことです。けれど、そんなAqoursからみえてくるもの、それは、「スクールアイドルをめいいっぱい楽しむ、楽しむことで自分たちこそ史上最強のスクールアイドルだって証明してみせる!!」、その姿なのかもしれません。それくらい、アクアは、最後の最後まで、成長し続ける、そんなグループだといえるかもしれませんね)(聖良)
(ルビィ、すごい・・・、すごい!!私たちは、最初、東京のイベントで、ルビィたちと初めて会った。そのときは、まだ、ただのひよっこ、まだスクールアイドルをなめていた、そう感じた。けれど、今、私たちと同じ、立派なスクールアイドルに、なった・・・。これって、私たちからすれば、とても恐ろしいこと。だけど、私たちのライバル、なら、ようやく私たちと同じステージに立てた、そんな気がする。だって、私と姉さまとあつこ、この3人で自分たちを高めた、それによって史上最強のユニットになった。対して、ルビィたちは、まわりの人たちを巻き込みつつ、9人の力で、このステージに立つことができた。それ、とても、うれしい!!それに、私、「楽しむこと」に苦しんでいた、でも、ルビィたちは、それをあっさりとまわりにみせつけた。なんか、それって、私、やける!!けれど、そんなルビィたちだから、こう言える、ルビィ、そして、Aqoursのみんな、私、鹿角理亜、あなたたちのこと、史上最強の私たちのライバルに、認めてあげる!!)(理亜)
と、Aqoursのパフォーマンスに圧倒されていた。
そして、あつこもこのAqoursのパフォーマンスを見てか、
(これがAqoursのパフォーマンスなんだ・・・。結成してからたった1年で圧倒的な、史上最強のパフォーマンスを、「スクールアイドルを楽しむ」、そのことを具現化したようなパフォーマンス、それでいて、自分たちを含めてこのステージを見ている者すべてがスクールアイドルをさらに好きになる、そんなパフォーマンスだ・・・。私たち3人はすべてスペシャリスト、だからこそ、Saint Snowのパフォーマンスは、「スクールアイドルとしての完璧な姿」を、より高みを目指したパフォーマンス、対して、Aqoursのパフォーマンスはまわりを巻き込んでしまう、それでいて、その巻き込んだ者すら自分たちの輝きへと変えてしまう、そんな、スクールアイドルとしては無限の可能性を秘めたパフォーマンス・・・。2つともスクールアイドルとしてあるべき姿かもしれません。そして、2つとも史上最強のスクールアイドルともいうべきパフォーマンスです・・・。この2つの史上最強のスクールアイドルが、今、戦っている・・・。それも、2つとも、「スクールアイドルを楽しむ」、その無限のパワー、輝き、宝物を全力でぶつけている・・・。なら、この戦いはスクールアイドルの歴史のなかでもなかなかな名勝負・・・、いや、それ以上のものになる、ともいえます・・・)
と、Saint SnowとAqours、2つの史上最強のスクールアイドル、それを比較しながらこの戦いのすごさに圧巻されていた。Saint Snowはスクールアイドルとしての無限大の高みを目指すもの、対し、Aqoursはスクールアイドルとしての無限大の可能性を目指すもの、2つのグループ・ユニットは目指すものは違うかもしれない。けれど、だからこそ、2つの史上最強のスクールアイドルは誕生した。その2つのグループ・ユニットは自分たちのすべてを賭けて戦っている、それはスクールアイドルの歴史において1つのターニングポイントになる、それくらいすごい戦いが目の前で起きていることにあつこは生で実感していたのだ。いや、それ以上い、過去のフィギュアにおいてジュニアとはいえ大きな大会で優勝した実績をもつ、それくらい、優勝するくらいの実力のある者のすごさを身をもって体験していたあつこが、名勝負、いや、それ以上の戦いというくらい、この2つの史上最強のスクールアイドル同士の対決は、私的とはいえ、史上最強の戦いになる、とあつこはそう想えてしまった・・・。
そんな史上最強の戦いを前にして、あつこ、ふとあることを思いつく。それは・・・、
(こんな史上最強のスクールアイドルが相手のことをリスペクトしつつ自分たちのすべてを賭けて戦う、そんな史上最強の戦いのあとに残るもの、それは、未来への輝き、かもしれません・・・。互いが自分たちのすべてを賭けて死力を尽くして戦う、それにより、戦ったあとはお互いとも相手のことを褒め称えるでしょう。だって、自分たちをリスペクトしてくれた、自分たちを認めてくれた、そんな相手がいたからこそ、自分たちは史上最強の戦いを繰り広げることができたのだから。そんなお互いのことを認めているのだからこそ、戦ったあとはお互いがお互いを健闘するとともに未来へと一緒に進むことができるのだから・・・。それって、もしかして、「Over the Next Rainbow」、「次の輝きという虹を越えて」・・・、じゃないかな・・・)
お互いのことをリスペクトしつつ自分たちのすべてを戦う、そんな戦いのあとに残るもの、それは「ノーサイド」ではないだろうか。「ノーサイド」、それはラグビーにおける戦いのあとの精神のことである。ラグビーでは試合後、試合のなかで起きたことはすべて水に流し、敵味方関係なく互いを尊重する、それこそ、「ノーサイド」の精神である。それはスクールアイドルの世界にも通ずるものかもしれない。Saint SnowとAqours、史上最強のスクールアイドル同士の、自分たちのすべてを賭けた戦い、その戦いのあとに残るもの、それは、ラグビーと同じく、「ノーサイド」の精神、である。いや、それ以外にもこの「ノーサイド」の精神によりお互いのことを認め合っては一緒になってその先の未来、その先の輝きへと進んでいける、それがスクールアイドルとしてはとても大事な精神なのかもしれない。そして、だからこそ、あつこが、Saint Snowという想い、想い出、キズナ、それらを思い返していくうちに、この延長戦、この戦いの先に進む曲、その先の輝き、その先に虹へと進む曲として作り上げた曲、それがこの戦いにおいてとても重要なのかもしれない、そうあつこは想ったに違いない。
そんな想いでいっぱいになったあつこだったが、突然、聖良から、
「あつこ、あつこ、もうAqoursのパフォーマンスは終わりました。しっかりしてください!!」
と、あつこをことを呼ぶ声が聞こえたことで、あつこ、
「えっ、もうAqoursのパフォーマンスが終わったのですか!?」
と驚きの表情をみせていた。と、同時に、自分のスマホから、
「わかった、私たちの新しいAqoursが!!」
という千歌の声が聞こえてきた。たしかにAqoursのパフォーマンスはすでに終わっていたようだ。ただ、あつこは、Saint SnowとAqours、史上最強同士の戦い、そのあとのことを想い続けていたためか、Aqoursのパフォーマンスが終わったことすら気づいていなかったようだ。そのためか、理亜から、
「あつこ、少しはしっかりして!!」
と、怒られるはめに・・・。とほほ・・・。
そんなこんなでついにラブライブ!決勝延長戦もついに・・・、
「これでAqoursのパフォーマンスも終わりました。それでは、このラブライブ!決勝延長戦、その勝者を決め・・・」(ダイヤ)
ついに勝者を決めて終了・・・、
「ちょっと待ってください!!」(?)
と、突然の声に、ダイヤ、
「えっ、Saint Snowから物言い?」
とちょっと戸惑うことに・・・。この突然の声に、聖良、
「あつこ、どうしたのですか?突然声をあげるなんて・・・」
と、突然の声の主ことあつこに対し言うと、あつこ、Saint Snow、Aqours、両メンバーに対し、こんなことを言いだしてきた。
「聖良さんに理亜さん、そして、Aqoursのみなさん、お願いがあります。この戦いを後世に残すため、この戦いによって私たちがその先の未来へ、その先の、虹の先の輝きへ、進むために、私が作ったこの曲を歌ってくれませんか?」
そして、あつこは聖良や理亜、そして、Aqoursのメンバーそれぞれのスマホ(ガラケーのメンバーを除く)にあの曲の楽譜とデータを送った。曲の題名は「Over the Next Rainbow」。この戦いが終わったからこそ歌うことができる、Saint SnowとAqours、それぞれのラストステージを終えた、だからこそ、その先の輝き、その先の虹へと進むための曲、だった。
そして、それはこの曲のデータを再生して聞いた各メンバーから、
「これはとてもいい曲ですね!!私たちにピッタリな曲だと想います」
「It’s Beautiful!!この曲、とてもときめきました!!今のマリーたちにピッタリで~す!!」
と、かなり好印象だった。そのためか、Aqoursのリーダーの千歌から、
「聖良さん、この曲、一緒に歌いませんか?本当に最後の曲、Saint Snow、Aqours、その最後の曲、そして、奇跡のユニット、Saint Aqours Snow、その最後の曲として、一緒に、その先の未来へ、その先の輝きへと進むための!!」
と聖良に提案すると聖良も、
「千歌さん、奇遇ですね。私も千歌さんたちAqoursと一緒にこの曲を歌ってみたいと思っていました」
と、この曲を歌う気満々だった。
そして、聖良はあつこに対しこうお願いした。
「あつこ、音量をいっぱいにしてこの曲を流してください!!私たちの、Saint Snowとしての、さらに、千歌さんたちの、Aqoursとしての、いや、奇跡のユニット、Saint Aqours Snowとしてのラストソング、あつこが心を込めて作ったこの曲、「Over the Next Rainbow」、それを、これから先へと進む、そんな私たちはせいいっぱい歌います!!」
この聖良の決意に、理亜、千歌、そして、そのほかのAqoursメンバーもすぐに同意する。これには、あつこ、
「聖良さん、理亜さん、そして、Aqoursのみなさん、本当にありがとうございます!!私としても、みなさんにしても、これが、Saint Aqours Snow、そのラストソングとして歌ってくれるなんて、作曲家冥利に尽きます!!本当にありがとうございます!!!」
と、深々と頭を下げながらお礼を言った。
こうして、Saint Snow、Aqours、いや、Saint Aqours Snow、としてのラストソング、「Over the Next Rainbow」は11人の歌声とともにおごそかに、それでいて、前に向いて進もうとしている、そんな想いにあふれた、そんな心温まるものとなった。それはあつこを含めた12人の、これから先の未来へ、この先の輝きへ、虹の先のその先へ、進もうとしている、そんな姿からあらわれたものだった・・・。
(って、そう言っているけど、結局、この延長戦、どっちが勝利したのか、この時点ではあやふやになりました。大変申し訳ございません・・・、
「それなら、この私に、お任せで~す!!」
って、誰、この声?)