こうして、鞠莉‘sママによって拉致されてから1時間半後・・・、
「う・・・、気持ち悪い・・・」
というあつこの声とともに無事?にホテル小原沼津淡島に到着した鞠莉‘sママと聖良、理亜、あつこ。で、聖良たち3人が鞠莉‘sママによって連れてこられた部屋には・・・、
「あっ、ルビィ!!」(理亜)「あっ、理亜ちゃん!!」(ルビィ)
なんと、そこには、ルビィたちAqoursメンバー9人の姿、プラス、今日の延長戦でAqours側のプロデューサーをしていた月をはじめとした裏方のみなさんの姿だった。
で、鞠莉‘sママ、この部屋に集められた、聖良、理亜、あつこ、そして、Aqoursメンバーに対し変な要求をしてきた。
「Saint Snowのみなさ~ん、Aqoursのみなさ~ん、お願いで~す、今すぐ、この衣装に着替えてくださ~い!!」
で、12人の目の前に出されたのは・・・、
「えっ、これって、今日、延長戦で着ていた衣装!!」(千歌)
「私たちのは、「Believe Again」、今日の延長戦で私たちが着ていた衣装じゃないですか”?」(聖良)
そう、なんと、12人の目の前に出された衣装、おsれは、今日の延長戦で聖良たちSaint Snow、千歌たちAqoursが実際に着ていた衣装だった。
だが、あつこ、ふと、不思議に思う。なぜなら、
「でも、「Believe Again」の衣装、なんで3着もあるの!!たしか、聖良さんと理亜さんだけだよね、「Believe Again」の衣装!?」
そう、なぜかSaint Snowの目の前に出された「Believe Again」の衣装、なんと、3着、もあったのだ。でも、実際に聖良たちが作った衣装は聖良と理亜の2着だけ。もう1着を作った記憶なんて聖良にも理亜にも、もちろん、あつこにもなかった。
だが、鞠莉‘sママ、そんなことも気にせずに、ある事実をさらっと言ってしまう。
「「Believe Again」の衣装3着のうちの1着はこちらでmake(作って)してしまいま~した!!あつこさん、あなたにピッタリの衣装、とても気に入ると思いま~す!!」
この鞠莉‘sママの発言、これには、あつこ、
「えっ、私専用の衣装・・・、って、なんで私のパーソナルデータを知っているわけ?」
とびっくりするとともに鞠莉‘sママに抗議するも、鞠莉‘sママ、
「あつこさん、世界的財閥の情報網を甘くみないでくださ~い!!世界的財閥である小原財閥の力さえあえば一個人の情報なんて朝飯前で~す!!」
と悪びれることなく言ってしまう。鞠莉‘sママよ、そんな力があれば少しでも世界平和のためにその力を使ってくれよ・・・、まったく・・・。
とはいえ、せっかくだからと、AqoursとSaint Snow(もちろん、あつこを含めて)、の12人は延長戦で着ていた(+あつこのために新しく作られた)衣装に着替え、そのまま祝賀会へと移った。その場で、ルビィは理亜に対し、
「今日の延長戦、理亜ちゃん、とてもすごかったよ!!ルビィ、とても感動したよ。これこそラブライブ!決勝(延長戦)の醍醐味だね!!」
と褒めていた。むろん、理亜も、
「ルビィたちAqoursもすごかった!!私、姉さまとあつこと、ルビィたちAqoursのおかげで立ち直ることができた。ルビィ、そして、みんな、ありがとう!!」
と、そこにいるみんなに対してお礼を言った。
そんな微笑ましい光景を見た聖良、理亜に対し、
「もうこれで、私たちの夢、ラブライブ!優勝は叶いましたね、理亜。もう私は思い残すことはありません。これからも、理亜、私がいなくても、理亜のなかにある、Saint Snowという宝物、そして、あつことともにスクールアイドルを楽しみつつ続けてください」
とメッセージを送った。むろん、これには、理亜、
「はいっ、姉さま!!」
と力強くうなずいた。
たえだ、ここで、理亜、ふとある疑問が浮かぶ。それは・・・、
「ところで、今日の延長戦、Saint SnowとAqours、どっちが勝ったわけ?」
そう、この念挑戦の勝敗である。延長戦の場ではあつこ発案の「Over the Next Rainbow」をみんなで歌ったことによりうやむやになってしまった。なので、この祝賀会の場でそれを白黒はっきりつけようとしていたのである、理亜は・・・。
だが、ここで変なことが起きてしまった。それは・・・、
「今日の勝者は、Saint Snow、ですね。なぜなら、あれだけすごいパフォーマンスを見せつけたのですから!!」(ダイヤ)
「いやいや、やっぱりAqoursのみんさんですよ。ラブライブ!王者であるAqoursの足元には及びませんでした、私たちSaint Snowは・・・」(聖良)
なんと、お互いにお互いとも相手を勝者だと言い合い始めたのである。どちらとも洲場rたしいパフォーマンスをみせていた、そのためか、お互いはお互いとも、自分たちは負けた、と思ってしまったのである。まぁ、これも、相手のことをリスペクトした結果、とも言えなくもないのですがね・・・。
と、ここで、鞠莉‘sママ、そんな2つのグループ・ユニットのあいだに乱入、
「なら、ここは、第三者、この私、鞠莉‘sママが、このDuel(戦い)のWINNER(勝者)を決めま~す!!」
と言ってきた・・・と、言っても、ここは第三者である鞠莉‘sママに決めてもらうのが1番、というわけで、誰からも異論がでず(というか、あまりもの鞠莉‘sママの迫力に誰も反論できなかっただけなのですがね・・・)、鞠莉‘sママがこの延長戦の勝者を決めてもらうこととした。
そういうわけでして、鞠莉‘sママ、
「ドゴゴゴゴ・・・」
と、自らドラム音を言うと、そのまま、延長戦の勝者を発表した。
「今日のDuel、WINNERは・・・、Saint SnowとAqours、両者、で~す!!」
これには両方とも、
ガクーーーーーー!!
と大いにこけてしまった。そりゃそうだ。まさか、両者とも勝者だなんて、そんな結果、聞いたことがなかったからだ。いや、誰も、そんなこと、言わないだろう。まったく。
でも、鞠莉‘sママは本気だった。なぜなら・・・、
「私は、Saint SnowとAqours、2組のパフォーマンスを見て思いま~した、両方とも、very wonderful(とても素晴らしい)なものでした~。なので、両方ともWINNERで~す!!ラブライブ!決勝延長戦、WINNERは、Saint SnowとAqours、両方で~す!!」
鞠莉‘sママにとって両方ともとても素晴らしいパフォーマンスだった。なので、優劣なんてつけることなんてできない、それくらい、鞠莉‘sママにとって両者の戦い、史上最強の戦いはとても素晴らしいものだった、とも言えた。
でも、この鞠莉‘sママの理由には、両方とも、
「もう、ママったら、ここにきて、素晴らしいこと、言ってくれるじゃないですか!!マリー、とてもうれしいで~す!!」(鞠莉)
「まぁ、そう言われると仕方がありませんね。ここは両者とも勝者にしておきましょう」(聖良)
と、妙に納得してしまい、鞠莉‘sママが決めた結果を受け入れてしまった。
そんななか、理亜はあることを思っていた。それは・・・、
(今日の延長戦、両者勝者、になった。私、その結果、とてもうれしい!!これで、姉さまとあつことの夢、叶った・・・、形式的には・・・。でも、この延長戦、私のため、深淵なる闇に苦しむ私のため、そのために行われた戦い。だから、私、今度は、私の実力で、その夢、叶えてみせる!!そう、
私と姉さま、そして、あつこの夢、ラブライブ!優勝、私の実力で、絶対に、叶えてみせる!!)
そう、理亜は知っていた、この延長戦が自分のために、深淵なる闇に苦しむ理亜のために行われたことを・・・。この延長戦自体、私的に行われたものだった、と理亜は理解していた。なので、理亜、今度は本当の実力で、自分の実力で絶対に聖良と自分とあつこの夢、ラブライブ!優勝、それを叶えてみせる、そう決意していたのである。
だが、このとき、理亜のなかではあるものが理亜の知らないところでうごめいていた。それは・・・、
消えたと思っていた理亜のなかにある深淵なる闇
だった。この延長戦により理亜はその闇が完全に消えた、と思っていた。だが、実際には完全に闇が消えていなかった。理亜のなかにある闇はただ消えてようにみえて実際は残っていた、いや、隠れていたというのが正解だろう。そのため、理亜のなかにはまだ深淵なる闇は残っていた。そして、その闇がのちに理亜を新たなる苦しみを与えることになるとはこのときの理亜、そして、あつこも知る由もなかった。
とはいえ、その闇のことなんて知らず、理亜、そして、あつこは聖良とルビィたちAqoursのみんなと一緒に、一日中、延長戦の祝賀会と称して盛大に一緒に楽しんでいた、スクールアイドルの素晴らしさ、楽しさを噛みしめながら・・・。