ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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SNOW CRYSTAL 序章 第46話

 そして、延長戦から2日経った日の早朝・・・。

「ふ~、寒い!!もう春だっていうのに函館の朝はとても寒いよ~!!」

と、あつこは冷えた手を自分の息で温めながら言った。延長戦の翌日、つまり、昨日は延長戦の疲れにより一日中OFFだった。で、その翌日、つまり、今日、あつこはいつも行っている朝練をしに自宅の外に出てはまずは軽くランニングをしようとしていた。

 が、そのときだった。突然、あつこに対しよく聞いた声がした。

「ねぇ、あつこ、ちょっとお願いがあるのだけど・・・」

この声に、あつこ、

「って、えっ、誰!?」

と驚いてしまう・・・もすぐに、

「って、理亜さんじゃないですか。びっくりしました・・・」

と、その声の主こと理亜だとわかるとほっとすると、あつこ、その理亜に対し、

「ところで、なんでここに理亜さんがいるのですか?」

と尋ねてみる。

 すると、理亜あつこに対しあるお願いをした。

「あつこ、お願い!!私と一緒に、朝練、しよう!!」

で、この理亜のお願いに対し、あつこ、

「あっ、でも、これまで、理亜さん、自分一人で、朝練、していませんでしたか?」

と逆に尋ねてしまう。これには、理亜、ちょっと照れくさそうにこう話した。

「だって、あつこの決めた練習メニュー、私より、効率的に、力つくから・・・。私が決めると、ただ走りこむだけ・・・」

まぁ、理亜らしい理由・・・なのだが、ここで、あつこ、

(あっ、理亜さん、とてもかわいい!!きゅんときちゃう!!)

と少しときめくもすぐに、

(でも、ここで理亜さんのお願いを聞いたらきっと暴走状態の理亜さんに戻ってしまう・・・。なら、ここは少しじらしてみよう!!)

と、悪だくみを始めるあつこ。

「さ~て、どうしようかな?私、理亜さんから過酷な練習を強要されていたからな~。もしかすると、理亜さん、私の決めた練習メニューを勝手に変更しそうだな・・・」

このあつこの言動、とうの理亜はというと、

「えっ、うそ・・・、あつこ。一昨日、私のユニットのマネージャーになるって言ったじゃない・・・」

と、ちょっと泣きそうな声をあげると、あつこ、さらにじらしにくる。

「どうしようかな、どうしようかな。理亜さんのお願い、断ろうかな~」

 だが、このあつこの言葉に理亜の心のなかであh

プツゥン

という音が聞こえてきた。むろん、理亜、

(あつこ、私が下手に出ていれば調子に乗るなんて、絶対に許せない!!)

と、ついにキレてしまった・・・。むろん、キレたわけですし、理亜、あつこに対し、

「って、あつこ、わざと、私、困らせよとしている!!あまり私をなめないで!!」

と怒りをぶつけてしまう。これには、あつこ、

「えっ、理亜さん、一体どうしたのですか?私、なにか気に触った?」

とびっくりしてしまう。

 でも、理亜の怒りはこれでは収まらなかった。あつこに対し、理亜、

「私が下手に出ればいい気味だと思って私をわざと困らせた!!」

と、これまたヒートアップしたのか文句を言ってしまう。ただ、これには、あつこ、

「へぇ~、それって理亜さんの単なるひがみではないですか~」

とあくまで白を切る。

 ただ、これが理亜のなかにある導火線に火をつけてしまった。理亜、あくまで白を切るあつこに対し、

「あつこ、私のこと、バカにしないで!!」

と、怒りMAXで激おこぷんぷん丸、そんな表情をしてきつく言うとついに言ってはいけないことをあつこに言ってしまう。

「まっ、あつこの胸には重い脂肪の塊がぶら下がっている!!ただ、それだけで肩がこる、肩がこるからイライラが溜まる!!なら、あつこの胸から脂肪の塊がなくなれば少しは落ち着く!!間違いない!!」

 むろん、この理亜の発言に、あつこ、ついに、

プチンッ

とキレてしまった・・・。なので、あつこ、理亜に反撃。

「へぇ~、そうですか。なら、理亜さんはその真っ平らな胸だからなにもかも受け止めることができないのですね。だからこそ、理亜さんはいろんなことから逃げているのですね」

むろん、これには、理亜、さらにヒートアップする・・・。

「う~、ただの戯言だと聞いていれば~、あつこ、そのむ〇な胸、なんとかして!!」

むろん、これには、あつこ、さらにヒートアップする・・・。

「そんなこと言うけど、理亜さんも、そのひ〇乳、なんとかしたら!!」

あああ、こうなってしまうと手に付けられないよ・・・。2人の口論がついに始まった・・・。

「このむ〇乳!!」(理亜)「このひ〇乳!!」(あつこ)

2人のののしりあい、これにて、この物語は永遠に・・・、

「って、私、こんなことを言っていたら、いろんなところで、フラグ、立っちゃうんじゃないかあ・・・」(あつこ)

「うん、私もそう思う。もしかすると、私より胸のない、本当にぺったんこな娘、出てくるかも・・・。ここは落ち着こう、あつこ・・・」(理亜)

と、なんかいろんなところで変なフラグが立つことを危惧したのか、2人は言い争うのをやめた・・・のですがね、お二人さん、もうすでにあなたたちのせいで、いろんなフラグ、すでに立っているのですがね・・・。

 とはいえ、ここは一時休戦、というわけでして、理亜、

「でも、あつこの決めた練習メニューで練習したいという気持ちは本当!!」

と素直に言うとあつこも、

「うん、そうだね。私も理亜さんと一緒に練習したい!!」

と、自分の気持ちを素直に話した・・・のだが、念には念を入れてか、あつこ、

「でも、今度は理亜さんが暴走しないように私がきちんと管理しないとね!!」

と釘を指すと理亜も、

「あつこ、それ、厳しすぎ!!」

と、少しおどけながら答えた。これには、あつこ、

ハハハ

とわらいころげてしまった。むろん、理亜もそれにつられて、

ハハハ

とつい笑ってしまった・・・。

 

 こうして、すぐに仲直りした2人は軽めのジョギングを始めた。そのジョギングの最中、あつこは理亜に対しあることを尋ねた。

「ところで、理亜さんのユニット名、決めたのですか?」

おす、まだ理亜のユニットには名前がなかった。理亜のユニットメンバーとのSNSのグルの名前は「聖女アイドル部」であったがこれが本当の理亜のユニット名ではなかった・・・というか、今までユニット名を決めていなかったのが正解だった。

 ただ、それについて、理亜、意外なことを言う。

「あっ、たしかに、私、まだ、自分のユニット名、つけてなかった・・・。これまで、自分のユニット運営のことだけ、考えていたから、名前、決めてなかった・・・」

そう、理亜、これまで自分のユニット運営のことだけしか考えていなかったため、自分のユニットの名前を考えてすらいなかったのだ。

 そんなわけで、あつこ、理亜のユニット名についていろいろと案を出しては理亜がそれを判断することに・・・。

「なら、これならどうですか、「Saint Snow2」!!」(あつこ)

「ダメ!!姉さまとあつこの想い出、薄くなっちゃう!!」(理亜)

「なら、「The SNOW」!!」(あつこ)

「それもダメ!!安直すぎる!!」(理亜)

「それなら、これだ!!「「聖女アイドル隊」!!」(あつこ)

「それ、ダサすぎ!!」(理亜)

 いくらあつこが案を出しても理亜は否定する。これでは埒が明かない、と思ってか、あつこ、こんなことを言いだしてきた。

 

「なら、これならどうだ、「SNOW CRYSTAL」!!」

 

 このあつこの言葉、それを聞いた瞬間、理亜、

「・・・」

と無言になってしまった。これには、あつこ、

「あれっ、理亜さん、もしかして、怒っている・・・」

とちょっと心配になる。

 だが、心配そうに理亜を見るあつこに対し、理亜、

「あつこ、ちょっと・・・」

と小声で言うと、あつこ、

「えっ、どうしたの、理亜さん・・・」

と恐る恐る理亜に近づくと、理亜、あつこに対しあることを尋ねる。

「あつこ、なんで、その名前、したわけ?」

 すると、あつこ、正直に、なぜ「SNOW CRYSTAL」と言ったのか、その理由を言った。

「だって、理亜さん、クリスマスライブのときに聖良さんにこう言っていたではありませんか、『だから、新しいグループ(ユニット)で違う「雪の結晶」をみつけて、姉さまにもみんなにも喜んでもらえる、(そんな)スクールアイドルを作る!!』って」

その言葉をあつこが言った瞬間、理亜の頭のなかにある言葉がよみがえった。

 

「姉さま、私、Saint Snowを続けない。だって、これは姉さまとの(大切な)想い出、だから。世界で1つしかない雪の結晶だから。だから、新しいグループ(ユニット)で違う「雪の結晶」をみつけて、姉さまにもみんなにも喜んでもらえる、(そんな)スクールアイドルを作る!!(だから、姉さま、)見てて!!」

 

そう、これは理亜が初めて「スクールアイドルを楽しむ」という経験をしたあのクリスマスライブ、そのあとに姉の聖良に誓った理亜の言葉だった。その光景を思いだしたのか、理亜、

(あっ、私、たしか、クリスマスライブが終わったあと、姉さまにそう誓ったんだそうだ、Saint Snowとは違う・・・、

 

雪の結晶、「SNOW CRYSTAL」・・・、

 

見つけるって、姉さまにもみんなにも喜んでもらえる、そんなユニットを作るんだって・・・)

と、クリスマスライブ後に姉聖良に誓った言葉を言い返すとあつこの対し力強くこう告げた。

「SNOW CRYSTAL」・・・、新しい雪の結晶・・・。決めた!!私、決めた!!

 

私たちの新しいユニット名・・・、「SNOW CRYSTAL」、

 

それに決めた!!」

 その瞬間、あつこ、

「「SNOW CRYSTAL」・・・、うん、いい!!私たちにぴったりな名前!!なら、私たちのユニット名は「SNOW CRYSTAL」に決定!!」

と大きく喜んだ。

「SNOW CRYSTAL」・・・、新しい雪の結晶・・・、それは理亜とあつこにとってぴったりの名前かもしれない。だって、これから先、2人は自分たちの手で新しい雪の結晶をみつけにいかないといけないから。むろん、それは平坦な道ではない、とても困難な道のりになるだろう。なぜなら、2人のなかにはまだ深淵なる闇があるのだから・・・。その闇によって2人はこれから先も苦しむことになるだろう。でも、はたしてそうなってしまうのだろうか。否、決してそうなるとは限らない。だって、たとえそうであったとしても乗り越えることができるかもしれない。なぜなら、2人はもう決めたのだから、2人は新しい雪の結晶、「SNOW CRYSTAL」を見つけるためにその困難な道のりを乗り越えることを。ただ、その先にある未来をここで語るのはやめにしよう。だって、この物語はたんなる序章でしかないから・・・。ここから先の物語は、次の物語にて、本編にて、語ることにしよう。

 

だが、今は、これだけは言えるかもしれない・・・、

 

2人は、理亜とあつこは、今、ようやくスタートラインに立つことができた。2人のなかにある深淵なる闇、それを乗り越えるために、夢破れし者たちが集い、出会いと別れ、そして、ライバルたちとの交流を通じ、再び、空へ、夢へと紡いでいく物語、そのスタートラインに、2人は、今、立っている・・・。

 

そんな2人の・・・、いや、3人の物語が、今、始まろうとしていた・・・

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