(序章 エピローグ)
と、言ったものの、よく考えれば本編につながるプロローグ、序章だけで約2年かかるとは本当に思ってもいなかった・・・。それくらい、長い、長い、序章だった・・・。Aqoursのルビィの物語「Rubby’s Detemination(ルビィの決心)」、そのルビィの物語の裏で起きた月とその仲間たちの物語「Moon Cradle」、新生Aqoursお披露目ライブ前後の千歌たちAqoursの物語「NEXT SPRKING」、そして、Saint Snowの聖良、理亜、あつこの物語「SNOW CRYSTAL 序章」、この長い、長い、長~い、序章たちのおかげですべてが整った。ついに始まるメインストーリー、それはこの序章のなかでいろんな物語を紡いできた登場人物たちが新たなる物語を紡いでいくストーリー、夢破れし者は自分のなかにある闇に苦しみながら同じ夢を持つ者たちと一緒に、再び、空へ、夢へと紡いでいく、また、けなされし者は幻の者たちと一緒に人に認めらえたいためにもがき苦しんでいく、また、戦いし者たちは己の敵からの妨害を受けつつも輝かしい未来を目指して頑張っていく。人の生き方は人それぞれである。なので、人の進む道は無限にある。今から始まる物語はそのうちのいくつかの道を示すものである。はたして、どんな道、どんな物語が展開されるのだろうか。それはあとのお楽しみである。
・・・が、今から始まる物語、それは、「類は友を呼ぶ」、である。意味は、「似た物同士は自然と集まること」である。そう、今から始まる物語の主人公は自分の心のなかに深淵なる闇を抱えている者は序章にて同じ闇を持つ者を呼び寄せてしまった。ただ、その2人は闇とともに自分たちだけの宝物を得ることができた。だが、それにより、闇と宝物、2つの相反するものが同居してしまった、その2人は・・・。はたして、この先、どんな物語に突き進むのだろうか。いや、もしかすると・・・、いや、ぜったにまた同じ闇を持つ者を呼び寄せる・・・かもしれない。だって、「類は友を呼ぶ」、なのだから・・・。
「スクールアイドル部、今、募集中!!」
と、理亜が大きな声をだしてビラ配りをしていた。今日は入学式。理亜は2年に進学、今日もせっせとビラ配りをしていた。だが・・・、
「ごめん、私、きつい練習、いや!!」
「スポ根の部活なんて無理!!」
と、入学生たちから逃げられてしまう。それでも理亜はめげずに、
「スクールアイドル部、今、募集中!!」
と、極度の人見知りにも関わらず精一杯声をあげてビラ配りをしていた。。
しかし、入学生たちは理亜を避けていた・・・というよりも逃げていた。これには、理亜、
(誰も私のビラを受け取ってくれない・・・。やっぱり、私のしたことが原因・・・)
と、肩を落としてしまった。
と、そんな理亜にある少女が理亜の肩をたたいてこう言った。
「理亜さん、あまりがっかりしないでください。仕方がないことです・・・」
で、その少女の声に、理亜、
「あつこ、慰めてくれてありがとう」
と、その少女ことあつこに対しお礼を言うと続けて、
「でも、これが私の行った罪の報い・・・」
と、少しうなだれるように言った。これには、あつこ、
「そう考えないでください、理亜さん・・・」
と、少しでも元気になってもらえるように慰めた。
とはいえ、このときの理亜の気持ちは暗いものだった。理亜の気持ち、それは・・・、
(もう、新1年生のあいだにも広がっていた・・・、私が暴走していたこと・・・)
そう、理亜が気にしていること、それは理亜が進級する前、有志が集まって自分だけのユニットを作ったものの、理亜のなかにある深淵なる闇によってほかのユニットメンバーに対し無謀といえる練習を課してしまったことだった。これにより、ほかのユニットメンバーは次々と離脱、最後は理亜1人になってしまったのだ。ただ、そのユニットメンバーの1人であったあつこは紆余曲折をえてマネージャーとして戻ってきたものの、その無謀といえる練習をほかのユニットメンバーに対し課してしまったことが聖女の生徒たち(新入生を含む)に広がってしまい、その練習を恐れて理亜のユニットに入ってくれる生徒が皆無、つまり、誰も理亜のスクールアイドル部に入部しようとは思わなかったのである。そのため、理亜が、始業式、そして、入学式、自分のユニット・・・というか聖女スクールアイドル部の部員募集のビラをあつこと一緒にいくら配ろうとしても誰も受け取ってもらえなかったのだ。
ただ、たとえそうだとしても理亜はめげなかった。なぜなら・・・、
(たとえ、私とあつこ、たった2人だけだとしても、Saint Snowという宝物があれば寂しくない。だって、私は、いつも、姉さまと、あつこと、つながっている・・・)
そう、延長戦のとき、理亜が見つけることができた、姉聖良とあつことのSaint Snowという想い出、思い、キズナ、そんな輝き、そして、宝物、それがあればずっと聖良とあつことつながることができる、そのことを理亜は気付いているのだから・・・。なので、理亜はもう「孤独」を感じることはなかった。それは一時期「孤独」を味わっていた理亜にとって大きな進展ともいえた。
そんな理亜にもついに幸せ・・・が来たかもしれない。それは理亜が自分のなかにある宝物の存在を再確認していたときに起きた。突然、理亜に対し、
「理亜さん!!」
という少女の声が聞こえてきた。この声に、理亜、
(えっ!!)
と少し驚いては後ろを振り向いた。
すると、そこには1人の少女、というか、新入生が立っていた。その新入生は理亜に対してこう叫んだ。
「理亜さん、お・・・、花樹、理亜さんと一緒に、スクールアイドル、したいです!!」
この新入生の言葉に、理亜、
(この新入生、昔の私みたいにやる気のある娘。そう考えると、私、なんか懐かしく感じる・・・)
と、昔の自分に似ている新入生を見てちょっと微笑んでしまう。
だが、このとき、理亜は気づいていなかった。この新入生がのちに理亜とあつこの物語に大きく関わることを、そして、類は友を呼んでしまったことを・・・。なぜなら、この新入生、実は理亜とあつこと同じ深淵なる闇を抱えていたから・・・、その夢を持つきっかけとなったものを失ったことによりその夢が弾けてしまった、そんな過去を抱えていたから・・・。
だが、それでも、1つだけ、言える。それは・・・、
次のその新入生の言葉により、理亜、あつこ、そして、新入生の新たなる物語が始まった・・・
自分のユニット、いや、部活に入りたい、スクールアイドルをした、その新入生の言葉に微笑み返す理亜。そんな理亜に対し、その新入生はこんなことを言ってしまった・・・。
「花樹、Saint Snowとして活躍した理亜さんと一緒にスクールアイドルをしたいです!!だって・・・、
理亜さん、ばかす・・・」
SNOW CRYSTAL 序章 fin
AND
LOVELIVE!SNOW CRYSTAL
Start!!
NEXT STORY is
KAZYU said 「BAKASU…」