翌朝・・・。
(もう、これ以上、理亜さんの迷惑にはなりたくない!!もし、これでダメだったらさっぱりとやめよう・・・。これが最後のトライだ・・・です・・・)
と花樹はその決意ともとに聖女の校門前へと向かっていた。花樹が何度も理亜にトライをするたびに理亜は「「バカ」にするな!!」と言っては怒られてきた。自分にとってただたんに理亜のことを「とてもすごい」と言いたい、ただそれだけなのに、理亜は逆に怒ってしまう、そんな矛盾に花樹は苦しんでいた。それが花樹にとって苦痛であった。ならば、今度のトライで同じことが怒れば、花樹は、自分の夢、理亜とともにスクールアイドルとして活躍する、そんな自分の夢を諦めよう、そう心に誓っていたのである。
そして、花樹は聖女の校門に着いた。すると、そこには・・・、
「えっ、理亜さん・・・」(花樹)
そう、そこには、理亜、そして、あつこが立っていた。ただ、たまたまその近くにいた聖女の生徒たちからは、
「また同じ展開でしょう・・・、あの1年生が言って理亜さんが怒る、という展開に・・・」
と、いつものことが起こる、そう言ってしまった。実は花樹の理亜に対する行動の一連の流れは聖女の学生のみんなも知っていた。だって、その様子を実に4回も見ているから。そして、その生徒たちは昔の理亜と同様に花樹が言う「ばかす・・・」というのは、花樹が理亜のことを「バカ」としている、と、本当に意味を知らずに、「バカ」という言葉通りに受け入れてしまっていたのである。それで理亜は怒ってしまう、そんな展開に今回もなるだろう、ここにいる誰もがそう思っていた。
だが、このときはいつもと違っていた。いつもなら花樹が理亜のいるところに突撃、「化かす・・・」と言って理亜を怒らせる、という一連の流れであったが、今日は、理亜、そして、
あつこが花樹のことを待っていたのである。これには、花樹、
「理亜さん、オ・・・、花樹のこと、待ってくれた・・・待ってて頂けたのですか・・・」
と理亜に尋ねると、理亜、すぐに、
「ふっ、別に、あなたのこと、待っていたわけじゃないのだから・・・」
とツンデレ風に言うとその横からあつこが、
「理亜さん、正直じゃないのだから・・・」
と理亜のことを茶化すと、理亜、
「あつこ!!」
とあつこに対し怒ってしまう。これには、あつこ、
「おおこわっ!!」
とふざけた風に言うとともに花樹に対し、
「ところで、あなた、理亜さんになにかを言いたいことがなかった?」
と花樹に催促する。
すると、花樹、
「あっ、そうでした・・・」
と、理亜に対してなにか言おうとしていることをふと思いだすと襟をただして理亜に向かってこう叫んだ。
「理亜さん、お願いします、オ・・・、花樹を、理亜さんのユニットに・・・、Saint Snowに・・・、入れてください!!」
すると、理亜、花樹に対しこう尋ねた。
「あなた、なぜ、私のユニットに入りたいわけ?その理由を聞かせて!!」
これには、花樹、いつもの通りこう発言してしまう。
「だって、理亜さん、ばかす・・・」
そう、いつもならここで理亜が花樹に対し怒るはず・・・、なので、花樹、
(う・・・)
とつい身構えてしまう・・・のだが、このときの理亜はただ、
「・・・」
とただ無言のまま。これには、花樹、
(えっ、理亜さん、花樹のこと、怒っていない・・・。一体、どうして・・・)
と逆に困惑してしまう、いや、困惑じみたものが表情として自分の顔に現れてしまった。
と、ここで、あつこ、そんな表情の花樹に対し、
「あっ、べつに、理亜さんが怒っているわけじゃないのよ。ただ、理亜さんは人見知りだから、どう表現すればいいのかわからないの」
と言うと、花樹、
(あっ、そうなんだ・・・)
とほっとしてしまう。
と、同時に、理亜、ついに口が開く。
「あなた、「ばかす・・・」と言っていたけど、その続きを言って!!「ばかす・・・」の続きってなに?」
これにあh、花樹、
(はっ、はい!!)
と一瞬びくっとなるもすぐに、
(でも、今だったら、理亜さんに、本当のこと、伝えられる気がする!!)
と思ったのか、「ばかす・・・」の続きを花樹は元気よく大声で言った!!
「だって、理亜さん、ばか(とても)すごいスクールアイドルだもん・・・、です!!だから、オ・・・、花樹、そんな理亜さんと一緒にスクールアイドルとして活躍したい・・・のです!!」
この言葉を発した後、花樹は心のなかで、
(もう自分の本心を理亜さんに伝えることができた!!あとは、野となれ山となれ、だ!!)
と、「自分の思いを理亜にぶつけることができた、あとは理亜さん次第・・・。何とかなる!!」という思いが強くなってきた。
そして、理亜のなかでもある思いが生まれてきた。それは・・・、
(この娘、自分のこと、花樹、って言っていたけど、なんか、昔の自分に・・・、お姉さま(聖良)とSaint Snowを初めて組んだときの私と同じ気がする・・・。でも、そんなまっすぐな気持ち、私、とても好き・・・)
そう、理亜は昔の自分に・・・、姉聖良と一緒にSaint Snowとして初めて活動したときの自分と・・・、ラブライブ!優勝という姉聖良との、そして、あつことの夢を叶えるためにがらむしゃに頑張っていたときの自分と同じものを今の花樹から感じていた。だが、それは、理亜にとって懐かしさを感じさせるとともに、花樹の、自分と一緒にスクールアイドルとして活躍したい、そんなまっすぐな気持ちを理亜は受け入れようと・・・、その気持ちがとても好きだと・・・理亜は感じていた。
そして、理亜は事前と花樹に対してこう告げてしまう。
「あなた、私の歌、聞きなさい・・・」
こうして、理亜は花樹の目の前で歌い始めてしまった・・・。
【第3話 挿入歌 「meets・・・」】
【R:
私はいつも待ってた あなたを待ってた
あなたという人は ずっと待ってた
あなたこそ 私のパートナー
私のすべてを 認めてくれた
そんな素晴らしい 私のパートナー】
だが、理亜の歌の途中、理亜は心のなかで花樹に対しこう告げてきた。
(あなた、私の仲間に・・・、私のユニットに入るなら、私の歌についてきて!!)
この理亜の心の声に花樹は驚く。
(えっ、理亜さん、それって・・・)
すると、理亜は花樹に対しこう告げた。
(私のユニットに入ること、それ、すなわち、私と一心同体になること!!ならば、私の歌についていく必要がある。だから、今、それを確かめてみる!!)
この理亜の言葉に、花樹、ついに応えようとする。
(わかりました、理亜さん!!オ・・・、花樹、理亜さんの歌についていきます!!)
そして、花樹も理亜につられるように歌い始めた。
私とあなたと ついに出会った
奇跡ではなく これは必然だ
だからこそいえる 私とあなたは
運命によって 出会ったんだ
そして、理亞と花樹は、ついに、ついに、言葉を、つい合わせた・・・
私とあなたは 最高のパートナー
すべてにおいて 最高のパートナー
どんなことでも 乗り越えらえる
最強で最高の 無敵のパートナー
だから(だから) だから(だから)
私と(私と) あなたで(あなたで)
これからを 生きていこう
(R:ラップで歌う)
この歌の最中、あつこ、
(理亜さんとあの娘(花樹)とのハーモニー、とても美しい・・・。私も参加してみたい・・・。でも、私はただのマネージャーだから・・・、ただの弱虫だから・・・、歌う資格なんてない・・・。私はただ2人のハーモニーを聞くことしかできない・・・)
と、自分のことを卑下しつつも2人のハーモニーにただただ楽しんでいた、自分には歌う資格なんてない、その思いとともに・・・。
そして、2人はついに歌い終えた、それと同時に、花樹、理亜に対し、
「理亜さん、本当にごめんなさい、オ・・・、花樹、「ばかす・・・」といつも言っていたから。理亜さんのこと、「バカ」にしているものだと勘違いさせてちあかもしれない・・・です・・・」
とお詫びをしてきた。花樹にとって「ばか」は「とても」という沼津地方の方言の意味として使っていたのだが、それが沼津地方の方言だと知らない理亜にとってそれを「バカ」にしている、そう思われてしまった、そのことに花樹はようやく気づいたのである。なので、突然、花樹、理亜に対して謝ってきたのだ。
だが、それに対して、理亜の方も突然花樹に対し謝ってしまう。
「あなた、私の方こそごめん・・・。私も、「ばか」の本当の意味、沼津にいる私の盟友(ルビィたち)から聞いてやっとわかった・・・。あなた、私のこと、「とてもすごい」といつも褒めていたって・・・。それなのに、私、あなたに対して、失礼なこと、言ってしまった・・・。本当にごめん・・・」
これには、花樹、
「理亜さん・・・」
と嬉しそうに言った。
そして、花樹は理亜に対してこう尋ねてきた。
「ところで、理亜さん、花樹の願い、聞き入れてくれますか?花樹、理亜さんのユニット・・・、Saint Snowに入りたいです!!」
すると、理亜は花樹に対しこう言ってきた。
「あなた、ごめんなさい・・・」
これには、花樹、
「やっぱりダメでしたか・・・。オ・・・、花樹、理亜さんに大変失礼なことを言ってしまったから・・・」
としょんぼりするも、理亜、そんな花樹に対し、
「あっ、別に、あなたを私のユニットに入れない、というわけではない・・・」
と少し困惑しながら言うと、花樹、そんな理亜に対し、
「それってどういう意味ですか?」
と逆に理亜に尋ねてしまう。
で、これには、理亜、そんな理亜に対しこう告げた。
「Saint Snowはお姉さま(聖良)との・・・、あつことの・・・、大切な想い出だから、終わりにした。そのかわり、私だけのユニット・・・、いや、私とあつこ、そして、あなたとのユニットを・・・作ろうと思う・・・わけ」
これには、花樹、食らいついた!!
「もしかして、オ・・・、花樹、理亜さんのユニットに参加できるのですか!?」
もちろん、理亜も、
「それはあなた次第・・・」
と言うと、花樹、元気よく、
「オ・・・、花樹、理亜さんの新しいユニットに参加する・・・します!!」
と答えてくれた。
その後、理亜は花樹に入部届を書かせていた。だが、このとき、花樹は理亜に対しることを尋ねてみた。
「ところで、理亜さん、新しいユニットの名前ってなに・・・なんでしょうか・・・」
すると理亜は元気よく答えてくれた。
「それは・・・、「SNOW CRYSTAL」・・・、聖なる雪の日に私と姉さま(聖良)、あつこは一緒にスクールアイドルとしてラブライブ!に優勝することを誓った。だから、まえのユニットはSaint Snowという名前にしたわけ。それに対し、私は、これから、この3人で新しい雪の結晶をみつけたい、そう思っている・・・。だから、その新しい雪の結晶、「SNOW CRYSTAL」と名付けた・・・」
すると、花樹、
「それってばかすごい理由だ・・・、ですね・・・」
と言うと、あつこ、
「また「ばか」って言っている!!」
と花樹のことを少しからかうも、花樹、すぐに反撃!!
「あつこさん、それ、誉め言葉です!!「ばか」は沼津地方の方言で「とても」という意味なのですから!!」
これには、理亜、花樹、あつこ、3人、ともに、
ハハハ
と大きく笑っていた・・・。
そして、理亜は花樹に対してこう尋ねてきた。
「ところで、あなたの名前、なに?」
すると、花樹、元気よく応えてくれた。
「花樹・・・、猪波花樹!!今年の春に沼津から引越してきた新入生です!!」
To be contuned
(ED)
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「Red Sun said 「Aqours lose・・・」