ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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ラブライブ!SNOW CRYSTAL 第5話(2)

 その後、理亜たち3人は部室で練習を・・・ではなく今後についての話し合いをしていた。まず、理亜から、

「あともう少しでラブライブ!夏季大会が始まるけど、それにむけてこれまでとは違った実戦形式の練習をしたい。なにか、意見、ある?」

時はすでに6月もなかばに差し掛かろうとしていた。そのため、梅雨空があたり一面・・・って、北海道には梅雨がないため、そんな空なんてなかった・・・のだが、今日はなぜか朝から大雨が降っていた。そんなわけで練習ができないために理亜たち3人は今後について話し合うこととなったのだが、その内容はあと数週間後に行われるラブライブ!夏季大会にむけてどんな練習をしていくか、であった。そこで、まずは部長である理亜から実戦形式・・・というか本番に向けての本格的な練習をしようと提案してきたのだ。これまではスクールアイドル初心者である花樹のためにスクールアイドルになるための基礎練習を中心にやってきた。まぁ、GW中に摩周丸で行われたRedSunとの対バンライブはあったのだが、その戦いのための練習を1週間ぐらい行ったことを除けばこれまで基礎練習だけ行ってきた、というの正解かもしれない。なお、それについては、花樹、

(オ・・・、花樹はスクールアイドル初心者・・・、だからこそ、基礎が大切・・・。今は黙々と基礎練習をこなしていたけど、それが、将来、実を結ぶことになる。いや、それだけじゃない。。理亜さんもAqoursもそのきつい基礎練習を毎日こなしていたからこそ、スクールアイドルとして大活躍できたんだ!!だからこそ、今は一生懸命練習に取り組む、おばあちゃんと約束した、ラブライブ!優勝、それに向けて!!)

と前向きに取り組んでいた。ただ、スクールアイドルはいつかはステージという名の本番に立つ身なのだから、ただ基礎練習をすればいい、というわけにはいかなかった。なので、理亜はそのステージ本番となるラブライブ!地区予選に向けて本番形式の練習をしようと花樹とあつこに提案してきたのである。

 この理亜の提案にあつこから、

「たしかに理亜さんの言うことも一理あります。私もこれから本番に向けた練習に軸足を向けた方がいいと思います」

という理亜の提案に賛成の言葉が出てくる。マネージャーのあつこにしてもラブライブ!本番まであと数週間を切ったのだから本番に向けての練習をしていかないといけない、そんな思いがあったのかもしれない。

 この2人の意見を聞いてか、花樹、こんなことを言ってしまう。

「本番に向けた練習・・・。うぅ、そう考えると、ついに、オ・・・、花樹、ついにラブライブ!というステージに立てる・・・、そんな気がしてきました!!」

花樹、ついにスクールアイドルとして、スクールアイドルの甲子園、ラブライブ!のステージに立てる、そのことでウキウキな気持ちになったかもしれない。いや、

(これまではスクールアイドルとしての大切な基礎練習をしてきました・・・。だけど、これからは、オ・・・、花樹が夢見ていた舞台、ラブライブ!のステージに立つ、その練習をするんだ・・・。ついにおばあちゃんとの夢への第一報を踏み出すことができるんだ・・・。そう考えただけで、オ・・・、花樹、嬉しい・・・です!!)

と、花樹、高ぶる気持ちでいっぱいだった。

 そんな花樹に対し、理亜、

「ラブライブ!のステージに立つのはまだ先・・・、花樹・・・」

と校風んする花樹を落ち着かせようとするも、花樹、

「いやいや、理亜さん、興奮せずにいられないです!!オ・・・、花樹にとってラブライブ!は憧れのステージ!!そこに立てる、そう考えるだけで興奮せずにいられません!!」

とさらに興奮してしまった・・・。

 そんな花樹を見てか、あつこ、理亜に対し、

「まぁ、スクールアイドルとしてラブライブ!のステージに立てることはスクールアイドルを目指す者は誰でも憧れるものです。花樹もその1人なのですから、ここは花樹の気持ちを受け取りましょう」

と花樹の気持ちを素直に受け取ることを言うと理亜、

「まぁ、花樹も乗り気、だから、明日から、本番に向けて、練習、する!!」

とあっさりとこれからの練習について決めてしまった・・・。

 そんなこともあり、花樹、こんなことを言いだした。

「ラブライブ!・・・、オ・・・、花樹にとって夢見ていた舞台!!オ・・・、花樹たちはあのAqoursを倒したRedSunに打ち勝ったんだ!!その勢いのままに勝ち進め・・・進みます!!」

このときの花樹、心のなかでは、

(オ・・・、花樹はあのRedSunに勝った!!この勢いのまま、ラブライブ!勝ち進めば、優勝だって目じゃない!!そのためにも、勝って勝って勝ち進んでやる!!だから、おばあちゃん、見てて、オ・・・、花樹、絶対に勝つからね!!」

と、RedSunとの戦いに勝ったことをいいことに。その勢いのまま、ラブライブ!でも勝ち進もうと勢い込んでいた。

 だが、この花樹の発言に、理亜、ある種の危険を感じた。

(花樹・・・、いつも思うけど・・・、「勝つこと」を意識しすぎてない・・・、1年前の私みたいに・・・)

そう、理亜は感じていた、花樹が「勝つこと」を意識しすぎていることを・・・。理亜は、1年前、「勝つことこそすべて」という思いとともに姉聖良とSaint Snowとして活動していた。それはラブライブ!優勝という姉聖良とあつことの夢を叶えるためであった。ただ、その思いもあって昨年度のラブライブ!夏季大会では全体の8位という優秀な成績を残した。だが、その後、その思い、そして、周りからの過剰なまでの期待もあり、理亜はその次の冬季大会で大きなミスを犯したために最終予選で敗退、それにより、理亜、聖良、あつこ、3人の夢を叶えることができなくなった。また、それが原因で、「自分のせいでSaint Snowという輝きを失った」、という深淵なる闇を理亜は抱えることとなった。その後、ルビィのおかげで一度はその闇を抑えたものの、自分の盟友というべきルビィのいるAqoursがラブライブ!優勝を果たしたことによりその闇が増大、結果、当時の理亜が作ったユニットのメンバーに理亜は過酷な練習を課したことによりその理亜のユニットは空中分解してしまった、という辛い過去が理亜にはあった。なお、今はそんな理亜のために姉聖良とルビィたちが行ったラブライブ!延長戦のおかげで理亜の闇は消失・・・というか影をひそめるようになったのだが、その辛い過去と今の「勝つことに意識しすぎている」花樹の姿を重ね合わせたのか、理亜は花樹のことを心配そうに見ていたのかもしれない。

 そんな理亜であったが、理亜自身もある悩みを抱えていた。

(でも、私、この前から考えていたけど、そんな花樹に対してどう接していけばいいのわからない・・・。私、これまで、姉さまに従っていただけ・・・、ただ、姉さまの後ろをついてきただけ・・・、そんな私なのに、それなのに、「勝つこと」を意識しすぎている花樹をどうやって導けばいいわけ・・・。私、どうすればいいわけ!!)

そう、理亜は「勝つこと」に意識しすぎている花樹をどう導けばいいのかわからなくなっていたのだ。これまで理亜は姉聖良の進む道を後ろからついていく、姉聖良に従っていただけだった。それくらい、姉聖良は、理亜、あつこを引っ張っていくリーダー的存在であった。だが、その姉聖良がいない今、今度は理亜がスクールアイドル初心者である花樹を引っ張っていかないといけないのだが、ただ、姉聖良の後ろをついてきただけの理亜にとってそれは初めての経験であった。いや、それどころか、「勝つこと」に意識しすぎている花樹、いや、一年前の自分と同じ姿の花樹という存在は普通の初心者とは一味も二味も違う存在に理亜は見えたのかもしれない。だって、理亜はあのクリスマスでのSaint Aqours Snowとしてのライブ、そして、ラブライブ!延長戦でスクールアイドルとしての大事なことを・・・、

 

「スクールアイドルは楽しむことがすべて」

「スクールアイドルは「楽しむこと」⇔「好きになること」の無限ループにより無限の力を出すことができる」

 

そのことを知ったから・・・。なので、今の理亜は「勝つこと」に意識しすぎている花樹という異質な存在をどうやってそのスクールアイドルにとって大事なことへと導いていくにはどうしたらいいか・・・、といったこれまで経験したことがない、いや、いつも姉聖良についていくだけの存在だった理亜にとって未知ともいえる、それどころか、非常に頭を悩ますものとなっていた。

 まぁ、そんなわけでして、理亜、「勝つこと」に意識しすぎている花樹を見てはさらに頭を悩ます。

(私、どう動けばいいわけ・・・。私、姉さまと約束した、Saint Snowに代わる新しい輝きを見つける、ルビィたちAqoursや姉さまとあつことのSaint Snowみたいな「スクールアイドルを楽しむ」「スクールアイドルを好きになる」、そんな無限のパワーを生み出せる、そんな自分だけの新しいユニットを作る、と・・・。それなのに、(「勝つこと」に意識しすぎている花樹をどう導けばいいのかわからに。自分がそんな輝きを見つけるなんて無理じゃない・・・。どうしたらいいの・・・)

理亜はSaint SnowとAqoursの奇跡のイベント、あの大きなミスによって深淵なる闇を抱えることとなった理亜が一時期だけ立ち直るきっかけとなったイベント、函館でのSaint Aqours Snowの合同クリスマスライブ、そこで理亜はSaint Snowに代わる新しい輝きをみつける、それを姉聖良に誓った。だが、その後の理亜の暴走により一度は作った理亜のユニットは空中分解したため、もう一度、ラブライブ!延長戦にて理亜はそれを再確認したのだが、今度は1年前の自分と同じ考えを持つ花樹をどう導けばいいのかわからない、そんな状態に理亜が陥っているなかでAqoursやSaint Snowみたいな輝き、「スクールアイドルを楽しむ、好きになる」、そんな無限のパワーを持つユニットをつくる・・・、新しい輝きをみつける・・・、そんなことなんてできない・・・、そう理亜は思えてきたのである。

 そして、ついに理亜はある思いに達する・・・。

(私は・・・、少しでも・・・、ラブライブ!優勝に近づきたい・・・。姉さまと叶えることができなかった夢・・・、ラブライブ!優勝をしたい・・・、だからこそ、ルビィたちAqoursみたいな・・・、「楽しむこと、好きになること」・・・、そんな輝きを・・・、新しい輝きを・・・、追い求めたい・・・。だけど・・・、今の私じゃ・・・、そんな輝きなんて・・・、自分たちだけの新しい輝きなんて・・・、みつけることができない・・・。姉さま・・・、どうすればいいのか・・・教えてください・・・。姉さま・・・、姉さま・・・)

理亜のなかにある深淵なる闇が動き出した・・・。理亜が持つ深淵なる闇、「自分のせいでSaint Snowという輝きを失った」、その闇には続きがあった。それは・・・、

 

「自分の大きなミスのせいでSaint Snowという輝きを失った、ラブライブ!優勝という姉さま(聖良)との夢も失った。自分のせいで姉さまはなにもか失った、ゼロになってしまった。

 

だから、今度は、私が、Saint Snowという輝きと同じものを作り、姉さまと叶えることができなかった夢、ラブライブ!優勝、を成し遂げてみせる!!」

 

であった。ただ、(先ほどの繰り返しとなるが、)それについてはクリスマスライブで「楽しむこと」の重要性を知ったことでその闇は抑えられたものの、自分の盟友ともいえるルビィたちAqoursがラブライブ!優勝したことでその闇は逆戻り、というか、「勝つことこそすべて」の考えに戻ってしまった理亜は暴走し、クリスマスライブ後に作った自分のユニットを空中分解、それを心配した姉聖良とあつこはルビィたちAqoursの助言もあり、理亜に「スクールアイドルとは楽しむこと、好きになることが大事」という考えを再確認させるため、姉聖良と理亜との夢、ラブライブ!優勝を叶えるためにラブライブ!延長戦を行ったのである。これにより理亜はその考えを再確認するとともに自分たちの夢を叶えた・・・かにみえたのだが、この延長戦自体まやかしであることを理亜は自覚していったので、「今度こそ、自分たちの夢、ラブライブ!優勝を叶えてみせる」、理亜はそう心の奥底で思っていたのである。ただ、ここ最近は初心者である花樹の練習に忙しく、その闇自体目立った活動をしていなかった。だが、初心者である花樹が成長するとともに1年前の自分と同じ「勝つこと」に意識しすぎている花樹の姿に、理亜、花樹をどう導けばいいのかわからない、そんな苦悩が理亜を支配してしまう。その苦悩、そして、スクールアイドルとして大事なことである「スクールアイドルを楽しむこと、好きになること」、それを体現したような輝きを追い求めたい、それらの思いが逆に理亜のなかに眠る闇を活性化したのかもしれない。だって、ルビィたちAqoursはスクールアイドルにとって大事なものを極限までに追い求めた結果、ラブライブ!で優勝できたのだから・・・。けれど、それなのに、1年前の自分と同じ花樹を導く方法がわからない、そんな現状ではそんなそんな新しい輝きなんて見つけることなんてできない、ラブライブ!優勝という夢なんて叶えることなんてできない、なにもできない、そう理亜は自分自身を卑下していたのだ。こうして、自分を卑下した理亜はもうここにいない姉聖良に助けを追い求めようとしていたのである。

 と、ここで、1つ、忘れてはならないことがある。あの延長戦で理亜が知ったもう一つの真実がある。それは・・・、

 

「理亜のなかには今でもSaint Snowという輝きが残っている。それは宝物となり、ずっと姉聖良とあつことつながっている」

 

ということである。理亜が自分の大きなミスで失ったと思ったSaint Snowという輝き、姉聖良とあつことのSaint Snowとしての想い、想い出、キズナは実はずっと理亜のなかに残っており、それは宝物としてずっと残る、その宝物を通じて姉聖良とあつことずっとつながっている、そのことを理亜は延長戦で知ることができた。だが、今、理亜がしようとしていること、それはなにもない状態のなか、花樹と共に新しい輝きをみつけないといけねい、けれど、これまで姉聖良のあとをついていくだけだった理亜にとってどう動けばいいのかわからない、新しい輝きをどうみつければいいのわからない、右往左往するしかない、そのことは理亜には地獄でしかなかったのかもしれない。追い求める理想と現実のギャップはそんな理亜を自分が抱える闇を活性化させるくらいとても苦しいものに、もうここにいない姉聖良にすがるぐらいとても苦しいものにしたのかもしれなかった・・・。

 

 そんなRedSun戦での勝利の勢いのままにラブライブ!でも「勝ち続ける」、それくらい「勝つこと」ばかりに意識しすぎている花樹とそんな花樹をどう導けばいいのか、自分たちだけの新しい輝きをどう見つければいいのか、それらと自分の抱える闇によって苦悩する理亜・・・であったが、無情にも2人はその状態のまま、時間だけが過ぎていった。

 とはいえ、たとえ、そんな状態でも2人は黙々とマネージャーであるあつこが決めた本番に向けての練習メニューを淡々とこなしていった。これには、花樹、

(この練習をこなして実力をつけてやる・・・つけてみせます!!そして、ラブライブ!で勝ち続けて、おばあちゃんと約束した、ラブライブ!優勝、叶えてみせる!!)

と勢い込んでいたこともあり着実に力をつけていった。

 そして・・・、

 

ここから始まる・・・ 再び・・・

 

と、ラブライブ!地区予選の日、理亜と花樹はついにそのステージに立つことになったのだ。このとき、花樹、理亜、共に、

(完璧なパフォーマンスをみせて圧倒的な差で勝ってやる・・・です!!オ・・・、花樹はそのためにこれまで頑張ってきた・・・のです。絶対に、絶対に、勝って、勝って、決勝までこの勢いのままに進んでやる!!)(花樹)

(私としては3度目のラブライブ!のステージ・・・。私、ずっと、どうすればいいか悩んでいた・・・。ずっと苦悩していた・・・。でも、今は・・・、目の前のステージに・・・、集中する!!私だってスクールアイドル!!目の前にいるみんなのまえで無様な姿なんてみせたくない!!みんなの前で、今の、私の実力、みせてやる!!)(理亜)

と、かなり前向きな花樹とちょっと不安が残るもののスクールアイドルとして精一杯頑張ろうとしている理亜、これにより、理亜・花樹組の2人のパフォーマンスは絶妙に噛みあい、この日のすべてのステージにおいて1番のパフォーマンスをみせることとなtった・・・。

 そして・・・、

「北海道函館地区予選、第1位は・・・、函館聖泉女子高等学院、スクールアイドル部、理亜・花樹組!!」

と、ほかのグループに圧倒的な差をつけて1位となった。これには、理亜、

「花樹、まずは地区予選突破!!やった!!」

と喜びながら言うも花樹はただ・・・、

「まだ・・・、これはたんなる一歩にすぎない・・・すぎません・・・。もっと頑張らないと・・・、もっと勝たないと・・・」

とぶつぶつとなにかを言っていた。これには、理亜、

「花樹・・・」

と花樹のことを心配そうにみていた。いや・・・、

(なんか花樹を見ていると・・・、本当に1年前の私に・・・、「勝つこと」ばかり考えている、そんな私に・・・みえてくる・・・。そう思えてくると・・・、この先にある未来・・・、絶望という未来・・・、私が経験した未来・・・、そんな未来が見えてしまう・・・。そ、そんなの、いや・・・)

と、1年前の自分と瓜二つの花樹、そんな自分が経験した絶望の未来、それを花樹は迎えてしまうのでは・・・、という恐ろしすぎる思いを感じてしまい理亜は絶句する、とともに、

(でも、そんな花樹を私はどう導けばいいわけ・・・。わからない・・・。どうすればいいわけ・・・)

と、そんな花樹に対しどう導けばいいのか未だにわからないことでまたもや理亜は苦悩し続けてしまった・・・。

 そんな理亜の苦悩を知らずか、花樹、ぶつぶつ言いつつも自分の首にぶら下げている十字架上のネックレスを握りしめながら、

(今日の勝利はたんなる第一歩にすぎない・・・のです・・・。オ・・・、花樹は・・・あの理亜さんと一緒に・・・この戦いを勝ち続けないといけない・・・のです・・・。勝ち続けて・・・、最終予選に・・・、決勝に・・・勝ち続けて・・・、おばあちゃんと約束した・・・、ラブライブ!優勝・・・、それを成し遂げてみせる・・・のです!!)

と、「勝つこと」にm執着しているのか、勝ち続けてラブライブ!優勝を叶えてやる、その思いを満たそうとしていた・・・。

 そんな2人であったが、

(理亜さん・・・、花樹さん・・・)

とステージ袖で2人を見ていた2人のマネージャーであるあつこは2人のことを心配していた・・・、いや、それ以上に・・・、

(地区予選は何事もなく終わりましたが・・・、「勝つこと」ばかり考えている花樹さんとその花樹さんのことで苦悩している理亜さん・・・、このままだといつかはどこかで2人は壊れてしまうかもしれません・・・。私、それがとても心配です・・・)

と2人のこれから先の未来について心配するとともに、

(そして、2人にとって一番の鬼門である最終予選・・・、それを無事に突破できるのでしょうか・・・、あの2人の今の状況のままで・・・。特に理亜さんにとって最終予選では苦い思い出があるのですが・・・)

と、この2人の今の状態のままで無事に(2人にとって)鬼門である最終予選を無事に突破できるのか、さらに心配になってしまった・・・。ラブライブ!最終予選・・・、理亜は前回の前年度冬季大会最終予選において大きなミスを犯したことにより予選敗退とそれにより深淵なる闇を自分のなかに抱えるようになったという辛い思い出があった。なので、あつこにしてみれば、理亜にとって次の最終予選はその意味でも鬼門ともいえた。また、花樹にとってもこれからが本番である、といってもか過言ではなかった。だって・・・、

(それに、今日行われた地区予選はたんなる前段階しかありません。だって、函館地区において理亜・花樹組が地区1番の実力を持っているから。だけど、最終予選は地区予選とは違います。最終予選は北海道各地から実力者が出てくるから。なので、花樹さんにとってみれば最終予選がラブライブ!における最初の難関になるでしょう)(あつこ)

そう、今日行われた地区予選はたんなる前段階でしかなかった。ここ函館地区において理亜・花樹組は地区1番ともいえる圧倒的な実力を持っていた。また、知名度においてもSaint Snowの理亜、ということもあり、どのグループよりも圧倒的に上、だった。だが、最終予選は違う。北海道各地から実力も知名度もある優れたグループが参戦してくる。たしかに、Saint Snowの理亜、という知名度は北海道でも抜群であった。だけど、実力的にはほかのグループも理亜・花樹組に負けていない。そんななかで、花樹はまだまだスクールアイドル初心者、また、理亜もその花樹をどのように導けばいいのか苦悩している、そのような状態のままで相当実力のあるグループと2人は戦わないといけない、そう考えると、2人は、最終予選、苦戦する、かもしれない、そうあつこは考えているのだ。特に、花樹にとって初めて実力者と戦うことになる。そこで圧倒的な実力を相手からみせつけられたら、「勝つこと」に執着している花樹は挫折を味わることになる、それにより花樹が立ち直れなくなったら・・・、そんな意味でも花樹にとって最終予選は最初の難関になるだろう、そうあつこは考えていた。

 と、ここで、あつこ、ほかの地区で行われた地区予選の結果を自分のスマホで確認した。すると、札幌地区の結果を見て、あつこ、はっとする。

(まっ、まさか、あの双子が出ているなんて・・・。それに、圧倒的な差で1位になっている・・・)

そう、あつこは気づいたのだ、あの双子が札幌地区の予選に参加していることを、それも、理亜・花樹組と同じく圧倒的な差で1位通過していることを・・・。

 そして、あつこは空を見上げてこう思ってしまった・・・。

(次の最終予選、理亜さんと花樹さんにとって分の悪い戦いになるかもしれません・・・。だって、今度戦う(札幌地区予選で1位通過した)あの双子はあのレジェンドスクールアイドルの妹であり、自分たちもレジェンドスクールアイドルグループの一員だった人たちですから・・・)

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