そして、ついに理亜と花樹にとって鬼門というべき日、ラブライブ!最終予選の日を迎えてしまった・・・。この日に向けて、花樹、
(オ・・・、花樹は「勝ち続ける」ためにこれまで頑張ってきたんだ・・・のです。最終予選もこの勢いのままに絶対に1位になって決勝に進出してやる・・・のです・・・。おばあちゃん、オ・・・、花樹の雄姿、見ていてくれ・・・ください!!)
とこの日のために一生懸命頑張ってきたこと、それプラス、RedSun戦、地区予選と勝ち続けている、それらの勢いのまま、最終予選もトップの成績で通過してやる、そう勢い込んでいた。
一方、理亜はというと・・・、
(今日も、花樹、「勝つこと」に意識しすぎている・・・。まぁ、たしかに、花樹、今日の最終予選のために一生懸命練習してきた、実力もあげてきた。もう、花樹、私のパートナーとして、ラブライブ!のステージに立てるくらいの実力、あると思う・・・)
と、花樹の「勝つこと」に意識しすぎていることを認めつつも同時に花樹の実力も認めていた。花樹は「勝つこと」に執着しているせいか、あつこが決めた練習メニューを着実にこなしていた、そのこともあり、花樹の実力は相当なものになっていた。また、理亜との本番に向けた全体練習のおかげもあり、理亜との息もピッタリと合うようになってきた。なので、RedSun戦のときよりも、いや、地区大会のときよりも花樹は実力を上がっていたのである。
だが、その一方で、理亜は花樹に対しある不安を持っていた。それは・・・、
(だけど、私と姉さまみたいに最初から本格的なステージに立つことは花樹にはあまりしてこなかった・・・。花樹にとっての本格的なステージといえばRedSun戦と地区予選だけ。本番といえるステージにあまり立っていないなかで、花樹、本当の実力を出すことができるのか心配・・・)
そう、花樹は練習をこなしているために実力は相当つけてきたのだが、本格的なステージという本番としての経験を花樹にはつけさていなかった。理亜の場合、数年かけて姉聖良とあつことともにラブライブ!本番に向けた準備をしてきた。そのため、理亜が聖女に入学して姉聖良とともにSaint Snowとして活動し始めたときには理亜自身も相当な実力をすでに持っていたため、Saint Snowとして活動をし始めたときからすでに姉聖良と理亜は町の小さな祭りなどのステージに立っては観客のまででパフォーマンスをみせることができた。こうして、Saint Snowは着実に本格的なステージでの経験を積むことができた。こうして、Saint Snowは、実力、経験、知名度、ともに着実にあげていき、昨年度のラブライブ!夏季大会において初出場ながら全体の8位という優秀な成績を残すことができた。だが、花樹の場合、聖女に入学したころは本当にスクールアイドル初心者であったため、理亜とあつこはラブライブ!本番に向けて練習中心にすることで花樹の実力をのばしていく、そのことに重点を置いた。そのおかげもあり、花樹の実力はすでにどのスクールアイドル初心者以上の、いや、普通のスクールアイドル以上のものを身に着けていた。だが、本番のステージではこれまでの本格的なステージにおける経験がものをいうことがよくある。いくら練習して実力を伸ばしていたとしても本番のステージにおける緊張のせいかその実力を十分発揮することができず、満足ができるパフォーマンスをみせることができない、そのことも考えれた。
だが、それ以上に、理亜、花樹のことで気になってしまう。もちろん、それは・・・、
(それに、花樹、まだ「勝つこと」ばかり意識しすぎている・・・。私だって、前回の最終予選のとき、「勝つこと」ばかり意識しすぎてしまい、大きなミスして、結果、予選敗退した・・・。そのことが花樹にも起きる可能性、ある・・・。私、それが心配・・・)
そう、花樹が「勝つこと」ばかり考えてしまっていることだった。前回の最終予選で理亜に起きたことが花樹にも起きるかもしれない、いや、そのときの理亜と同じ状況になっている花樹が理亜と同じ失敗をするのではないか、そう思えてきて、理亜、心配で心配でたまらなかったのである。と、同時に、
(それに、私自身、そんな花樹をどう導けばいいのか・・・、自分たちだけの輝きをどうみつければいいの・・・、「スクールアイドルを楽しむ、好きになる」、そんなユニットをどう作ればいいのか・・・、まだ、私、その答えがみつからない・・・。私、一体どうすればいいわけ・・・)
と、今の理亜を苦しめているそれらのことに関して答えを出すことができない、そんな苦悩で理亜は満ち溢れてしまった・・・。地区予選から最終予選のあいだ、理亜はそのことで悩み続けていた。これまで姉聖良の後ろをついていくだけの存在だった理亜、だが、今は自分が前にたって花樹を引っ張っていかないといけない、そんなこともあり、これらのことが理亜にとって絶対なる命題となっていた。いや、それに加えて、自分たちだけの輝きをみつけないといけない、そんなプレッシャーみたいなものが理亜の苦悩を助長させてしまった・・・。
と、いった具合に、勝つ気満々で強い自信を持っている花樹と逆に苦悩し続けているために暗い表情の理亜、2人の表情は対照的だった。これには、あつこ、
(このままだと絶対に大変なことが起きるかも・・・)
とこちらもこちらで2人のことを心配していた・・・。
そんなときだった。突然、あか抜けたような2人の声が聞こえてきた。
「きゃははは、今日は、ラブライブ!最終予選です!!こころ、今日もめいいっぱいスクールアイドルを楽しもう!!」
「そうです、ここあ。私たちはあのお姉さまたちからスクールアイドルを楽しむことを教えてもらって、今日、この日までそれを胸に頑張ってきたのです。そして、今日もここあと一緒にスクールアイドルを楽しむのです!!」
この2人の声を聞いた瞬間、理亜、
(えっ、あの娘たちって・・・、まさか・・・)
とその2人の方を向く。すると、理亜はこう叫んでしまった・・・。
「えっ、なんで・・・、こころあが・・・、ここにいるわけ・・・」
こころあ、その言葉を理亜が口にした瞬間、その2人は理亜の方を向いては、
「あっ、理亜たんだ!!お久しぶり!!」
「理亜さん!!本当にお久しぶりです!!元気でしたか?」
と言って理亜に近づいてきてしまった。どうやら、この2人、理亜とは顔見知りのようだ。そのためか、理亜、
「こ、こころあ・・・、ここあ、こころ、お、お久しぶり・・・」
と言葉をつまらせながらも2人に挨拶する。
そんな理亜とこの2人の光景を見てか、花樹、理亜に対しあることを尋ねる。
「理亜さん、この2人は一体何者なのですか?」
理亜にとってはこの2人は顔見知りでも花樹にとってみれば初めて会う2人であった。そのため、花樹はこの2人のことを理亜に尋ねたのである。
まぁ、そんな花樹のために、理亜・・・ではなくあつこがこの2人のことを花樹に紹介した。
「花樹さん、この2人はこころあというグループ名で活動しているの。活発そうにみえる娘が矢澤ここあさん、おしとやかにしている娘が矢澤こころさん。2人は双子でありスクールアイドル界では知らない人はいないという有名人なの」
すると、活発そうにみえる娘から、
「ここあは矢澤ここあ。今年で高3になるスクールアイドル!!」
と自己紹介すると続けておしとやかにしている娘も自己紹介する。
「私は矢澤こころと申します。ここあと同じ高3のスクールアイドルです」
この2人の自己紹介に、花樹、
「ってことは、ここあさんとこころさん、スクールアイドルとして活動している最中ってことですね・・・」
と当たり前のことを言うとともに、
「でも、あつこさんが言う通り、ここあさんとこころさんがスクールアイドルとして有名であるってピンとこない・・・のですが・・・」
と2人が有名人であることに疑問を感じてしまう。
そんな花樹に対し、ここあ、
「それ、聞き捨てならない!!ここあはこれでもレジェンドスクールアイドルであるお姉ちゃんの妹であって、ここあ、こころ自身もレジェンドスクールアイドルグループの一員だったんだよ!!」
と威張りながら言った。ただ、それでも、花樹、
「う~、2人がレジェンドスクールアイドルだなんて、オ・・・、花樹、知らない・・・のですが・・・。オ・・・、花樹、スクールアイドルってAqoursとSaint Snowしか知らなくて・・・」
とびっくりすることを言ってしまう。まぁ、たしかに花樹の言う通りであった。花樹の場合、スクールアイドルを始めたきっかけがあのAqours VS Saint Snowのラブライブ!延長戦の動画であった。そして、花樹はAqoursに入りたいと思うもある理由でそれを叶えることができなかったものの、家の都合で函館に引越してきてから、Saint Snowの理亜と一緒にスクールアイドルとして活躍したいと思い理亜に猛アタックを仕掛けて今にいたる・・・。そのため、花樹のなかではスクールアイドルといえば、Aqours、Saint Snow、そして、この前戦ったRedSunぐらいしか知らなかったのだ。これには、理亜、あつこ、ともに、
ガクッ
とこけてしまうもすぐに立ち直り、花樹に対して、あつこ、この2人、こころあ、の詳しい説明をした。
「花樹さん、ここあさん、こころさんは第2回ラブライブ!で優勝した、レジェンドスクールアイドル、μ'sのメンバーの1人、矢澤にこさんの妹さんであり、彼女たちも一昨年のラブライブ!夏季大会で優勝した、レジェンドスクールアイドル、オメガマックスの一員として活動したことがあるの。それくらい、彼女たち、こころあはスクールアイドルとしては超有名人であり、今も現役バリバリなわスクールアイドルなわけ・・・」
読者たちは知っているだろうか、この物語群の最初の物語、「ラブライブΩ」でのこころあの活躍を・・・。矢澤ここあ、矢澤こころ、通称「こころあ」はその物語においてμ'sの穂乃果の妹の雪穂、絵里の妹の亜里沙たちとともに音ノ木坂アイドル研究部オメガマックスとして活動し、ラブライブ!にて優勝を果たし、それに加えてある理由で再結成したμ'sをも撃破したのである。そのため、彼女たちの姉である矢澤にこのいるμ'sとともにレジェンドスクールアイドルとしてオメガマックスもスクールアイドルの歴史に刻みこまれているのである。そして、このとき、こころあは(スクールアイドル特待生制度により)当時14歳ながら飛び級でオメガマックスのメンバーがいた音ノ木坂に入学してオメガマックスとして活動したものの、穂乃果たちの願いとともにオメガマックスは解散、音ノ木坂にはスクールアイドルに関するものはなくなってしまったのだ。(詳しくは「ラブライブΩ」「Ω/UC the final story」をお読みください)ただ、こころあに関してはこのあともオメガマックスのメンバーだった京城みやことともに別の高校でスクールアイドル活動を続けていた。
そんなあつこの説明に、ここあ、
「言っておくけど、ここあたち、これでもラブライブ!で2回も優勝したことがある実力者だもん!!えっへん!!」
とまたもや威張ってしまう。これには、花樹、
「えっ、2回も・・・」
とびっくりしてしまう。えっ、2回もラブライブ!で優勝した・・・、たしかに花樹も驚いても不思議ではなかった。では、いったい、いつ、2回もラブライブ!優勝を果たしたのか。
と、ここで、理亜、こころあの代わりにそれについて説明してくれた。
「こころあがラブライブ!で2回目の優勝を果たしたのは・・・、私のいたSaint Snowが全体の8位の成績を残した・・・、前年度の夏季大会・・・」
この理亜の言葉に、こころ、ちょっと詳しく説明する。
「はいっ、理亜さんの言う通りです!!私たち、こころあはオメガマックス解散後、みやこさんと一緒に別の高校、大総大学付属関東高校に転校して3人でスクールアイドルグループとして活動、その年(前年度)の夏季大会で優勝したのです!!」
そう、理亜たちSaint Snowが全体の8位の成績を残したあの大会、前年度の夏季大会で優勝したのは・・・、みやことこころあが結成したグループだった。大総大学、大阪に一大キャンパスを持つ日本有数の総合大学である。もちろん、みやこやこころあがいた東京にも大総大学のキャンパス、そして、その系列校があった。みやことこころあはその大学の誘いもあり、その系列校の1つ、付属関東高校に転校、スクールアイドルとして一緒に活動していた。そして、その年の夏季大会、つまり、前年度の・・・、理亜たちSaint Snowが全体の8位という成績を残したあの大会でみやことこころあのグループが優勝したのである。このこころの説明に、花樹、
「すげ~」
と口をあんぐりしてしまう。花樹にとってラブライブ!を2度も優勝した実力者が目の前にいる、それに驚きを隠せずにいたのだ。
と、ここで、理亜、こころあに対しあることを尋ねる。
「で、どうして、こころあが北海道にいるわけ?こころあ、たしか、東京の高校にいたはず。なのに、なんで、ここ、北海道にいるわけ?」
まぁ、たしかにその通りである。こころあが去年いた高校は大総大学付属関東高校、つまり、東京、関東の高校だった。それなのに、なぜ、今、北海道のラブライブ!最終予選の場にこの2人がいるのか、それが理亜にとって疑問だったのだ。
と、これには、ここあ、あっさりと答えてしまう。
「それは簡単のこと!!だって、ここあたち、北海道にある高校に転校してきたんだもん!!」
これには、理亜、
「えっ!!」
と驚くと、こころ、こころが言った答えに関する追加情報を話してくれた。
「理亜さん、実は、ラブライブ!夏季大会で優勝した後、続く冬季大会で、私たち、準優勝したのです(そのときの優勝はもちろんAqours)。で、この大会をもって(こころあと一緒にグループを組んでいた)みやこさんがスクールアイドルを卒業したのです。それに合わせて高校側から「北海道で活動してみないか」と提案がありまして、私たち、北海道にある高校にまたまた転校したのです!!」
こころあは前年度の夏季大会で優勝したあと、つづく冬季大会でAqoursに続く準優勝という成績を残した・・・のだが、この大会をもって当時3年生(オメガマックス活動時は2年生)であったみやこはスクールアイドルを卒業、大学へと進学した。その一方、当時2年生であったこころあは来年度以降もスクールアイドルとして活動することを決めていた、そのとき、当時の高校から「北海道にある大総大学の系列校でスクールアイドル活動を続けてみないか」という提案がなされたため、こころあ、心機一転、北海道にある大総大学の系列校に転校してきたのである。
そんなわけでして、ここあ、元気よく、
「そう、ここあたち、今は北海道の大総大学付属札幌高校のスクールアイドル、こころあ、として活動しているのだ!!えっへん!!」
と威張りながら言うと、あつこ、
「このレジェンドスクールアイドルの2人と戦うなんて・・・、うぅ・・・」
と頭を抱えながらうなってしまった。ラブライブ!優勝2回という実績を持つこころあとこの最終予選を戦うこと自体今の理亜・花樹組には酷である、そう思っているのかもしれない、あつこにとってみれば・・・。
そんな威張っているここあと頭を抱えているあつこ、そんな2人をみてか、花樹、
「へぇ~、理亜さんやAqours以外にもかなり実力を持ったスクールアイドルがいるんだね~」
と平気な顔をしてこころあの方を見るとすぐに、
「でも、今の花樹たちだったらこんな実力者だって勝てる気がします!!だって、花樹たちは勝ち続けていますからね!!」
とこちらも自信満々に勝利宣言してしまう。これには、理亜、
(花樹、いくら「勝つこと」に執着しているとはいえ、こころあみたいなレジェンド級のスクールアイドルに大見えを切ってはいけないと思う・・・)
と、そんな花樹の態度に唖然となりつつも花樹に対して、
「花樹、それ、言い過ぎ・・・」
とやんわりと注意する。
ところが、花樹、理亜の注意なんて気にせずに、
「花樹、たとえ、相手がどんなレジェンドであっても、「勝ちたい」という意思は誰にも負けないです!!だって・・・、「勝つこと」こそすべて、だから!!」
と、なにも考えずにそう答えてしまった。いや、花樹の心のなかでは、このとき、
(たとえ、相手がレジェンドであっても勝たないといけないんだ!!ラブライブ!優勝はおばあちゃんと約束した夢なんだ!!おばあちゃんのために・・・おばあちゃんのために・・・、花・・・、俺は・・・、ラブライブ!で勝ち続けないといけないんだ!!)
と、勝つことへの執念を燃やしていた。
だが、そんな花樹の言葉に対し、こころ、的確なことを言ってしまう。
「花樹さん、あなた、「勝つこと」だけに執念を燃やしていますね。でも、花樹さん、そんな思いのままで、スクールアイドル、楽しんでいますか?スクールアイドル、好きですか?」
こころからのズバリと言える指摘、これには、理亜、
(こころ、やっぱり、2年間もスクールアイドルとして先頭を走ってきたことだけある・・・。私が花樹に対して心配していることを、ズバリ、指摘している。優しそうにみえて言うことはズバリ言うとはやはりレジェンドスクールアイドルだ・・・)
と妙に感心してしまった。こころあは、2年もの間、レジェンドと言われるくらいトップレベルのスクールアイドルとして活動してきた。いや、あのμ'sの(スクールアイドルとしての意識の高さは誰にも負けない)矢澤にこに小さいときからスクールアイドルとしての英才教育を・・・、「スクールアイドルは楽しむこと、好きになることが大事」という考えを叩き込まれた、そんなこころあだからこそ言える言葉なのかもしれない。あっ、ちなみに、μ'sもオメガマックスもAqoursと同じく「スクールアイドルとは楽しむことがすべて」「スクールアイドルを好きになることも大事」という信念を強く、いや、日本で1番強く持っていたため(当時はにおいて・・・)、その信念をもとにラブライブ!優勝まで成し遂げてしまう、それくらいレジェンド級のスクールアイドルであった。
だが、そんなこころの言葉をよそに、花樹、
(楽しむこと、好きになること、それって、スクールアイドルとして大切なことなの?オ・・・、花樹はおばあちゃんとの約束、ラブライブ!優勝を目指すために勝ち続けないといけないんだ!!「勝ち続けること」こそ自分にとって大事なんだ!!)
と十字架状のネックレスを強く握りしめながらそう思うとこころに対し失礼な言葉を放つ。
「楽しむこと?好きになること?それって大事?スクールアイドルといえ、戦いといえば、「勝つ」ことが大事!!そんなの当たり前じゃない!!」
これには、理亜、あつこ、
(花樹、あいつ、平気でそのことをこころあの前で言うわけ!!バカじゃないの、花樹・・・)(理亜)
(花樹さん、それって、ちょっと違う気がする・・・。勝つことだけを目指したら・・・、1年前の理亜さんと同じことが起きてしまいます・・・)(あつこ)
と、花樹の発言にメモ開けられないような、もしくは、なにかの場違いのような感じになってしまうも、言っている花樹本人はというと・・・、
エッヘン
と自分の言いたいことは言った、そんな自信満ち溢れた表情をしていた。
そんな花樹の姿をみて、ここあ、あのことを話す。
「今の花樹っち、なんか、1年前の理亜たんに似ている気がする。理亜たん、あのとき、「勝利こそすべて」という考えでラブライブ!優勝を目指していたもんね!!」
これには、花樹、
「えっ、理亜さん、1年前、花樹と同じ考えだったですね!!うわぁ~、すごい!!」
となぜか喜んでしまうも、理亜、
(ここあ~、余計なことを言うな!!)
と、ここあに対してにらんでしまう。ただ、それについて、こころの方から、
「でも、今の理亜さん、そんな考えをすでに持っていない、そんな気がします。なんか、私たちみたいな感じがしてきます!!」
とつかさずフォローに入ると、花樹、
「なんだ~」
とちょっとがっかりしてしまう。まぁ、今の理亜はあのことで、前回の冬季大会最終予選とラブライブ!延長戦前の理亜の暴走のせいで「勝利することがすべて」の愚かさを身に染みるくらい覚えたのだから・・・。
このため、理亜は花樹の方を見ては、
「あぁ、どうすれば花樹を導くことができるわけ・・・」
と苦悩に満ちた表情になってしまう。そんな理亜を見てか、こころ、あつこに対し、
「ところで、マネージャーさん、なんで、理亜さん、悩んでいるのですか?1年前の理亜さんと同じことを考えている花樹さんを見て悩んでいるようですが・・・」
と小言で尋ねてくると、あつこ、理亜には聞こえないような声で、
「まぁ、この1年間でいろんなことがあったのです。つい最近も、理亜さん、理亜さんと仲のいいAqoursのルビィさんからお叱りの言葉をもらってしまって自分を殴りたい気分になったことがあったみたいなのです・・・」
と言うと、つい最近、理亜の身に起きたことを話し始めた。