こうして、桜花たちRedSunは、GW中、Aqoursの仲間である理亜のユニットを倒すために函館へと遠征しにいくのだったが、この遠征は桜花にとって辛い現実を突きつけるものとなった。
函館聖泉女子高等学院、理亜が通っている高校、そこに到着するなり、桜花、理亜に向かって、
(ここは一発ガツンと言わないと!!)
と思ったのか堂々と、
「ここにスクールアイドルに告ぐ!!今すぐ、私たちにひれ伏しなさい!!私たちは・・・、あのAqoursを倒した、日本一、いや、、世界一のスクールアイドルグループ、RedSun!!」
と大声で叫んだ。これには、梅歌、
(えっ、そんなうそ、堂々というわけ!!)
とあまりの出来事に驚くも、松華はただ、
(まぁ、これが木松桜花かもしれませんね、「うそも方便」、ともいいますしね・・・)
と、いたって冷静であった。
そして、桜花の言葉に呼応してか、理亜、仲間2人を連れて激おこの状態で桜花たちの目の前に出てきた。そんな激おこ状態の理亜に対し、
(あれが理亜っていう弱虫ね!!開口一番、ぶちかましてあげる!!)
と、勢いつけたいのか続けて、桜花、これまた、
「あんたね、あの弱虫であるAqoursの仲間っていうのは!!」
と大声で言うと、梅歌、つい、
(これだと大変なことが起きるよ・・・)
と思ったのか、
「桜花ちゃん、それ、ちょっといいすぎ・・・」
と注意するも松華は松華で、
「まぁ、それが桜花さんなのですがね・・・」
になぜか妙に納得してしまう。
だが、桜花の横暴は止まらない。桜花、
(ここから一気に畳みかけてみせる!!)
とさらに勢いつけたいのか、続けて、理亜に対し、
「理亜という娘、この私にひれ伏しなさい!!あのAqoursは敗れたわ!!あのAqoursに敗れたSaint SnowもAqoursと同じ敗者!!だからこそ、私にひれ伏す必要があるのです!!」
と理亜たちを挑発するようなことを言うと、梅歌、松華、ともに、
(えっ、理亜ちゃんたちを挑発してしまったよ、桜花ちゃん・・・)(梅歌)
(う~、これはさすがに言い過ぎ・・・)(松華)
と呆れてしまう。
ただ、そんな場でも理亜たちの仲間のうちの1人、3年生の娘、あつこはいたって冷静だった。あつこ、激高する理亜に代わり、桜花に対し、
「静真にはもう1つのスクールアイドルグループ、Aqoursがいるはずでは・・・」
と冷静に尋ねると、桜花、
(まぁ、あのAqoursなんて・・・)
と思ったのか、堂々と、
「私たちの実力からすれば、あんなもの、ただの烏合の衆ですわ!!」
と言い切ってしまった。まぁ、これには、梅歌、
(えっ、それって本当にそうなの?)
と疑問に思ったのか、
「えっ、私たち、Aqoursと(実際に)戦ったことなんて・・・」
と、つい、キャラを忘れたのか桜花にツッコミをいれそうになるも、これには、松華、
(ここまでくるともうあとにはひけないかな・・・)
と思ったのか、ツッコむ梅歌に対し、
「梅歌、少しは桜花さんと話しをあわせた方が・・・」
と梅歌を止めようとする。
まぁ、こんな桜花の挑発からなのか、理亜、
「ルビィたちAqoursのことをバカにするな!!」
と怒りの限界を超えてしまうも、あつこ、そんな理亜に対し、
「理亜さんは黙ってください!!」
と、理亜が暴走したとき以来なのか、珍しく理亜に怒っては理亜を止めるとともに桜花たちに対しある事実を突きつけた。
「あなたたち、スクールアイドルグループ初心者、に見えるのだけど、それなのに、理亜さんたちSaint Snowと互角の勝負をした、いや、日本一にになった、そんなAqoursに勝つなんてね・・・。どんなことをすれば初心者であるあなたたちが実力者であるAqoursに勝てるのでしょうかね・・・」
そう、あつこは桜花たちRedSunが初心者集団であることがバレていた。実は、あつこ、こうみえて中3のときまで日本を代表するジュニアフィギュア選手であった。今は中3の大会で大ケガしたため、半引退状態だが、それでも多くの選手たちの体つきを見てきたし、自分自身も体を鍛えていたこと、また、長年、理亜たちSaint Snowのサポーターとして活躍していたこともあり、そのスクールアイドルが実力者なのか、初心者なのか、すぐに判別することができた。そして、桜花たちRedSunはあつこから見れば、初心者、とみえたのだ。まぁ、実際に桜花たちは全員初心者であった。これまで動画や本を通じてスクールアイドルとしての基礎の技術は学んだ、つもりであったが、それ以外の基礎、体力などは短期間ではできるものではなかった。もちろん、そのことは桜花だってわかっている。なので、部の特権を使って静真のなかにあるジムなどで技術以外の基礎を鍛えるめの特訓をしてきた。だが、何度もいうが、体力などといった基礎は短期間では身につかない、なので、桜花たちの体つきは(たとえ基礎の技術を身につけたとしても、初心者、といえた。そして、それをあつこに見抜かれた、というのだ。
むろん、これには、桜花、
(な、なぜ、そんなこと、一目見だけでわかってしまうわけ・・・)
と突然突きつけられた事実に気が動転したのか、
「そ、それ・・・」
と、言葉につまってしまうと、梅歌、松華、ともに、
「やっぱりうそだってバレているじゃない・・・」(梅歌)
「まぁ、そんなみえみえなうそなんてすぐにバレてしまうもんだよ・・・」(松華)
とあきれ顔になってしまう。
だが、桜花、
(ふんっ!!それがなんだっていうの!!そういわれても、私がAqoursに勝った、その事実は間違いはないんだ!!)
と開き直ったのか、あつこに対し、
「たとえそうだったとしも、私たち、RedSun、はあのAqoursに勝ったんだ!!それは紛れもない事実だ!!」
と言い返すとともにこんな悪態をついてしまう。
「Aqoursは・・・、とても弱弱しい、いや、お遊び感覚でスクールアイドルをやっている、部活に対する士気が低い、そんな弱者、なのだ!!」
これには、梅歌、松華、ともに、
(桜花ちゃん、それ、Aqoursに失礼に当たるよ!!)(梅歌)
(う~、桜花さん、それはだいぶ言い過ぎです・・・)(松華)
と、Aqoursに対し、いや、それを含めて、理亜たちに対し、失礼、だと思ってか、さらに呆れてしまう。
まぁ、そんな桜花の悪態を見てか、理亜、これ以上付き合う義理はない、と思ってか、さっさとここから立ち去ろうとする。
だが、そんな理亜たちのなかで1人だけ桜花たちにたてつこうとするやつがいた。そのやつは、突然、桜花たちに対して怒りながらこう言ってきた。
「Aqoursのことを・・・、バカにしないで!!訂正して!!「Aqoursは弱虫じゃない!!日本一のスクールアイドルなんだ」って言い直して!!」
そのやつとは・・・、新しく理亜のパートナーとなった、桜花たちと同じ1年生の花樹だった。
そんな花樹の言葉に、桜花、
(ふ~ん、あんな弱者のなかに私にたてつく者がいたんだ~。なら、ここで強者である私たちから逃げられなくしてあげる)
と狙ったものは逃がさない、そんな肉食獣のような目になりながらその花樹に対し、
「ほ~、それって、あなたたちからの宣戦布告って思っていいのかなぁ。あのAqoursに勝ったRedSunに太刀打ちできるのかなぁ」
と言うと、花樹、自分の言っていに対してはっとする。すると、桜花、
(ここが勝負所!!一気に畳みかけてやる!!)
と気によくしたのか、花樹たちに対して挑発してしまう。
「もし、ここで、逃げ出したら、Saint Snowはただの弱虫、ということになりますね。それでもいいのかなぁ」
この桜花の挑発に最初に反応したのは花樹・・・ではなく桜花の仲間である梅歌と松華だった。2人とも桜花の挑発に対し、
(えっ、それ、火に油を注ぐものだよな~)(梅歌)
(桜花さん、それ、自分からあのフラグを立てている気がするのですか・・・)(松華)
と、このままだといけない、と思ったのか、桜花に対し、
「桜花ちゃん、あまりケンカはしないでね・・・」(梅歌)
「なんか死亡フラグを立てたみたいですけどね・・・」(松華)
と言ってしまう。2人からすれば理亜たちとことを荒立ててほしくない、なんてことを気にしているようだ。
だが、たとえ2人がそう考えていたとしても手遅れだった。桜花の挑発に、理亜、ついに決心する。挑発する桜花に対しお灸を据えるためにもついにあの言葉を桜花たちに突きつけた。
「RedSunのみんさん、わかりました。そのケンカ、買いましょう!!私たちの実力の差、見せつけて、あなたの鼻、へし折ってあげる!!」
そう、ついに理亜、桜花たちに対し宣戦布告をしてきたのだ。これには、桜花、
(ふんっ!!こちらこそ返り討ちにしてあげる!!)
と思ったのか、ある船を指して理亜たちに対しこう言い返してしまう。
「わかったわ!!それじゃ、1週間後、あの船の上で戦ってあげる!!」
むろん、これには、桜花、松華ともに、
(う~、なんか悪い雰囲気のまま、理亜ちゃんたちと戦うことになったよ・・・。私たち、本当にスクールアイドルとして輝くことができるのかな・・・)(梅歌)
(う~、まさに売り言葉に買い言葉とはこんなことをいうのですね・・・)(松華)
とあまりのことに言葉を失ったばかりか不安と心配しか残らなかった・・・。
こうして、桜花が指を指した船、函館港のシンボル、旧青函連絡船「摩周丸」にて、1週間後、桜花たちRedSun、理亜たちは戦うことになってしまった・・・。
そして、その日の夜・・・、
「桜花ちゃん、理亜ちゃんたちに啖呵を切ったけど、正気、あるの?」
と珍しく梅歌が桜花に詰め寄る。梅歌からすれば、
(松華の言う通り、売り言葉に買い言葉、だけど、本当に、私たち、理亜ちゃんたちに勝てるわけ?)
と理亜たちに勝てるのか心配になったのが原因なのだが、その桜花はというと、
(ふんっ!!あんなやつら(理亜たち)にどう言われたとしても、そんなもの、関係ない!!私たちはただ勝ちにいくだけ!!いや、「勝つことこそすべて」、なんだ!!ここで勝ちにいくんだ!!)
と考えていた。ただ理亜たちに勝ちにいくこと、それだけを考えているせいか、
「梅歌、そんなもの、関係ない!!私たちはあいつらに勝つにいけばいいわけ!!ただ勝てばいいんだ!!」
と梅歌に怒りながら言い返す。
だが、梅歌、桜花が言っていることに対し、
(桜花ちゃんの言っていること、なんかおかしいよ!!なんでそこまでして勝ちにいくわけ?私たちはまだ初心者だよ!!なのに、なんで「勝つこと」にのみ執着しちゃうの?一緒に輝くことができないの?)
と納得していない、なんかおかしい、と思ってか、桜花に対し、
「桜花ちゃん、それ、ちょっとおかしいよ!!なんで「勝つこと」だけに意識しているわけ?一緒に仲良くできないの?」
と言い返す。
むろん、この梅歌の言葉に、桜花、
(そんなの決まっているでしょ!!)
と思ったのか、怒鳴り口調で、
「おかしくない!!私たちは勝たないといけないんだ!!勝たないといけないんだ!!」
と言い返すとともに、
(だって・・・、スクールアイドルは・・・、スクールアイドルは・・・、私たちは・・・)
という思いが込み上げてきたのか、梅歌に対し大声てこう言った。
「だって・・・、スクールアイドルは・・・、私たちは・・・、「勝つことがすべて」なんだ!!」
これが桜花にとって本当の気持ち・・・なのかもしれない。ただ、この桜花の心からの叫びに、梅歌、
「えっ、スクールアイドルって「勝つことがすべて」なの・・・。輝くことではないの・・・」
と言葉に窮してしまう。だって・・・、
(えっ、スクールアイドルって「勝つことがすべて」なの・・・。これまで、私、「Aqoursみたいにスクールアイドルとして活躍したい、輝きたい」、という思いでスクールアイドルをやってきたけど、桜花ちゃんは「勝つことこそすべて」という思いでスクールアイドルをやってきたの・・・)(梅歌)
そう、梅歌はこれまで「Aqoursみたいにスクールアイドルとして活躍したい、そうすることで輝きたい」、そんな夢を抱いてスクールアイドルを頑張ってきた。が、桜花は逆に「勝つことこそすべて」という思いで、いや、あのAqoursに勝つ、そんな思いでスクールアイドルをやってきたのだ。それはまるで正反対、そんな2人の思い、だったのかもしれない。だが、お互いともそのことを知らずに一緒にスクールアイドルグループRedSunとして一緒に頑張ってきた、が、ここにきて2人の思いは異なっていた、そのことに梅歌は気づいたのである。そのためか、梅歌、
(桜花ちゃん、なんでそこまで「勝利」に固執しているの?なんでなんでなんで)
と少し困惑したのか、桜花に対しこんなことを尋ねてしまう。
「桜花ちゃん、なんでそこまで「勝利」することに固執しているの?スクールアイドルって「勝利」することがそんなに大事なの・・・?本当にそうなの・・・?」
だが、そんな梅歌の言葉に、桜花、
(そんなの当たり前じゃない!!)
と思ってか、つい、
「そうです!!スクールアイドルは「勝つことがすべて」なんです!!勝ち続けないといけないわけ!!「勝つことがすべて」!!そここそがこの世界の規律なわけ!!」
この桜花の言葉に、梅歌、
(なんか桜花ちゃんの考えていること、わからないよ!!なんでそこまで「勝つこと」にのみ固執しているわけ?本当に勝つことが大事なの?)
と、桜花が思っていることがわからない、なんか違う、そう思たのか、桜花に対し、
「それって違うんじゃ・・・」
と反論しようとしていた・・・のだが、ここで、桜花、こんなことをぼそっと言ってしまう。
「絶対に勝たないといけないんだ・・・。じゃないと、私はお父様に・・・、それに、勝たないと、これ以上、私たちがスクールアイドルとして成長できなくなる・・・」
これは桜花にとってある意味の願望だったのかもしれない。いや、心からの叫び、だったのかもいれない。そんな桜花のつぶやきに、梅歌、
(えっ、これって桜花ちゃんの・・・心の叫び・・・なの・・・)
と、これが桜花の心からの叫びだと気づいたのか、
「桜花ちゃん・・・」
と言っては桜花の方を心配そうに見つめていた。
そんな2人のやり取りを見てか、この場では傍観者であった松華はついこんなことを考えてしまう。
(「勝つことがすべて」の桜花さんに対し、梅歌は「Aqoursみたいに活躍したい、輝きたい」、そんな夢を叶えるためにスクールアイドルをやってきた。2人ともスクールアイドルに対する思いは相反している。まぁ、私の場合、どちらかというと「梅歌と一緒になにかをやってみたい」、そんな思いからスクールアイドルをやっているだけですけどね・・・)
そう、松華はスクールアイドルをっしている理由、それは幼馴染である梅歌と一緒になにかをやり遂げたい、そんな思いからだった。生まれたときからずっと今まで松華は梅歌と一緒に行動していた。それはμ'sの凛と花陽みたいな関係だったのかもしれない。そして、今も梅歌と一緒にスクールアイドルをやっている。それは自分本意ではない、自分にとって一番大事な存在である梅歌のためでもあった。いや、自分にとって一番大事な梅歌と一緒になにかをやり遂げたい、そんな松華の願望からなのかもしれない。自分ファーストではない、梅歌ファーストな自分からなのか、松華、こう自分を卑下してしまう。
(そう考えてしまうと私も人のことをいえないようですね。いや、自分の意地なんてない。そんな私は(自分の思いでスクールアイドルになった)2人にとって、下、なのかもしれませんね・・・)
とはいえ、今の2人、いや、3人の思いはバラバラになっている、そのことに気づいたのか、松華、
(とはいえ、今言えること、それは、私たち、3人とも、スクールアイドルに対する思いはバラバラだということ。それなのに桜花さんはそれでも理亜さんに勝とうとしている。この勝負、どんな形になるのでしょうか。心配です・・・)
と、今の除隊のままで戦いへと進むことについて心配になってしまうもこのことだけははっきりと言い切ってしまった・・・。
(ですが、このことだけははっきりと言い切れます、この戦い、私たちが絶対に負けてしまう、と・・・)