翌日、梅歌と松華はスクールアイドル部の部室に行くことに。そこには・・・、
「お父様・・・、お父様・・・」
と「お父様」という単語を泣きながら叫んでいる桜花の姿があった。どうやら、桜花、自分の父から「役立たず」「ごく潰し」とふたたび言われ続けるようになったことにショックだったようで、そのショックからいまだに抜け切れていないようだ・・・。
だが、そんなことなんて梅歌も松華も知らないのか、泣き叫ぶ桜花に対し、梅歌、
「桜花ちゃん、なんで泣いているの?まさか、理亜ちゃんとの勝負に負けたことのショックから抜け出せないの?」
と的外れな質問をしてしまう。だが、それには、桜花、
「あっ、梅歌に松華・・・」
と2人が来たことを知るとすぐに涙を拭いては、
「いや、なんでもない、なんでもない」
とまるでなにもなかったかのように強気に振舞いだした。でも、これには、松華、
「桜花さん、あまり気を落とさないでね・・・」
となぜか桜花を元気づけようとすると、桜花、
「あっ、あ・・・」
と、ただたんに声をあげるしかなかった・・・。
その後、涙をふきとった桜花は梅歌に対し、
「ところで、その手に持っているものってなに?」
と尋ねてみる。そう、梅歌の手にはあるものを握っていた。それを梅歌はすぐに桜花へと、
「はい、桜花ちゃん、これ、手紙だよ!!」
と言っては渡す。
すると、桜花、びっくりする。
「こ、これって、挑戦状!!」
そう、梅歌が握っていたのはあの挑戦状であった。これには、松華、
「まさか、あのグループから直接くるなんてね・・・」
とあおるように言うと、桜花、その挑戦状を広げた。
すると、
「こ、これって・・・Aqoursからの挑戦状・・・」
と開いた口がふさがなかった。そう、挑戦状の主はAqours・・・、桜花からみればにっくき相手、であった。なので、桜花、
「あのAqoursが私たちをつぶそうとしている・・・」
と、がくがく体を震わせながら言うとともに、
「と、同時に、私にとって逆転できる最後のチャンスかも・・・」
と小声で言った。この小声こそ桜花の本心だったりする。だって・・・、
(Aqoursは私を完全に倒そうと私たちRedSunに挑戦状をたたきつけた。だけど、それは、逆に言えば、私に残された逆転の最後のチャンス・・・。だって、この戦いで私たちが(私が策略的に勝ったことで)弱体化しているAqoursを倒せば、私のことをふたたび「役立たず」「ごく潰し」と言ったお父様に顔向けできる、いや、私のことをついに認めてくれるはず!!)(桜花)
そう、たしかにAqoursと同等の力を持つ(ただし、桜花にとってAqoursみたいにレベルの低い)理亜たちに負けた。だけど、理亜たちに負けただけであってAqoursには負けていないのだ、桜花たちRedSunは。まぁ、直接Aqoursと戦ったわけではないのだが、父親の権力を使ってAqoursを同好会として活動せざるをえない(活動資金が少ない、静真の代表として大会に参加できないなど)策略的には勝った、これにより同好会としてのスクールアイドル活動に支障がでてしまった、これでは十分な活動ができない、なので、今のAqoursは弱体化している、そう桜花は考えていたのだ。
だが、このとき、Aqoursは沼田の支援やクラウドファンディングの成功により活動資金も含めて十分活動できる状況であったことを知る由もなかったのだが、それでも、桜花は「Aqoursは自分の策略により弱体化している、叩くなら今のうちだ!!」と確信したのある。
そういうわけでして、桜花、梅歌と松華に対しあることを言いだす。
「私、木松桜花、Aqoursと戦う・・・。この静真のスクールアイドルはRedSunであることを示す!!」
この桜花の言葉に、梅歌、
「えっ、あの理亜さんと同等の力を持つAqoursと戦うつもり・・・」
と困惑するも松華に至っては冷静であった。Aqoursと戦うことを決めた桜花に対し、
「この戦い、受けていいのですか。私たちはあの理亜さんに負けたのです。Aqoursはその理亜さん以上の力を持っているのです。それでも初心者ばかりの私たちはAqoursに戦うのですか?」
と尋ねてきた。たしかに松華の言うことももっともである。桜花たちRedSunはAqoursと同等の力を持つ理亜たちに負けた。それでも桜花は理亜たちと同じ、いや、それ以上の力を持つAqoursと戦う、それは負け戦になるのでは、と、松華は桜花に投げかけたのである。
だが、それでも桜花は自分の道を・・・、
「それでも、私はAqoursと戦う。それが自分にとって最善の道だから・・・」
曲げることはなかった。だって・・・、
(あのAqoursは弱体化している。なら、叩くなら今のうち!!それに、これに勝たないと絶対にお父様から捨てられる・・・。私にとってこのAqoursとの戦いが私に残された最後のチャンス・・・。お父様に認めてもらう最後のチャンスなのだから・・・)(桜花)
もう最後のチャンス、父である木松悪斗からの認めてもらえる最後のチャンス、そう、桜花は思ったから・・・、この最後のチャンスにすべてを賭ける、このときの桜花はそう決意したのだ。
と、ここで、梅歌、あることを尋ねる。
「わ、私としてはあのAqoursと戦って負ける確率の方が大きいと思うのだけど、なんか勝つ秘策なんてないの、桜花ちゃん?」
そう、あのAqoursにそのままの状態で戦ったら負けてしまう、ならば、そのAqoursに勝つ秘策はないのか、ということなのだ。
と、ここで、桜花、その梅歌の問いにこう答えた。
「たしかに秘策はあります」
これには、松華、
「えっ、Aqoursに勝つ秘策があるというのですか?」
と桜花に尋ねてみる。まさか、アクアに勝つ秘策があるなんて思ってもいなかったからだ。
と、ここで、梅歌、その秘策について桜花に尋ねてみる。
「ところで、桜花ちゃん、その秘策ってなに?」
すると、桜花、2人を自分の近くへと手招きすると、
「それはですね・・・、ごりょごりょごりょ」
とその秘策について話す。すると、松華、
「あっ、たしかに、それは秘策中の秘策ですが、そこまでして勝ちたいのですか?」
と逆に尋ねてみる。どうやら、たしかに秘策ではあるがそこまでして勝ちたいのか疑問に思ったようだった。
だが、それでも桜花ははっきりとこう断言した。
「あぁ、勝ちたい、勝ちたい、というよりも、勝たないといけないんだ!!」
この桜花の言葉に、松華、
「そこまでして勝ちたいとは・・・」
と唖然となってしまう。松華からすればそこまでして勝ちにいこうという桜花の思いに、
(桜花さんにとって「勝利」こそが一番大事なんだ)
と桜花の勝ちにいく姿勢に考えさせられてしまった・・・。
とはいえ、部長である班が決めたこと・・・なのか、梅歌、突然、こんなことを言いだしてしまう。
「桜花ちゃん、わかった!!私、その秘策、やる!!」
これには、松華、
「えっ、梅歌、いいの!?相手は梅歌にとって憧れの存在であるAqoursだよ・・・。それでもいいの・・・」
と、梅歌に問い直す。梅歌にとってみれば戦う相手であるAqoursは梅歌にとって憧れの存在。それでも梅歌はAqoursと戦うのか、松華はそれが少し心配であったのだ。
だが、それでも梅歌は曲げなかった。松華に対し、梅歌、
「たしかにAqoursは私にとって憧れだよ。でも、それでも、一度はAqoursと戦いたい。戦って、自分にとっていい経験になればいいと思っている。だから、私、桜花ちゃんと松華と一緒に戦う!!」
梅歌、こう見えて頑固なところがあった。一度決めたらこうしないといけない、その思いが梅歌の意思を強くした。いや、その思いがあるからこそなにがあっても梅歌は最後までやり遂げることができるのかもしれない。いや、そればかりか、
(それに、Aqoursと戦いを挑む、それって、私、桜花ちゃんと松華と一緒にスクールアイドルとして頑張る、それによって一緒に輝くことができる、そうなることだってできるよね!!)(梅歌)
なんと、ここにきてまで3人と一緒に輝く、そのことを考えていたのだ。梅歌にとっての願望は「スクールアイドルとして活躍し輝くこと」である。それが自分の憧れであるAqoursと戦うとしてもである。2人と一緒に戦うことで梅歌はスクールアイドルとして一緒に輝こうと考えたのである。梅歌はそれくらい自分の願望に忠実なのかもしれない、桜花と同じように。でも、桜花と違い、梅歌はみんなと一緒にその物事に進もうとしている、それくらい、梅歌は自分の欲望に忠実だった。でも、そのなかにあるもの、それは、自分だけでなく、「みんなと一緒に輝く」、そんな宝石みたいなものなのかもしれない。
そんな梅歌の思いを感じたのか、松華、
「梅歌がこう言いだすと止まらないことは私がよく知っています。私も梅歌とともにAqoursに対して戦うことにしましょう」
と言っては梅歌と同調した。
こうして、桜花たちRedSunはAqoursに勝つために戦うことを決めたのだが、桜花、自分の秘策について梅歌と松華にあるお願いをした。
「梅歌、そして、松華、お願いがあります。これから先、練習が厳しくなります。いや、この秘策をすることでこの私とてとても厳しい練習をこなさないといけないと思います。それについてきてください」
桜花はこの秘策にRedSunのすべてを賭けようとしていた。だが、それは自分はおろか、梅歌、松華にも厳しい練習を課することを意味していた。それについていくように桜花は2人にお願いをしたのである。もちろん、これには、梅歌、松華、ともに、
「「うん、わかった!!」」
と元気よく返事をした。2人とも桜花の覚悟を認め、自分たちもその覚悟を持つことにしたのである。
その数日後・・・、
「ふんっ、私が本気ををだせば、こんなもの、朝飯前だ!!」
と木松悪斗はふんぞり返っていた、というより、かなり上機嫌であった。というのも、
(まさか久しぶりに大きな利益が舞い込むとはな・・・)
そう、木松悪斗にとって久しぶりに大きな利益を得るくらいの取引をしたからである。
その取引について木松悪斗はこう思いだしていた。
(まさか、あのA社の株がこんなに値上がりするとはな!!というのも、事前にこのA社と外国資本と合併することを知ることができなのだからな!!わはは!!)
そう、実は、木松悪斗、事前にA社と外国資本が合併するという情報を仕入れていたのだ。
それを、詳しく、時系列で話すと・・・、木松悪斗が理亜たちとの戦いに敗北した桜花を叱りつけた次の日、
「うぅ、あの役立たず(桜花)のことを考えるだけでむしゃくしゃする!!」
といまだに怒り心頭の木松悪斗であったが、突然、
「木松悪斗さま、ACTシステムから有益な情報が届きました!!」
と木松悪斗の部下がこう言いながら木松悪斗のところに駆け寄ってきた。どうやら、最近不調?続きのACTシステムから有益な情報が届いた、というのだ。これには、木松悪斗、
「な、なんだって!!それってどんな情報なんだ!!」
と食いついてきた。
すると、その部下はその情報の詳しい内容を話し始めた。
「実は、この前、株を習得したA社がある外国資本と合併する、というものなのです!!」
A社、それは木松悪斗が数か月前に利益を得るたまにその会社の総株式の10%もの株を収得した会社であった。このA社は、ここ最近、着実に利益を伸ばしている会社であり、木松悪斗もその利益を自分も得たいがゆえにその会社の株を収得したのであるが、総株主の議決権を行使できる株の10%しか収得していないため、A社に対しては木松悪斗はたしかに影響力をもつもののそのA社を支配できるくらいにまでは至らなかった・・・。とはい、え、A社からみれば、木松悪斗は大株主の1人、といえるのだが、A社の決算期はまだ先であり、たしかにA社は利益を着実に伸ばしているとはいえA社の株価はそこまで値上がりしていない、ということで、今のところ、木松悪斗からしたらA社にはなにもできない、いわゆる、塩漬け状態、であった。
だが、今度、A社と外国資本が合併する、ということはA社のぼ株価は急上昇するのは目にみえていた。と、いうのも、そのA社と合併する外国資本は、ここ最近、海外を中心に急成長している会社であり、それに目をつけたA社がその外国資本と合併することでさらに売上を伸ばそうとしていたのだ。で、そのことに気づいた木松悪斗は、
(ふふふ、ここでA社の株をさらに勝ってそれを売れば多額の利益がでる!!」
と直感で感じていたのだ。
と、いうわけで、木松悪斗、すぐにその部下に対しこう命令する。
「よし!!お前、そのA社の株をできるだけ大量に買え!!i今すぐんな!!
ついに木松悪斗が本腰をいれた。A社の株を大量に買い、株価が上がったところで大量に売る、そして、多額の利益を得る、そう木松悪斗が決めたのである。
だが、その部下は木松悪斗にこう忠告する。
「でも、この情報はまだどこも知らされていないものなのですが・・・」
そう、このA社と外国資本の合併話であるが、まだ、公表されていない、A社とその外国資本の関係者以外知る者がいない、そんな情報であった。なので、今のところ、A社の株価もそこまで急上昇しいていない、いや、落ち着いている状態であった。
だが、それでも木松悪斗は力強くこう命令した。
「そんなもの、関係ない!!私の命令は絶対だ!!そのA社の株を大量に買え!!情報というのは先に得たものが得をするようにできている。いいな!!今すぐA社の株を大量に買え!!」
で、このときの木松悪斗からすればこんな思いでいっぱいだった。
(ここで大きな利益を得ないと私とこの投資グループは破綻してしまう。それを防ぐためにもここは勝負にでるべきだ!!)
そう、それくらい、木松悪斗は焦っていた。ラブライブ!延長戦での沼田・小原家との戦いの敗北以降、自分たちの経済活動を制限されたことで、今や、木松悪斗とその投資グループは組織存亡の危機に瀕していた。木松悪斗自ら先頭に立ち、3つの施策などを用いて戦っているものの、あんまり芳しくない、それにより、いつ倒産してもおかしくない状況であった。だが、ここにきて大逆転ともいえるチャンスがやってきたのだ。そんなチャンスをみすみす見逃すなんてしない、それが今の木松悪斗をそれへと突き進む原動力となっていた。
と、いうわけで、部下の忠告すら無視してA社の株を大量に買った木松悪斗、その株はA社の総株主の議決権を行使できる株の30%に達しようとしていた。そして、昨日、ついにA社と外国資本との対等合併が正式に発表された。すると、木松悪斗の予想通り、A社の株価は急上昇、それを、今日、木松悪斗はその株を大量に売ったのだ。これにより、A社の株価は急に下落(株を大量に売るとその会社の株価は下落する傾向が強い)・・・することはなく、ちょっとした急上昇に少し水を差すていどにしかならず、A社の株価はいまだに急上昇していた。
と、いうわけで、木松悪斗、A社の株を大量に売ったことで多額の利益を得ることができたことにより上機嫌になっていたのである。これで木松悪斗とその投資グループもしばらくのあいだは安泰・・・ということで、
(ふふふ、さて、ここあら大逆転の一歩を踏み出せる!!今にみていろ、沼田、そして、小原家!!お前たちに私の足をなめさせるくらいの苦痛を与えてやる!!)
と、これまでの危機的状況に陥る原因を作った沼田・小原家に仕返しをしてやる、そんな心意気になっていた。
そんなときだった。木松悪斗のスマホから、
You Gut Mail
という音が聞こえてきた。これには、木松悪斗、
「おお、誰からかのメールか。どれどれ」
とメールの内容をみることに。
すると、木松悪斗、大声をだした。
「なにっ、沼田からだと!!それに、このメールの内容はなんだ!!」
そう、木松悪斗に届いたメールとは敵である沼田からのメールだった。木松悪斗からすれば沼田から直接メールが届くとは思いもしなかったようだ。
とはいえ、いつまでも驚いているわけにもいかない。そのメールの内容をよく読んでみる木松悪斗。
「え~と、なになに、「5月末にここに来たれし、少しいいものを見せてやろう」とはな。沼田め、この私に命令するな!!」
そう、沼田は、5月末、沼田が指定した場所に来るように、と木松悪斗に言ってきたのだ。まぁ、これだと、木松悪斗は沼田に命令された、と思ってもしかないことなのだが、その指定した場所と日時も木松悪斗にとってちょっと不愉快なものだった。というのも、
「そして、その沼田が指定した場所の日時、静真高校のPTA会長室、それに、5月末、たしか、この日は静真の校庭であのにっくきAqoursのライブが行われるはず・・・」
そう、5月末、この日は静真の校庭でAqoursの一大ライブが行われることになっていたのだ。それに合わせての日時と場所の指定、これには、木松悪斗、
(もしかして、この私にあのにっくきAqoursのライブを見せつけるつもりか!!くぅ~、沼田め~、私のことをバカにしているのか!!)
とまたもや怒り心頭になる。木松悪斗は、このとき、沼田は自分を静真に呼び、沼田と同じくにっくき相手であるAqoursのライブを自分に見せつけるつもありだ、と思っていたのだろう。まぁ、これだと木松悪斗が怒るのも無理ではないのですがね。
とはいえ、もし、ここでこの沼田からの命令に背けばその沼田から後ろ指を指されるのは確実・・・、ということで、木松悪斗、仕方なく、
「ふ~、仕方がない。沼田の茶番に付き合うことにするか」
と沼田の命令に従うことにした。
だが、木松悪斗はそれでも上機嫌で会った。ついにあの沼田・小原家に復讐ができる、それくらいのお金を得ることができたのだから・・・。
だが、その一方で木松悪斗の投資グループでは不穏な動きがあった。ちょうど、木松悪斗が沼田からのメールを読んでいたとき、その投資グループの下っ端の1人がこんなことを言っていた。
「ほ~、私の思った通り、木松悪斗めぇ、A社の株を大量に売って多額の利益を得たな。これで木松悪斗は罠にはまったな!!あとは警察が動くのを待つのみだ!!これで木松悪斗の没落は目の前!!私の天下がついに来るんだな!!」
この下っ端の名前は裏美といった。どうやら、恨み、木松悪斗を貶めるためにあうrことをしたようだ。その内容とは・・・、
「ふんっ、この裏美様からすれば、こんなこと、朝飯前だ!!私のもつ情報網、見くびらないでほしいな!!まさか、A社のパートの人から「A社と外国資本の合併話がある」というどこにも公開していたい情報を仕入れることができたのだからな!!その情報をACTシステムに直接送り込んだのはこの私だが、そんな未公開情報をあの木松悪斗がなにも調べもせずにそれを使ったんだからな!!」
そう、「A社と外国資本が合併する」という未公開情報を木松悪斗に流したのは裏美であった。なんと、A社のパートからこの未公開情報を仕入れてACTシステム経由で木松悪斗に送った、というのだ。でも、そんあことをしたとしても木松悪斗からすれば利益を生むだけ、なのだが、裏美にとってみればそれこそねらい目だったようだ。
こうして、裏美は上を見上げながらこうつぶやいた。
「これで木松悪斗はおしまいだ!!これで私の天下が決まったのも同然だ!!」
そして、時を同じくして、木松悪斗の娘である旺夏にも月からこんなメールが届いていた。
「ふ~ん、月からこんなメールが届くなんてね。「5月末、お話ししたいことがあります。静真の会議室に来てください」だって。私にAqoursのライブをみせつけるつもりね。いい度胸しているじゃない!!」
月からのメール、それは、5月末、Aqoursのライブが静真の校庭で行われる日、静真の会議室に来て、とのことだった。旺夏はこれを「月がAqoursのライブを旺夏に見せつけようとしている」と捉えたのである。まぁ、その日は部活もお休み、ということで、まさか、月から自分のことを挑発(と旺夏はそう思っている)するようなことを言われた、ということで、旺夏、
「ふんっ、その月の挑発、受けて立ってやるじゃない!!みてなさい、月!!その日は月にギャフンと言わせてあげるから!!」
と強い思いで月の挑発にのることにしたのだった・・・。
と、そんなことが表で起きていることなんて露知らず、静真のなかにある練習場(なぜか屋上・・・)で桜花は、
「痛い!!」
といくつものコブを作りながらも必至になってあることを練習していた。そんな桜花に対し、
「桜花ちゃん、あともう少しだよ!!あと少し高く飛べばきっとうまくいくよ!!」
という梅歌の声援が届くも、その横から松華が、
「梅歌、桜花さんに声援を送る前にやることがあるでしょ!!私たちとてこのダンス技術は必ず収得しないといけないのだから!!」
と通コムをいれると桜花からも、
「松華の言う通り!!たとえ私がこれを成功させたとしてもあなたたちが失敗すればすべてがおじゃんになるのだからね!!だから、本番では必ず成功できるように練習して!!」
と強い檄が飛ぶ。これには、梅歌、
「うん、わかった!!桜花ちゃんのためだもんね!!私だってやるときはやるよ!!」
と元気な声を出した。
こうして、毎日毎日、桜花たちRedSunの3人は夜まで練習場での練習やジムでの体力づくりへと精を出していた。
そして、Aqoursとの直接対決の前日・・・、
「とう、はぁ、とう!!」
と言う声とともに大技を桜花は完成させた。その横では、桜花、松華、ともに、
「えいっ」(梅歌)
「やぁっ!!」(松華)
とあのときのヨハネみたいに体中に湿布やばんそうこうを貼りながらもも声を出しながらも2人であるダンス技術を披露すると成功を収めた。
これらの成功により、桜花、飛び上がりながらも、
「よしっ!!これで完成だ!!」
と大きく喜んだ。と、いうのも、これこそ桜花たちにとってAqours打倒のための秘策中の秘策だったのである。それがついに完成・・・というか成功したのだ。これには、梅歌、松華からも、
「これならAqoursに太刀打ちできますね!!」(梅歌)
「たしかにそうかも!!」(松華)
と喜んでいた。いや、梅歌に至っては、
(今、私、きらめいている、輝いている!!あのときのように、あの理亜さんのときみたいに、なにもできなかった、輝くことができなかった、そのときの悔しさを挽回できる、いや、勝つことだけしか意識していなかった桜花ちゃんと気持ちのすれ違いによりなにもできなかった、、それすら忘れさせるくらいに、今、私、輝いている!!)
と、思えるようになっていた。実は、梅歌、あのとき、理亜・花樹組と戦っている、そのときは、「桜花ちゃんとすれ違いが起きた、輝くことができなかった」ということを悔しんでいたのだ。理亜・花樹組と戦っているとき、桜花はただ勝つことだけを考えており、スクールアイドルとして輝きたい、そう思っていた梅歌とは気持ちのすれ違いが起きていた。それに加えて、初めてのステージ、ということもあり、梅歌自身、緊張と気持ちのすれ違いにより自らも輝くことができなかった、その悔しさがあったのだ。でも、今は違う。桜花、梅歌、松華は1つの目標、Aqoursと戦う、そのために必至になって練習してきた。その練習したものがついに完成した、それは梅歌にとって、自分たちが1つとなって輝いている、そんな理想がかたちになった、そのことに梅歌は喜んでいたのである。むろん、この梅歌の表情に松華も、
(梅歌、なんかうれしそう。もしかして、今、私たちは1つになった、輝いている、そう感じているのかもしれないですね)
と自分もうれしそうになっていた。
だが、そんな2人に対し、桜花、檄を飛ばす。
「2人とも、明日が本番なんだからね!!」
そう、明日はついに本番なのである。そのことを桜花に言われると2人とも、
「たしかにそうかも!!」(梅歌)
「そのためにも気合をいれないとですね」(松華)
と気持ちを引き締めていた。
こうして、3人はついに「打倒、Aqours!!」のための秘策中の秘策を完成させ、ついに本番を迎えることとなった・・・。