後日・・・、
「ふぇ~、とてもきついよ~。これがAqoursの練習なんだ・・・。とてもきついよ~」(梅歌)
と泣きだしそうになりながら千歌たちに交じって弁天島神社の階段を梅歌は上っていった。そう、桜花たちRedSunはあらたなる仲間となったAqoursの練習に参加するようになったのだ。もちろん、これまでやってきた練習よりもきつかった。弁天島神社の階段ダッシュなんてまだスクールアイドルを始めたばかりの千歌たちですらすぐにへとへとになるくらいだった。それを、今、桜花たちも経験しているのだ。
だが、そんな弱音を吐く梅歌に対し、松華、あることを尋ねる。
「でも、たとえきつくても憧れの存在だったAqoursのメンバーと一緒に練習して嬉しくない?」
すると、梅歌、ズバリ答える!!
「もちろん!!だって、合併したとはいえ、憧れの千歌ちゃんたちと一緒に活動ができるなんて、本当に嬉しいよ!!私、今、千歌ちゃんたちと一緒に輝いている、そう思えるよ!1」
どうやら、梅歌、きつさよりうれしさの方が優っているようだ。梅歌にとって憧れの存在であるAqoursと一緒に練習している、活動していることがとても嬉しかった、いや、Aqoursと一緒に輝いている、そんな夢が叶った、というわけである。それはうれしさが優るのは当たり前なのかもしれない。
そんな梅歌をみてか、松華もこんなことを考えてしまう。
(梅歌、楽しそう・・・。そんなまんべんの笑みを見ているだけで、私、とても嬉しい!!)
松華からしたら今の梅歌の表情を見ただけで満足しているようだ。だって、松華の願いは梅歌には幸せを感じてもらいたい、その一言だから。松華と梅歌は幼馴染である。梅歌のそばにいつも松華がいた。そんな松華にとって梅歌はとても大切な存在であった。なにがあっても梅歌が一番、それが松華のモットーだった。なので、2人になにが起きても松華は梅歌のことを第1に考えて行動した。それは今になっても変わっていなかった。
だが、それでも松華はあることに悩んでいた。それは・・・、
(それに対して、桜花さん、あまり元気がなさそうです。このままだといつかはダメになるかもしれません、桜花さんが・・・)
と、松華が心配していること、それはRedSunのリーダー、桜花のことだった。桜花、ルビィの強引さによってAqoursの練習に参加しているものの、
「ほら、桜花ちゃん、ちゃんと走って!!じゃないとケガをするよ!!」(ルビィ)
「・・・」(桜花)
といった具合にあまり覇気のない桜花。これではいつケガをしてもおかしくなかった。そのためか、リーダーである千歌から、
「桜花ちゃん、無理はしないでね!!無理したらケガするからね!!休んでてもいいんだよ!!」
と心配されるほどに・・・。
だが、それでも、桜花はもとが真面目なのか、それとも命令だと思ってやっているのかわからないが、
「・・・」
と黙々と(ルビィに引っ張られているものの)階段を走り上っていった・・・。
そんな桜花の姿にRedSunの梅歌と松華はただ、
(でも、本当に大丈夫かな?桜花ちゃん、なにか起きてしまいそうだよ・・・)(梅歌)
(私が見る限り、なにか起きそうな感じです・・・。このままでいいのでしょか・・・)(松華)
と心配そうになっていた。
その後、梅歌と松華はAqoursのきつい練習をこなしつつ着実に力をつけていった。一方、桜花の方もやる気をなくし・・・、いや、生きる希望すらなくしているものの、Aqoursの練習ではルビィが強引に引っ張っているせいか、それとも、元から真面目なのか、Aqoursの練習には参加していた。だが、それで着実に力をつけているのか・・・どうかはわからなかった。だって・・・、
「1,2,3,4、2,2,3,4。桜花ちゃん、ワンテンポ、遅れているよ!!」(曜)
「はい・・・」(桜花)
と全体練習の際には桜花がいつも失敗しているのだから。これには、ヨハネ、
「ちゃんと真面目にしてよね!!」
と注意をするも桜花は、
「・・・はい」
と小声で返事するくらいだった。
と、いった具合に未だに桜花はあのときのショックがをいまだに引きずっていた。いや、実の親と姉からそう言われたらそうなってしまうのは当たり前なのかもしれない。桜花からすれば常日頃から蔑まれてきたとはいえ、親は親、姉は姉、なのだから、桜花は最後まで自分の父と姉から認められるようにやってきたのだ。だが、その経過の努力すら自分の父である木松悪斗、姉の旺夏は否定しては桜花のことを「役立たず」「ごく潰し」として蔑んできたのである。そう考えると、桜花の受けたショックはとても重いものだったと言って過言ではなかった。なので、桜花はそのあまりにも大きなショックにいまだに引きずっていたのである。
ただ、これに対し、Aqoursの今のマネージャーであるあげははこう心配していた。
(このままだとAqours with RedSun、予選敗退してしまうかもしれません。だって、今のAqours、本来持っている「スクールアイドルを楽しもう」としている姿が桜花さんの暗さによって薄まってしまっています。いや、なにか大事故が起きるかもしれません・・・)
そう、今のAqoursはちょっと危険な状態であった。Aqoursの本来の売りはスクールアイドルをめいいっぱい楽しもうとする姿勢であった。だが、桜花の表情が暗いと悪い意味で目立ってしまいその姿勢が薄まってしまう、そのことをあげはは危惧・・・、いや、それ以上に、このままいくとなにか大事故が起きてしまうのではないか、そうあげはは考えてしまっていたのである。
そして、それはラブライブ!においてついに起きようとしていた。
それはラブライブ!静岡県予選のときに起こった。この日はAqoursとRedSunが合体してAqours with RedSunとして初めてのステージであった・・・が、そのまえにヨハネが嘆いていた。
「本当に、ヨハネたち、大丈夫なの!!特に、桜花、あまり練習できていないじゃない!!」
そう、ヨハネから見たらヨハネたちAqoursが地方予選を無事に突破できるのか心配だっただ。、いや、あげはが心配していたことが現実に起きようとしていたのである。というのも、あれ以降、9人の息を合わせたダンスができなかったのだ。もちろん、その原因は桜花だった。桜花は練習中、こんなことを考えていた。
(私が役立たずだからお父様とお姉さまに捨てられたんだ・・・。なら、今、ここにいてもみんなの迷惑、みんなの足を引っ張る、そんな役立たずになってしまうんだ・・・)
そう、このときも自分の父と姉に捨てられたことに対するショックを引きずっていたのだ。いや、それ以上に、そんな自分がこの場にいてはみんなに迷惑をかえる、自分はここにいないほうがいい、とまで考えるようになっていたのだ。
そのためか、いくら全体で練習をしても桜花だけワンテンポ遅れれたりしてはその都度、
(やっぱり私はここでも役立たずなんだ・・・)
と自分のことを卑下し続けていた。
そんな桜花の姿に、梅歌と松華、
(桜花ちゃん、なんか苦しそう。まだ、あの時のショックが抜け出せないんだね・・・)(梅歌)
(やはり親から捨てられたショックが大きいのですね。でもそんな桜花さんに、私たち、なにをどうすればいいのでしょうか)(松華)
と桜花に同情するもどうすれば桜花を復活させることができるのか苦慮していたが答えが出せずにいた。
そんなわけでこの状態がラブライブ!の地区予選のときまで続いていた。で、この日も梅歌と松華は、
「本当に大丈夫、桜花ちゃん?」(梅歌)
「あまり無理はしないでください」(松華)
と桜花のことを心配するも桜花はただ、
「はい・・・」
と小声で返事するくらいだった。いや、それ以上に、
(私がラブライブ!に出場するなんて場違いに間違いない・・・。だって・・・、私・・・、ラブライブ!に出場しているスクールアイドルのことをバカにしていたし・・・、私自身・・・、スクールアイドルみたいなことをして・・・、そして・・・、負けて・・・、そのせいでお父様とお姉さまに捨てられて・・・、うぅ)
と過去のことまで、スクールアイドルなんて簡単、なんてバカにしていたこと、そんな自分はその考えのもと、スクールアイドルをしたら自分の父と姉に捨てられたことをいまだに悩んでは悔いていた。
ただ、そのことについてAqoursメンバーも心配しているのか、そんな桜花に対し、
「桜花ちゃん、あまり気を張らないでね」(梨子)
「そうずら、根気を詰めるといけないよ。明るくなるずら」(花丸)
と元気づけようと声をかけてきた。ただ、これには、桜花、
(Aqoursのみんなが声をかけてきている。でも、私はそれに応えることができない。だって、Aqoursのメンバーには私のせいで辛い思いをさせてきたのだから・・・)
とAqoursの対し自分の責を感じていた。これまで桜花はAqoursに対し部にはさせないなどといった嫌がらせに近いことをしてきた。これによりAqoursは目立つような活動ができなかった。それが今や自分がAqoursの世話になっている、このことを考えるだけで自分はそれに応えるができない、そう考えてしまうのであった・・・。
そして、それは本番でも起きてしまった。
「31番、Aqours with RedSun」
そう呼ばれると桜花を含めたAqours with RedSunの9人はステージへと立った。たとえ前回のラブライブ!で優勝したチームとはいえシードなんてない・・・。まぁ、シードのあった時期もあったが、それだといけない、ということでシード制度は廃止になった・・・。というわけで、ラブライブ!で優勝したAqoursも普通のグループと同じく地区予選からの出場することになっていた。
ただ、9人一緒にステージに上がるも桜花だけは、
「・・・」
と気難しい、いや、
(うぅ、どうすればいいの・・・。私・・・、また・・・、役立たず・・・、足を引っ張るだけ・・・なの・・・」
という桜花らしかなぬ、いや、自分を卑下している、そんあことを妙実に表しているような顔をしていた。これには、梅歌、松華、ともに、
(うぅ、桜花ちゃんを励ましたいけど、今は自分のことでせいいっぱいだよ・・・)(梅歌)
(このままだと、私たち、予選敗退、しかねない・・・。そのためにも桜花さんを・・・、と言いたいのですが、この私も目の前のことでせいいっぱいです。ここはどうすることもできないのです・・・)(松華)
と桜花に対してなにかしたい、だが、自分のことでせいいっぱい、といった状況に陥っていた。いや、2人だけではない。Aqoursメンバー全員、目の前のこと、ラブライブ!のステージに集中していた。本番は誰しもが緊張するものだ、例外を除いて・・・。Aqoursメンバーとてそれは同じだった。ラブライブ!は一発勝負、どれだけスクールアイドルを楽しんで、どれだけスクールアイドルを好きになるのか、それをする上でも本番前におけるこの一瞬は誰しもが緊張するものだった。ただ、それが桜花にとってみれば苦しみでしかなかった・・・。
そして、曲が始まった・・・。
♪~
と華麗に優雅に、そして、元気よくパフォーマンスをするAqours with RedSun、の9人。桜花も、
(ここはこうして、あれはあれして・・・)
と桜花なりに頑張っていた。もともとの桜花のスペックからすると音楽以外の才能も普通の人以上のものを持っていた。これまではそれを発現できなかったのは父の木松悪斗と姉の旺夏からの「才能がない」と言われ続けていたため、でも、その父姉から捨てられた今、その桜花を邪魔する人がいない今、桜花の才能は花開いた・・・はずだった。いや、今は桜花の才能だけでパフォーマンスをしている、そんな感じだった。そんためか、9人のパフォーマンスは噛みあっていた。それくらい、桜花の才能は髙かったのである。でも、その裏には、桜花は今、
(今はなんとかなっている。でも、私は本当は役立たず・・・。本来ならここにいてはいけない人間、なんだ・・・)
と自分のことをまた卑下していた。
そんな桜花からなのか、9人の思いはてんてんバラバラだった・・・。9人いればものすごいパフォーマンスができる。それこそダイヤたち卒業生がいた旧Aqoursではできたことだったが、今はそれが今のAqoursにとって足かせになっていた。ダイヤたちがいたときは9人の思いはいつも一緒だった。そのため、観客たちが度肝を抜かれるようなすごいパフォーマンスをすることができた。それこそ9人いるというほかのグループにとってアドバンテージとなっていた。が、それはある意味弱点ともいえた。9人いる、ということは9人とも呼吸を合わせる必要がある。つまり、9人の思いが一緒ではないといけない、ということである。それは少しでもズレた動きがあったらそれ自体目立ってしまう、いや、バラバラにパフォーマンスをしていると観客たちに見られてしまう、こうなってしまうとパフォーマンス自体悪くみらえてしまう、のである。
そして、それが、今、起きようとしていた。サビに入ろうとした直前、
(え~と、え~と、え~と)
と桜花なりに頑張っていたのだが、ほんの一瞬、
(あっ・・・)
と、ワンテンポ、みんなより遅れてしまったのである。実は、この場所、サビに入る直前、そこはいつも桜花がミスする、ワンテンポ遅れる場所であった。むろん、いつもここを集中的に練習しているのだが、桜花の高い才能があったとしてもここだけは乗り切れることができなかった。いや、今の桜花には、自分のことを「役立たず」と思っている今の桜花からすれば乗り越えることが無理だったのかもしれない。
そんな桜花をみてか、梅歌、松華、ともに、
(あっ、桜花ちゃん、また、ワンテンポ、遅れている!!なんとかしたいけど今の自分じゃ・・・)(梅歌)
(う~、桜花さんのこと、助けたい。けど、今は自分のことでせいいっぱいだ・・・)(松華)
と、今の状況、2人にとって初めてのラブライブ!のステージ、ということもあり、桜花のことを助けたいけど、今は自分のことでせいいぱぴ、そんな思いでいっぱいだった。
だが、ここでも桜花の才能の高さがいかんなく発揮された。なんと、桜花、ここにきて、
(・・・、なんとかしないと・・・)
と思ったのか、ワンテンポ遅れた分をすぐに取り戻すとその勢いのままにあとのパフォーマンスを自分の才能だけでみんなと合わせてきたのである。これには、曜、
(わ~お、桜花ちゃん、すごい!!ワンテンポ遅れてた分を取り戻しただけでなく、強引に会わせてきた・・・)
と驚くほどだった。
こうして、桜花がワンテンポ遅れたところを除いては完璧なパフォーマンスをみせたAqours with RedSun、そのおかげもあり、堂々の1位通過を果たした・・・のだが、予選終了後の反省会にて、ヨハネ、桜花に対し責めていた。
「桜花、あそこ、またミスしたでしょ!!」
これには、桜花、
「そ、そこは・・・」
と言っては口を閉ざしてしまった。ヨハネからすれば、
(桜花を除いては8人の思いは同じだった。でも、桜花は違った。今なお、あのときのショックを引きずっている。これじゃ、ヨハネたち、いいパフォーマンスができないじゃない・・・)
といかにも真面目なことを考えての発現であった。ヨハネはスクールアイドルを初めてから1年たつあいだ、1人前のスクールアイドルとして真面目にやらないといけない、といった責任感に目覚めていた。それはほかのAqoursメンバーとは違う考えかもしれない。もしくは、あの動画のお笑い版をサイトにアップしてしまった、という責からのものかもしれなかった。だが、今、そこにいるヨハネは1年前とは違う、いつも中二病気気質な自分、とは違った、真摯にスクールアイドルとしてやろうという真面目な姿、だったのかもしれない。いや、新しく入った桜花、梅歌、松華の新1年生の先輩としての威厳、だったのかもしれない。もしくはダイヤたちがいなくなったことでときんは厳しくすることができるメンバーがいなくなったからこうなった・・・わけないか。ただ、このヨハネの言葉に、梨子、
「善子ちゃん、桜花ちゃんにも悪気がなかったんだし、そこは穏便に・・・」
と言おうとすると、ヨハネ、
「リリィーよ、そんなに甘く考えてはいけません!!これから先、最終予選、決勝、そのときにおいて1人だけ違う思いであればそれによっていいパフォーマンスができなくなるわけ!!桜花には変わらないといけないと思う!!ヨハネたちと一緒にやること、同じ思いでいること、それが必要なんだ!!」
と熱く語る。これには、リリィー、いや、梨子、
「う・・・、善子ちゃんからは考えられないような正論・・・」
とたじたじとなってしまう。たしかにヨハネの意見も一理ある。桜花のなかにある思い、それは、あの日、自分の父と姉から捨てられたショック、それに伴う、「自分は役立たず」といった負の思いであった。その思いを断ち切らなければ絶対にAqours with RedSunは1つになれない、といえた。
そんなヨハネの正論にとうの本人である桜花はあることを口にする。なんと、
「・・・じゃ、どうすればいいわかけ・・・」
と、ヨハネから今の思いを断ち切る必要がある、と言われ、その思いを断ち切る方法を桜花は尋ねてきたのだ。今の桜花はその思いでいっぱいであり、それを断ち切るすべを知らなかった。なら、どうすればいいのか、と桜花はみんなに尋ねてみた、というわけである。
ところが、桜花の質問にAqoursメンバー全員、
「・・・」
と黙るしかなかった。桜花の抱える思いはすぐに断ち切れるものではない、それくらいあのときのショックが大きかったのだ。そのことを知っているAqoursメンバーからすればとても難しい問題だったのかもしれない。
ただ、梅歌は別だった。いつも桜花のそばにいた、そのことにより、桜花がどれほど頑張っていたのかわかっていたからか、梅歌、こんな提案をしてきた。
「そらじゃ、桜花ちゃん、それを忘れるくらい、スクールアイドルの練習をすればいいんじゃないかな」
そのショックを忘れるくらいの練習をすればいい、それっていったい・・・と思ったのか、ルビィ、それについて、
「それってどういうことなの、梅歌ちゃん」
とその案の意図を梅歌に聞く。
すると、梅歌、こう答えた。
「私たち、RedSunはAqoursとの戦いに向けてきつい練習をしてきました。そのときの桜花ちゃんはいきいきとしていました。なら、それくらい、練習に没頭すればきっと桜花ちゃんもその思いがふっきると思うの!!」
そう、練習ばかりすれば桜花もその思いをふっきることができる、というわけである。たしかに梅歌の理論も一理ある。たしかにAqoursとの戦いにむけて練習していたときは、桜花、必至になって練習をしていた。ただ、それは自分の父と姉に認められるために頑張っていたのであって、今はこのときとは事情が違うのだが、梅歌からすれば、そうすればきっと今の思いを吹き飛ばすことができる、そう考えたのかもしれない。まぁ、ほかにも、練習のことばかり考える、練習に集中することでほかのことを考えずにすむ、といったことも言えるのですがね・・・。
そんな梅歌の言葉に職されたのか、桜花、こんなことを考えてしまう。
(たしかに梅歌の言う通りかも・・・。練習のことばかり考えればその思いなんて吹き飛ばし練習に集中すればそのことを考えずにすむ。それに、自分の力をつける意味もある。一石二鳥じゃない・・・かな・・・)
と少し明るくなる。自分の仲間である梅歌の言葉に桜花は救いを求めたのかもしれない。ほかのメンバーからのアドバイスがない今、梅歌の意見は桜花にとって蜘蛛の糸だった。
だが、そんな桜花の姿を見て、松華、一抹の不安を感じた。
(梅歌の案はたしかにいいかもしれません。ですが、本当にそれでいいのでしょうか。これが逆に作用してしまうと感じたのは私だけでしょうか・・・)