そんなことなんて露知らず、理亜と花樹はステージの上に立っていた、こう思いながら・・・。
(私は、今、一年前と同じステージに立っている。だけど、隣には姉さまはいない。しかし、それでも大丈夫、今の私なら。だって、私には、姉さまとはいつもつながっている。楽しむこと、それを教えてくれた姉さまとつながっている。だから、大丈夫!!私、理亜、このステージへと飛び立つ!!)(理亜)
(花樹は勝たないといけない、大事なものを守るため、おばあちゃんとの大事なもの、キズナを守るために。勝たないとすべてを失ってしまう。「処理こそすべて」なんだ!!勝たないと意味がないんだ!!)(花樹)
あの延長戦を通じて「スクールアイドルとは楽しむことがすべて」、そして、これまでの想い、想い出、キズナ、その宝物によって姉の聖良とつながっている、そのことを知った理亜、そのためか、ここ1番の大舞台にも関わらず落ち着きをもっている、いや、このステージへと飛び立とうとしている、そんな理亜に対し花樹は「なにがなんでも勝ちにいく」、そのことにこり固まってしまった。2人の相反するこの想いはこのステージであっても変わっていなかった。果たしてそれがどうパフォーマンスに影響するのか・・・。
そして、ついに始まった、2人のステージが・・・。司会のリポーターがついにこう言った。
「それでは、北海道代表、聖泉女子高等学院スクールアイドル部、理亜・花樹組、お願いします!!」
このリポーターの声とともについに2人のステージが始まった。そのとたん、花樹、ステージ袖を向きこう思ってはにらんでいた。
(このオ・・・、花樹のパフォーマンス、しっかり見れ、桜花!!そして、尻籠りしろ!!)
そのにらみの先にいたのは・・・、今さっき花樹がにらみをきかせた・・・桜花だった・・・。
第7話 理亜・花樹組挿入歌 Judgment!!
光と(闇が)戦うその日まで
①目立つ太陽 この身で受けて
(闇なる心 この身で受けて)
光さす場所に 進んでいく
(闇なる場所に 進んでいく)
すべての光が 集まる場所に
(闇なる咆哮 指し示す場所に)
完璧に近いパフォーマンスをする花樹と理亜。
(絶対に勝ってやる!!そして、Aqoursに勝って…大事なものを守ってやる!!)
と必死になりながらもパフォーマンスをする花樹に対し、
(なんか、花樹の必死さがこちらにも伝わってくる・・・。でも、私は、このステージを、めいいっぱい、楽しむ!!考えが異なる花樹と戦いながらもこのステージを花樹と一緒に盛り上げていく!!)
と、理亜、あつこと決めたステージ上でのスタイル、「勝つことがすべて」を信条とする花樹と対立しつつも自分も、自分の信条、「楽しむことがすべて」、それをせいいっぱいやり遂げる、そのスタイルをやり切ろうとしていた。
相反する2人、だが、それが1つのステージでもって昇華しようとしている、これには観客たちから、
オー
という声が次々と噴出した。どうやら、2人の魂がぶつかり合うステージ、それは観客たちから見たらド迫力ものだったのかもしれない。
そして、花樹はときおりステージ袖にいる桜花の方をにらんでは旺夏にメッセージを送る。
(どうだ、桜花!!はやくおののけ!!はやく逃げろ!!これこそ本当のスクールアイドルのステージだ!!)
このにらみに、桜花、こう思いながら尻込みする。
(やっぱり、私はなにもできないんだ・・・。あんな圧倒的な(花樹の)パフォーマンスなんてできない・・・。そんな私なんてみんなに迷惑をかけるだけ。そんな、「役立たず」「ごく潰し」な私は消えたほうがいいんだ・・・)
その桜花の様子はまるで猫に襲われて隅に逃げ込むネズミのようだった・・・。
明るく熱く 身を焦がしながら
(暗く冷たい) 身を凍らせながら)
来るべき日に 待ち浴びながら
(来るべき日を) 待ち浴びながら)
あまりにも圧倒的なパフォーマンス、それはまったく考え方が異なる2人ではあるが戦いがまるで繰り広げられているようなステージであった。
そして、ことあるごとに花樹は桜花をにらむ。
(さぁ、早く逃げてどっかに行け!!桜花がボロボロになれば、その分、Aqoursのパフォーマンスが落ちる!!そうすれば勝てる!!大事なものを守れる!!)
と思いながら花樹は、父からの命令、Aqoursを倒すこと、それを必死になって行おうとしていた。もちろん、それがどんな方法であってもだ。それほど花樹は自分にとって大事なもの、おばあちゃんとの大事なもの、キズナを守ろうとしていた。だって、勝たなければ自分の父によってその大事なものが捨てられるのだから・・・。
その必死さが桜花に対してプレッシャーとしてのしかかる。桜花、このとき、
(もう逃げ出したい!!もうこんなところにいたくない!!私みたいな「役立たず」「ごく潰し」なんてここにいたって意味がないんだ!!)
そう思ったのか、桜花、この場に逃げ出したいのか、
「あれっ、桜花ちゃん、どうしたの?」
と梅歌が言おうとしてまもなく、
「ごめん・・・」
と、桜花、逃げ出してしまった。これには、松華、
「桜花さん、ちょっと待ってください!!」
と桜花を追いかけようとする。もちろん、Aqoursのみんなも、
「こら、逃げるな!!」(ヨハネ)
「桜花ちゃん、待ってずら!!」(花丸)
と桜花を追いかける展開に・・・。
そんなときだった、突然、千歌がこう言いだしてきた。
「よしっ!!これで桜花ちゃんを救うことができるよ!!」
その千歌の手にはタブレットが握りしめられていた。そのタブレットの画面からは、
「千歌よ、こちらはいつでもOKだ!!」
という初老の人とある婦人が映っていた。これには、ルビィ、すぐに反応する。
「このご婦人ってもしかして・・・」
これには、千歌、こう応える。
「そうだよ。このご婦人こそ、桜花ちゃん復活の切り札、だよ!!」
一方、そのころ、また別の客席ではこの2人組(父娘)がばたりと会っていた。
「おい、なぜここに旺夏がいるんだ?」
「いや、私はここに呼ばれただけですが・・・。それにしても、なぜここにお父様がいらっしゃるのですか?」
「私も沼田のやつにここに呼ばれただけだ。なんか大事なことを伝える、と言われてな」
「それって、もしかして騙されただけでは・・・」
「前回のこともあるしな・・・」
こう言いつつも2人は客席に座るなり父の方がこう言いだしてきた。
「ふん、あのときもそうだが、スクールアイドルというお遊びなんて見たとしてもなんの役にも立たんわ!!あの「役立たず」「ごく潰し」みたいにな!!」
そのことばにまわりの人たちからは怒りに満ち溢れていた・・・。
Judgement!! 永遠(とわ)なるファイト
Judgement!! 混ざりあう2つ
光と闇の 華麗なるダンスに
すべてのものが 酔いしれる
すべてがすべて 混ざりあう世界
それがこの世の ことわりなのだから
ずっと続く 光と闇の戦い
永遠なる 終わりなき戦い
そして、ついに理亜・花樹組のステージが終わった・・・。その瞬間、
ヒューヒュー
というスタンディングオベーションが起こった。これには、理亜、花樹、ともに、
(これこそ、私たちのパフォーマンス!!2つの考えの違いはあるけど、それすら昇華できた!!私はやり切りましたよ、姉さま!!)(理亜)
(これで優勝間違いなしだ!!(私の憧れである)Aqoursには申し訳ないけど、こうでもしないと花樹の大事なものを失ってしまう!!でも、これで優勝間違いなしだ!!)(花樹)
とやる気と達成感、そして、安堵の表情をみせていた。
一方、告ぐの登場となるこころあはピリリとしていた。
「このままだと、理亜・花樹組に負けるです!!こちらもせいいっぱいに楽しむのです!!」(こころ)
「たしかにこころの言う通り!!花樹っちは「勝利こそすべて」の考えの持ち主、ここでこおろあが負けたらそれを認めたことになっちゃう!!なら、ここあもせいいっぱい楽しんでやる!!)(ここあ)
2人とも燃え上がっていた。自分たちはあのレジェンドスクールアイドルオメガマックスの一員だった。これまで「楽しむことがすべて」の考えのもと、会場のみんなと一緒にスクールアイドルを楽しんでいた。その自負があるからこそ、せいっぱい楽しんでやる、そんなやる気で満ち溢れていた。
そして、2人はステージへとあがった、こう言いながら・・・。
「ここで私たちの底力をみせるのです!!」(こころ)
「そうだ、そうだ!!こころあの真の実力、みせるときだぜ!!」(ここあ)
第7話 こころあ 挿入歌 「We are School Idoll!!」
We are the School Idoll!!
We love Love Live!!
私たちがいる この世界には
とても素晴らしい ものがいる!!
それこそ私たち スクールアイドル!!
すべてがすべて 楽しんだ!!
「桜花ちゃん、待って!!なんで逃げ出すの?」
と梅歌は桜花を追いかけてはこう言いだす。ここは大道具部屋。ここで桜花は逃げきれずにその場に立ち止まってしまった。そこに追いついた桜花と松華は桜花に対し逃げた理由を問いただした。
すると、桜花、梅歌に対しこう言いだす。
「私は「役立たず」「ごく潰し」だから・・・。私は私の父と姉に認めてもらいたかった。でも、父も姉も私のことを認めてもらえなかった。だから、私は「役立たず」「ごく潰し」なんだ・・・」
桜花は自分の父、木松悪斗と姉の旺夏から認めてもらいたかった。だが、父と姉からしたら桜花の持つ音楽の才能なんて認めずに自分の価値観だけで桜花のことを「役立たず」「ごく潰し」と称したのである。いや、それどころか、「勝利こそすべて」という考えのもと、2度も負けた桜花に対し家族として勘当をする始末。そのため、それが桜花の心のなかに大きな傷として残ったのである。その代名詞的なものが「役立たず」「ごく潰し」であった。
そんな桜花に対し梅歌はこう訴える。
「私、別に桜花ちゃんのこと、「役立たず」「ごく潰し」だなんて思っていないよ!!むしろ、桜花ちゃんのおかげでスクールアイドルになれたし、Aqoursの一員としてこの場に立つことができたんだよ!!私にとって桜花ちゃんは夢を叶えてくれた恩人だよ!!だから、桜花ちゃん、自分のことを責めないで!!」
そう、桜花のおかげで梅歌はスクールアイドルに、Aqoursに巡り合えたのだ。桜花の策略とはいえ、梅歌は、今、スクールアイドルとして、Aqoursの一員としてこのステージに立つことができた。その意味でも梅歌は桜花に感謝していたのだ。
その梅歌の後追いとして松華も桜花に対しこう訴えた。
「私だって梅歌と一緒にスクールアイドルをやっていること、いや、桜花さんと一緒にスクールアイドルをやっていること、とてもうれしいです!!それもこれも桜花さんのおかげ。あの砂浜で桜花さんに出会えなければこんな夢の時間なんてなかった。桜花さんには感謝している。だから、桜花さん、自信を持って!!」
松華の場合、いつも梅歌ファーストである。そのため、梅歌と一緒にいればなんでもよかった。だが、あの砂浜で、桜花が2人を誘わなければこんな刺激的な毎日を、梅歌、桜花と一緒にスクールアイドルとして活躍できなかった、その意味でも松華は桜花に対しお礼を言ったのである。
だが、それでも桜花は弱気になっていた。なぜなら・・・、
「2人にそう言われても私はどうすることもできない・・・。だって、私のわがままに巻き込まれた2人だもの・・・。私のせいで2人は苦労を重ねてしまった。それくらい、私にとってみればそれは罪なんだ・・・」
たしかにその通りである。2人はあの砂浜で桜花の策略に巻き込まれたのである。それ以降、2人はAqoursに救われるまで桜花とともに苦労を重ねてきたのである。そのことについて桜花は2人に申し訳ないと罪悪感を感じていたのである。
桜花のその言葉により梅歌と松華の2人はなにも言えなくなってしまった・・・そのときだった。突然、千歌が3人のなかに入り込みながらこんなことを言ってきた。
「桜花ちゃん、自分を責めないで!!それはこのご婦人の願いでもあるの!!」
そして、千歌は自分の持っているタブレットを桜花の方に見せた。すると、桜花、はっとする。
「お、お母さま・・・」
アイドルじゃない スクールアイドル!
どんな人でも 誰でもなれる!!
誰もがすべて スクールアイドル!!
だからみんなで あの言葉を叫ぼう!!
「お母さま・・・」
そのタブレットに映っていたのは・・・昏睡状態であるはずの桜花の母親であった。ただ、桜花は自分の母にこう言ってくる。
「でも、お母さまはたしかずっと昏睡状態であったはず・・・。なぜ・・・」
確かにその通りであった。この数年、桜花の母親はずっと昏睡状態であった。だが、突然、今、桜花の母親は目を覚ましたのである。それについて桜花は疑問に思ったのである。
そこで、桜花の母親がその理由を教えてくれた。
「桜花、それですが、私がある気付け薬を飲んだからです、この型にね・・・」
すると、タブレットにはある初老の男性が映りこう言いだしてきた。
「うむ、私がこの気付け薬でこのご婦人を起こしたまでだよ・・・」
この初老の男性に、桜花、ツッコむ。
「って、あなたは誰ですか?」
その言葉にその初老の男性はこう応えた。
「私の名前は・・・、うむ・・・、矢立・アラン・スミシーといっておこう。まぁ、アランと呼んでくれ」
アラン・・・、なんか不気味な名前・・・。それに、アラン・スミシーってアメリカの映画では・・・とツッコみたくなるものの、桜花の母親、桜花に対しこう言いだしてきた。
「桜花、大きくなったね。お母さんね、うれしいよ・・・」
その母親の言葉に、桜花、突然泣き出した、こう言いながら・・・。
「お母さま、会いたかったです・・・」
桜花の母、それは桜花の家族のなかで唯一桜花の音楽の才能を認めてくれた者だった。そのため、桜花にとってみれば一番会いたかった相手であった。
そんな桜花に対し桜花の母親はこう言ってきた。
「私も桜花に会いたかったです。元気でしたか?」
この母親の言葉に桜花はこう応えた。
「私は父と姉に見捨てられました。誰も私のことを認めてくれないのです。やっぱり私は「役立たず」「ごく潰し」です・・・」
今の桜花に残っているのは「役立たず」「ごく潰し」の二文字であった。父と姉から切り捨てられなにも残っていない、そのなかでこの二文字が桜花を苦しめてきたのである。
ところが、桜花の母親、こんなことを言いだしてきた
「自分の父と姉(の旺夏)に見捨てられた。誰も認めてもらえない。それって本当なのですか?」
これには、桜花、
「はい・・・」
とうなずくと、桜花の母親、意外なことを言いだしてきた。
「果たしてそれは本当なのでしょうか?」
これには、桜花、
「はい?」
と驚くと桜花の母親はこんなことを言ってしまう。
「あなたのまわりには誰がいますか?梅歌さんに松華さん、それに、千歌さんやルビィさんたちがいます。その方たちもあなたのことを認めていないのですか?」
この母親の言葉に、桜花、
(えっ!!)
とびっくりしたのかまわりを見る。すると、梅歌と松華がまずこう答えた。
「桜花ちゃん、私はずっと前から桜花ちゃんのことを認めていたよ。だって、Aqoursとの対決のとき、必死になってバク転を覚えようとしていたでしょ。それくらい、桜花ちゃんは頑張り屋さんなんだよ」(梅歌)
「私も梅歌と同じく、桜花さん、あなたのことを認めています。あなたがいなかったら私と梅歌は単なる高校生でした。ですが、あなたがいるおかげでとても素晴らしい高校生ライフを、いや、スクールアイドルライフを梅歌と一緒に楽しむことができます。その点でも私は桜花さんのことを認めているのですよ」(松華)
さらに、千歌たちからも桜花のことを褒めまくる。
「うむ、私のリトルデーモンになれるくらいの実力はあるぞ!!」(ヨハネ)
「それくらい桜花ちゃんには実力があるっていう証拠ずら!!」(花丸)
「善子ちゃんが言いたいことはわからないけれど、私に負けないくらいの音楽の才能があることは認めているよ!!」(梨子)
「才能がない、って言うけど、私たちとの対決のときにみせたバク転、それを短期間でできるようnあんるなんて、才能を飛び越えて、天才、だと思うよ!!」(曜)
そして、最後にルビィと千歌が桜花に対し激励した。
「桜花ちゃん、自信をもって!!桜花ちゃんならきっとAqoursでも大丈夫だよ!!それくらい桜花ちゃんは才能も実力もあるんだよ!!」(ルビィ)
そう、ルビィちゃんの言う通り!!みんな、桜花ちゃんのこと、認めているんだよ!!それを忘れないで!!」(千歌)
このみんなからの言葉に、桜花、ついにある考えに達した。
(お父様とお姉さまは私のことを認めてくれなかった。でも、その代わりにみんなが私のことを認めてくれた・・・。私のことを「役立たず」「ごく潰し」ではなくちゃんと私のことを評価してくれた・・・。そう考えるだけで、私、嬉しくなっっちゃうよ・・・)
その思いからか、桜花、みんなにこう応えた。
「みんな、ありがとう。そうだね。たとえ父と姉に認めてもらわなくても、ほかのみんなから認めてもらえればいいんだよ・・・。私、うれしいよ・・・」
桜花はこれまで自分の父と姉に認めてもらわないといけない、そう思い込んでいた。だが、その父と姉からは認めてもらえれないどころか逆に桜花のことを「役立たず」「ごく潰し」と称していた。そのため、桜花は傷つき自分の殻に閉じこもってしまった。だが、桜花の母親の言葉によろい、父と姉以外に自分を認めてくれる人がいる、そのことに桜花は気づいたのだ。そのため、桜花はその嬉しさのあまり泣き出しそうになっていた。
そんな桜花に対し桜花の母親はあることを話してくれた。
「桜花、あなたの名前、実は読み方にある秘密があるの」
これには、桜花、びっくりする。
「えっ、私の名前の読み方にどんな秘密が・・・」
すると、桜花の母親は桜花の名前に関する秘密を話してくれた。
「実はね、最初、お父様は(姉の)旺夏と同じ「おう」という読み方をつけようとしていたの。だけど、それだと旺夏と似た名前になってしまうでしょ。だから、それを防ぐために、桜花、って名前をつけたの、私が・・・。音読みで「おうか」と読むけど、本当の名前は桜の花みたいに美しく、桜のように立派な人になってもらうように、「桜花」と書いて「はな」って読むようにしたの」
桜花、それは母から送られた最初のプレゼントであった。桜花は、普通、「おうか」、と読む。これにより父木松悪斗の希望通りになった。ただ、ここにいる桜花は「はな」と読む。それは桜花の母親が桜のように美しく立派になるように名づけらえた名であった。それを聞いた桜花は自分の母親に対しこう告げた。
「お母さま、ありがとう。私、なんかやる気がでてきたみたい・・・」
そして、桜花はきっぱりとこうみんなに告げた。
「みんな、心配してくれてありがとう。私、木松桜花、みんなに謝りたい。私のせいで心配をかけてしまってごめんなさい。私のせいで迷惑をかけてしまってごめんなさい。すべてすべてごめんさい」
それは桜花なりのケジメであった。桜花は自分を父と姉に認めてもらいたいばかりにまわりを巻き込んでしまったのだ。そのため、まわりに対し失礼をした、そんな思いからの謝罪であった。
だが、それに対し、梅歌、こう口にした。
「そんなこと、1つも気にしていないよ!!それよりも、いつものあの余裕の表情、見せてよ!!」
このときの梅歌はこうい思っていた。
(そんなことなんて関係ないよ!!それよりも、いつもの桜花ちゃんになってくれたらうれしいな!!)
梅歌にとって今までの桜花の苦労と比べては、そんなもの、迷惑でもなかった、むしろ、桜花のおかげでスクールアイドルに、Aqoursの一員に、なれることができたのだから・・・。その意味でも梅歌は桜花に感謝しかなかった。それよりも梅歌はいつもの桜花の方がいいと思っていたのだ。その方が桜花としてしっくりくるのからかもしれない。
そんなときだった。ステージの方からこころあの2人が雄たけびをあげた。
「「みんな、いくよ!!We are School Idoll!!」」
そのこころあの声に会場中がこの言葉で埋め尽くされる
「We are the School Idoll!!We love Love Live!!」
その声に、桜花、ついにあることを決める。
「さてと、みんなに迷惑をかけた分、私、木松桜花、頑張ります!!私は、いや、私たちはスクールアイドル!!みんな、私についてきなさい!!」
桜花、ついにフルスロットルになった。これまで落ち込んでいたのが、一転、いつもの桜花に、自信たっぷりの桜花になったのだ。
そして、桜花はあることをした。それは・・・。
「千歌、私のパートをみせてくれない。速攻で覚えるから!!」
すべての声が 交じりあえば
大きな大きな 光の柱になるさ
だからみんな スクールアイドル
こおにいれば 誰もがみな
スクールアイドル だからみな言おう
We are School Idoll!!
一方、こころあのステージはラストを迎えようとしていた。
「どんどんいくです!!ハイハイハイハイ!!」(ここあ)
それに合わせてか、会場中、盛り上がる。
ハイハイハイハイ
これには、花樹、驚いてしまう。
(うそでしょ!!花樹たちが圧倒的なパフォーマンスをしたのに・・・。このままじゃ負ける・・・)
このとき、花樹にはある危機感が募っていた。前回もこころあの盛り上げにより敗北したのだ。だが、それを止めるすべは花樹にはなかった。そのため、花樹は指をくわえて見るしかなかった・・・。
We are School Idoll!!
私たちの想いはみんなと一緒だから・・・
そして、ついにこころあのステージが終わった。その瞬間、
「こころあ~、すごかったよ~」
という観客たちからの声援が聞こえてきた。これには、ここあ、
「みんな、ありがとうでしゅ!!」
とわざと噛みつつもみんなの声援に答えていた。
と、同時に大道具部屋でははながこんなことを言いだした。
「千歌、ありがとう。すべて覚えました。あとはみんなに合わせればばっちりです!!」
この言葉に、ルビィ、びっくりする。
「えっ、こんな短時間ですべてを覚えたの?」
これには、桜花、
「え~と、こうして、ああして・・・」
と、ワンフレーズ、パフォーマンスする。すると、梅歌、驚く。
「うそ・・・、ばっちりだよ・・・」
なんと、一寸一秒、間違いがなかった。いや、パーフェクトだった。これにはさすがの用も、
「こりゃ、天才、現る、だね!!」
とびっくりするほどだった。
そんな驚くみんなを尻目に桜花はこう言いだしてきた。
「さてと、もうすぐ、私たちの、いや、Aqours with RedSunのステージ!!完璧にこなしてあげる!!」
だが、このとき、千歌が意外なことを言いだした。
「桜花ちゃん、それ、違うよ。千歌たちのグループ名はAqours with RedSunじゃないよ。千歌たちのグループ名は・・・」