そして、ステージは大トリのAqoursの名が呼ばれた。
「さてと、ついに最後のスクールアイドルになりました。あのキング、王者をお呼びいたしましょう!!静真高校スクールアイドル部、Aqours with RedSun!!」
そのレポーターの言葉に対し、千歌、こう叫んだ。
「チアkたちはAqoursではない!!」
これには、レポーター、会場中、
エ~~~
と驚く。
すると、千歌はこんなことを言いだした。
「千歌たちは改名します。地球のようなAqours、太陽のようなRedSun、それを束ねた名前・・・、
Aqours Sun Galaxy!!」
この言葉にリポーター、さらに驚く。
「まさか、ここにきて、Aqours、改名しました!!Aqours Sun Galaxy!!なんていうグループ名だ!!」
ここにきての改名、それは桜花の覚悟を見た千歌が決めたことだった。AqoursとRedSunの名前を引き継ぐとともに銀河をまとめる名前、それがAqours Sun Galaxy!!であった。
そのチアkの言葉とともに千歌たち9にっはこう叫んだ。
「「「「「「「「「みんな~、私たちの声をきいてくれ!!
私たちは静真高校スクールアイドル部、Aqours Sun Galaxy
SPACE VOYAGER!!」」」」」」」」」
Aqours Sun Galaxy 第7話挿入歌 「SPACE VOYAGER!!」
青空へ(宇宙へ)Junping my Heart!!
大好きって 言っても大丈夫!!
だって僕らは 大事な仲間
夢だって 夜空に照らしている
それくらい すごい仲間
あまりに銀河規模のパフォーマンス、それはあの桜花ですら1つの惑星がごとくパーフェクトなパフォーマンスをみせていた。千歌を中心とした9人の圧倒的な、いや、銀河的なパフォーマンス、これには、花樹、
(えっ、これがAqoursのパフォーマンスなの・・・。あれだけ桜花に脅しをかけたはずなのに・・・、いったいどうして・・・)
とあっけにとられるくらいのものだった。
一方、理亜も千歌たちのパフォーマンスには脱帽していた。
(私たちは一生懸命パフォーマンスをした。だけど、千歌たちは、ルビィたちは、Aqoursは、その一歩先をいく・・・。私にとってそれは厳しい現実なのかもしれない・・・)
それでもAqours Sun Galaxy!!の銀河的なパフォーマンスは続いていた。
僕らはまだ 未熟なDremer
だけど1つだけ いえることがある
それは想いを 1つにして
先へと進める Dreamerなのさ
このAqours Sun Galaxy!!の勢いは会場中に伝播していく。遠くの客席から見ていたあの2人はこんなことを言いだしてきた。
「うそでしょ!!あの桜花が大きくパフォーマンスをしているなんて・・・。あいつはただの「役立たず」「ごく潰し」でしょ!!なのに、なんでいきいきとパフォーマンスできるわけ?」
「あいつ(桜花)はただの「役立たず」「ごく潰し」じゃなかったのか・・・。それなのに、圧倒的なパフォーマンスをするなんて信じられない・・・」
この2人にとっていきいきとパフォーマンスをする自分の娘、妹の桜花には驚きを隠せずにいた。
その一方で、桜花、パフォーマンスをしていくなかでこんな思いになっていた。
(私は、最初、「勝利こそすべて」が大事だと思っていた。だけど、今は違う!!みんなが私のことを認めてくれる、みんなと一緒にこのステージでパフォーマンスをしている、それってとても楽しく感じられちゃう!!この想い、忘れたくない!!)
このときの桜花はとても幸せだった。いや、これまで自分が信じていたもの、「勝利こそすべて」、それを超える存在、「楽しむこと」、それを自分を認めてくれたAqours Sun Galaxy!!のみんなと一緒にやっていること、そのことに感動を覚えた、この想いを忘れたくない、そう思えるようになったのである。
そのときだった、桜花の心のなかにある声が聞こえてきた。
(桜花ちゃん、ついに大切なこと、気づいたんだね!!)
その声に、桜花、びっくりする。
(えっ、なんで梅歌の声が聞こえてくるの?)
これには、梅歌・・・ではなく、千歌が答える。
(それはね、桜花ちゃんが大切なこと、「楽しむこと」、それに気づいた、いや、そう想えるようになったから、千歌たちの心が1つになったことを意味しているんだよ)
そう、千歌の言う通り、今、千歌たちの心は1つになったのだ。それは桜花がとても大切なこと、「楽しむこと」、それに気づいたからだった。そう想えるようになったから桜花はそのことに気づいたいたほかの8人と心でつながったのである。
その桜花であるが、さすが、桜花、すぐに順応する。
(たしかにその通りかも。じゃないと、こんな不思議な現象なんて起きないもん!!)
そんな桜花に対しほかのみんなからこんな言葉がでてくる。
(さぁ、ヨハネたちの宴はいまからだぞ!!)(ヨハネ)
(そうずら、そうずら)(花丸)
(たしかにその通りですね)(松華)
(さぁ、桜花ちゃんの音楽の才能、どんどん開放していって、私みたいに!!)(梨子)
(どんどん楽しんでいくよ!!)(曜)
そして、最後に、ルビィと千歌が桜花を誘う。
(ルビィたちのこの想いはどんどん加速するよ!!桜花ちゃんもついてきてね!!)(ルビィ)
(そうだよ!!桜花ちゃん、千歌がどんどん押していくからついてきてね!!)(千歌)
その2人の言葉に、桜花、ついに決心する。
(わかったわ!!この桜花、全力でもってパーフェクトに楽しんであげる!!みんなついてきてね!!)
そして、ついに歌は佳境を迎えた.・・・。
僕らはついに 手に入れたよ
MIRAIへの TICKET
あの青い水の 新しい世界へと
進んでいく 夢のTICKET
僕らはきっと 先へと進む
仲間と一緒に 進んでいく
これからどんなストーリーであっても
僕らは大丈夫
だってみんながいるから
帆をあげて宇宙を進んでいく!!
そして、ついに終わった、Aqours Sun Galaxyが・・・。その瞬間、
ヒューヒュー
という花樹・理亜組の時以上のスタンディングオベーションが湧いていた。これには、桜花、
(なんて気持ちのいい声援なんだ・・・。これがめいいっぱい楽しんだ者に対する声援なんだ・・・)
と楽しむことに全力を注いだことによる褒美であると自覚していた。
一方、そんなパフォーマンスをみせられた花樹は、
(まさか・・・、まさか・・・、ないよね・・・、そんなこと・・・)
と唖然となっていた。これが「勝つことこそすべて」と「楽しむことがすべて」の差なのだろうか・・・。
そして、すべてが終わった・・・。会場中が静まり返る。その時間はたった数分であったが観客たちには、いや、決勝進出者たちには数時間にも思えるものになっていた。
すると、ついにリポーターがついに声をあげた。
「さてと、結果がついに出たよ!!今回の優勝は・・・、
静真高校スクールアイドル部、Aqours Sun Galaxy!!]
これを聞いた瞬間、千歌たちはみな、
「「「「「「「「「ヤッター!!」」」」」」」」
と声をあげた。Aqours、冬夏連覇、それはあのμ'sdすら成し遂げることなんてできなかった偉業であった。
と、同時に理亜と花樹は肩を落とした。
(う~、まさかAqoursに負けるなんて・・・。私だってあれほどスクールアイドルを楽しんで圧倒的なパフォーマンスをしていたけど、ルビィたちはそれよりも上をいっていた・・・。ルビィたちAqoursって化け物なの?)(理亜)
理亜の場合、あつこ、花樹と3人で今度こそラブライブ!優勝を目指していた。花樹とはスクールアイドルにとしての考え方に違いがあったものの、それを活かして戦いに望んだ。自分自身も千歌たちと同様にスクールアイドルをめいいっぱい楽しんだ。だが、その上をルビィたちAqoursはやっていた。そのことに脱帽せざるをえなかった。むろん、これで自分の夢も、お預け、自分の抱える闇を拭い去ることもできなかった。
そして・・・、
(う~、Aqoursに、負けてしまった・・・。それも、あのとき(摩周丸での戦い)にて勝ったはずの桜花に負けた・・・。なんで、なんで、なんでだよ!!)(花樹)
花樹にとってそれを考えることはできないものだった。花樹の父親から「Aqoursに勝つこと」と厳命されていた。それも今日はさの摩周丸の戦いでコテンパンにやっつけたハズの桜花たちに負けた・・・、そのことが花樹にとってかなりのショックだった。
だが、それも必然なのかもしれない。というのも、桜花は、このステージ中、「勝利こそすべて」という考えから「楽しむことがすべて」という考えに途中からシフトしていった。それに対して、花樹は「勝利こそすべて」という考えに固執してしまった。それが勝敗を分けたのかもしれない・・・」
だが、そんなときだった。突然、ある男がステージに勝手にあがる。
「いやいや、桜花、君の素晴らしいことをしてくれたね。まさか、静真のために、いや、私のために頑張ってくれたのだからね・・・」
その男の声に、桜花、ざわめく・・・。
「お父様・・・」
そう、ステージに勝手に上がってきた男は、桜花の父、木松悪斗、であった。自分の娘がまさかラブライブ!で静真の名を有名にしてくれた、いや、その静真を牛耳っていた自分のために役に立ってくれたことがよかった、そう木松悪斗は思った・・・わけではなかった。それは次の木松悪斗の言葉でわかった。
「これで木松悪斗という名が知れ渡ったはずだ!!私はあの静真の大スポンサーである。これまでは運動部系で有名になった。が、今回の優勝で文化系も名をあげてくれたになる。それすなわち、私の援助のおかげ!!私の名も売れた、というわけです!!」
木松悪斗、まさしく自分中心に考えていた。すべて自分のおかげ、運動系の部活を有名にした、今度はスクールアイドル部がラブライブ!で優勝したから文化系の部活も有名になった、それはすべて自分のおかげ、というのだ。あまりにも身勝手極まれないものだった。
ただ、それをおだてる少女もいた。そう、木松悪斗の長女、旺夏、だった。旺夏も車いすに乗ってこの秋葉ドームまで来ていたのである。その旺夏は父に対しこう叫ぶ。
「木松悪斗様がいたから、お父様がいたから、Aqoursは連覇できたのです!!そう、お父様を敬いなさい!!」
これには、さすがの桜花も、
「お父様、お姉さま、騒ぎすぎ・・・」
と唖然となってしまった。
だが、そのときだった。突然、ステージにある大男があがってきた。それに、木松悪斗、驚く。
「えっ、なぜ、ここに沼田が・・・」
そう、ステージにあがってきた大男こそ、あの静真のかげの神、沼田であった・・・。
その沼田は木松悪斗に対しあることを言った。
「木松悪斗、お前には逮捕状がでている」
これには、木松悪斗、こう断言する。
「私が逮捕?そんなことなんて起きるはずがない!!」
そのときだった。突然、少女3人組が、
「待てい待てい、ポリスのお通りだ!!」(金髪の少女)
「ポリス、じゃなく、警察、でしょうが!!」(黒髪ロングの少女)
「って、どっちも同じ意味じゃない!!」(ポニーテールの少女)
ステージにあがってくる。これには、リポーター、はっとする。
「あなたたちは・・・、元祖Aqours!!」
そう、その3人組こそ、鞠莉、ダイヤ、果南、元祖Aqoursの3人だった。その鞠莉がこんなことを言ってきた。
「木松悪斗のおじさん、あなた、インサイダー取引、していたでしょ!!」」
これには、木松悪斗、
「いやいや、していないぞ!!」
と、本当になんのことなのかわからず否定する。
それに対しダイヤは決定的な証拠を木松悪斗に提示した。
「木松悪斗、あなた、前にA社の株を買っては売っていたでしょ!!」
すると、木松悪斗、それを思いだす。
(あっ、たしかに・・・)
そう、木松悪斗は、数か月前、A社が外国資本と合併することを知りながらA社の株を買い占め、合併発表後、値上がりしたときに大量にその株を売ったのである。
さらに、果南がダメ押しを図る。
「私には難しいことはわからないけど、これを聞いたらわかるかも。たしか、木松悪斗、あなた、A社の株を買ったときにはすでに、A社の株、総株主の議決権の10%以上を持っていたでしょ!!」
それを聞いた途端、木松悪斗ははっとした。
(これってもしかして誰かにはめられたのか・・・)
そう、木松悪斗ははめられたのである。その会社における総株主の議決権の3%以上の株を保有している株主が合併などのその会社の重要案件を知りながらその案件の公示前にその会社の株を売買することをすればそれがインサイダー取引として認められるのである。ただ、木松悪斗の場合、その情報はActシステムからのものだった。木松悪斗はただその情報を知ったことで利益をあげるためにA社の株を買い占めたのである。つまり、木松悪斗にその情報を与えてその取引をさせるために誰かがActシステムにその情報を流したのである。
そんなとき、
ピロンピロン
木松悪斗のスマホから音が聞こえてきた。これには、木松悪斗、出る。すると、聞きなれた声が聞こえてきた。
「どうですか、ご主人様、私の仕掛けたトラップにはまりましたね!!」
この声に木松悪斗ははっとしたのか、声を高々にあげた・・・。
「お前は裏美・・・。どうしてお前が・・・」
そう、木松悪斗をはめたのは裏美であった。その裏美は木松悪斗に対しこう言いだしてきた。
「俺はな、木松悪斗、貴様のせいでこの組織での地位を失ったんだ!!なら、やることは1つ、お前に仕返しを、今の俺みたいになってほしかったんだ!!どうだ、悔しいだろう!!」
ラブライブ!延長戦後、木松悪斗は月やAqoursに敗北したそのときの責任を取らせる形で裏美を失脚させた。そのときの恨みを晴らすために裏美は木松悪斗を貶めたのだ。それがこのインサイダー取引であった。
ところが、木松悪斗、平気な顔をする。なぜなら、
「裏美、お前は知らないと思うが、私は逮捕されても私が私の投資グループを率いている限り、復活は何度でもできるんだぞ!!わかっているのか?」
そう、木松悪斗は自ら自分の投資グループを率いている。なので、逮捕されてもその投資グループが残っている限り何度でも復活できるのである。
だが、それについて、裏美、
「ハハハ」
と笑うと木松悪斗に現実をみせつけた。
「いいか、お前の投資グループはすでに俺の手に落ちた。いや~、お金の力は偉大だよな。猪波以外、俺のお金でこっち側に寝返ってくれたわ。こっけいこっけい」
そう、このとき、すでに木松悪斗の投資グループは裏美の手に落ちていた。木松悪斗の左腕だった猪波を除くグループ幹部全員、裏美のお金によって裏美側に寝返ったのである。これには、木松悪斗、
「裏美~」
と裏美を恨み返していた。
と、同時に、沼田も木松悪斗に対し厳しい現実をみせつけた。
「あと、静真高校だが、もうお前の帰る場所なんてないぞ!!学内から木松悪斗一派は完全に排除された。あと、逮捕されるから、お前の「部活動保護者会会長」の職も失う。The endだ、木松悪斗」
そう、静真高校にはすでに木松悪斗の居場所なんてなかった。4カ月かかったが、沼田は木松悪斗一派とみられる者をすべて排除していた。また、木松悪斗の静真での職も逮捕されることですべて失った、というのだ。
だが、木松悪斗はその沼田に対し言い返す。
「でも、そうなってしまったら静真はどうなりますかね?私というスポンサーを失ったら静真の部活動はどうなるのでしょうかね・・・」
たしかにその通りであった。静真の資金は大スポンサーである木松悪斗がそのほとんどを出資していた。それを失うことは、それすなわち、静真の資金が枯渇する、というのである。
だが、そんな木松悪斗に対し、沼田、はっきりと言い返す。
「それなら大丈夫だ!!このわし、沼田と小原家が出資する!!わしはあの世界的大企業グループ、沼田グループの総裁だ!!それに、小原家の一人娘がそこにいるではないか!!」
すると、小原家の代表として鞠莉が一歩前に出てはこう言った。
「小原家は浦の星のスチューデントが通う静真に出資しま~す!!そして、その理事として、ここにいるダイヤが理事になりま~す!!」
これには、ダイヤ、寝耳に水、だったらしく、
「えっ、なぜ私が静真の理事にならないといけないのですか!?」
と鞠莉に反論するも、鞠莉、もっともらしいことを言う。
「だって、マリーは、一度、静真の理事の職をキック(蹴った)したので~す!!それに、ダイヤだったら網元の娘として、そして、大学で経営学を学んでいるので~す。さらに、浦の星の生徒会長としての実績もありま~す!!だから、ダイヤがふさわしいので~す!!」
たしかにダイヤほど理事の職にうってつけの人物はいなかった。まず、鞠莉は過去に静真の理事の職を蹴ったことがある。それは木松悪斗の策略の一部だったのだが、たとえそうだったとしても鞠莉が理事の職を蹴ったことはたしかであった。また、ダイヤは、今、東京の方で経営学を学んでいる。さらに、網元の娘、ということで、地元沼津にもゆかりがある。あと、浦の星の生徒会長としての実績もある、その点からもダイヤには理事に職はうってつけといえた。(あと、鞠莉は、今、イタリアの大学に通っているのに対し、ダイヤは東京の大学、という点も考慮した結果でもあった)
こうして、木松悪斗の前でいろいろと決まっていくことにより木松悪斗は愕然となった。
(私は裏美に、そして、沼田と小原家にはめられた・・・。「勝利こそすべて」、その信条のもと、私はやってきた。それでもみんなから裏切られた・・・。どうしてだ・・・。ただ1つ、これだけはいえる。なにもかもおしまいだ・・・)
ついに木松悪斗はノックアウトした・・・、真っ白になった・・・。
ただ、これだけでは終わらなかった。千歌はなぜかタブレットを持っていた。その千歌は真っ白になった木松悪斗に対しこう言った。
「あと、奥さんからなにか言いたそうにしているよ・・・」
その千歌が持っていたタブレットには木松悪斗の奥さん、桜花の母親が映っていた。その奥さんはこう言いだしてきた。
「あなたとは離婚です!!物事を自分の利益でしか見ない、そんなあなたなんてもう知りません!!旺夏と桜花は私がみます!!」
そのことは父としての木松悪斗すらも失うことを意味していた。いや、自分の考え、「勝利こそすべて」、それによって木松悪斗はすべてを失ったのかもしれない・・・。
こうして、すべてを失った木松悪斗は沼田が連れてきた警察によってドナドナされた。ただ、そんな父の姿に旺夏はただ一人泣いていた。
「お父様・・・、お父様・・・」
旺夏も「勝利こそすべて」という考えによる犠牲者だった。旺夏は父木松悪斗の考え、「勝利こそすべて」、それに感化されて、その考えのもと、自分のサッカーの才能でもってすべてを成し遂げてきた。だが、その考えによりチーム内で孤立、その考えを持つ他者によって足はズタボロにされ、一生サッカーをすることができなくなった。そして、尊敬する父すらも失った・・・。それは「勝利こそすべて」、その考えによって生まれた犠牲者、なのかもしれない。いや、世界中にその考えが広まったら、きっと戦争が起きてしまう、それくらい恐ろしいもの、なのかもしれない。力でもってすべては解決できない、勝利ばかり追い求めているときっと破滅してしまう、そう思えてしまうものである。(って、沼田はそうまとめたとさ・・・)
ただ、そんな木松悪斗・旺夏親子をステージ袖にて見ていたH&Hのはるかとハヤテはこう思ってしまった・・・。
(勝利至上主義、いつみても悲しい結末が待っている気がします。だからこそ、「楽しむことがすべて」、その考えが世界中に広がれば、こんなギスギスした世の中が改善できるかもしれませんね)(はるか)
(あの父娘だけを見ていたらどう見ても悲劇だと感じてしまう・・・、なのかもしれない。だけど、これが「勝利こそすべて」の代償かもしれない。僕たちはこの悲劇を繰り返さないためにも「楽しむことがすべて」という考えを広げていきたい。そのためのユニドルなのだから・・・)(ハヤテ)
一方、裏美はというと・・・、
「これで木松悪斗は終わりだ!!あとはこの俺がこの投資グループを率いてやる!!」
自分のお金で木松悪斗の組織そのものを乗っ取った裏美であったが裏美には投資の才能がなかった。そのため、ことごとく投資に失敗、それを繰り返していた。これにより裏美の投資グループの運営は立ち行かなくなり、3か月後、ポツンと誰にも知れずに消えてしまった・・・。こうして、10数年にわたる木松悪斗の投資グループの歴史は終わりを迎えるのであった・・・、あの猪波の会社を残しては・・・。
「まぁ、いろんなことがありましたが、ここで優勝旗の授与!!」
と、リポーター、いろんなことがあったものの、仕切り直しとばかりに優勝旗の授与へと移る。
そのときだった。突然、千歌が桜花に対しあることを話した。
「桜花ちゃん、スクールアイドル部部長としての役目、頑張ってね!!」
これには、桜花、びっくりする。
「えっ、スクールアイドル部の部長って千歌じゃ・・・」
桜花の認識、それは、部と同好会が合併したとき、部長は千歌になっている、だった。
だが、千歌は桜花に対しこんなことを言ってきた。
「実はね、部と同好会の合併のとき、部長を桜花ちゃんにしたの!!」
えっ、なんと、(旧)スクールアイドル部と同好会が合併したとき、部長を桜花にしていたのだ。これには、桜花、
「うそ・・・」
と開いた口が防げなかった。
ただ、千歌はぼそっとこんなことも言っていた。
「(でも、本当は・・・、部長の欄、書こうとしたとき、(旧スクールアイドル)部の部長をそのままコピペしちゃったのもあるし、あの「創部許可書」の件もあるしね・・・)」
って、おい、これって、一部、千歌の仕業ではじゃないですか・・・。なんと、千歌、合併のとき、部長の欄を桜花の名前を書いてしまったのだ。それは桜花にとって申し訳がないのかもしれない・・・。でも、「創部許可書」って・・・。そう、桜花が旧スクールアイドル部を創部したとき、父の権力を使って創部許可書を手に入れたのですが、それが今でも有効になっているのです。そのため、その創部をした桜花が部長としての地位が約束されていた・・・なんてことになっているのです。これには、桜花、びっくりするかもしれません、まさか、自分の行いが今でも続いていることに・・・。
とはいえ、しゅくしゅくと時間は進みます。
(この私がスクールアイドル部の部長なんて・・・)
と思ったのか、桜花、緊張しながらも前に進みます。
そして、優勝旗の前に立つとリポーターから、
「おめでとう!!」
という言葉とともに、
「やったよ~!!」
という桜花の雄たけび声があがった。こうして、ラブライブ!夏季大会はAqoursの連覇で幕はおりた・・・。
その後、桜花はこのときのことをこう振り返っている
(私のせいで梅歌や松華に、Aqoursに、みんなに迷惑をかけてしまった。でも、そのおかげで私は大切なことに気づいた、私を認めてくれる人は必ずいると・・・、そして、その人とは心でつながっているんだと・・・。私には梅歌が、松華が、Aqoursがいる。だから、これだけは言える、私は「役立たず」「ごく潰し」じゃない、私のことを認めてくれる人がいる、その人たちのために私は役に立っていきたい!!)
これまで自分のことを「役立たず」「ごく潰し」として卑下してきた桜花、だが、今は自分には大切な人たちがいる、自分を認めてくれた人たちがいる、その人たちのために生きていこう、そう桜花は思えるようになったのである。
人には必ず認めてくれる人がいる、その人たちと心のつながりを大切にしたい、それこそ今の殺伐した世の中にとって大切なことではないだろうか。そう肝を命じるとともにこの物語、MoonCradleから続く月、桜花、そして、Aqoursの物語を終えることにしよう。
MoonCradle・ラブライブ!RedSun BluePlanet 完・・・?
(でも、SNOW CRYSTAL自体が終わるわけじゃないからその点は注意してね)