第8話 Ai Said 「Do you enjoy School Idoll?」
「理亜さん、あともう少しで北九州ですね。どんなものが見られるのか、とてもワクワクですね!!」
そうあつこが言うも理亜はただ、
「・・・」
と無言となっていた。ここは北九州空港に向かう飛行機のなか。そこで、理亜、あつこ、花樹は傷心旅行と称して北九州市に旅行しに行くことになった、理亜の姉、聖良からもらった飛行機のチケットを持って・・
そんな飛行機のなかであつこの声にも答えずただ沈黙している理亜、その理亜は、このとき、こう思っていた。
(姉さまは北九州で「レジェンドスクールアイドルに会いなさい」と言った。そこで「「勝つことがすべて」「楽しむことがすべて」の真意を知れ」、と言った。それはどういうこと?」
そう、理亜はラブライブ!決勝終了後に聖良に言われたことを考えていた。北九州市にあるレジェンドスクールアイドルに会い真意を知れ、それはAqoursに負けた理亜にとってどんな意味があるのか、と理亜はずっと考えていたのだ。
そんな理亜を見てかあつこもこう考えてしまう。
(私が聖良さんの代わりになる・・・、それって可能なのでしょうか。先ほどから声を書けているのに、理亜さん、全然反応してくれません。これで本当に聖良さんの代わりを務めることができるのでしょうか)
あつこもあつこで悩んでいた。あつこの場合、理亜と同じく聖良から「私の代わりに理亜をお願い」と言われたのだ。そのため、あつこは事あるごとに理亜に優しく接するもいつも今と同じように理亜は無言で突っぱねてしまうのだ。それではさすがのあつこもどうすることもできない、お手上げになってしまう、のであった・・・。
そんな2人に対して・・・というか、もう一人の主人公、花樹も理亜と同様に無言だった。というのも花樹も花樹でいろいろと悩んでいたのである。
(どうして負けたんだ・・・。負ける要素なんてなかった・・・。だけど、桜花に、Aqoursに負けてしまった・・・。どうして負けたのだ・・・。
花樹の場合、ラブライブ!決勝でAqoursに負けたことが、いや、あの桜花に負けたことがかなりショックらしく、そのショックに未だに抜けられずにいた。とはいえ、Aqoursはラブライブ!を連覇するくらいの強者である。そのAqoursに負けた、としてもスクールアイドル歴がまだ4カ月しかない花樹にとってそれは仕方がないこと、だったのかもしれない。だが、花樹の場合、あの桜花に、1度は勝ったkとおがある桜花に負けたことがAqoursに負けたこと以上にショックだったのである。桜花は1度粥に負けている。それは、GW中、RedSunとして花樹たちを桜花たちが襲撃したときのことだった。このときの桜花h桜花と同じくスクールアイドル初心者であった梅歌・松華たちRedSunを組んで花樹たちを襲撃してきたのである。だが、冠者たちはその初心者相手に圧倒的な差で打ち破ったのである。しかし、ラブライブ!決勝では違った。自分を取り戻した桜花が本来の実力を発揮、また、あのときは初心者だった梅歌・松華もAqoursとの練習で実力をつけていきAqoursのギアの1つとしてその実力を発揮した。これにより桜花・梅歌・松華はAqoursは1つの大きなギアとして花樹たちに圧倒的に、いや、「楽しむことがすべて」、そこから生まれる迫力あるステージを見せつけたことによりAqoursとしてラブライブ!優勝を果たしたのである。
だが、花樹たちには桜花たちに対して勝算があった。それはあのときまで桜花はAqoursにとってアキレス腱であったことである。そう、あのときまで桜花はAqoursに入る前、自分の父木松悪斗から「役立たず」「ごく潰し」と言われ続けていたことで自分のことを卑下していた。そのため、桜花はAqoursにとってアキレス腱であった。それに気づいた花樹は自分たちのステージが始まるまで桜花に口撃をし続けて自分たちの圧倒的なパフォーマンスを見せつけることで桜花を再起不能にまでにしたのである。だが、桜花は復活した。花樹たちの圧倒的なパフォーマンを見て逃げ出した桜花であったが自分のことを認めていた母親からの言葉により、梅歌、松華を含めたAqoursメンバーから認めてもらっている、そのことに気づいたことにより復活を果たしたのだ。これにより桜花はAqoursの一員として、いや、部長として深紅の優勝旗を手に入れることが出来たのである。。ただ、そのことを知らない花樹からすれば、まさか、Aqoursのアキレス腱であった桜花が大活躍してAqoursの勝利に貢献したことに、いや、あの桜花に負けたことにかなりショックを受けていたのである。
そんな花樹であったが桜花を含めたAqoursに負けたくない、絶対に勝つ、そう思っていたのにも理由があった。1つは花樹が信条としている「勝利こそすべて」、そして、もう一つは・・・、
(オ・・・、花樹はAqoursに負けた・・・。それにより、花樹にとって大事なものを失う、おばあちゃんとの大事なもの、キズナを捨てられる、お父様から捨てられる・・・、そんなの嫌だった・・・)
と花樹は自分の首にぶら下がっている十字架上のペンダントを握りしめながらこう思った。なんと、花樹は自分の父親からあることを厳命されていた。それは、Aqoursに勝つこと、だった。そして、Aqoursに勝たなければ花樹がとても大切にしているもの、おばあちゃんとの大事なもの、キズナ、それを父親から捨てられる、失うところだった。
だが、花樹は・・・、それを失っていなかった。花樹は自分にとって大事なもの、十字架上のペンダントを握りしめながらこう思っていた。
(でも、お父様はなにもしてこなかった・・・。ただの脅しだったのだろうか・・・)(花樹)
いったい、どうして・・・。それはラブライブ!決勝の翌日のことだった。
「Aqoursに負けた・・・。桜花に負けた・・・。花樹はなにもかも失ってしまうの・・・)花樹はラブライブ!決勝が終わったものの、負けた時のショックをいまだに引きづっていた。そのため、自分にとって大切なものを失う、捨てられる、そのことに絶望を感じていた。そんな思いで花樹は自宅へと、和洋折衷住宅へと帰っていた。
そして、自宅の扉を開いた花樹、ただたんに、
「ただいま・・・」
と小声でぼそっと言うとそれに気づいたのか、花樹の母親から、
「おかえり、花樹」
と声を花樹にかけてきた。ただ、花樹は自分の父親をこのときは探していた。父に見つかれば自分の大切にしているものを捨てられる、そう思ったからだった。
すると、花樹、忙しそうにしている父親を見つける。いや、父親からなにか鬼気迫るものを花樹は感じていた。その父親はこう言いながらいろんなところに電話をしていた。
「木松悪斗様が逮捕された・・・。これは組織にとって一大事だ!!こちらとしてもなにか手を打たないと・・・」
なんと、花樹の父親は自分が仕える長が逮捕されたことによりなにかをしないといけない、としていろんなところに手をまわそうとしていたのである。
そんな父親に対し、花樹、
(このまま黙って・・・、なんてできない・・・。お父様にご報告しないと・・・)
と律義なのか、ちゃんと言わないといけない、と思ったのか、花樹は父のそばにいっては、
「お父様、今、帰りました。大変申し訳ございませんが、Aqoursに・・・」
と大会の報告をしようとしたものの、とうの父親はというと・・・、
「花樹、お前の相手なんてする暇なんてない!!どうこかに行け!!しっしっ!!」
と花樹のことを邪見に扱ってしまう。それくらい、今の花樹の父親は切羽詰まっていたのである。
そんなこともあり、花樹、さっさと自分の部屋に行ってはこう思ってしまった。
(お父様、花樹のことなんて考えることができないほど切羽詰まっていた。花樹からすればそれはそれで助かったけど、いったいどうしたの、お父様・・・)
花樹からすれば大事なものを失わくてすむ、それはそれでよかった・・・のだが、そのかわりにあの父が切羽詰まっているとは思いもよらなかったのである。
その後、父からなにも言われることがなかった。そtのあめ、花樹は自分が大切にしているもの、おばあちゃんとの大切な思い出、キズナ、などを失わずにすんでいた。ただ、父親からはひたすら、
「花樹、いいか、「勝つことこそすべて」、なんだ!!負けるなて許されないんだ!!」
ときつく言われていた。ただ、その言葉のあと、花樹の父親は、
「あの木松悪斗様が沼田・小原家に負けたから木松悪斗様は最悪の状態に陥ったんだ・・・。だからこそ、勝ち続けないといけないんだ・・・。いや、私がなんとかして木松悪斗様のために動かないといけないんだ・・・」
と小声でこう言ってしまったのである。
そんな自分の父親からの言葉を受けてか、花樹は今なおこんなことを考えしまっていた。
(たしかに花樹にとって大事なものは守れた。でも、あのAqoursに、いや、桜花に負けてしまった・・・。今度こそ桜花に絶対に勝つ!!絶対に勝たないといけないんだ!!)
と、「絶対に勝つ」、そう思い込んでしまった。何度もいうが花樹の信条は「勝利こそすべて」である。そのため、勝つことのみを追求してしまう、そのことを花樹は考えるようになってしまったのだ。
そして、花樹はついにこのことを考えてしまった。
(勝ち続けるためにすること、それは限界の限界を超える練習をすること!!練習をすれば必ず勝ち続けるこおとができるはず!!あの理亜さんも限界を超えた練習をしたからこそラブライブ!決勝に進出できた。なら、花樹もその通りにすれば、おばあちゃんとの夢、ラブライブ!優勝、できるはず!!)
なんと、限界の限界を超えた練習をすべき、だと花樹は考えるようになったのだ。むろん、それはあの理亜もしようとしていた。だが、それにより理亜が最初結成したスクールアイドルユニットが空中分解してしまうことまで起きてしまう、それくらい愚かな考えといえるのだが、「勝利こそすべて」を信条とする花樹からすればそんなことなんてお構いなし、むしろ、いっぱい練習をして限界の限界を超えた練習をすれば必ず実力がつく、それでもって勝ち続けないといけない、そんな思いが花樹にはまとわりついていた。そのため、今の花樹はどんなきつい練習でも苦じゃない、いや、限界の限界を超えた練習をしないといけない、そんな義務感、使命感を花樹はもっていた・・・。
そして、この北九州旅行についてもこう考えてしまう。
(理亜さんにとってこれは1つの息抜きかもしれない。でも、オ・・・花樹は1分1秒も無駄にできない。勝つためにとことん練習しないといけないんだ!!)
と旅先でも練習しないといけない、そのことだけを考えてしまっていた。
こうして、理亜、あつこ、花樹の3人はそれぞれの悩みを抱えたまま、北九州の地へと降り立つのであった・・・。
「ここが門司港レトロ地区・・・。なんか函館に似ている気がする・・・」
と理亜は周りをみるなりこう叫んでしまう。ここは来ちゃ九州でも人気のある地区、門司港レトロ地区。ここには明治期以降に造られた洋館などが立ち並んでいた。一方、函館でも明治期に貿易港として栄えていたこともあり、煉瓦でできた建物などが数多く残っていた。むろん、その影響もあり、花樹が住んでいる和洋折衷住宅なども函館には数多く残っていた。そんなこともあり、理亜は門司港レトロ地区と函館が似ていると思ったのである。
その門司港にあるホテルに泊まることになった、花樹、理亜、あつこの3人はホテルの客室に荷物を置くなり、
「それでは、この門司港を散策しましょう」(あつこ)
とこの門司港おw散策することにした・・・のだが、ここにきて、花樹、反発?してしまう。
「ご、ごめんなさい、理亜さん。オ・・・、花樹、ちょっと用事があります。なので、これにて・・・、ごめん!!」
と、花樹、こう言ってはジャージ姿の状態でどっかにいってしまった。ただ、これには、あつこ、
(あれはきっと練習だね。走り込みするのかもしれないね)
と最初から花樹の行動がわかっていた。というのも、以前にこれと似たようなことがあつこのまわりで起きていたから。その行動をした人とは・・・、もちろん、理亜、である。理亜は以前にAqoursがラブライブ!で優勝したことがきっかけで限界を超えた練習を当時理亜が組んでいたユニットメンバー、そして、自分に課そうとしていたのである。そのユニットメンバーだったあつこはそれに反発、限界を超えた練習とあつこの反発によりそのユニットは空中分かいを起こしたのである。その経験があるからこそ、あつこは花樹の行動がすぐにわかったのである。
そんなあつこは花樹を見てこう思ってしまう。
(理亜さんはAqours優勝によって「自分の失った「Saint Snowの輝き」のかわりになるものを」という思いが強くなり、Saint Snowそのものになろうときつい練習をするようになった。対して、花樹さんは「Aqoursに、桜花に負けた」、そのことにより「勝たないといけない」、その思いからきつい練習をしようとしている。2人ともそのときの思いは違えど、やることは1つだけ、「きつい練習をする」、それによって(理亜さんは)Saint Snowと同じ実力を、(花樹さんは)今以上の実力をつけようとしている・・・。なんか2人とも似ている気がします・・・。果たして、花樹さん、大丈夫でしょうか・・・)
そう、目的は違えど、理亜と花樹、進もうとしている道は似ていたりするのだ。理亜は失ったものの代わりになるものを得たいために、花樹は勝つために、という別々の目的があるもののその実力をつけるために、きつい、いや、限界を超えた練習をしようとしているのである。だが、その先にあるものとは・・・、そのことにあつこは花樹のことを心配していたのである。ただ、そんなあつこも花樹をただ見ることしかできなかった・・・。
そんなわけで、理亜とあつこは2人で門司港レトロ地区を散策することになった。そんななか、
「いろんな建物があってとても美しい。ここが日本とはみえない・・・」
と、港町門司港を理亜は堪能していた。函館にもそのような地区がある。しかし、それでも、いや、そんな街に育ったからだろう、理亜からすればその港町に対するシンパシーを感じ取ったからかもしれない・・・。
そんな理亜、突然、
(なんかあの曲を歌いたい気がする・・・)
その思いからなのか、
「♪~」
と歌い始めた。その曲はSaint Snowの名曲、Believe Again、だった。それは理亜にとって自分と姉の聖良、あつこを結ぶものだった。それと同時に理亜と函館、自分と港町という結びつき、それを自覚したからなのか、わからない、ただ1つ言えること、それは、理亜にとってその曲はなにかの結びつきを示す曲なのかもしれない。
そんな理亜に対しある人が声をかける。
「ね~、あなたたち、スクールアイドルでしょ」
その声に気づいたのか、理亜、後ろを振り向くとある男が立っていた、理亜はこう思いながら。
(えっ、法被!!)
そう、その男は法被を着ていたのである。それもただの法被ではない。後ろにはアイドルのイラストが書かれていた。
で、その男は理亜に対し親しげそうにこう話し始めた。
「見る限り、Saint Snowの鹿角理亜さんだね」
これには、理亜、びっくりする。
「えっ、あなたっていったい・・・」
その理亜の言葉を受けてか、その男は自分のことをこう話した。
「お~、俺の名はハッピーさんだ!!これでも九龍島という島に住んでいるのだが、アイドルの法被を作り続くて十数年という法被界の重鎮だ!!!」
これには、理亜、
「す、すごい人だ・・・」
と唖然となると隣にいたあつこはこう切り出した。
「ハッピーさん・・・、たしかにすごいです。ハッピーさんのつくる法被は全国中にファンが多いのです・・・」
そう、ハッピーさんは全国にいるアイドルの法被をつくることを生業をしていた。その法被は全国にファンがいるほどだった。その重鎮にあつこはただ、
「そんな人がここにいるなんて、いったい・・・」
とびっくりしていたのである。
そんなハッピーさんはこんなことを言いだしてきた。
「まぁ、お礼は今、この北九州に観光に来ているのだけど、あともう1つだけ、目的があってな・・・」
その言葉に、理亜、あつこ、ともに、
「ごく・・・」
とつばを飲み込むとハッピーさんはこんなことを言いだしてきた。
「実は、今度つくる法被に載せるアイドル、いや、ユニドルを見に来たんだけどな・・・」
そう、ハッピーさんが島から飛び出して北九州に来た理由、それは、今度つくる法被に載せるユニドルを見に来た、というのである。
そんなハッピーさんの言葉にあつこはハッピーさんが今着ている法被を見てはこう言ってきた。
「それって、(ハッピーさんが今着ている)法被に関係している人ですか?」
すると、ハッピーさん、あつこに対し、
「おお、たしかにその通り!!」
と言っては自分が今着ている法被を見せびらかせるがごとく仁王立ちになる。
すると、その法被を見て、理亜、はっとする。
「FKO50!!」
FKO50、それは博多を中心に活躍している全国的にも有名なアイドルグループだった。そのFKO50についてハッピーさんはこう語りだした。
「実はそのFKO50の元センターで、今、ユニドルとして活躍している人がこの近くにいるんだ」
これには、理亜、あつこ、共に、
「えっ、本当ですか!!」
と驚くように言うとハッピーさんはこう答えた。
「そのユニドルに会いにいくけど、どうかな?」
このハッピーさんの誘いに、理亜、あつこ、共に、
(うそ~、あの人気ユニドルと会えるとは・・・。私としてはとてもうれしい!!)(理亜)
(私もその元センターに会いたい!!どんなんだろう!!)(あつこ)
と乗り気の様子。そのためか、2人もとも、
「「ぜひとも!!」」
とハッピーさんの誘いにのることになった・・・。