ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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ラブライブ!SNOW CRYSTAL 第11話 (4)

 そして、ついにラブライブ!冬季大会北海道最終予選の日を迎えた。ステージ上ではSNOW CRYSTALとこころあがお互いに立っていた。

「ここは俺たちのステージだ!!今度こそこころあに勝ってやる!!」

と花樹がこころあに言うとこころあも、

「そうはならないぜ!!」(ここあ)

「私たちが返り討ちにするです!!」(こころ)

と言い返していた。これには、理亜、

「花樹、もとに戻ったわけ・・・」

と心配そうに言うも花樹はそんな理亜に対し、

「たしかに勝つのも大事だけど、まずは楽しむことを大切にする、おばあちゃんのためにも!!」

と十字架状のペンダントを握りしめては言った。ただ、これには、あつこ、

(もしかして、花樹さんの深淵なる闇はどうなっているのでしょうか・・・)

と心配そうに見ていた。花樹の深淵なる闇は、

「(勝ち続けることで)おばあちゃんとの約束、誓い、ラブライブ!優勝をする」

ことだった。それがまだ花樹のなかに残っているのかわからない、とあつこはそう思ったからだった。

 そのためか、あつこ、意を決して花樹に対しそのことについて尋ねてみた。

「花樹さん、花樹さんのなかにある闇、どうなっているのでしょうか?」

これには、花樹、こう答える。

「あつこ、それについてはステージの最中にわかると思う。だから、待て」

その花樹の言葉、答えがあやふやであったが自信に満ちた言葉であった。そんためか、あつこ、

「花樹さん、わかったわ。それでは待っているからね

 

と優しく答えていた。

 

 と、そうこうしていくうちに最終予選は進んでいた。ついにこころあと花樹たちを残すのみとなった。今回は前回の逆、こころあ、花樹たちの順に進んでいく。こころあがステージに上がる際、こころあは花樹たちに対して声をかけてきた。

「ここあたちの雄姿をみろよな!!」(ここあ)

「圧倒的な差をみせつけてやるです!!」(こころ)

この言葉に花樹は言い返す。

「その言葉、ちゃんと実行できたか、見てやる!!」

あまりにも自信に満ちた言葉だった。それだけ花樹は変わった感じがした。いつもならここで相手を貶めるような発言をするのだが、相手の言葉を受け止める、それくらい、花樹は進化したのかもしれない。これには、理亜、

(なんか、花樹が大人になった感じがする・・・)

と感動すら覚えていた。

 そんななか、ついにこころあのステージが始まった!!

「みんな、いくです!!」(こころ)

「ここあたちのステージ、一緒に楽しもうぜ!!」(ここあ)

2人の言葉がシンクロする。前回の閉店イベントとは違い、ここはこころあのホームグランドである。それくらいこころあも自信に満ちていたのである。

 そして、2人は一緒に自分たちの曲の名を言った!!

「「それでは聞いてください、「?」!!」」

 

 

 

第11話 こころあ 挿入歌 「?(ハテナ)」

 

ハテナ ハテナ ハテナ

 ハテナ ハテナ ハテナ

 

みんなで考えよう    ハテナに入る言葉を

ハテナハテナハテナ   ハテナハテナハテナ

なにか素晴らしい    言葉がはいる

そんな気がして     とてもうれしいな!!

 

ならばみんなで     ハテナを埋めてみよう

にんじん嫌い      そんなのはいらない

もちろんハテナに    はいる言葉はこれだ!!

スクールアイドル大好き ラブライブ!大好き

 

 

 

 

(なんか花樹さん、今までとは違った感じがします)

とこころがここあに対し心のなかでそう語りかけるとここあも、

(あの一件で変わったんだぜ!!こうなってしまうと真面目にやらないとこちらがやられるぜ!!)

と一筋ではいかないことを伝えた。

 そして、2人の心は一致した。

(それでは、「楽しむこと」「好きになること」、そのギアを一段階あげるのであります!!)(こころ)

(OKだぜ!!)(ここあ)

すると、こころあのパフォーマンスが一段階上がる。これまでとはとても違ったすごいパフォーマンス。これには、ステージ袖で見ていた花樹も、

(ふ~ん、これはこちらとしてもうかうかできないな!!)

と気を引き締めようとしていた。

 

 

 

ハテナは無限大の    可能性がある

どんなことだって    できてしまうんだ

どんな言葉でも     はいってしまう

だからみんなで     いろいろいえる

みんなでいろいろ    言ってみよう

ハテナハテナ      ハテナハテナ

 

ハテナ ハテナ ハテナ

 ハテナ ハテナ ハテナ

 

 

 

 こうして、こころあのステージは終わった。その瞬間、

ウォー

というスタンディングオベーションが起きた。これまでで最高のパフォーマンス、これにはこころあも、

(やりきったぜ!!もうこれなら1位も決まりだぜ!!)(ここあ)

(はい、そうです!!)(こころ)

と満足した、そう感じていた。

 その圧倒的なパフォーマンスを見て花樹はこう思ってしまう。

(こんなパフォーマンスを見せられたらこちらも本気を出さないといけないようだな。なら、今出せる最高のパフォーマンスをしてやるぜ!!)

そう、花樹は燃えていた。いつもなら勝つことだけを考えてしまい焦りをみせるのだが、今は違う、力強いオーラを身にまとっていた。これには、理亜、

(花樹、なんかいつもとは違う。なんか、やる気、出ている。私も、やる気、出さないと!!)とこちらもやる気に満ち溢れていた。

 と、そうこうしていくうちについに花樹たちの出番となった。花樹はステージにあがるなり、観客たちに向かって、

「俺たちは生まれかわった!!1年前の理亜みたいな、前回の俺みたいな、そんな俺たちとは違う!!俺は誓う、これから最高のパフォーマンスをみせてやる!!お前たちが感動するくらいのな!!」

そんな花樹に呼応したのか珍しく理亜が叫ぶ。

「この曲は私たちのグループ名、SNOW CRYSTALと同じ名前、それくらい、私たち、燃えている。精一杯楽しんで、精一杯好きになって、精一杯頑張る!!だから、見ていてくれ、私たちを!!」

さらにはあつこも叫んだ。

「この曲は私がこのときのために作詞作曲した曲、力のこもった曲です。どんなことがあってもこの曲とともに頑張っていく、いや、みなさんとともにこの場を盛り上げたい、その思い、感じてください!!」

3人ともこのステージにかける思いは半端ないものだった。理亜たちにとってこの最終予選は鬼門だった。1年前は理亜の焦りから失敗した。前回は花樹の「勝利こそすべて」による気持ちのすれ違いにより失敗した。だが、今は違う。3人とも同じ思いを抱いていた。そう考えるだけで大きな一歩を3人は踏み出した、といえるのかもしれない。

 そんな思いが伝わったのだろうか、観客たちから、

「SNOW CRYSTAL、頑張れ!!」

という声が聞こえてきた。これには、花樹、

(俺、頑張る!!ここからは俺たちのターンだ!!一生懸命頑張ってやる!!)

と俄然やる気を出していた。

 そして、花樹、理亜、あつこはこう叫んだ。

「「「それでは聞いてください、「SNOW CRYSTAL」!!」」」

 

 

 

第11話 SNOW CRYSTAL 挿入歌 「SNOW CRYSTAL」

 

SNOW CRYSTAL SNOW FLOWER

 

(R:雪降る街の中   雪の花が咲き乱れる)

私たちは今一つに   なりて咲き乱れる

これまではいろいろと 分かれていたけど

今こそひとつに    なったんだよ

 

 

(で、先ほどの質問なのですが、花樹さん、花樹さんのなかにある闇はどうなったのでしょうか?)

このあつこの問いに花樹はこう答えた。

(たしかに俺の中に闇はまだある)

これには、理亜、

(えっ、それってまだ「勝利」にこだわっているわけ?)

と聞き直すと花樹はきっぱりとこう答えた。

(たしかにまだ俺のなかに闇は残っている。いや、その闇は変貌した、「勝利」ではない、「一生懸命楽しむこと」にな!!)

そう、花樹は変わった。おばあちゃんの映像により花樹は変わった。これにより花樹のなかにある闇も変貌した。それは・・・、

 

「(勝ち続けることで)おばあちゃんとの約束、誓い、ラブライブ!優勝をする」

「(一生懸命みんなと楽しんで)おばあちゃんとの約束、千秋、ラブライブ!優勝をする」

 

だった。いや、もう闇ではない。それは・・・、

(俺は変わった。だから、もう「深淵なる闇」ではない!!希望へと変わったんだ!!)(花樹)

そう、花樹のなかにあった「深淵なる闇」は変貌を遂げ、「希望」へと変わったのだ。「希望」、それは「闇」とは違い、それに対して頑張る道しるべである。花樹はそれを自分のなかで自分の力で変貌させてしまったのである。それもこれもおばあちゃんのおかげなのかもしれない。

 だが、まだパフォーマンスの最中である。花樹は理亜とあつこに対しこう叫んだ。

(さてと、まだやることはいっぱいだ!!理亜、あつこ、精一杯楽しんで、精一杯好きになって、最後まで突っ走るぜ!!)

 

 

 

いつもとは違う    まわりの風景

でもこれが私たち   これからの日常

心をひとつにして   先へと進む

SNOW CRYSTAL    それが私たちの名

 

 

 

 とても自信にあふれる花樹たちのパフォーマンス、それに観客たちは感動を覚えていた。

「とてもすごい感じがする!!こころあ以上だ!!」

「圧巻のパフォーマンスだね!!」

それはこころあ以上のものだった。そのためか、花樹対に対して

パチパチパチパチ

と合いの手を入れてくる始末。それくらい会場中が一体となっていた。

 これにはさすがのこころあも、

「なんかすごいことになっているぜ!!」(ここあ)

「これこそが花樹さんたちの実力なのでしょうか・・・」(こころ)

と驚くものだった。

 だが、それでも花樹たちの思いは加速していく。

(理亜、あつこ、もっともっと楽しもうぜ!!)

と花樹が理亜とあつこをけしかけると2人とも、

(あぁ、そうだ!!もっと楽しんでいく!!)(理亜)

(本当に楽しいですね。でも、もっと楽しむことができるなんて感動ものです!!)(あつこ)

と花樹に合わせるようにこのステージを楽しんでいた。

 

 

  

SNOW CRYSTAL 新しい雪の花

SNOW CRYSTAL 私たちの名

白く咲き乱れる    私たちの花は

とてもきれいで    うつくしい

白くつつみこむ    優しい雪

SNOW CRYSTAL    光さす方へ

 

SNOW CRYSTAL    うつくしい花は

みんなの想いを    受け止めて

新しい花として    咲き乱れる・・・

 

 

 

 そして、曲が終わった。すると、会場中から、

ヒューヒュー パチパチ

とこころあ以上のスタンディングオベーション+声援がきこえてきた。これには、花樹、

「う~、やり切ったって感じ!!とてもすがすがしいぜ!!」

と、これまでになかった達成感を感じていた。むろん、理亜、あつこも、

「これこそスクールアイドルの醍醐味!!私、とてもうれしい!!」(理亜)

「自分が作った曲をみんなと一緒に楽しむことができてとてもうれしいです」(あつこ)

と感動に満ち溢れていた。

 一方、こころあも理亜たちのステージを見て、

「これはこころあ以上だな!!」(ここあ)

「今回ばかりは脱帽です」(こころ)

とあまりのすごさに脱帽してしまった。

 

 そして、結果発表・・・。

「今回は出番が少なかったけどここばかりはちゃんと決めるよ!!」

と、レポーター、あまりの出番の少なさに嘆きつつも結果を発表した。

「今回の1位は・・・、聖泉女子高等学院スクールアイドル部、

 

SNOW CRYSTAL!!」

 

この言葉に花樹たちは、

「「「やったー!!」」」

と大きく喜んでいた。そんな3人に対しこころあは、

「おめでとうだぜ!!でも、決勝では負けないからな!!」(ここあ)

「もっともっとスクールアイドルを楽しむでしゅ!!」(こころ)

と決勝の地でリベンジすることを理亜たちの前で誓っていた。ちなみに、こころあは2位であった。

 そして、花樹は天を見ては天国にいるおばあちゃんに向かってこう誓っていた。

(おばあちゃん、見ているか。俺、精一杯楽しんで、精一杯好きになってこころあを超えることができたぜ!!そして、理亜とあつこと一緒におばあちゃんとの夢、ラブライブ!優勝を目指してやるぜ!!)

花樹は自分の力で自分のなかにある闇を希望へと変えた。それは花樹のなかにある思いを、スクールアイドルに対する思いを変えたばかりか、理亜とあつことともに精一杯楽しみ、精一杯スクールアイドルのことを好きになって精一杯パフォーマンスをする、それを体現できるようになったのである。

 そんな花樹を見てか、理亜、こう思うようになった。

(花樹は自分の力で闇を希望へと変えた。では、闇ってなんなの?闇というのは私にとって害なの、それとも別のものなの?)

闇、それは人にとって害なのかもしれない。でも、別の見方をすればどうなのだろうか。それはとても気になるものである。その闇のことについて理亜は考えたのである。

 そんな理亜を見て、あつこは、

「理亜さん・・・」

と心配になるのであった・・・。

 

 こうして、ラブライブ!冬季大会最終予選は幕を下ろすことになった。ただ、理亜のなかでは闇の存在について考えてしまうことがあった。果たして闇とはどういうものなのだろうか。それについては、次回、最終回にて語られるかもしれない・・・。

 

To be contued

 

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RIA said 「It's my dream!!」

 

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