一方、そのころ、花樹は理亜との練習中に、
(う~、一体どうすればいいんだ・・・、この話を受ければAqoursに入れるかもしれない・・・。だけど、それだと理亜は一人にに・・・)
と当主就任の話を受けるかどうか考えてしまっていたためか、
「1,2,3、うわっ!!」
とバランスを崩すことたびたび起きてしまった。これには、理亜、
「花樹、余計なことは考えないで!!」
とたびたび注意するも花樹はそのことだけを考えてしまってしまう。
ただ、これには理亜も少し考えてしまった。
(花樹はAqoursに入りたいと思っている。だけど、それを私が言っていいのだろうか・・・)
実は理亜も花樹の当主就任の話は聞いていたのである。というのも、理亜とあつこが花樹の母親にこの前会っていたとき、
「実は花樹に対してある提案があるのです。花樹を猪波家の次期当主にしようという話があるのです」
と話を切り出しては花樹が猪波家の次期当主として沼津に行くことを花樹の母親は理亜とあつこに話していたのである。だが、それを花樹に話すとなると花樹が沼津に行ってしまう、そうなると理亜は一人になってしまう、そのことを理亜は心配していたのである。
そんなもどかしい2人であったが、理亜は公私を混同しないせいか、ときどきバランスを崩す花樹に対しては、
「花樹、ちゃんとやって!!」
となども注意すると花樹も、
「す、すまない・・・」
と何度もあやまってしまった。
そんななか、突然、
「お~い、理亜さんに花樹さん」
と言ってはあつこが2人の前に現れた。これには、理亜、
「どうしての、あつこ?」
とあつこのことを呼ぶとあつこがこんなことを言い出してきた。
「理亜さんに花樹さん、私たち、呼ばれた、Aqoursに!!」
これには、花樹、
「えっ、Aqoursに!!」
と驚くとあつこは詳しい内容を伝えてきた。
「実は、今月末、沼津の駅前で「Aqours卒業生さよならライブ」を行うみたいなのです。そのなかでゲストとして、私たちSNOW CRYSTAL、それにこころあが呼ばれたのです!!」
これには、理亜、
「あっ、たしか、千歌、梨子、曜が卒業するはず!!そのさよならライブを行うなんて、Aqours、どこまで規模の大きなことをするわけ・・・」
とあきれてしまう。Aqoursといえば浦の星での学園祭に閉校祭、新生Aqoursお披露目ライブに静真でのAqoursライブ、と大きなことをやってしまうもそのほとんどが大成功に終わる、という化け物級のイベント開催能力を持つ。むろん、これにはAqoursの力だけではんく、そのバックにいる旧浦の星の生徒たち、Aqours静真応援団や静真高校生徒会などの静真の生徒たちの協力などもあるのだが、それくらいAqoursは大きなことをやることに関してはとてつもない力をもっていた。そして、今回もお披露目ライブと同等のライブを行う、という信じられないことをしようとしていたのである。
で、そのゲストに、理亜たちSNOW CRYSTAL、も呼ばれたのであるが、これには、理亜、
(別に断る理由もないし、Aqoursには恩義があるから・・・)
と出るのに前向きだった。というのも、第12話において、理亜は自分の闇に苦しんでいたとき、理亜を助けてくれたのがAqoursとこころあだった。また、月末までこれといったスケジュールがあるわけもなく断る理由もなかった。
ということで、理亜、
「それなら私としては賛成だけど、花樹はどう?」
と賛成の意を表すも花樹にもどうするか尋ねてみた。
すると、花樹、ふとあることを考える。
(今度はAqoursと戦うのではなく一緒のイベントを楽しむ・・・、なんか楽しそうな気がする・・・)
どうやら、花樹も乗り気だったようだ。これまではAqoursとこころあとは戦いあっていた。ところが、今度は同じスクールアイドル仲間としてイベントを盛り上げる、それ自体、楽しいのでは、と花樹は思えるようになってきたのである。
というわけで、花樹、
「俺はそれでいいけどな」
と賛成の意を表明したことで理亜たちSNOW CRYSTALのさよならライブ参戦が決定した。
その後、花樹と理亜はあつこを交えてさよならライブに向けての練習を開始した。ただ、そのあいだも花樹は、
(俺はSNOW CRYSTALのメンバーだ!!でも、お母さんの提案通り、猪波家の次期当主となれば沼津でAqoursの一員になれる。でも、それをすれば・・・)
といまだに悩んでいた。自分は理亜と同じくSNOW CRYSTALのメンバーであるという自負があった。が、自分の夢であるAqoursに入る、その夢を叶えるには猪波家の次期当主として沼津に行く、それが一番である、だが、しかし・・・、と堂々巡りを繰り返していた。花樹からすればSNOW CRYSTALの一員でいたい、のと同時に、Aqoursに入りたい、その二つの選択肢があった。だが、どっちとも選ぶことができなかった。それくらい花樹からすれば運命の選択であったのだ。
そんな花樹をみてか理亜は悩んでいた。
(私としては花樹の夢を応援したい。でも、そうなると私一人になってしまう。どうすれば・・・)
理亜としては花樹の夢を応援したい、そんな思いが日々強くなっていった。だが、それと同時に花樹が抜けると自分一人に戻ってしまう、そんな不安も日々強くなっていったのである。理亜にとってたった一人というのはとても寂しいものである。花樹が聖女に入学する前、理亜は自分の闇によって暴走し、当時、理亜が作っていたユニットが空中分解したとき、たった一人しかいないという現実を突きつけられていた。このとき、暴走によってたった一人しかいないという絶望感を味わった。そのため、たった一人という苦しみは理亜にとって嫌な経験となっていた。今回はそれを思い起こさせるものだった、理亜にとっては・・・。
そんな理亜を見てあつこはこう思ってしまう。
(このままだと理亜さんが倒れてしまいます。ここは私がなんとかしないとですね)
あつこにとって理亜は同じユニットメンバーであると同時に幼馴染という側面もあった。なので、理亜が困っているなら自分がなんとかしないといけない、そんな思いでいっぱいだった。
そして、あつこはあることを決意した。
(それならば善は急げです。このあと、理亜さんと話し合いましょう、花樹さんのことについて・・・)
数日後・・・、
「あつこ、呼び出しておいて、なに?」
と、理亜があつこに呼び出した理由を尋ねた。あつこ、実は理亜にあることを話に部室へと呼び出していたのだ。で、その理亜に対してあつこはすぐにこんなことを言い出してきた。
「実は花樹さんのことなのですが・・・」
この瞬間、理亜、
「そ、それは花樹の決めること!!私が口出しすることじゃない!!」
と釘を刺してしまう。理亜も薄々感じていたことかもしれない、花樹のAqours加入について。実は、理亜、3人での練習のあと、こんなことを考えていた。
(私としては花樹のことを応援したいが私一人になってしまう・・・。でも、それは花樹が決めること。私がどうこういえる立場じゃない!!)
たしかに理亜は「花樹のことを応援」「自分一人になってしまう」、2つのことで悩んでいた。だが、自分がどうこう言ったとしても最終的に決めるのは花樹本人であり外野である自分がいうのはお門違い、そう理亜は考えたのである。
そんな理亜に対しあつこは反論する。
「たしかにその通りだけど、もし花樹さんがそれで悩んでいた場合、どっちがいいか、私たちに聞いてくるじゃないですか。そのときに私たちがどういった行動をとるべきか決めておく必要があります」
たしかにその通りかもしれなかった。げんに花樹はSNOW CRYSTALに残るか、次期当主になってAqoursのいる沼津に行きAqoursに入るのか、どちらか悩んでいた。そのため、花樹は理亜たちにどちらにすべきか聞いてくるかもしれない、そのことを踏まえた上であつこは自分たちなりの意見をまとめようとしていたのである。このあつこの意思に、理亜、
「た、たしかにそうだけど、花樹が決めたことに関して、私たちがいろいろと言うのは・・・」
と悩んでしまう。もし、花樹がどちらかを決めたとしても自分がそれに対していろいろと言うのはお門違いであろう、と心配しているのである。
そんな理亜に対し、あつこ、ついに力説してしまう。
「そんなの、関係ないでしょ!!もし、花樹さんが決めたときは決めたときです!!花樹さんが決めたことで私たちが認めてしまえばいいのです!!そんなことまで心配しなくてもいいのです!!」
たしかにその通りであった。今話しているのは花樹が決められないときに理亜たちに尋ねてきたら、というもしもの話をしていたのである。もし、花樹が決めたことがあるならそれを後押しすればいいだけの話だったのである。
このあつこの言葉に理亜も、
「た、たしかにそうかも・・・」
としぶしぶ認めてしまった・・・。
とはいえ、理亜はあつこにある相談をした。
「あつこ、私、花樹のことを応援したい。でも、花樹がいなくなると私一人になってしまう。そんなの、いや!!日地理になってしまうと、私、不安を感じてしまう・・・」
それは理亜にとって魂の叫びでもあった。夢を応援したい、だけど、そうなると自分は一人になる、それは理亜にとって相反する思いで苦しんでいる証拠ともいえた。
ただ、それに関してあつこからすれば簡単なことだった。それは・・・、
「理亜さん、忘れたのですか?理亜さんは一人ではありません!!あなたには3つの宝物、Saint Snow、SNOW CRYSTAL、Aqoursやこころあ、それがあるのです!!その3つの宝物がある限り、ずっとみんなとつながっているのです!!」
そう、理亜はもう一人ではなかった。理亜には3つの宝物がある。Saint Snow、SNOW CRYSTAL、Aqoursやこころあ、その3つの宝物によってずっと心のなかでつながっているのである。
そのあつこの言葉に、理亜、
「あっ!!」
とようやく気づいたのである、もう自分は一人じゃない、そのことに。そのため、理亜、元気になる。
「たしかに、私、忘れていた、私はもう一人じゃない!!宝物を通じて誰かとつながっている!!それならもう不安に感じる必要なない!!」
これで理亜の心配事はなくなった。理亜の不安を取り除くことができたのである。
そして、理亜はあつこにこんなことを言った。
「あつこ、私、花樹の夢を応援したい!!花樹がAqoursに入りたいなら、私、それを応援したい!!」
それこそ理亜の本心であった。理亜からすれば花樹を失うのはとても痛いことだった。だって、花樹がいたからこそラブライブ!で優勝することができたのだから。それくらい花樹は理亜たちSNOW CRYSTALにとって戦力であった。だが、花樹の夢であるAqours加入ができるのであればそれを応援したい、それこそ理亜の思いであった。
その理亜の思いにあつこは同意する。
「私も花樹さんの夢を後押ししたいです。だって、花樹さんの夢が叶うのなら私にとってみても本望ですから!!」
あつことしても同じユニットメンバーである花樹の夢を後押ししたい、そんな思いでいっぱいだった。あつこからしても花樹は立派なメンバーである。そのユニットメンバーの夢を叶えてあげたい、それこそが今のあつこの夢でもあった。
そういうわけでして、理亜、あつこはあることを決意した。
「もし花樹がAqours加入を願うならその後押しをしよう」(理亜)
「たしかにその通りですね」(あつこ)
2人は花樹がAqours加入を叶えたいのであればそれを叶えてあげようと決めたのである。
ただ、このとき理亜はこうも考えていた。
(でも、花樹は私にとってとても大切なパートナー・・・。そのパートナーを失ったら、私・・・)
ただ、これで話は終わなかった。その日の夜、
「ルビィ、私、ルビィたちのさよならライブに参加する」
と理亜がルビィに電話で話すとルビィも、
「うん、ルビィもね、理亜ちゃんと一緒に歌うの、楽しみにしている!!だって、桜花ちゃんと梨子ちゃん、みんなの歌を作るんだって張り切って作曲しているんだもん!!」
と元気よく答えていた。ルビィも、千歌、梨子、曜との最後のライブに向けて練習を頑張っていた。だって、3人とのライブはこれが最後なのだから。これから先はルビィたちが先頭にたってAqoursを支えないといけない、その意味でも節目のライブ、だったのだ。だからこそ、ルビィたちはこれまで以上に、いや、ここ一番の強い意思でのライブに向けて練習に明け暮れていたのである。
そんなルビィと理亜の電話でのやり取りのなかでふと理亜がこうつぶやいてしまう。
「それにしても、私のところの花樹、なんかAqoursに入りたい、そんなことを言っていた気がする。今度、花樹が沼津に戻るみたい。そのなかで静真に入学することを(花樹の母親が)言っていた。それに、花樹のもとの夢は、「Aqoursに入ってスクールアイドルとして活躍しラブライブ!優勝する」だったはず・・・」
この理亜のつぶやきに、ルビィ、すぐに反応。
「えっ、花樹ちゃん、Aqoursに入りたいの?」
これには、理亜、
「それは私がそう感じているだけ。本当のところはわからない」
と断りつつも、
「でも、花樹はAqoursに入りたいという夢があったのは本当」
とある部分だけは認めていた。
すると、ルビィ、
「あっ、そうだ!!」
とあることを思いついたようだ。それとは・・・、
「花樹ちゃんの思いとは別に花樹ちゃんの夢は叶えてみたらどうかな?」
これには、理亜、
「えっ、花樹の夢を叶える?」
とルビィに聞き返す。
すると、ルビィは理亜に対し、
「それはね・・・(ごりょごりょ)」
と思いついたことを理亜に話すと理亜も、
「ルビィ、それはいいアイデア!!お願い、ルビィ、花樹の夢を叶えて!!」
と納得するとともにルビィにお願いをした。。これには、ルビィ、
「うん、任せて!!」
と胸を叩いて自信ありげにそう答えた。
その次の日、
「梨子ちゃん、桜花ちゃん、お願いがあるの。もう一曲だけ作ってほしい!!」
とルビィは梨子と桜花にお願いをしてきた。今度のさよならライブで歌う曲をもう1曲作ってほしいというのだ。これには、梨子、
「それはいいけど、桜花ちゃんの方はどうかな?」
と言うと、桜花、
「理由によりけりだと思います」
と尋ねてきた。
この桜花の問いかけに、ルビィ、自信満々にこう答えた、途中、小声で言いながら・・・。
「実はね、(ごりょごりょ)」
その瞬間、桜花、
「ふ~ん、あいつのためとはね・・・」
とちょっといじけつつも、
「でも、それ、なんか面白そう!!」
と了承しただけでなく、
「それだったら、梨子と私、あと、SNOW CRYSTALのあつことの合同作曲にするのはどうかな?そうすれば○○に対するプレゼントになるはずだから」
ととっておしのないことを言い出してきた。ただ、これに関しては、梨子、
「それ、面白そうね!!みんなとの合作!!とてもいい!!」
となぜかかなり乗り気の様子。
こうして、梨子、桜花、あつこ、3人による合作の曲が作られることとなった・・・。
その後、梨子を中心に、桜花、あつこは、
「ここはこうした方がいい!!」(桜花)
「う~ん、それはちょっとね・・・」(梨子)
「私としてはこうしたらいいと思うよ」(あつこ)
「「うんっ、それでいい!!」」(桜花、梨子)
といろいろ言いながらも楽しみながら合作を作り上げていた。
そして、2日後・・・、
「ついに完成!!」(桜花)
と3人合作の曲ができた。すぐに千歌と理亜が作詞をし、ついに渾身の1曲が完成した。これには、理亜、
「これこそ、○○のための曲!!」
と元気よく声をあげた、「Good-bye & Hello」と言いながら・・・。
そんななか、花樹はまだ悩んでいた。
「どうすればいいわけ・・・。俺はSNOW CRYSTALの一員。だけど、俺にはAqoursに入りたいという夢がある。一体どうすれば・・・」
こう花樹が言うとその横から、
「そんなの、気にしないほうがいいぜ!!」
とここあが言うとこころも、
「なんとかなるです!!」
と気にしないように言ってきた。この日、練習はお休み、ということでこころあと花樹は一緒に遊んでいた。というよりも、こころあが函館に遊びに来た、ということで、花樹が仕方なく函館の案内をしていたのですが、なぜか、こころあとの相談会になってしまったのである。
そんなこころあからの言葉に、花樹、
「でも、どっちも選べない・・・。どっちを選んでも悔いだけが残る。いったいどうすれば・・・」
と言葉に詰まる。
そんな花樹に対しこころあがあることを言い出した。
「それだったら大丈夫だと思うぜ!!だって・・・」
となにか言いたそうにするとその横からこころが、
「ここあ、それは秘密です!!」
と言葉を遮ってしまう。どうやら、2人ともなにかを知っているようだった。というのも、こころあもさよならライブにゲストとして呼ばれていたのである。そのため、あることに関しては理亜から聞かされていたのである。
そんなこころあをみてか、花樹、
「あれ、なにか隠しているわけ?」
とこころあを問い詰めようとするも、
「そんなの、関係ないでしゅ!!」(ここあ)
「そうです!!」(こころ)
と秘密を押し通してしまった・・・。
そんななか、桜花はついにAqours9人としての最後の曲を作り上げた。その曲をAqoursメンバーが聞いた瞬間、
「なんかとてもいい!!」(千歌)
「私もいいと思う!!」(梨子)
と評判は上々。
と、ここで、梨子、あることに気づく。
「あっ、でも、この曲、なんかを始めようとする、そんな想いでいっぱいだね!!」
これには、ルビィ、
「これってもしかして・・・」
となにかに気づいた様子。
これには、桜花、こう答える。
「みんな、ごめん!!私としてはみんなを巻き込みたくないのだけど、私たち家族を含めて、この1年間ちょっとはいろんな意味で激動だった。だけど、そのためにいろんな人たちが人生を諦めそうになっていったと思う。だからこそ、その人たちを含めてみんなと一緒に新しい明日に向かってなにかを始めよう、そんな想いで作ってみたわけ」
これには、梅歌、松華からも、
「たしかに、これから先、私たちを含めて新しい生活が始まろうとしている、そう考えるととてもピッタリな曲だと思うよ!!」(梅歌)
「たしかに桜花さんや梅歌の言う通りかも。私もこの曲でいいと思う!!」(松華)
と賛同の声を響き渡らせる。これには、ほかのみんなからも、
「たしかに梅歌の言う通りだね!!」(ヨハネ)
「右に同じずら」(花丸)
「私たちにもピッタリな曲かもね!!」(曜)
「うん、そうかも!!」(ルビィ)
と賛同の声が続く。
こうして、桜花が作ったこの曲ははれてさよならライブにてAqours9人最後の曲として歌われることが決まった。
そんな8人をみて桜花はこう思っていた。
(この曲をお父様とお姉さまが聞いたらきっと再び立ち上がろうとするはず・・・)
こうして、きつい、けど、楽しい、そんな練習の日々が続いた。Aqours、SNOW CRYSTAL、そして、こころあ、ともにさよならライブにむけて練習にいそしんでいた。
そして、さよならライブ数日前には、SNOW CRYSTAL、こころあを含めてAqoursの山の中にある練習場(旧浦の星分校跡地)で合同合宿を行った。そこはとても充実した日々となった。14人ともとても記憶に残る数日間となった。
だが、ここで花樹はふと思った。
(あれっ、なんでこの曲だけ秘密なの?)
そう、全プログラムのうち、たった1曲だけシークレット、秘密になっていたのである。そは誰も練習しない、そんなことが起きていた。これには、花樹、理亜に向かって、
「この曲ってどうして練習をしないわけ?」
と尋ねるも理亜はただ、
「それは秘密!!」
となにも教えてくれなかった。むろん、これには、花樹、
(なんで誰も教えてくれないわけ?」
と不思議になるのも無理ではなかった・・・。
こうして、ついにさよならライブ当日を迎えることになったのである。