ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第4部 第4話

 そのルビィが到着したのと同じ頃、花丸の近くにいた千歌はスマホの果南からのメールに添付されていた写真と実際の風景を見て、

「本当だ!!」

と、まったく同じところだ、と、感嘆していた。

 その同じ頃、ヴェネチアのある高いところにいた少女たち3人組のうち、外国人みたいな少女1人が、

「あっ、ちかっちがメインターゲットに着いたみたいで~すね~」

と、言うと、

「それじゃ、手はずどおりにいきますわよ!!」

と、こちらも大和撫子みたいな少女1人が言えば、ポニーテールの少女1人も、

「それじゃ、電話をかけるね」

と言って、自分のスマホからある場所へと電話をかけた。

 

「本当だ!!」

と、千歌が言ってまもなく、

「たしかにここね」

と、梨子も写真と同じ場所であることを確認する。が、肝心の目的地についても、鞠莉たち3人はいなかった。

「ふ~ん」

と、ちょっと心配そうな梨子。

 そんなときだった。

チリ~ン チリ~ン

という音が梨子の耳に届く。

「あらっ」

と、その音が聞こえる方へと向く梨子。で、そこにあったのは公衆電話だった。そこから、

チリ~ン チリ~ン

と、なっていた。むろん、月と梨子以外の新生Aqoursメンバーも気づいたらしく、全員音がなる公衆電話の方を向く。

 そして、

「電話がなっているね」

と、曜が言うと、月、

(これだ!!これこそ写真を送ってきた本当の理由!!この場所にくればきっと鞠莉ちゃんたちに出会えるヒントがくる、そう思っていた。そして、このベルこそ、鞠莉ちゃんたちに会える、そのための合図なんだ!!

と、思ってしまい、そのベルのなる公衆電話へと駆け出すように向かった。

 そして、月、その公衆電話に着いて受話器を持つと、そこからある少女の声が聞こえてきた。

「What’s Ms.Watanabe’s decicion?(渡辺さんの決め台詞は?)」

この質問に、月、

「Let’s YO~SO RO~!!(レッツ ヨ~ソロ~!!)」

と、簡単に答える。

 それを聞いた少女、ただ一言。

「コンタリーニ・デル・ホヴォロ、上、いる」

と言うと、電話を切ってしまった。が、これを聞いた月、

(あっ、あそこだ!!)

と、気づく。「コンタリーニ・デル・ホヴォロ」実はそこまで有名ではない建物、でも、イタリアに住んでいた、ヴェネチアに小さいときに来ていた月にとって、その建物のことも知っていた。なので、その建物の場所も知っていた。

 その突然公衆電話に駆け出した月を追ってようやく千歌たち6人もその公衆電話に到着。千歌、すぐに、

「月ちゃん?」

と、なにがあったのか聞く。

 その月、受話器を置くなり、

「ホヴォロ・・・」

と、言うと、さらに、

「「コンタリーニ・デル・ホヴォロ」だって!!」

と、笑顔でもって答えてくれた。

 

 とはいえ、公衆電話にかかってきた電話であるが、

「どう考えてみても怪しくない?」

と、いうくらいヨハネはその電話を怪しんでいた。もしかすると、「元老院の・・・」というくらい疑っているヨハネに対し、

「いいから行くずら!!」

と、花丸、そのヨハネをけん制する。むろん、ヨハネ以外のメンバーも、

「たぶん・・・」

と、自分の言うことに少し自信を失いかけていた。

 が、それは指定された場所、「コンタリーニ・デル・ホヴォロ」に着くなり確信に変わる。ホヴォロに向かう小道を抜けると突然まわりが明るくなった。

 そして、そこには螺旋階段が大きくでっぱっている中世の建物があった。

「コンタリーニ・デル・ホヴォロ」

だった。この建物を見た千歌たち、

「うわ~、なにこれ~」(千歌)

「すご~い!!」(曜)

「中世にタイムスリップしたみたい!!」(梨子)

と、その建物に感嘆していた。

 それを受けてか、月、

「この建物の上にいるはずだけど・・・」

と、この建物の上の階に鞠莉たちがいることを伝える。

 すると、この建物の一番上の階から鞠莉たち3年生3人がひょっこりと顔をだしたのだ。これには、ルビィ、

(あっ、お姉ちゃんだ!!お姉ちゃんだ!!)

と、まるでわらをもすがるような勢いで、

「お姉ちゃん!!」

と、叫んでしまう。それにつれてか、

「鞠莉ちゃん!!果南ちゃん!!」

と、千歌も2人の名前を叫ぶ。

 そして、千歌たち、

(やっと鞠莉ちゃんたちに会える!!(千歌))

(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!おねえ~ちゃん!!(ルビィ))

と、鞠莉たち3年生3人にやっと会える、そんな一心でその建物の螺旋階段を駆け上がろうとしていた。

 そんな千歌たちに対し、月も、

(ちょっと待って~!!)

と、心の中で千歌たちになにかを言って追いかけようとしたとき、その小道の壁に貼っていたポスターを目にする。そこには、赤で大きく、

「WANTED」

と書かれた文字、そして、浦の星のセーラー服を着た少女3人の絵が描かれていた。これを見て、月、

(あっ、もしかして、このポスターに載っている3人って曜ちゃんたちが探している3年生じゃ・・・)

と、考えてしまう。たしかにそのポスターに描かれているのは鞠莉たち3年生3人みたいだった。

 が、そう考えているとき、千歌たちはすでにボヴォロの螺旋階段を昇り始めていた。と、いうわけで、月、

(まっ、それはあとで考えようかな。ちょっと待って~、曜ちゃんたち~)

と、思うとともに、あともう少しでなんとかなる、そんな期待により幸せそうな表情を見せる千歌たちを見てか、

「よかった!!」

と言って、千歌たちのあとを追った。

 

(お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!!)

まるで聖母マリア・・・ごほん、ダイヤにすがりたい、そんな気持ちのルビィはいの一番にボヴォロの螺旋階段を駆け上る。いや、ルビィ以外も、

(ようやく鞠莉ちゃんたちに会える!!)(千歌)

(これでようやく天界の道が開けようぞ!!)(ヨハネ)

と、ほかの千歌たち5人とも、浦の星での奇跡のライブ以来物理的に離れ離れになっていた鞠莉たち3年生と再会できること、そして、それ以外に、

(これで新しいAqoursを見つけることができるんだね!!)(曜)

と、聖良が言っていた、鞠莉たち3年生3人と会うことで新しいAqoursを見つけることができる、そんな淡い期待すらしていた。

 そして、ルビィはついに姉ダイヤたちがいる一番上の階まで昇りきる。急いで昇ってきたのか、息を切らせながらもルビィは前の方を向くと、

(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!やっと会えた!!)

と、これまでこらえていた姉ダイヤへの気持ちを爆発させると、

「お姉ちゃん!!」

と、ルビィの前の方にいる3人に呼びかける。そこには、ルビィが長年のように追い求めていた、鞠莉、ダイヤ、果南、3年生3人がいた。これには、ルビィ、

(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!ようやく会えたね・・・)

と、目をウルウルとさせていた。

 そんなルビィが姉ダイヤとようやく会えた、そんな気持ちのなか、千歌たち・・・、体力不足でまだ昇りきれていない花丸を除いた、千歌、曜、梨子、ヨハネ、そして、花丸すらも追い抜くほどの体力を見せた月もようやく一番上の階に到着する。

 だが、ルビィ、そんな千歌たち4人と月が到着すると、まもなく、

(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!)

と、ダイヤのもとに行きたいオーラがでまくっていたのか、ついに、姉ダイヤへの思いを一気に爆発させる。突然、ルビィ、

(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!)

と、心のなかで叫ぶと、

「お姉ちゃん!!」

と、ダイヤのところに走ってきてはそのままダイヤに抱きついてしまった。このとき、ルビィ、

(もうこれで大丈夫!!お姉ちゃんに会えた!!もう離さない!!)

と、もう姉ダイヤのもとから離れたくない、そんな気持ちでいっぱいだった。

 と、ルビィはそう思っているのだが、とうのダイヤというと・・・、いきなり抱きついてきた妹ルビィに対し、

「よくここまで来ましたね・・・」

と、ルビィの労をねぎらうとともに、

(もう、ルビィったら・・・、甘えん坊、なんだから・・・)

と、これまでと変わらず、いつも抱きついてくる妹ルビィのことを慰めていた。ある意味、いつものルーティーンかもしれない、姉ダイヤと妹ルビィ。ついついなにか困ることがあると、姉ダイヤを頼ってしまう妹ルビィ、その妹ルビィをいつも慰めてはつい甘やかしてしまう姉ダイヤ、これが、ルビィが1人立ちできない理由なのかもしれない、たぶん・・・。

 そんなルビィを慰めるダイヤ、それを見守る鞠莉と果南、そんなほほえましい状況のなか、花丸を除いた千歌たち4人と月もようやく鞠莉たち3人の前に到着する。

 で、あるが、ルビィがなんで大げさに姉ダイヤに抱きついてきた、それについてであるが・・・。それは妹ルビィのある言葉から始まった。

 抱きついてきたルビィ、だったが、

(ようやく会えた、お姉ちゃんに!!もう行方不明になんかにさせない!!)

と、思ったのか、

「だって・・・、だって・・・」

と、つぶやき始める。さらに、あとで鞠莉たち3人のところに到着した千歌たちも、

(ようやく鞠莉ちゃんたちに会えたよ!!本当に心配したんだから・・・)

と、思ったのか、

「よかった・・・、3人、一緒だったんだね」

と、鞠莉たち3年生3人のことを思ったのか、心配そうに言う。

 が、とうの鞠莉はというと・・・、千歌の言葉を受けてか、そのまま、

「オフコース!!ずっと一緒だよ!!」

と、千歌の言葉にそのまま答えてしまう。

 そして、ルビィはある言葉を発する。

(ルビィ、本当に心配したんだから!!行方不明と聞いて、もうお姉ちゃんに会えないと思ったんだから!!(でも、ルビィ、絶対にお姉ちゃんに会える、そう信じていたんだけどね・・・))

と、思ったのか、鞠莉たち3年生3人に対し、

「どうして行方不明になったの?」

と、つい尋ねてしまう。これには、鞠莉たち3年生3人も、

「行方、不明?」

と、首を傾げてしまう。このとき、ダイヤ、

(えっ、私たち、行方不明、になっているのですか!!ということは・・・やっぱり・・・)

と、あることに気づく。それは、果南、鞠莉、ともに同じだった。このとき、鞠莉、

(やっぱり、鞠莉‘sママの差し金だったのですね!!ママ、なんで、ちかっちたちを巻き込んでしまったのですか!!)

と、怒り心頭になっていた。そのためか、鞠莉、

「やっぱり、そうことになっているのね~」

と、怒り口調でしゃべってしまう。

 では、なんで、「行方不明」という言葉を聞いて鞠莉たち3年生3人は、一を聞いて十を知る、ことができたのか。それは、千歌がイタリアに行く前に果南に送ったメールに答えがあった。千歌はイタリアに行く前、果南にメールを送った、その返信でヴェネチアの有名な橋の写真を送ったのは前述したが、千歌が果南に送ったメールのなかに、こんな文章があった。

「果南ちゃんへ 私たち、鞠莉‘sママさんの依頼で鞠莉ちゃんたちに会いにイタリアに行くね。楽しみに待っててね」

そう、わざわざ「鞠莉‘sママの依頼で・・・」という文章をつけていたのである。と、いうわけで、事前に鞠莉’sママの依頼で行くことを鞠莉たちに知らせていたのである。が、そうだとしても、行方不明である鞠莉たち3人を探しに行くこと、なんて一言も言ってなかったのだ。しかし、このメールを見た、鞠莉、

(あれっ、なんでマリーたちに会いにここイタリアに来るのですかね?それも、鞠莉‘sママの依頼だなんて・・・)

と、少し疑問に思っていた。が、実際に千歌たちとここヴェネチアで会って、その疑問は解決した。ルビィの言葉、「行方不明」、ですべてを悟ったのである、鞠莉は・・・。

 とはいえ、果南も、

(行方不明だなんて、ことを大げさにするのは鞠莉と一緒だね・・・)

と、鞠莉‘sママと鞠莉、親子なのでやることは似ているな、と、思いつつも、

「鞠莉のお母さんは千歌になんて言っていたの?」

と、再度確認をとると、千歌、

「ただ行方不明で心配だから・・・」

と、本当に正直に話すと、果南、

(いちいち確認しなくてもよかったかな・・・)

と、少しうんざりしてしまう。

 

 そして、体力があまり続かなかった花丸もようやく息を切らせながら一番上の階にようやく到着・・・。そのとき、ダイヤはあることに気づく。

(え~と、今ここにいるのは・・・、千歌さん、梨子さん、曜さん、ルビィ、善子さん、それに今階段を昇っている花丸さん(注:このときは花丸も昇りきったのですが、千歌たちの陰に隠れてしまい、花丸が到着したことに気づいていません、ダイヤさん・・・)・・・。で、あと1人、誰です?)

と、あと1人、ダイヤにとってなにものか知らない少女がいる、そのことに気づいてしまう。そのためか、

「で、そちらの方は?」

と、ダイヤ、自分が知らない少女に尋ねる。

 すると、その少女はこう答えた。

「はじめまして、渡辺月といいます!!」

そう、ダイヤの知らない少女、その名は月・・・、と、言っても、読者の方ならわかっていたことだが、ダイヤ、鞠莉、果南にとっては月とは初対面だったりする。

 で、月にとって鞠莉たち3人のファーストインスピレーション・・・第一印象であるが、

(うわ~、まるで歩く日本人形みたい!!あの黒髪の少女がダイヤさんなんだ!!で、まるですっきりとした体つきで体力なら自信ありという表情の持ち主、それが果南ちゃん、そして、まるで外国人に見えるのが・・・、浦の星の理事長・・・で小原家の一人娘、鞠莉ちゃん・・・なんだ。なんか、3人とも個性的だけど、なんか優しそう)

と、好印象だった。

 対して、ダイヤたちであるが・・・。

(まさか、鞠莉‘sママさんの差し金・・・ですか?そうだとしたら・・・)

と、ダイヤ、月に疑い深くなってしまう。そのためか、ダイヤ、月に疑いの目を向けてしまう。

 そんなダイヤの表情を見たのか、月、

(これがこれは僕を疑っている目だね。こうなったら、奥の手だ!!)

と、思ったのか、ついに、月、初めての人でも仲良くなれる、その奥の手をだした!!

「曜ちゃんのいとこです」

と、月、曜との関係を言いつつも、すぐに、

「よ~ろしく~!!」

と、曜の「ヨ~ソロ~」ばりに陽気で元気な声で返事をすると、敬礼をする。これこそ、月の奥の手、だった。曜みたいに陽気で元気な声を出して挨拶をすればたいていの人とはすぐに仲良くなるものである。この対応に、千歌、梨子、ともに、

「さすが」(梨子)「曜ちゃんのいとこ」(千歌)

と、妙に納得してしまうほどだった。ただ、曜としては、

「?」

と、少し疑問を呈しているが・・・。

 が、この月の挨拶に、ダイヤ、

(なんだ、曜さんのいとこですか。なら安心ですね)

と、心をほっとなでおろす。もちろん、鞠莉も、

「オ~、プリティ~!!」

と、喜んでつきを向かいいれる。が、鞠莉、それとは別にあることを思っていた。

(お~、この少女が渡辺月ちゃん、で~すね~。そして、あの、静真高校の生徒会長・・・なんですね~。これはなにかの神の思し召し・・・なんでしょうか。それとも、運命のいたずら・・・)

と、実は鞠莉、浦の星の理事長だったため、浦の星の統合先である静真高校についてはいろいろと調べていたのである。むろん、浦の星の生徒たちが統合後もちゃんと楽しく学生生活をエンジョイできるようにとのことだったのであるが、その中で、鞠莉、静真高校の生徒会長が月であること、その月、静真一の才女、とも言われていること、さらに、静真の生徒のほとんどから慕われ、生徒第一の生徒会運営をしていることもわかっていた。なので、鞠莉、静真と浦の星の統合正式決定後、いろいろと静真のことを調べるときにこの月のことを知ったことにより、「これなら安心ですね~」と統合後の浦の星の生徒を月に任せることができる、そう思うほどだった。が、その後、静真の大スポンサーである木松悪斗が静真と浦の星の統合に反旗を翻したことは鞠莉にとって予想外だったが・・・。それに、鞠莉、プライバシーなどの問題により、そこまで月の身辺調査をしている・・・わけではなかったので、月が曜のいとこである・・・ことまでは知らなかった。

 ではあるが、鞠莉、この曜ばりの月の陽気さに、実際に月と会って、それを感じ取ったのか、

(この月っていう子、本当に、曜のいとこ、なんですね~。まるで曜とうり2つで~す。なら、あれも、曜と同じなら・・・、効果は2倍、で~す!!)

と、なにやらなにかを起こそうとたくらんでいるみたいだった。それは、鞠莉が手で隠している物と関係があった・・・。

 

 

 

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