ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第5部 第2話

 そんなほほえましいルビィとダイヤの姿・・・ではあったが、そんななか、鞠莉から、

「ママからなにか連絡あったの?」

と、千歌に聞く。このとき、鞠莉、

(あのヴェネチアでの騒ぎのあと、ママから千歌っちたちになにかよからぬことを吹き込んでいないでしょうね。あのママだから、なにか千歌っちたちになにかをしたんじゃないので~すか~)

と、疑心暗鬼に陥っていた。のだが、千歌、すぐに、

「ううん、特には・・・」

という、何もされていない、だれから見ても正直に発言している、そんな答えだった。

 これには、鞠莉、

(WHAT!?ママ、なんで千歌っちたちに何もしていないので~すか?)

と、ちょっと拍子抜けしてしまう。

 が、この鞠莉の表情を見てか、梨子、

(あれっ、鞠莉ちゃん、なんか隠し事をしている・・・。そういえば、ヴェネチアのときも何かに追われているかのようにその場から逃げていったよね。もしかして・・・、自分のお母さん(鞠莉‘sママ)と何かあったのかな?)

と、鞠莉に対し疑問を抱く。

 そして、そう思った梨子、鞠莉にあることを直接聞く。

「なにかあったの、お母さん・・・?」

これには鞠莉、

(梨子、なんかに気づいたようですね~。ここはTo feign ingnorannce(しらを切る)で~す!!)

と、思ってか、

「う~ん、ちょっと・・・」

と、口を濁してしまう。

 この鞠莉の言動に、千歌、

(あっ、鞠莉ちゃん、本当になにか隠し事をしている!!じゃないと、ヴェネチアで私たちから逃げた理由にならない~!!ここは梨子ちゃんを援護射撃だ!!)

という思いとともに、

「ここまで来たんだよ!!教えてよ!!」

と、鞠莉に迫る。が、とうの鞠莉は、

(ここはサイレントに徹するで~す!!)

と黙ったままだった。

 この鞠莉の行動にダイヤが、

「これでは・・・」

と、千歌たちに助け舟をだすも、鞠莉はただたんに、

「でも・・・」

と、黙ったまま。ダイヤの進言でもってしても鞠莉は千歌たちに真実を話さなかった。

 が、この鞠莉の行動に、1人、黙ることができなかった少女がいた。

(う~、こんな状況、じれったい・・・)

その少女はまったく話が進まないこの状況にいらだいていた。その少女は超がつくほど超行動はであり江戸っ子気質・・・のところがあるためか、場が停滞しているこの状況がとても嫌いであった。と、いうわけで、今、この停滞しているこの状況を作ってしまっている張本人、鞠莉、に対して、その少女、

(鞠莉がこんな状況を作ったんだよ!!なら、この私が、この場を、停滞しているこの状況をぶち壊してしまおう!!!)

と、思ってしまう。いや、思うより前に口がでてしまった。

「実はね、鞠莉が結婚するの!!」

この言葉を発したのは・・・これまで、鞠莉、ダイアと千歌たちのやり取りを紅茶を飲みながら眺めていた・・・、いや、発言する機会を待っていた?・・・果南であった。果南、この話が先に進めない、停滞している状況に嫌気になったのか、鞠莉‘sママが鞠莉たち3人を追いかけている、その真実を、鞠莉より先に言ってしまったのだ。

 が、この果南の言葉、なんと、逆にその場を凍らせてしまった。あまりに唐突に果南がその真実を言ってしまったのか、千歌たち、

(えっ・・・!?)

と、一瞬思考が停止してしまう。そして、遠くから聞いていた月も、

(結婚・・・?)

と、千歌たちと同じく思考停止に陥る。

 そして、逆に、鞠莉、ダイヤ、ともに、

(な、なんて・・・)

と、果南が唐突に鞠莉が隠したがっていた真実を言ったことにパニックを起こしていた。

 と、いうわけで、果南の突然の言葉、この停滞する場を壊すどころかこのあと起きるパニックをも引き起こそうとしてしまっていたのである。

 まず、それは千歌たちに起きてしまった。一瞬思考停止に陥ってしまった千歌たち6人、その直後、

(えっ、結婚・・・?)

と、あまり聞かれない、いや、ラブライブ!という世界ではあまり聞かれないような言葉がでてきたことに一瞬戸惑ってしまう。そのためか、

(結婚・・・?なにかの聞き間違いじゃないかな・・・)

と、思ったのか、

「誰かと戦うの?」

など、「結婚」と語呂が近そうな言葉を千歌たちは言っていく。「決闘」「潔癖」「傑作」「結末」「結界」・・・、それはまるでお笑い集団Aqours・・・のとんち合戦みたいなものになってしまった。そして、それは、お笑い集団Aqoursのなかで唯一のツッコミ役である曜ですらボケ役にまわるくらいのすごさに・・・。

 でも、このとんち合戦、いつもは予想の斜め上にいってしまうくらいのボケ役なのに、今回は珍しく?ツッコミ役の果南からすれば、

(なんで先に進まないの!!)

と、すました顔で紅茶を飲んでいるものの、心の中では話が先に進まないこの状況にかなりうんざりしていた。そのためか、このとんち合戦に果南は終止符を打つ。

「だから、結婚だって!!」

 この果南の言葉でもって千歌たちもようやく、

「結婚」

と、いう文字を受け入れてしまう・・・のだが、この言葉を認識した瞬間、

「「「「「「え~!!」」」」」」

と、驚いてしまう。むろん、月も、心のなかで、

(えっ、結婚!!この年齢で!!)

と、びっくりしてしまう。月を含めた千歌たちにとってこれまで自分たちにとってとても遠い・・・というよりもラブライブ!という世界そのものに初めて現れた言葉・・・だったからなのか、それよりも、高校を卒業したばかりの鞠莉がそのまま結婚してしまう・・・という事実、これには千歌たちからすれば信じることができない事実だったからである。

 と、いうわけで、この事実を聞いてパニックを起こしてしまった千歌たち6人。すぐに、

「結婚!!」(曜)

「いつのまに!!」(花丸)

「だれと、だれと、だれと!!」(梨子)

と、いつも沈着冷静な梨子すら慌てふためくくらい鞠莉に詰め寄ろうとする。これには、鞠莉、

(果南~、あとでお仕置きですね~!!)

と、騒ぎを大きくした?果南を恨みつつも、

(と、それよりも、まずは千歌っちたちをなんとかしないと・・・)

と、迫ってくる、曜、花丸、梨子の対処をしようとする。

 まずは、

「Wait!!しないよ!!」

と、やんわり?とその事実を否定する。と、同時に、

「果南、ふざけないで!!」

と、この騒ぎを大きくした?果南を叱る。

 が、果南からすれば、

(と、鞠莉は否定しているけど、このままだったら、鞠莉‘sママ、絶対に鞠莉に結婚させようとすると思うよ!!)

と、超現実思考で物事を見ているためか、

「でも、実際、このままだったらそうなっちゃうでしょ!!」

と、鞠莉に現実を言ってしまう。

 が、鞠莉、すぐに、

「だからそうならないようにしているんでしょ!!」

と、果南が言った事実に対して逆らおうとする。

 と、鞠莉と果南のやり取りを見ていた千歌、

(え~と、鞠莉ちゃんが結婚するって果南ちゃんが言っているけど、とうの鞠莉ちゃんは全力でそれを否定している。鞠莉ちゃんが結婚、それを否定する鞠莉ちゃん・・・、うわ~、わからないよ~!!」

と、頭がこんがらってしまう。そのためか、

「もう、わからないよ!!」

と、頭を抱えてしまう。いや、千歌以外の6人も同じ状況だった。そして、それを外野で見ていた月も、

(まさか、ドラマみたいなことが起こっている・・・わけないよね・・・)

と、その現実をいまだに受け入れることができなかった。

 そんな、なにがなんだかわからない千歌たちに助け舟を出したのは・・・ダイヤだった。

「つまり、縁談の話がある、ということですわ」

この言葉を受けて、鞠莉、

「それも一度もあったことがない人!!」

と、まるで鞠莉‘sママに恨みがあるかのような言葉で追加説明する。

 と、ここで、ルビィ、

(なんで鞠莉ちゃんが知らない人と結婚しないといけないの?どうして?)

と、思うようになる。いや、ここにいる千歌たち6人(+月)ともにその疑問を思ってしまう。と、いうことで、ルビィがさっそく、

「なんで?」

と、鞠莉とダイヤに尋ねる。

 が、ここでまたもや意外なことが起きる。縁談という事実を千歌たちに伝えたダイヤ、その相手が自分の知らない人であることを告白した鞠莉、であったが、そのダイヤと鞠莉の言葉を聞いた果南、思わず、

(う~、いらいらする!!今、そのことを考えるだけでいらいらする~!!そう、こんなことを引き起こしたもの、すべて、鞠莉‘sママに原因がある!!いや、それ以上に、鞠莉‘sママと(その当事者である)私たち3人の揉め事になんで千歌たちを引きずりこんでしまったの!!それを考えただけでもいらいらする~!!)

と、鞠莉‘sママに対し怒り心頭になってしまう。さらに、

(もとはといえば、鞠莉の自由を奪いたいためにしていることでしょ!!鞠莉‘sママ、絶対に許さない!!)

 と、いうわけで、果南、思わず、

ガチャンッ

と、持っていたティーカップを机の上に激しく置くと、そのまま、

「鞠莉の自由を奪いたいから!!」

と、鞠莉‘sママが鞠莉たち3人を追いかけている、その理由を言ってしまう。この果南の言葉に、千歌たち、すぐに、

「うわっ!!」

と、驚いてしまう。あまりに(鞠莉たちからすれば)身勝手ともいえる理由だった。むろん、このときすでに外野と化していた月からしても、

(あのお母さん(鞠莉‘sママ)、ああ見えて自分の娘に非常識なことをさせようとしていたんだね。なんていう身勝手すぎる・・・)

と、鞠莉に同情してしまう。

 そんな同乗していた月を尻目に、鞠莉、ダイヤ、果南は千歌たちに対して鞠莉‘sママがなんでこんな騒動を起こしてしまったのか、かいつまんで話した。と、言いつつも、この物語を読んでいる方にとっては耳にタコができるくらい?話したことなので、ここでは簡単に鞠莉たち3人が言ったことをまとめて伝えよう。

 鞠莉‘sママ、昔から鞠莉の親友であるダイヤ、果南のことをよく思っていなかった。なぜなら、ダイヤ、果南と出会って以降、2人と出会う前までは自分のことを素直に聞いていた鞠莉が勝手に行動するようになったからである。そして、高校3年のとき、鞠莉はイタリアの高校から日本沼津にある浦の星に勝手に転校してしまう。そんなこともあったのか、スクールアイドルについても印象がいい・・・というよりも「くだらない!!」と評価するぐらいに・・・。

 と、いったぐらいに、勝手に行動する鞠莉に対し、鞠莉‘sママ、ついに強硬的な行動にでる。鞠莉‘sママ、鞠莉が浦の星を卒業するタイミングを狙って、鞠莉を拘束(=縁談)をしようとしていたのだ。が、鞠莉、そのことをわかっていたのか、いや、鞠莉‘sママに自分の意思を伝えるために卒業旅行を、いや、自由への逃避行をしていたのだ、「私はあのとき(ダイヤと果南にである前)の私じゃない、自由にさせないなら戻らない」という置手紙を残して・・・。

 しかし、鞠莉‘sママは鞠莉を拘束したいがゆえにイタリアに来てまで・・・、千歌たちを使ってまでしつこく追いかけてきた。これには鞠莉たち3人も想定外・・・であった・・・。ある意味、世界規模の親子喧嘩・・・とみてもおかしくなかった・・・、のだが、この親子喧嘩に対し、なんと、

「争いごとはやめましょう・・・」

と、平和主義を唱える少女が出てきてしまった!!その名はヨハネ!!そう、ドゥオーモで天使を施しを受けた(と、自分で思い込んでいる)ヨハネである・・・のだが、目立とうとしているのか、なぜかバルコニーの手すりに上っては千歌たちを見下している・・・。でも、その手すりに上っている・・・ということは・・・、もちろん、バランスを崩すと下に真っ逆さまに落ちていくのは自明の理・・・。と、いうわけで、ヨハネ、このあと、足を踏み外して下に落ちていきましたとさ。

 で、この場合、ヨハネ、下に落ちていって大けが・・・、最悪の場合、死・・・、となるのであるが、ヨハネ、運よくちょうどバルコニーの近くにあった木に引っ掛かり、ひっかき傷程度ですんだ・・・が、このとき、ヨハネ、こう思ってしまう。

(う・・・、せっかく天使になれたのに・・・、なんで堕天しちゃったの~!!)

そう、ようやく念願の天使になれた(と、自分で思っている)のに、たった半日で堕天してしまったのだ。なのだが、ヨハネ、これをプラス思考に考える。

(でも、よく考えたら、ヨハネ、やっぱし、堕天使、なんだね!!よ~し、決めた!!これからずっと堕天使としてやっていくぞ!!)

と、いうわけで、ヨハネ、いつもの通り堕天使に戻ることになりましたとさ。ちゃんちゃん。

 が、このとき、ヨハネが髪につけていた羽が下へと落ちていった。そして、その羽はちょうど鞠莉たちがいる別荘近くの道に無事着地。が、その羽のもとに、

ブルルン

というバイクの音とともに一人の女性が降り立つ。その女性、バイクを降りるなり、

「ふんっ!!」

と、生意気そうに言うと、鞠莉たちがいる別荘の方を見てこう言った。

「ついに見つけましたよ~、鞠莉!!これで、鞠莉をホールドできます!!」

 その外の出来事なんてつゆしらず、下に落ちていったヨハネを救出した千歌たち。

「これからどうするか・・・」

と、これから先のことを考え始めようとする。月も、この鞠莉たちAqoursの姿を見て、

(もうこれで曜ちゃんたちが迷うことはないよね。これでいつものAqoursに戻れたら・・・)

と、淡い期待をする。が、この期待はすぐに打ち砕かれる。

 これから先のことについて悩む千歌たち。が、そんなときだった。

ガタンッ

と、突然、鞠莉たちがいる大広間のドアが開いてしまった。突然のことなので、その話し合いをやめてドアの方を見る千歌たちAqoursと月。そして、

「えっ!!」

と、千歌たちは大広間のドアから現れた女性をみてびっくりしてしまう。その女性を見た鞠莉、突然、こんなことを言いだしてしまう。

「ママ!!」

そう、大広間のドアを開けた女性とは・・・鞠莉と月の策略でここに来るなんて予想していなかった・・・鞠莉‘sママだった・・・。

 

 

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