ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第5部 第4話

 で、このメールを見て、鞠莉の居場所を知った裏美、すぐに、

「お前、でかしたぞ!!これでこれまでの失敗を挽回できる!!すぐにイタリアにいる部下に・・・」

と、部下にすぐに鞠莉のいる場所に行かせようとする。

 が、そのとき、

「あなた、ちょっと待って!!」

と、裏美を止めようとする言葉がした。これには、裏美、

「な、なんだ、お前!!あともう少しで鞠莉という小童を捕まえることができるんだぞ!!」

と、裏美を止めようとする者、自分の奥さんに対して怒る。が、奥さん、すぐに、

「たしかにそうですけど、たとえ、あなたの部下さんが鞠莉さんを捕まえたとしても、小原家の奥さん(鞠莉‘sママ)はいい顔をしないわ!!」

と、裏美に対して意見する。たしかにそのとおりである。裏美の部下に鞠莉たち3人を捕まえて鞠莉‘sママにつきだしたとしても、鞠莉‘sママからすれば、自分の家の揉め事は自分たちでなんとかする、そんなプライドみたいなものがあったりするので、裏美が今からすることは鞠莉‘sママのプライドをずたずたにするものだったりする。なので、できれば、鞠莉‘sママのプライドを傷つけることなく物事を進めることが重要である。もし、そんなことを気にせずに裏美が勝手に行動すれば、小原家にしても、裏美のご主人である木松悪斗、そして、裏美にしても、プラスに物事が進むことはないだろう。

 この奥さんの意見に、裏美、

「でも、なんとかしないと、鞠莉‘sママの信頼を失ったままに・・・」

と、悩んでしまう。せっかく、「鞠莉たちの居場所」、という大きな武器を手に入れたのである。それなのに、なにも行動しない、というのは単なる宝の持ち腐れ、である。なので、裏美、これから先、どうすればいいのか悩んでしまう。

 そんなとき、裏美の奥さんからこんな提案がなされる。

「それだったら、私が鞠莉‘sママさんに電話しましょうか?」

この奥さんの提案に、裏美、

「えっ、鞠莉‘sママさんに電話・・・?」

と、一瞬固まってしまう。この裏美の様子を見て、奥さん、さらにあることを言う。

「そうですよ。私が鞠莉‘sママさんの友達として鞠莉‘sママさんにこのことを伝えるの。そうすれれば、鞠莉‘sママさん、大変喜ぶと思いますわ。そして、鞠莉‘sママさんその鞠莉さんって子のところに飛んでいくと思うわ。たしか、鞠莉‘sママさん、今、フィレンツェにいるんでしょ。なら、すぐにでも自分の子のところに飛んでいきますわ。あとのことは鞠莉‘sママさん次第だけど、これで、あなたと鞠莉‘sママさんとの信頼も回復できますし、鞠莉‘sママさんのプライドを傷つけることもありませんわ!!」

裏美の奥さん、かなりの策士である。いや、裏美以上の策士である。でも、奥さんの言うことは一理ある。裏美や裏美の部下からではなく、裏美の奥さん自ら鞠莉‘sママに電話をするのである。実は、裏美の奥さんと鞠莉‘sママとは友達としての間柄である。なので、あかの他人である裏美とその部下たちより友達である裏美の奥さんから言ったほうが鞠莉‘sママは信じてくれるものである。そして、その奥さんの進言通りに鞠莉‘sママが鞠莉たちがいる場所に直接行き、見つけては捕まえることができれば、鞠莉‘sママのプライドを守るだけでなく、その情報をもたらした裏美(の奥さん)に感謝してくれる、さらに、失った信頼を取り戻すことができる、そう奥さんは考えていた。

 で、この奥さんの言葉に、裏美、

「うん、わかった。なら、お前に任せる!!」

と、その奥さんの意見に同意した。

 こうして、裏美の奥さんはすぐに鞠莉‘sママに電話する。すると、受話器から、

「はい、小原ですが!!今、立て込んでいま~す!!また電話して・・・」

という鞠莉‘sママの声が聞こえてきた。ちょうどそのとき、鞠莉‘sママ、月と鞠莉の策略によりフィレンツェの小原家の別荘まで来ていたのだが、もぬけの殻だったためか悔しがっている最中だった。なので、かかってきた電話を急いで切ろうとする鞠莉‘sママに対し、裏美の奥さん、

「え~と、私、裏美の奥さんです・・・」

と、自分のことを言うと、鞠莉‘sママ、

「あっ、裏美さん、ソーリー!!今、立て込んでいる最中ですの~!!なので・・・」

と言って電話を切ろうとしている。これには裏美の奥さん、すぐに、

「え~とですね・・・、実は、鞠莉‘sママさんの一人娘の鞠莉ちゃんのことなのですが・・・」

と、鞠莉‘sママに言うと、鞠莉‘sママ、すぐに、

「えっ、なんですて~!!」

と、驚きの表情をする。裏美の奥さん、すぐに、

「実は、私の友達からメールを頂きまして・・・、そのなかで、鞠莉ちゃんのことが書かれていたの・・・」

と、答えると、鞠莉‘sママ、すぐに、

「裏美さん、そのことを詳しく教えて!!」

と、奥さんに迫るように言う。これには、裏美の奥さん、すぐに、

「鞠莉‘sママさん、わかりました!!」

と、裏美の奥さんが受け取ったメールの内容を鞠莉‘sママに簡単に話す。

「え~とね~、そのメールには、こんなことが書かれていたの、「実はね、「鞠莉‘sママの子の鞠莉ちゃんが私が所有している、フィレンツェにある別荘を貸してほしいってお願いされた」って、私の子から聞いたのですが・・・」」

これを聞いた鞠莉‘sママ、すぐに、

「裏美さん、その別荘の場所を教えて!!」

と、いきなり食いついてきた。これには、裏美の奥さん、

「わ、わかったわ!!その場所はね・・・」

と、鞠莉たちがい別荘の場所を話す。

 そして、その場所を聞いた、鞠莉‘sママ、

「まさか、この私に運命の女神がおりてきたので~すね~」

と、言ってはにやっと笑った。鞠莉‘sママとしてはついに鞠莉を捕まえることができる、そう、すでに詰んだ、と思ったのである。なぜなら、今、鞠莉‘sママがいる小原家のフィレンツェの別荘から鞠莉たちがいる別荘までバイクで数十分くらいでいけるのである。そして、鞠莉‘sママが鞠莉たちの居場所を知っていることについては鞠莉たちは知らない。なので、鞠莉たちからすれば逃げることも隠れることもできないのである。それは、鞠莉‘sママからすれば、詰んだ、と思ってもおかしくなかった。

 というわけで、鞠莉‘sママ、このまま時間をかけたくない、というわけで、裏美の奥さんに対し、

「裏美さん、情報提供、サンキューね!!」

と、お礼を言うと、

「鞠莉、待ってなさい!!今、行くからね!!」

と、言って電話を切ると、そのまま、その場を後にした。

 鞠莉‘sママとの電話のあと、裏美の奥さんは裏美に対して、鞠莉‘sママとの電話の内容を簡単に言うと、裏美、

「ふう、これでなんとかなったわ。ありがとう、お前」

と、自分の奥さんにお礼を言う。これには、裏美の奥さん、

「いいえ、私はあなたのために行っただけですよ」

と、ほほえましく言う。

 その後、裏美はあることを考えていた。

(でも、これで鞠莉‘sママさんとの信頼は回復できるだけでなく、月生徒会長の行動を妨害することもできた。部下たちからの情報によると、月生徒会長と新生Aqoursメンバーたちは鞠莉という小童と出会おうとしていたらしい。もしかすると、その小童たちと会うことで何かが起きる、そのために会おうとしていたのかもしれない。が、再開するより先に鞠莉‘sママがその小童たちを見つけて捕まえれば、月生徒会長の目的も果たすことができなくなる。その意味でも今回の一件で月生徒会長の妨害は成功したといえる。ああ、これで、木松悪斗様の天下はもうすぐだ!!)

そう、鞠莉‘sママが千歌たちが鞠莉たちがいる別荘に着く前に鞠莉たちを捕まえれば、月の目的、新生Aqoursの復活はできなくなってしまう、その意味でも意義がある、そればかりか、鞠莉‘sママとの失った信頼を取り戻すことができるので、裏美にとってみれば一石二鳥である。まさに、裏美の奥さんの情報は、裏美、そして、鞠莉‘sママにとって棚から牡丹餅であった。

 が、その裏美の思惑は外れてしまう。なんと、鞠莉‘sママが鞠莉たちがいる別荘に到着する前に千歌たち新生Aqoursの6人(+月)は鞠莉たち3人と再会することができたのである。そして、このあとの展開により、裏美が予想していたことが大きく外れてしまうことになってしまう。だが、このときの裏美にはそのことを知る由もなかった・・・。

 ではあるが、あとで鞠莉が鞠莉‘sママから、なぜ自分の居場所がわかったのか、直接聞いてみると、鞠莉に別荘を貸した鞠莉の親友、その母親が実は鞠莉‘sママの親友であった、なので、鞠莉が親友の別荘を借りたという情報が親友の母親経由で鞠莉‘sママに流れてきた、と、鞠莉‘sママは弁解したのである。けど、本当は月の敵方の幹部である裏美経由であることは鞠莉‘sママは誰にも話さなかった。なぜなら、静真・浦の星の統合問題で、対立している(と、勝手に木松悪斗が思っている?)同士、実は裏でつながっている、ということをおおやけにしたら、それはそれで大問題になるかもしれないからである。そうなると、小原家、木松悪斗、両方が傷ついてしまうものである。と、いうわけで、鞠莉‘sママはその点についてたとえ身内であっても黙っていた。

 

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