ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第6部 第1話

 まず、月が思い出したのは・・・。

 あのフィレンツェでの鞠莉‘sママとの対決のとき、後日、鞠莉‘sママの前でスクールアイドルの素晴らしさを証明させる、スクールアイドルの存在意義を鞠莉‘sママに見せつけることを鞠莉‘sママで宣言した鞠莉であったが・・・、翌日、

「で、どうやって鞠莉‘sママさんに「スクールアイドルの素晴らしさ」を証明させるつもりですの?」

と、開口一番ダイヤは鞠莉に尋ねる。ここは千歌たちAqours9人(+月)と鞠莉‘sママとの対決のあったフィレンツェ郊外の鞠莉の親友の別荘。これまで鞠莉‘sママの支援でイタリアに行くことができた千歌たちAqoursの1・2年6人(+月)であったが、昨日の対決で鞠莉‘sママと袂を分かつことになり、千歌たち6人としてはこの旅の支援者、スポンサーがいなくなったのだ。それによりこの旅を続けることができなくなった、けれど、日本に帰るお金もない、千歌たち6人、そのためか、しかたなく鞠莉のお世話を受けることになったのだ。ちなみに、月6にについては、昔、イタリアに住んでいたこともあり、ここフィレンツェににも親友ともいえる友達がいたりする。なので、その友達に頼んでお金を貸してもらえる・・・こともできるのだが、鞠莉からすれば、

「千歌っちたち6人のヘルプ(お世話)はマリーに任せなさい!!ついでに、6人も7人もtogether(一緒)だから月という子のお世話もしちゃいま~す!!」

と言ってしまうほどだったので、月も鞠莉のお世話を受けることになってしまった。

 と、話はもとに戻るが、翌日、千歌たちAqours9人+月の10人で朝食をとっている最中、ダイヤは前述のことを鞠莉に尋ねたのだが、鞠莉、すぐに、

「それならマリーにグッドアイデアがありま~す!!」

と、胸を張ってこたえる。これには、千歌、

「鞠莉ちゃん、なにか妙案があるの?」

と、鞠莉に尋ねる。

 これに、鞠莉、威張るような声で答える。

「それはですね・・・」

これには、千歌たち、みな、

「それは・・・」

と、鞠莉のほうを見る。

 そして、鞠莉はためにためて大きな声でこう答えた。

「映画を撮るので~す!!」

これには鞠莉以外みんな、

「映画!!」

と、驚いてしまう。

 鞠莉、このみんなが驚いた表情を見て、すぐに自分の考えを言った。

「そ~です!!映画、ムービーを撮るので~す!!これまでのマリーたちの軌跡を映画にするので~す!!」

これには梨子すぐに鞠莉に質問する。

「もしかして・・・私たちで映画を・・・?」

これには鞠莉すぐに答える。

「そうです!!マリーたちは自分たちで映画を・・・」

これには、ヨハネ、すぐに、

「くくく、ついにヨハネが主体の映画が・・・。題名は・・・そう・・・「ヨハネ in ワンダーランド」!!」

と言うものの、その横から花丸が、

「それはないずら!!」

と、ヨハネの意見をすぐに否定する。

 と、鞠莉、ヨハネの言葉を受けてか、曜はすぐに鞠莉にこう言った。

「でも、鞠莉‘sママさんから指示された日時までの期間はとても短いよ!!今から映画を撮っていても間に合わないような気が・・・」

 が、この曜の発言を受けてか、鞠莉、すぐに答えた。

「マリーたちが自分たちで映画を・・・メイク(作る)ことは・・・タイム(時間)がないから・・・ナッシングで~す!!」

この鞠莉の言葉に千歌たちみな、

「どて~」

と、大きくこけてしまう。たしかにそうである。短期間の間に映画を1本作るなんてとても無理な話である。

 と、大きくこけてしまっているみんなに対し、鞠莉、現実的な話をする。

「でも、これまでマリーたちがやってきたライブの映像はたくさん残っているので~す!!それをリメイク、エッティング(編集)するので~す!!」

これを聞いた千歌たち皆、

「なるほど!!」

と、妙に納得する。たしかに今までのAqoursに関する動画の数はかなりの数が残っている。自分たちのスマホで撮った日常の練習風景、これまでいろんな人たちの前で見せたライブなどなど。それはある有名な動画サイトで過去のAqoursのライブ映像をまとめたチャンネルがあるくらい残っている。それを編集すれば1つのドキュメント映画ができる、そう、鞠莉は考えたのであった。

 その鞠莉の案を聞いて、みんな納得した表情をの確認したのか、鞠莉、すぐにこう言った。

「なら、ドキュメント映画を作ることに・・・」

「ちょっと待って!!」

と、突然、鞠莉の発言を遮る声がしてきた。この声をあげたのは・・・ヨハネだった。

 ヨハネはすぐに鞠莉の案にこう反論した。

「これは自分が撮った映像をよく編集しているヨハネからの意見だけど・・・、私たち(Aqours)関連の動画ってあまりに膨大にありすぎて短時間で編集するなんて無理だと思います!!」

ヨハネ、実はよく自分で動画投稿サイトに自分の動画を編集しては投稿しているのだ。もちろん生配信もするのだが、それでも、動画を投稿することで自分のファン(リトルデーモン)を増やしたり生配信の視聴者を増やしたりしていたのだ。なので、ヨハネ、動画編集については「セミプロ」である。ちなみに、千歌たちAqoursが1・2年生だけだったとき、Aqoursの知名度を押し上げた、あの、「夢で夜空をてらしたい」、このPVを編集したのはヨハネである。なので、動画編集については折り紙付きである。

 とはいえ、ヨハネのまじめすぎる、そして、あまりに的確な意見に、花丸、

「ずら~!!善子ちゃんが壊れたずら~!!」

と、驚きをみせると、鞠莉も、

「え~、あの善子がブレイク(壊れた)~!!だれか、コールドピロー(氷枕)、持ってきて~!!」

と、右往左往する始末。いや、ここにいるみんな、パニックを引き起こしていた。

 が、その瞬間、

「たしかに、鞠莉さんの案・・・、

 

ブ、ブー

 

ですわ!!」

と、大声をあげて言う少女の声が部屋中に響き渡る。これには、鞠莉、

「ダ、ダイヤ・・・」

と、その大声をだした少女、ダイヤのほうを見る。ダイヤ、どうやら自ら大声をあげることでみんなのパニック状態を収めようとしていたのだ。

 そのダイヤ、すぐに鞠莉にむかってこう発言する。

「たしかに善子さんの意見はもっともですわ!!」

これには、ヨハネ、すぐに、

「善子じゃなくて、ヨハネ・・・」

と、ダイヤにツッコミをいれるも、ダイヤ、それは完全無視!!、すぐに自分の意見を言う。

「善子さんの言う通り、膨大な動画のなかから選んで編集すること自体無理としか言えません、この短期間のあいだでは!!それに、膨大な動画データから選ぶことができてもそれを編集できる設備をもったスタジオなんてここにはありません!!」

たしかにダイヤの言うとおりである。ヨハネの言った通り、膨大な動画データから鞠莉‘sママを納得させるほどの動画を選び出すことは短期間という制約から無理である。と、同時に、その膨大な動画データを1つの映画として編集できるほどの設備をもったスタジオなんてすぐに見つかることなんてとても難しいものである。ちなみに、千歌たちみんなが持っているスマホやパソコンで動画を編集することもできるが、それでも限界はある。鞠莉‘sママを納得させるくらいのものを編集するにはやっぱり編集専門のスタジオで編集するのが一番である。

 そして、ダイヤは1番大切なことを鞠莉に言う。

「それに、鞠莉さん、楽して鞠莉‘sママさんを納得できると思っているのですか!!これまでのライブの映像を編集して鞠莉‘sママさんに見せたら鞠莉‘sママさんは納得してくれるのですか!!」

ダイヤのこの思い、たしかにそうである。これまでのライブ映像を編集することで鞠莉‘sママさんを納得させることができるならもうすでにダイヤたちがやっている。が、ただたんにこれまでのライブ映像を編集した動画を見せたとしても、私たちみたいなAqoursを心の底から応援しているファンは納得できるにしても、もとから「スクールアイドルはくだらない」と評している、スクールアイドルという存在を否定している、鞠莉‘sママからすれば、「なにそれ!!」、と、突っぱねるのは目に見えていた、ダイヤはそれを危惧していたのある。

 が、鞠莉、この的確ともいえるダイヤの意見に、

「じゃ、どうすれば・・・」

と、暗い表情をする。自分の意見を大親友ともいえるダイヤに完全否定され、いったいどうすればいいかわからない、八方ふさがりの状態に陥る。

 そんなとき、

「ライブだよ!!」

と、これまた別の方向から声が聞こえてくる。この声にみんな、

「ライブ!!」

と、これまた大声をあげる。そして、曜、すぐに、

「千歌ちゃん、ライブって・・・」

と、その発言者、千歌の方をみる。いや、全員が千歌の方を見た。

 その千歌はみんなにあることを言った。

「私、ライブが一番だと思うよ、鞠莉‘sママを納得させるにはね!!だって、ライブって実際に見たほうが映像で見るより感動できるもんね!!それに、まわりにいるみんなと一緒に盛り上がったほうが鞠莉‘sママさんも納得させることができると思うよ!!」

千歌にとっては意外ともいえる意見であるが、それはそれとしても(失礼?)もっとも誰もが納得できる、そんな意見であった。ライブというのは現地で直接参戦した方が映像で見るより感動の幅が大きいものである。ライブでの雰囲気、特に、まわりにいるみんなと一緒に盛り上がる、それこそライブの醍醐味ともいえた。そして、それにより、その観客たちはよりアーティストを応援するようになるのだ。それを自分の身をもって知っているAqours9人、だからこそ、この千歌の意見はあまりにも的確な意見ともいえた。

 と、いうわけで、鞠莉、

「たしかに千歌っちの案はグッドアイデアで~す!!マリーたちのライブを見ることでママもきっとアクアのファンになってくれるので~す!!」

と、大変喜びながら言った。この鞠莉の意見を聞いたのか、Aqoursメンバーみんな千歌の案に反論することなく、

「それじゃ、千歌さんの意見に賛成の人は・・・?」

と、ダイヤがすぐに評決をとるとみんな手をあげた。

 こうして、

「それじゃ、鞠莉‘sママさんの前で直接ライブを披露することに決定します!!」

と、ダイヤの声とともに鞠莉‘sママの前で生ライブを行うことに決定した。

 それを受けてか、梨子、すぐにみんなにこう告げた。

「ライブを披露することに決定したけど、曲の選定については私と千歌ちゃんに任せて!!」

この梨子の発言に誰も反論せず。Aqoursの曲であるが、作曲を担当しているのは梨子、作詞は主に千歌が担当している。そして、その曲たちを一番理解しているのはそれを作り出した梨子と千歌である。だからこそ、鞠莉‘sママを納得させるための曲の選定についてはこの二人で任せるのが適任である、そう思っていたAqoursメンバー、だからこそ、誰も反論しなかった。

 と、いうわけで、ライブを披露する曲の選定は千歌と梨子に決まった・・・のだが、もう1つ大切なことが残っていた。なので、それについてはこれまでAqoursの話し合いにオブザーバーとして参加していたあの少女が口をした。そう、月である。

「曲の選定については担当者が決まったけど、あともう1つ大切なことがあるよ」

それを聞いた千歌、すぐに、

「で、それってなに?」

と、月に尋ねる。

 すると、月はこう答えた。

「その・・・ライブを行う場所・・・ってどこ?」

これには、みんな、こう口にした。

「あっ・・・」

 

「ヨハネも一緒に行く~!!」

別荘の玄関ではここに残ることになったヨハネがわがままを言っていた。ライブの場所を決めるため、イタリアの有名な観光地を巡ることになったのだが、今回はあまり時間がない、ということで、イタリア北部にある有名な観光地を巡る遠征組とフィレンツェに残る居残り組に分かれることになったのだ。まず、遠征組は曜、花丸、ダイヤ、そして、アクアの作曲担当の梨子と作詞担当の千歌が入った。そして、居残り組は鞠莉‘sママの対決の後始末のために残る鞠莉、ライブに向けて練習内容を(走って)考えるために残る果南、そして、昨日、足を踏み外してバルコニーから落ちてしまい怪我がないかフィレンツェの病院でみてもらうことになっていたヨハネが入った・・・のだが・・・、

「ヨハネも行く!!」

と、駄々をこねてしまうヨハネ。これにはダイヤ、

「これを自業自得というのですよ!!善子さん、あなた、昨日、バルコニーから落ちたでしょ!!これから

とても大事なライブがあるのに、あとで後遺症が見つかってライブを台無しにしたらいけないでしょ!!だから、善子さん、ここに残ってください!!」

と、ヨハネを叱る。それでも、ヨハネ、

「善子じゃなくてヨハネ!!それでも行きたい!!」

と、わがままを言ってしまう。

 そんなとき、そのヨハネに1人の少女が言った。

「ヨハネちゃん、ここってどこずら~?」

この質問に、ヨハネ、

「ここはフィレンツェ、聖ヨハネが守護する地!!」

と、元気よく答えると、その少女はすぐにこう言った。

「それだったら、ここに残って鞠莉ちゃんと果南ちゃんを守護するずら。あと、ここフィレンツェにもライブの候補地はあるずら。そこで写真を撮ってくるといいずら。そうすれば、「堕天使ヨハネ、ここにあり!!」といえるずら!!」

この少女の言葉にヨハネ、

「それはいいことを聞きました!!いいでしょ!!このヨハネ、ここに残って鞠莉と果南を守護する!!そして、この地にこのヨハネの聖痕(スティグマ)を残すべし!!」

と言うと、ここに残ることをさっそうと決めてしまった。

 と、この一連の流れを見ていた鞠莉、

「お~、花丸、ベリ~、ベリ~!!あの善子を一瞬で手なずけるなんて!!」

と、わがままなことを言っていたヨハネを一瞬のうちに黙らせた少女、花丸のことを称賛する。これに、花丸、

「別にそんなつもり、ないずら。でも、これ以上善子ちゃんがわがままを言っていたら先に進まないからしただけずら」

と、ただたんにヨハネをしずませた理由を言った。

 と、いうわけで・・・、花丸、ランクアップ!!花丸は「ヨハネテイマー(ヨハネ使い)」にランク・・・、

「そんな称号、いらないずら!!」

と、ここで花丸からツッコミ。はいはい。

 で、最後に残ったのがルビィ・・・であったが、そのルビィ、

(ルビィ、もうお姉ちゃん(ダイヤ)とは離れたくない!!)

その気持ちからか、遠征組の一員である姉ダイヤについていくことにした、のだが・・・、

(でも、お姉ちゃんと離れないことってお姉ちゃんを一生拘束してしまうってことだよね。これって鞠莉‘sママさんが鞠莉ちゃんにしようとしていることと同じだよね。そんなのいや!!でも、ルビィ、お姉ちゃんなしでは生きられない・・・)

と、苦悩に満ちた顔をしていた。

 そんなルビィの姿を見てか、ここではAqoursメンバー9人以外で唯一の人物、月、

(ルビィちゃんが苦しんでいる・・・。僕、ルビィちゃんを助けたい・・・。けど・・・、今はまだダメ!!だって、今、助けたとしても、ルビィちゃんのためにはならない!!けれど、ルビィちゃんを助けるためにもルビィちゃんのこと、もっと知らないと・・・)

と、思うようになり、千歌に、月、あることを伝えた。

「千歌ちゃん、僕、曜ちゃんたちと一緒に行く!!」

これには、千歌、

「うん、わかった!!」

と、二つ返事で認めた。

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