ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第6部 第4話

「なんでルビィが月ちゃんと・・・」

と、ルビィ、ぶつぶつ言いながら歩いていく。このとき、ルビィ、心の中では、

(ルビィはお姉ちゃんと行きたかったんだよ!!なのに、なんで、ルビィの邪魔をするのかな、月ちゃん!!)

と怒っていた。対して、月、

(なんとかルビィちゃんを連れ出すことができたよ~。でも、これで僕の計画は次の段階に進めることができるよ!!)

と、上機嫌になりいまだ月と一緒に行くのを嫌がっているルビィの手を引っ張っていた。

 そんな対照的な2人だったが、目的地に近づくうちに2人は・・・なにもなかった・・・。上機嫌な月と不機嫌なルビィ、その状態のままついに旅の目的地・・・というよりも月がルビィのために選んだ場所に到着する。その場所とは・・・。

「さあ着いたよ~!!」

と、月は目的地に着くなりルビィにその場所にあるモニュメントを指さす。それを見たルビィ、

「ピギィ!!大きな顔!!大きな口!!怖いよ~!!」

と、そのモニュメントを見て怖がり月の後ろに隠れてしまった。これには、月、

(なんでもおびえてしまう、今のルビィちゃんにとってみれば刺激的・・・みたいだね。でも、これでも世界的にとても有名なモニュメント・・・なんだけどね・・・)

と、おびえるルビィを見て少し戸惑いつつもルビィにそのモニュメントについて語る。

「怖くなんてないよ。だって、あれ、「真実の口」って言うんだもの!!」

そう、月が目指していた目的地、それは古代ローマの遺物、「真実の口」である。そして、それはある言い伝えでとても有名である。その言い伝えこそ月がルビィをここまで連れてきた理由でもあった。もちろん、世界的にもとても有名な言い伝え・・・であるが、それは「真実の口」におびえている・・・というよりもなんにでもおびえてしまう今のルビィにとって知る由も・・・というよりも意識することすらできなかった。ただ、このとき、ルビィ、

(「真実の口」?なんか聞いたことあるけど、ル、ルビィ、今はどうすることもできない・・・。それよりも、あの荒々しい顔・・・ル、ルビィ、怖くてここから逃げ出したいよ~!!)

と、「真実の口」の(ルビィにとって)とても怖い顔の表情におびえていた。ルビィ、心ここにあらず・・・の状態であった。これには、月、

(あっ、ルビィちゃん、「真実の口」を見ておびえているなぁ。これなら僕が今からやることがより効果的になるよ!!これで、ニュールビィちゃんに生まれ変わらせることができる!!さぁ、頑張るぞ!!)

と、勢い込んでしまう。ただ、それを表情にだしてしまうと感のいいルビィに気づかれてしまうため、月、ポーカーフェースに徹していた。

 その月、ポーカーフェイスのまま、ルビィにあることを注文する。

「ルビィちゃん、そこに立ってポーズをとって!!う~ん、そうだな~、笑いながら手でハートを作っちゃおうか!!」

これには、ルビィ、

(なんで(お姉ちゃんと一緒に行くのを妨げた)月ちゃんの言うことを・・・)

と、月に対して反抗したい気持ちになるも、

(でも、鞠莉ちゃんのためにライブの場所を探しているもんね。仕方ないよ・・・)

と、しぶしぶ月の指示を受けることにした。

 のだが、今のルビィにとってとても恐ろしくて近寄りたくもないものの横でポーズをとるなんててもいや・・・だったためか、「真実の口」の横に立って笑いながら手でハートを作るも・・・、

(ルビィ、ここからはやく逃げ出したいよ~!!怖い怖いよ~!!はやく終わってくれないかな。はやく~!!)

と、とても嫌がっていたため、とても暗い表情・・・というよりも作り笑い・・・、いや、とても嫌がっている、そんな感じの表情をしていた。

 これには、月、

(ルビィちゃん、そんな表情だとはやく終わるものの終わらなくなるよ!!むしろ、ルビィちゃんにとって不利な状況になるような気がするんだけどね~)

と、作り笑いでとても嫌がっているルビィに対して冷たい表情もするも、

(ルビィちゃん、これはルビィちゃんにとって試練なの!!この試練に打ち勝って新しいルビィちゃんになって!!)

と、ルビィに対して熱い期待すらしていた。そのためか、

「もう少し笑って~」

と、ルビィにさらなる注文をするも、とうのルビィはというと・・・、

(ルビィだってちゃんと笑ているもん!!月ちゃんがいろいろ言ってくるけど、ルビィだって、こんな怖そうな今にでもルビィを襲ってきそうな像の前で一生懸命笑っているよ!!それなのに、月ちゃん、なんでわかってくれないの!!)

と、月に対してご立腹・・・ではあるが、

(でも、やっぱり、この像、こ、怖いよ・・・)

と、暗い表情がさらに強調されてしまう。

 そんなルビィの表情を見た、月、

(ん~、ルビィちゃん、「真実の口」を見て本当にびびってしまっている・・・。これじゃ新しいルビィちゃんは生まれてこないよ~)

と、思ったのか、ルビィに対して、

「仕方ないな~。一時中断しよう」

と、撮影を中断してしまう。このとき、ルビィ、

(よ、ようやく一息つけるよ~。つ、疲れた~)

と、少しだけ心が安らぐ。けれど、

(で、でも、それでも、ここで撮影するのでしょ!!ル、ルビィ、とてもいや~!!)

と、このあとのことをつい考えてしまい暗い表情に戻ってしまう。

 そして、そんな暗い表情のルビィに対し、月、

(このままじゃきっとルビィちゃんはずっと誰かに頼ってしまう、そんなか弱い存在になってしまう。それはたとえ姉のダイヤさんがいなくなってもきっとほかの人に頼ってしまう。そんなルビィちゃんを変える方法は一つだけあるけど、これはルビィちゃんに精神的なダメージを与えてしまう。もしかすると、ルビィちゃん、立ち直れなくなってしまう。いや、トラウマになるかもしれない。けれど、臆病になっている、不安・心配の海・沼の奥底に陥っているルビィちゃんを生まれ変わらせるにはもうこれしかない!!けれど、今はルビィちゃんの心のケアが大事かな~)

と、思いつつ、ルビィに尋ねる。

「ルビィちゃん、どうして暗い表情、しているのかな~?」

月のルビィに対する心遣い、であったが、とうのルビィからすると、

(こんなとてもいやな心になったのは月ちゃんのせいでしょ!!ルビィ、月ちゃんから言われてやっているけど、ルビィはね、もうこんなことはいやなの!!ここから離れたいんだよ!!)

と、月に対して反抗の意思を持ってしまい、そのためか、

「なんでもないよ!!月ちゃんに関係ないことでしょ!!」

と、月に反論してしまう。

 このルビィの反論、それが月のある闘志を生むことになる。月、このとき、

(ル、ルビィちゃん・・・、なんでもかんでもおびえてまう・・・。これじゃ本当のニュールビィちゃんになることなんてできない、いや、もっと悪い方向に進んでしまう!!こ、こうなったら、仕方がない!!もう唯一の手段を、今のルビィちゃんにとって劇薬かもしれない、あの方法を使うしかない!!そして、これには、僕と曜ちゃんにとってとても大事な出来事をルビィちゃんに伝えることにもなる。これによってルビィちゃんが、僕、そして、曜ちゃん、に対して悪い印象を植え付けることにもなるかもしれない・・・)

と、思うようになる。が、しかし、月とルビィ、2人で行動しようも、とうのルビィはおびえた小鹿に、いや、不安・心配の海・沼に陥ってしまい抜け出すことができない小魚のようになってしまう、それがさらに悪化してしまう始末。そんなルビィの姿を見た月は心の中からある思いが湧き出してくることがを感じる。

(でも、僕、わかったよ!!曜ちゃん、きっと、このときのために僕にずっと呼びかけてきたんだね!!最近、僕が寝ているときに幼い姿をした曜ちゃんが僕にあのことを呼び掛けてきたよね!!そして、ヴェネチアからフィレンツェに移動する際、曜ちゃんが僕にあのことを言ってくれたから、僕、すべてを思い出すことができたよ!!それもこれも、今、このときのためにしたことなんだよね!!)

この思いともに曜に対して感謝を述べる月。最近になって月が寝ているとき、幼い姿をした曜が現れてはその曜からとても大事な思い出を、とても大事な想いを月に投げかけていた。最初はなんのことだかわからなかった月だったが、曜と再び、Aqoursと一緒に触れ合うことで徐々に思い出してきた。そして、ヴェネチアからフィレンツェの移動の最中に曜との邂逅により月はすべてを思い出したのである。そして、今、その思い出、想いが月にとってとても強い武器になるのであった。

 そして、月、ついに腹を決めた!!

(ルビィちゃん、たとえ僕を嫌いになろうとしても絶対に実行するからね!!これは、ルビィちゃん、そして、新生Aqoursを生まれ変わらせるためにすること!!だからこそ、僕、心を鬼にするね!!僕、ここで決めてみせる!!)

その強い意思を持った月、ルビィに対しある命令をした。

 

「じゃ、ルビィちゃん、その「真実の口」に手を入れて!!」

 

 この月の命令に、ルビィ、

(なんで月ちゃんの命令に従わないといけないの!!なんで、この像に手を入れなきゃいけないの!!それよりも、なんで、月ちゃん、ルビィのこと、思ってくれないの!!なんで、ルビィの困ること、しているの!!)

と、月に反抗の意思を持つとともに、

「いや!!絶対にいや!!」

と、手を振っては月の命令を拒絶する。

 が、そんなルビィに対し、月、

(きっとこのままいったらどう堂々巡りになってしまう!!「ここで決める」って決めた以上、僕としてもここで引くことなんてできないね!!ルビィちゃんにとって少々手荒だけど、ここは強引にいかせてもらいますからね!!)

と、思ったのか、月、いきなり、

「なら、僕が(強制的にルビィちゃんの)手をいれちゃうからね!!」

と、ルビィの手を取ってそのまま「真実の口」の口の部分にルビィの手をいれようとする。これには、ルビィ、

(つ、月ちゃん、ちょっと、ちょっと待ってよ~!!)

と、強引に自分の手を「真実の口」の口の部分にいれようとする月の手を払いのけようとするも、ここでもルビィの非力さがゆえに月の強引さに負けてしまう。

 そして、

ズボッ

と、ルビィの手はそのまま「真実の口」の口の部分にはいってしまった。これには、ルビィ、

(うう~、月ちゃんのいけず~)

と、半泣きになってしまう。が、その当事者である月はというと・・・、

(さあ、ここからが本番!!もうあとには引き返すことなんてできない!!吉と出るか凶と出るか!!月、一世一代の大舞台!!とくとみておいてくれ!!)

というこれから自分が行おうとしていることに対して強い意気込みをみせる。

 そんな月であったが、ルビィのことも心配していた。

(さて、ルビィちゃんにとってこれからが正念場だよ!!ルビィちゃんの心がけ次第ではルビィちゃんの心が崩壊するか進化するかどちらに転ぶかわからない。でも、僕はどっちに転んでもきっとフォローしてあげるからね。だから、ルビィちゃん、ご覚悟!!)

 そして、月はルビィにあることを告げる。

「で、ルビィちゃん、僕に黙っていること、ない?ルビィちゃんが悩んでいること、ない?」

この月の言葉に、ルビィ、

(月ちゃんのいけず!!たとえ隠していることがあっても、勝手にルビィの手を口に入れちゃった月ちゃんに話すことなんてないよ!!お姉ちゃんのことで悩んでいるなんて、悪ふざけする月ちゃんには言わないよ!!イーだ!!)

と、月に対して反感の気持ちを持ってしまう。そのためか、

「そんなもの、ルビィにはないよ!!」

という言葉で月のことを軽蔑する。

 が、そんな言葉、今の月にとってみれば屁の河童である。むしろ、

(ルビィちゃん、その言葉、裏を返せばルビィちゃんの心の中に悩みがあることを証明しているだよね。それはきっとお姉ちゃんであるダイヤさんとの関係についてだよね)

と、まるでルビィの心の内が手に取るようにわかってしまうものだった。さらに、

(なら、今からルビィちゃんに対してお来ぬことはかなりの効果があるね!!ショックが大きいほど効果は絶大になる。それはルビィちゃんが大きく生まれ変われることにもつながる。もちろん、その逆もしかり。でも、僕は決めたんだ!!ルビィちゃんを大きく生まれ変わらせることに賭けたんだって・・・)

と、月がこれから行うことに対して大きな賭けにでることを決める。

 そして、月、ルビィにある事実を、ルビィの本幹を揺るがす、大きな一言を言ってしまう。

「本当になんでもないならいいんだけど、

 

「真実の口」の口のところに手を入れた場合、も、うそをついていたり、偽りの心があれば、その手はちょん切られてしまうんだぞ~

 

本当に大丈夫?」

実は「真実の口」には一つの有名な言い伝えがある。その言い伝えとは・・・、

「手を口の部分に入れた場合、うそや偽りの心を持つものであれば手を抜くときに手首を切り落とされる、手をかみちぎられる、手が抜けなくなる」

というものである。その言い伝えはあの名作「〇ーマの休日」の一シーンとしても有名だったりする。主人公の男の人がヒロインの前で「真実の口」の部分に手を入れて抜けなくなる・・・そんな有名なシーンがあったりする。

 むろん、この月の一言を聞いたルビィ、

(えっ、うそ・・・)

と、一瞬フリーズ状態に陥ってしまう。そして、

(えっ、うそでしょ!!ルビィの手、ちょん切られてしまう!!ルビィ、そんなのいや!!いや!!いや~!!)

と、突然パニック状態に陥ってしまう。月の一言により恐怖のどん底に叩き落されたルビィ、心の中で、

(ど、どしよ~、どうしよ~、どうしよ~!!)

と、あわてふためいてしまう。しまいには、

(もういや~!!)

と思ったのか突然手を口の部分から引っ込んでしまった。このとき、

「ピギィ!!」

と言ってしまうほどルビィの頭の中は本当にパニックを起こしていた。

 が、突然手を抜いてしまったことでルビィはさらにパニックを深めてしまう。

(し、しまった!!手を引き抜いてしまったよ~!!ル、ルビィの手、切られてしまったよ~!!どうしたらいいの~!!お姉ちゃん、助けて~!!)

まさかここに来てルビィの手がちょん切られてしまう、そんな最悪な状態に陥ってしまった、そうルビィが思ってしまったことでルビィの精神状態は崩壊寸前・・・。

 とはいえ、ルビィ、あることに気づく。

(あれっ、手が切れたはずなのに痛くない・・・。どうして・・・)

そう、手が切れたならそれによって大きな痛みが生じるはずなのにその痛みがないのだ。でも、ルビィ、

(も、もしかして、痛みを伴わないもの・・・なの・・・)

と、ちょっと不安・・・になる。

 が、いつかは現実をみないといけないので、ルビィ、意を決する。ルビィ、

(でも、本当に手が切れていないか確認しなきゃ・・・)

と、思っては、

「う~」

と、うなりながら心配そうに自分の手を見る。

 すると、ルビィは驚愕してしまう。

(ルビィの手・・・切れて・・・いない!!なんで、なんで!!真実の口に手を入れるとちょん切られてしまうはずじゃないの!!)

そう、ルビィの手首はちょん切れている・・・わけではなかった。ルビィの手は健在だった。実は「真実の口」の言い伝えは単なる迷信だった。「真実の口」の本当の正体は古代ローマのマンホールだったと言われており、今みたいな形に置かれたのは1632年ごろだったりする。さらに、「〇ーマの休日」のシーンも主人公がヒロインに対し手が抜けなくなったという演技をして脅かそうとしていた、というのが実情だったりする。なので、月がルビィに言ったことはたんなる迷信であった。

 が、迷信とはいえ、人間というのは不安・心配の海・沼のどん底に陥った場合、その迷信すら信じてしまう、といった状況に陥りやすい。それがルビィでも起きてしまった。そして、それは、騙されたと知ったとき、それは騙したほうに倍となって怒りとして返ってくるものである。むろん、ルビィも例外ではなかった。ルビィ、騙した月に対し、

(月ちゃん、からかうのはやめて!!単なる嫌がらせだよ!!ルビィをそんなに困らせてしまうのがいいわけ!!月ちゃん、ルビィのことで遊んでいない?ルビィをからかうのはやめて!!ルビィのことを困らせる、そんな月ちゃん、嫌い!!)

と、ルビィ、月に対して自分をからかったことへの怒り、反感を強めてしまう。

 そして、ルビィは月に対し、

「うそつかないでよ~、月ちゃん!!なんでルビィを困らせようとしたの!!」

と、激怒してしまった。

 が、とうの月はというと・・・、

(ルビィちゃん、ごめん!!別にルビィちゃんを困らせようとしたわけじゃないけど、これがルビィちゃんにとって最善ともとれる策だったんだよ!!)

と、ルビィに心の中で詫びつつも、

(でも、これが僕がとるべき手段に間違いないという証明はされた!!ルビィちゃんはお姉ちゃんのダイヤさんのことで悩んでいる!!なら、今から僕がルビィちゃんに諭すことでルビィちゃんは新しく生まれ変わる、そんな気がする!!)

と、ある確信を抱く。実は、月、ルビィを不幸のどん底に突き落としたのは理由があった。ルビィが深く傷つくことで今からルビィに対して行うことに対する影響力をルビィの体の中に染みわたらせようとしているのだ。人というの深く傷つくときなにかにすがろうとする。それは自分が頼ろうとしているもの、人や家族だったりする。そして、その影響力は

そのあとその人にとって深く染みつくものである。その影響力はその人の本幹に深く根付いてしまうため、その影響力から抜け出すことは並大抵なことではない。それを月は今からルビィに対して行おうとしていたのである。その、月がルビィにやろうとすることだが、それはルビィにとって今までのダイヤ依存とは正反対なもの、であった。

 その確信に満ちた、月、ルビィにある言葉を投げかける。

「ルビィちゃん、それってルビィちゃんの中になにか悩み事があるんじゃないか、それを証明していないかな?ねっ、ルビィちゃん!!」

これを聞いたルビィ、

(えっ、ルビィに悩み事!!えっ、えっ!!)

と、ルビィにとってみれば不意打ちともとれる質問がきたことで一瞬慌ててしまうも、

(ル、ルビィに悩み事なんでないよ!!あっても、(ルビィにとっていやなことをした)月ちゃんには言いたくないよ!!)

と、思ったのか、

「えっ!!なんでもないよ!!なんでもないよ!!」

と、悩み事をごまかすような素振りをみせる。

 が、月にとってみれば、

(ルビィちゃん、今更しらを切るつもりだね。でも、僕からすればもうバレバレだよ!!)

と、しらを切ろうとしているルビィに対してなんでもお見通しともとれる思いになる。それでも、月、ルビィに対してさらなる揺さぶりをかける。

「なら、「真実の口」に手を入れたとき、なんで慌てていたのかな~、ルビィちゃん?」

この言葉を聞いた瞬間、ルビィ、

(えっ・・・、えっ・・・)

と、頭の中が真っ白になる。ルビィにとってみればこの月の言葉は的を得ていた。ルビィの心の中を月によって読まれている、そんな気がした。そうなると、ルビィがとる手段はただ一つだけ、黙ることだけだった。そのためか、

「そ、それは・・・」

と、ルビィは月に対して黙り込んでしまった。

 が、これが月にとってみれば好都合だった。

(これで詰んだね!!ルビィちゃん、黙ればことが済むと思っているけど、それこそ僕にとってみれば好都合だよ!!さ~て、ここから僕のステージだ!!)

と、月、ルビィに対しこれからなにかを仕掛けようとしていた。

 そして、月はルビィに対して反撃ののろしをあげた。

 

「ルビィちゃん、「真実の口」の口に手を入れたとき、ルビィちゃんが慌ててしまった理由、それって、お姉ちゃんであるダイヤさんのことがあったからじゃないかな?」

 

 この月の突然の言葉に、ルビィ、

(えっ、えっ、月ちゃん、ルビィの心の中、よんだ?」

と、きょとんとしてしまうも、すぐに、

(つ、月ちゃん、あっ、あんなことを言っているけど、こ、ここはしらを切るしかない!!)

と、あいくまでもしらを切ることを決めるルビィ。そのためか、

(そ、それなら、まずは心の中、なんとかし、しないと・・・。え~と、お、お姉ちゃん、な、なんのことかな~)

と、心の底から知らないふりをするルビィ。そのためか、ルビィ、

「な、なんでもないずら~」

と、なぜか花丸の真似をしながらごまかそうとする。

 が、そんなもの、熱意を持った月には通じなかった。月、

(な、なんでここにきて花丸ちゃんのまね!?と、いうことは、きっと気が動転しすぎて(ルビィの中では)一番仲がいい花丸ちゃんのまねをしたんだね・・・)

と、ルビィに同情する。対するルビィも、

(えっ、えっ、ルビィ、なんで花丸ちゃんのまね、しちゃったの・・・。ど、どうしたらいいの~)

と、さらにパニックに陥る。

 そんなルビィに対し、月、

(こりゃ、このままいったら、ルビィちゃん、自爆しちゃうね。ここは仕方がない。僕、ここで押し切るよ!!)

と、ルビィに引導を渡すことを決めた。

 そして、月はルビィにあることを言った。

「ルビィちゃん、ごまかさないで!!ルビィちゃん、ちゃんと答えて!!」

このときの月の表情、わざとはいえ、鬼気迫るものだった。むろん、すでにパニック状態だったルビィには十分効果的だった。このときのルビィ、鬼の形相のように迫ってくる(とルビィが思っている)月の表情を見て、

(つ、月ちゃんが起こっているよ~!!怖いよ~!!怖すぎるよ~!!)

と、子ウサギのように身を縮ませてしまった。

 こうなるとあとは月の独断場ともいえた。ルビィ、身を縮ませてしまうも、月、

(ここは絶対に押し切る!!)

と、怒りの表情を一切変えないままルビィに迫ってくる。これには、ルビィ、

(え~、怖いよ~、怖い~!!白旗だよ~!!)

と、月に白旗をあげるとともに、

(月ちゃんの怒りを鎮めるために、どうすれば・・・。こ、ここは、月ちゃんにルビィが悩んでいること、正直に打ち明けたほうがいいかもしれないよ~!!そうすれば、月ちゃんの怒りも鎮まるよね~!!)

と、涙目になりながらも月の怒りを鎮めるために自分の悩み事を打ち明けることを決めてしまった。

 と、いうわけで、ルビィ、少し涙目になりながらも、

「は、はい、そうです・・・」

と、月に正直に答えてしまった。

 が、このルビィの涙目・・・にはとうの月も、

(あちゃ~、こりゃやりすぎちゃった・・・。新しいルビィちゃんに生まれ変わるためにも意を決してルビィちゃんに怒ったけど、ルビィちゃんに深刻なダメージを与えちゃったよ・・・。ルビィちゃん、ごめん・・・)

と、心の中でルビィに怒ったことを詫びると、すぐに、

(でも、これからは仏様モードだよ、ルビィちゃん!!ルビィちゃんの悩み、聞いてあげるからね。もちろん、僕は、ルビィちゃんの悩み事、気づいているけど、そこからルビィちゃんをニュールビィちゃんに導いてあげるからね)

と、ルビィんに対して今度は優しさでもって接しようとしていた。

 なので、涙目のルビィに対し、月、怒りの形相から一転満点の微笑みの表情に変わるとすぐに、

「ルビィちゃん、悩み事、ルビィちゃんだけで抱え込まなくてもいいよ。だからね、ルビィちゃん、ルビィちゃんが抱える悩み事、僕に言ってみて!!僕が相談にのってあげるからね!!」

と、ルビィを諭す。

 そして、この月の微笑みにルビィは・・・負けてしまった。

(月ちゃんの微笑み、なんて神々しいんだ~!!ルビィ、月ちゃんのこと、まるで仏様に見えてしまうよ~!!ルビィ、月ちゃんだったら、ルビィの悩み事、なんか解決してくれる気がするよ~!!)

と、ルビィが思うとともに、

(そして、つ、月ちゃん・・・、なんてたくましいんだ~!!もしかして、月ちゃん、ルビィのことを大事に思ってルビィを叱ったんだね~!!そんなこと考えただけで、ルビィ、キュンとしちゃう・・・!!なら、月ちゃんなら、ルビィの悩み、解決してくるかもしれないね!!それだったら聞いてみよう!!)

と、これまでの月への反抗心はどこへやら、180度態度を変えるだけでなく月に相談することを、月に頼ってしちゃうことを決めてしまったルビィ・・・であった・・・。それほど月がルビィに与えた恐怖心はルビィにとって心が折れるものだったのかもしれない。

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