この日の昼、月は・・・、
「また来ましたよ、ローマ市役所!!待ったなさい!!絶対にぎゃふんって言わせてあげるからね!!」
と、ローマ市役所のまえに来ていた。さらに、
「わおっ、ここがローマ市役所ね!!宮殿みたい!!」
と、鞠莉が喜びながら言った。なんと、月、今度は鞠莉を連れてきていたのだ。なぜなら、鞠莉は浦の星の理事長として官庁とのやりとりをした実績があること、さらに、(鞠莉にとってみれば当たり前だが)イタリア語が堪能であることも加味されていたからだった。
そんな月と鞠莉は市役所に入るなり重厚な部屋に通される。ローマ市役所は昔の宮殿を市役所として転用しているため、その部屋に到着したとたん、あまりの装飾品のすごさに、月、鞠莉、
「うわ~、すごい!!」(月)
「It’s beautiful!!」(鞠莉)
2人とも驚いていた。
そんな驚いた2人のもとに、
コンコン
という音が聞こえてくると音がしたドアが開く。そこから、
「お待ちしておりました、小原様!!」
と、男性職員が3人部屋に入ってきた。
そして、その職員たちはすぐさま、
「さぁ、おかけになってください、小原様」
と、ソファーへとおかけいただくように月と鞠莉に言う。これには、鞠莉、
「わかりました」
と言って月と一緒にソファーに座った。
その職員たち、月と鞠莉がソファーに座るなり、すぐにこう切り出した。
「え~、この日にスペイン広場を借りる点ですが・・・、それについては大丈夫です!!」
これを聞いた、月、
(えっ、大丈夫なの!!朝はダメって言っていたのに、なんで、そんな簡単に手のひらを返してきたの!?)
と、職員たちに不信感を持つようになる。
が、その職員たちの話は続いていた。その職員たちはなんといやらしいことを言いだしてきたのだ。
「しかし、そのためにはお金が必要です。小原様、まずはお金を収めてください」
と、鞠莉の目の前に請求書が出される。そこには月はおろか普通の人たちでも払うことができないくらいの額が書かれていた。これには、鞠莉、
「これってローマ市に払わないといけないものですか?」
と、職員たちに尋ねてみる。すると、職員たちは、
「はい、その通りです!!」
と、はっきり答えてしまった。
が、鞠莉、この職員たちの対応にこう考えてしまう。
(これがいわゆる、賄賂、ってものですね~。世界有数の財閥である小原家から賄賂をもらおうなんて、本当に極悪非道、ですね~)
そう、鞠莉はわかっていた。今、職員たちが請求しているのは自分たちへの賄賂であった。実はイタリアは汚職が問題になったりそれがニュースとして世界中に流れてしまうことがあったりする。そして、今回も職員たちは鞠莉にお金を、いや、賄賂を要求してきたのだ。鞠莉の実家、小原家は世界有数の財閥、さらに、イタリアは小原家にとって先祖代々暮らしてきた地、なので、イタリアにも小原家関連の企業が多かったりする。で、それを知っている職員たちは小原家の娘鞠莉に賄賂を請求してきたのだ。で、これが、朝、月とダイヤがローマ市役所に来た時にスペイン広場の使用許諾を拒否された理由にもつながる。たしかに、ダイヤの実家、黒沢家は網元の家というだけあって名家である。が、それは沼津での話。世界ではそこまで名は知られていなかった。そのため、職員たちからすれば、月はおろかダイヤすらお金を持っていない、自分たちに賄賂を贈れない、普通の人として見られたために断った、というのが理由だった。
で、これを鞠莉の対応で知った、月、
(なんて極悪非道な連中なんだ!!本当にけしからん!!)
と、怒り気味だった。
とはいえ、鞠莉からすれば賄賂を職員たちに送ればその職員たちから弱みを握られずっとしゃぶられてしまう、そう思ったのか、鞠莉、すぐに、
「その要求にはお答えできません!!」
と、賄賂を贈るのを全力拒否した。これには職員たちからも、
「な、なんですと!!」
と、驚いた表情をする。鞠莉の全力拒否は、小原財閥は賄賂すら断るクリーンな企業、というイメージを職員たちに植え付けることになったのだ。
と、いうわけで、話し合いは完全に決裂・・・、
「わかりました。この話はなかったことにしましょう」
と、職員たちが言うと、さらに、
「私たちに賄賂を送らないのであれば、一生スペイン広場はおろかローマ市全域どの場所でも使用許諾を出せないことになりますがいいですか?」
と脅しを言うと、鞠莉、
(そんなの、こちらから願い下げで~す!!)
と思ったのか、
「あなたたちにお金を渡すくらいなら、イタリアのほかの場所でライブを行ったほうがましです!!」
と、Sell word(売り言葉)にBuy word(買い言葉)で反論する。
だが、このとき、月、
(鞠莉ちゃんの言うことも正しいけれど、そうしたら、ルビィちゃんの願いを踏みにじることになる!!ルビィちゃんががっかりする!!)
と、がっかりするルビィの顔を思い出したのか、ここはなんとかしないといけない、そんな思いになる。が、このままだとこの話は破談になってしまう、そんな危機感をもった、月、ついにある決意を固める。
(ルビィちゃんのがっかりした顔は見たくない!!こうなったらあれを使いしかない!!いつやるの、今でしょ!!)
この決意のあと、月は職員たちに向かってこう叫んだ。
「ちょっと待ってください!!これを見てください!!」
このあと、月、すぐに自分のスマホを職員たちの前に掲げてボリュームを最大にするとこう切り出した。
「見てください!!これが、これが、スクールアイドルという世界最大の輝きをもつ者の真の姿です!!」
この月の言葉のあと、月のスマホからある映像が流れてきた。そこに移っていたのはAqoursのライブ映像だった。月はダイヤからそのライブ映像データをもらうと短時間でそれを編集し一つのドキュメント映像に仕上げたのだった。
♪~
スマホから流れるAqoursのライブ映像。職員たちはそれを食い入るように見る。
「ウォ!!」
と、突然声を上げる職員たち。ちょうど「MIRACLE WAVE」で千歌がバク転を成功させるところだった。さらに、
「It’s beautiful!!」
と、職員たちから感嘆の声が聞こえてくる。ちょうど「WATER BLUE NEW WORLD」の衣装の一部が羽に変わるシーンのところだった。この職員たちの姿を見た、月、
(これでなんとかなるかな?)
と、一安心だった。
が、そんなとき、
ガチャッ
とドアが少し開く音がする。が、鞠莉を含めて誰も月のスマホから流れるAqoursのライブ映像に釘付けになってしまいその音に誰も気づいていなかった。
とはいえ、映像が終わるとすぐに月が職員たちにこう言った。
「スペイン広場でライブを行うAqoursというスクールアイドルグループは日本でもっとも有名なスクールアイドルです!!だからこそ、スペイン広場でAqoursがライブをすることを認めてください!!」
月、このとき、Aqoursのライブ映像に釘付けになった職員たちの姿を見て、絶対に認めてくれる、と思っていた。。
が、職員たちは意外な反応をみせる。職員たち、なんと、
「賄賂をくれ!!賄賂をくれないと許可しない!!」
と、言ってきたのだ。話はまた平行線・・・だった。これには、月、
(ルビィちゃん、ごめん!!僕、どうすることもできなかった・・・)
と、悔やんでしまう。
が、このあと、誰もが予想できない展開が起きてしまう。職員たちがいまだに、
「賄賂をくれ!!賄賂をくれ!!」
と、月と鞠莉に言い続けると、まもなく、
「へぇ~、賄賂が欲しいんだ~」
と、ちょっとあか抜けた声が聞こえてくる。これを聞いた職員たち、
「はい、私たちは賄賂が欲しいのです~」
と、なぜか正直な気持ちで答える。これに対し、
「じゃ、私から賄賂を渡そう!!」
という声が聞こえてくると、
「やった~!!」
と喜ぶ職員たち。
ところが、喜ぶ職員たちに対し意外な答えが返ってくる。
「賄賂は賄賂でも、警察の留置所という賄賂だけどな~。いや、ヴェネチアのため息橋の奥にある独房がいいかな?一生出ることができない独房という賄賂を送ろうかな?」
これを聞いた職員たち、
「やった~、て、えっ!!」
と驚いてしまう。
そして、職員たちはちょっとあか抜けた声のする方を向いてみる。すると、そこにいたのは・・・、
「えっ、ローマ市長!!」
そう、市長だった。市長はすぐに職員たちに言う。
「おまえたち、どうやら賄賂をその少女たちにせびっていたように見えたのだがね・・・」
これには、職員たち、
「いや~、私たちはなにも・・・」
と、しばらくれるが、鞠莉、すぐに自分のスマホを取り出し、
「あなたたち、すでに賄賂の証拠はここに揃っているので~す!!」
と、職員たちの前で、まるで「水戸黄門」みたいに自分のスマホを突き出すとあるスマホ画面に映るスイッチみたいなものにタッチする。すると・・・、
「賄賂をくれ!!賄賂をくれ!!」
という先ほどの職員たちの声が聞こえてきたのだ。実は、鞠莉、用心のために職員たちとの面談が始まる前から自分のスマホでこの部屋の音声を録音していたのだ。鞠莉、最初、ダイヤと月がこの職員たちに会ったときにスペイン広場の使用許諾を断られたことを月とダイヤから聞いたとき、絶対に裏がある、と思ったのか、なにかがあったときのために用心して録音していたのである。
この鞠莉の突き出した動かぬ証拠を聞いた市長、職員たちに対し鉄槌を下す。
「おまえたち、もうすぐ警察が来る!!そこでおとなしく待っとけ!!」
これには職員たち、
「はい・・・」
と、しゅんとなってしまう。これには、月、
(なんてかっこいい・・・)
と、市長に対してキラキラしたまなざしを見せていた・・・。
そして、警察が職員たちを連れ出したあと、市長は鞠莉に対し、
「これは鞠莉様、よくぞはるばるローマに来ていただきありがとうございます」
と、挨拶をすると、鞠莉、
「これはローマ市長、この度は助けていただきサンキューで~す!!」
と、市長にお礼を言う。
このあいさつのあと、鞠莉と月、ローマ市長はソファーに座る。どうやら、イタリアでも影響力を持つ小原財閥の中心、小原家、ここローマでも公共投資などで小原家の影響があるらしく、小原家の一人娘である鞠莉をローマの代表であるローマ市長直々に迎えてくれた・・・といった感じだった。
そんなローマ市長、月に対しお願いをする。
「月さん、あの映像をもう一度見せてくれませんか」
あの映像、そう、月が編集したAqoursのライブ映像である。月、
(あれっ?市長さん、なんか食いつき、いいね!!なら、脈あり、かな?)
と思うと、すぐに、
「はい、どうぞ」
と、自分のスマホでその映像を流す。すると、
「これはすごい!!」
と、市長、大いに喜ぶ。どうやら、さっきのドアの音、大音量で流したAqoursの歌声にたまたまその部屋の近くを歩いていた市長が食いつきドアを少し開けてその映像を遠くから見ていた・・・というのが実情だったみたい・・・。
その市長、映像が終わると、すぐに月のほうを向きこう言った。
「もし、このグループがスペイン広場でライブを行うのであれば私は全力で応援します!!だって、このグループには花がある。その花を咲かせる場所こそこの美しい街、ローマ、なのですから!!」
この市長の発言を聞いた、月、
「あ、ありがとうございます!!」
と、大喜びながら市長にお礼を言った。どうやら、ローマ市長自らスペイン広場の使用を許諾した、みたいだった。
こうして、月が編集した動画でAqoursの大ファンとなった市長の働きかけによりスペイン広場の使用許諾を得た月と鞠莉、市庁舎から出てくるとき、
(やったよ、ルビィちゃん!!僕、ルビィちゃんの願い、叶えることができたよ!!)
と、心の中で大喜びしながら歩いていると、突然、
「月、どうだった?今回は月のおかげでなんとかなったで~す!!」
と、鞠莉から声をかけられると、月、
「はい、なんか嬉しい気持ちです!!」
と、素直な気持ちを鞠莉に伝えた。
この月の素直な気持ちを聞いた鞠莉、月にあることを言いだす。
「月、今回はルビィのために、いや、Aqoursのために動いてくれま~した!!今回はライブ会場の使用許諾だけだったけど、その一つ一つの小さなサクセス(成功)を積み重ねて1つの大きなライブをサクセス(成功)にみちび~く、それがプロデューサーの醍醐味、で~す!!そして、それを楽しむのもプロデューサーの仕事で~す!!」
これを聞いた、月、
(一つ一つの成功を積み重ねて一つの大きなライブを成功に導く、それって、僕がやっている生徒会長やいずれ鞠莉さんもなるだろう社長にも通じる・・・)
と思うとともに、
(たとえ小さな成功でも、こんなに楽しいことなんてはじめてかも・・・。でも、僕、とてもうれしい・・・)
と、自分にとって初めてとなる感覚に戸惑いつつも嬉しさをかみしめていた。
そして、月と鞠莉はそのまま自分たちが泊まっているホテルへと帰るのだが、その途中で、
「あれっ、ルビィちゃん、どうしての?」
と、月、向こうのほうからルビィたち1年生3人が歩いて来るのを見つけてはルビィに、
「ルビィちゃん!!」
と声をかけた。
これには、ルビィ、
「あれっ、月ちゃんこそどうしたの?」
と、月を呼び掛けると、月と鞠莉、ルビィと花丸、ヨハネはすぐに合流した。
「ルビィちゃん、どこかに行っていたの?」
と、ルビィに尋ねると、ルビィ、
(実はライブの場所に決めたスペイン広場に下見に行っていたなんて言えないよ~)
と、心の中で叫んでいた。ルビィにとって夜に行われる練習でサプライズとしてライブ会場を発表するつもりだったのでそのためにもう一度下見に行っていたのである。
だが、このルビィの言葉に、月、
「ふ~ん、そうなんだ~」
と、白をきるつもりで言う。実は月にはルビィの行動なんてみえみえだった。
(ルビィちゃんは白をきることをしているけど、僕はなんでも知っているんだ!!今日の朝、スペイン広場をライブ会場にすることを聞いているし、ルビィちゃんが来た方向にはスペイン広場がある。なら、やることは一つ、ライブ会場に決めたスペイン広場をルビィちゃんはもう一度下見してきたんだね!!)
と、月、ルビィの行動を完全に把握していた、いや、見事の言い当てていたのだ。それを踏まえたうえで、
(なら、僕、ルビィちゃんに逆サプライズ、しちゃおうかな?)
と、茶目っ気なところを考え出す。
「でね、そんなに頑張っているルビィちゃんにプレゼント!!」
と、月、ルビィにあるものをみせる。それを見た、ルビィ、
「えっ、これって何?ルビィ、イタリア語、読めないよ~」
と、おどおどしてしまう。月がルビィたちの前に出したのはイタリア語で書かれたなにかの合意書・・・みたいなものだった。これには、月、
(しまった!!全部イタリア語で書かれているから、イタリア語ができないルビィちゃんにはとても難しすぎた・・・)
と、サプライズ(ちょっと)失敗にようやく気付くとこう言いだした。
「ルビィちゃん、これはね、スペイン広場の使用許諾書、だよ!!この日、つまり、ライブの日は一日中スペイン広場を貸し切ることができるんだよ!!」
で、これを聞いた、ルビィ、
「えっ、そうなの?」
と、月の隣にいた鞠莉に尋ねる。すると、鞠莉、笑いながら、
「そうです!!このマリーが証人で~す!!」
と、元気よく答えてくれた。
これを聞いたルビィ、思わず、
「えっ、月ちゃん、エスパー?なんでルビィの考えがわかっちゃうの?」
と、月に尋ねると、月、
「さて、なんでしょうね~?」
と、はぐらかされてしまう。それでも、ルビィ、
(でも、ルビィ、とても嬉しいよ!!ルビィ、スペイン広場をライブ会場に選んだけど、そのあとのことは考えていなかった!!だからこそ、ルビィ、月ちゃんには本当に感謝、だよ!!)
と、月に対して感謝の気持ちを持つようになり、ルビィ、それが言葉として出てきてしまった。
「月ちゃん、本当にありがとう!!ルビィ、本当に嬉しいよ!!」
このルビィの感謝の言葉を聞いた、月、
(ルビィちゃんに改めてお礼を言われるとこちらもうれしい気持ちになるよ!!)
と、自分の心がうれしさの気持ちでいっぱいになることにまんざらでもない様子だった。
「じゃあね、月ちゃん!!夜の練習のときに会おうね!!」
と、ルビィは喜びながら月にお別れを言うと、月も、
「うん、またね!!」
と、ルビィにお別れを言う。
こうして、無事にホテルへと戻ってきた月と鞠莉、そのまま1階のロビーでくつろぐと、突然、鞠莉から、
「月、ど~ですか、ルビィからお礼をSay(言われた)された気持ちは?」
これには、月、
「うん、とても嬉しいよ!!人のためにすることはよくあるけど、こんなに感謝されたことは初めてだよ!!僕、ルビィちゃんのためにやってみて本当によかった~!!」
と、鞠莉に対して自分の本当の気持ちを言うと、鞠莉、
「でも、それってとてもinportant(重要)じゃないかな?どんなことをする上でもね!!)
と、月にその事実を伝えると、月、
(えっ、鞠莉さん、人のためにすることに対する嬉しさのことを言っているのかな?)
と思うと、月、おもわず、
「鞠莉ちゃん、それって人のためにすること?」
と、鞠莉に尋ねてしまう。すると、鞠莉、
「Non Non!!人のためにする、じゃなくて、どんなことをする上で、だよ!!」
と、月に対して言うと、鞠莉は自分の気持ちを言った。
「ある目標をする上で達成できたときは本当にHappyになれるよね!!でもね、それってただの通過点だとしたらどうかな?大きな目標ってまだ先だからとてもうれしい気持ちになれないよね。今回もマリーのためのライブの成功が目標だから、ただの通過点、で~す!!でもね、それを、その通過点を次々とクリアしていくときに感じる、エンジョイの気持ち、それがあれば、楽々と大きな目標もクリア、できるので~す!!いや、なんもかもエンジョイ、できるので~す!!」
この鞠莉の気持ちを聞いた、月、
(たとえ小さな通過点であっても心から楽しむ、いや、なにもかもにエンジョイすること・・・、それが大事・・・)
と、鞠莉の言葉を反芻する。
が、このときの月、
(楽しむこと・・・、確かに大事・・・。でも、それによってどう結果につながる・・・といえるの・・?)
と、少し疑問に呈することもあった・・・。
そして、ホテルに入るとき、鞠莉は月に対し、
「それじゃ、ナイト練習のときにね!!」
と言っては月のもとを離れていく。
その鞠莉と別れた月、そのままロビーへ・・・と行くと、そこには、
「ねっ、この詩でどうかな?」
と言う千歌、
「うん、これ、いいね!!私、好き!!」
と曜、そして、
「この詩なら私の曲とよくあっているよ!!」
と梨子、Aqours2年生コンビがそこで密会していた。
それに気づいた月、
「あっ、曜ちゃんたち、どうしたの?」
と、千歌たち3人のところに行っては曜に尋ねる。すると、曜、
「ちょっと密談・・・、いや、世間話をしていただけだよ~」
と、ちょっと言葉を濁す。これには、月、
(あれって何かを隠している、そんな感じがする・・・)
と、不思議に思うも、
(でも、それには触れないでおこう)
と、空気を読んでか、それについてはあまり触れないでいた。
その月、曜に対し、
「まっ、べつにいいけど、今日の夜、なにかサプライズがあるかもね!!」
と、今夜の練習になにかが起きることを予告する。
すると、千歌も、、
「それなら私たちも・・・」
と、変なこと?を言いだすと、梨子、
「千歌ちゃん、それ以上はダメ!!」
と、千歌を止める。これには月も、
「ハハハハ・・・」
と、苦笑いするしかなかった。