そんなことを知らず、千歌たち6人と月はフィレンツェに電車で移動した。そして、ルビィはある思いが頭の中で駆け巡っていた。それは・・・。
(お姉ちゃん、待っててね!!ルビィ、絶対にお姉ちゃんを見つけてあげるよ。見つけたら、今度こそ離さないからね!!)
それはまさに凄い執念としかいえなかった。と、いうわけで、ルビィの顔はまさに修羅場のような顔だった。
そんななか、
「はい、ルビィちゃん、隣に座っていい?」
と、修羅場な顔をしているルビィに声をかける少女が1人・・・。そんな呼びかけにルビィ、
「あれっ、月ちゃん!!月ちゃんだったらいいよ!!」
と、反応。どうやら、ルビィを呼びかけたのは月だった。ルビィは月を隣の席にエスコートする。
そして、月はルビィの隣の席に座ると、すぐにあることを聞いた。
「ところで、ルビィちゃん、ダイヤさんのこと、どう思っているの?」
月、ルビィに直球ど真ん中の質問をする。これには、ルビィ、
「えっ、お姉ちゃんのこと・・・」
と、一瞬驚く。だが、ルビィ、すぐに月に聞き返す。
「月ちゃん、どうして、その質問するの?」
すると、月はすぐに答え返した。
「私、ベネチアのとき、ルビィちゃんがお姉ちゃんであるダイヤさんに抱きついたとき、ルビィちゃん、なんか幸せそうな顔していたの。僕、それ、ちょっと気になったんだ」
さらに、月はそう思った理由を言った。
「僕ね、実は一人っ子なんだ。両親はいるけど、子どもは僕1人だけだった。だから、小さいときから姉妹に憧れていたんだ。普通、妹がいたらどんな感じ、思いをするのか、姉がいたらどうなのか、そんなのを体験したい、感じたい、と、思っていたんだ。でも、結局、両親の子どもは僕1人だけ。だから、姉がいるルビィちゃんのこと、僕にとっては憧れでもあるんだ~」
この月の突然の告白にルビィ、
「月ちゃん、そうだったんだ。ルビィにとって、お姉ちゃんは誰にでも誇れる偉~いお姉ちゃんだよ!!」
と、姉ダイヤのことを自慢する、まるで自分のように。ルビィ、続けて、
「お姉ちゃんはね、浦の星で生徒会長をしていたんだよ。さらにね、日本舞踊や和琴も超一流でね~」
と、姉自慢を続ける。そのルビィだが、とうの本人は、
(一人っ子の月ちゃんにお姉ちゃんのいいところ、どんどん言ってみよう、お姉ちゃんは凄いんだぞ、お姉ちゃんはルビィにとって大事ななんだよって!!)
と、いった感じで別の意味でエンジンがかかってしまった。ルビィは函館のクリスマスライブの理亞との姉自慢合戦のときみたいに姉ダイヤのことになると自分のように自慢したくなるたちみたいだった。
こうして、
「でね、でね・・・」
と、ルビィの姉自慢話は2分を超えても続いていた。が、突然、姉自慢を始めてから黙っていた月が、
「で・・・」
と、ルビィの姉自慢話を遮ると、すぐに、
「で、そんなダイヤさんだけど・・・」
と、ルビィにある問いかけをする、それは・・・。
「ルビィちゃんにとってお姉ちゃんであるダイヤさんってどんな存在なの?」
これにはルビィ、
(えっ、ルビィにとってお姉ちゃんの存在・・・?)
と、月の突然の問いかけに一瞬頭の中が真っ白になる。あれだけ月に姉ダイヤの偉大さを語っていたにも関わらず月はそのことを気にせずにルビィにとっての姉ダイヤの存在について聞いてきたのだ。しかし、
(月ちゃん、お、お姉ちゃんはとっても偉大なんだよ!!大きな存在なんだよ!!それを今まで伝えてきたのになんで・・・)
と、ルビィ、月に対して少し怒った感情を持つも、すぐに、
「お姉ちゃんはとても凄いんだよ!!とても偉大なんだよ!!なのに、月ちゃん・・・」
と、月に反論すると、月、
「でもね・・・」
と、ルビィの反論を封じるとすぐに、
「でもね、ルビィちゃん、ダイヤさん、いつかはルビィちゃんのもとから旅立つんじゃないのかな?」
と、ルビィに言う。この突然の月の言葉に、ルビィ、
(えっ、お姉ちゃんがルビィのもとから旅立つ・・・)
と、一瞬体が凍り付いてしまう。そのためか、ルビィ、
「・・・」
と、黙ってしまった。これを見た月、
「ダイヤさん、いつかはルビィちゃんのもとを去っていくんだよ。だって、人っていうのはいつまでも拘束できるものじゃないからね。いつかは別れっていうものは起きるものだよ。そう、僕だって、昔、そうだったよ。ある人と別れて同じ経験をしたことがあるだ。だからこそ、今、それについて考えるべきじゃないかな。じゃ、ルビィちゃん、またね」
と、ルビィに対して言うと、ルビィのもとから離れていった。これについて、ルビィ、
(お姉ちゃんが離れていく・・・、いつまでも拘束できない・・・、お姉ちゃんはいつかは飛び立つ・・・。ルビィ、そんなのいやだよ~!!でも、月ちゃんの言うとおり、お姉ちゃんは離れていく・・・。ルビィ、どうしたらいいの~!!)
と、姉ダイヤと離れていくことにとても不安や心配を募らせていった。
「無事にフィレンツェに到着!!」
と、月はフィレンツェに到着後、すぐに第一声をあげる。千歌たち6人と月は無事?にフィレンツェに到着した。が、ルビィの頭の中は、
(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!お姉ちゃんについに会える!!でも、そのお姉ちゃんとはいつかは別れのときがきてしまう・・・)
と、電車の中で言われた月の言葉について不安と心配を増幅させながら考えていた。その一方で、別にこんな言葉も千歌たちから聞こえてきた。
「ヨハネ、ヨハネ、ヨハネ、ヨハネ・・・」
と、まるでなにかの呪文か念仏を唱えている、そんな感じだった。むろん、この言葉が聞こえてきたのか、ルビィ、
(あれっ、なんで「ヨハネ、ヨハネ」って言葉が聞こえてくるの?もしかして、善子ちゃんじゃ・・・)
と、ちょっと不気味に感じるも、すぐに、
(それでもルビィにとってお姉ちゃんのことが心配だよ~)
と、姉ダイヤのことを考えるようになった。
だが、フィレンツェについてからすぐに事件が起きた。それはフィレンツェについてからすぐに昼食をとりにフィレンツェ名物の屋台に行き、そこで昼食をとるときに起きた。
(お姉ちゃん・・・)
と、元気のないルビィ。それがみんなに広がっているのか、それとも、堕天使のオーラが足りないのか、千歌たちも元気がなかった。それを見ていた月、
「なら、ここは元気になれるものを食べて元気になろう!!」
と言うと、フィレンツェ名物のビステッカ・アッラ・フィオレンチィーナという大きな肉を使った料理を千歌たちのところに持ってくる。これには千歌、
キラキラ
と、見たことのない大きな肉の料理を目の前にして目を輝かしていた。どうやら食べたいみたいだった。これには月もちょっと安心する。
が、そんなときだった。
「あれっ、誰かいない・・・」
と、月、ようやく1人足りないことを知る。いつも感じている堕天使のオーラが今感じられない・・・。と、いうわけで、花丸、ここにいない1人を呼ぶ。
「善子ちゃん!!善子ちゃん!!ヨハネちゃ~ん!!」
そう、ヨハネがいないのだ。花丸が何度呼んでも返事なし。このとき、ルビィ、
(えっ、善子ちゃんがいない!!あっ、まさか、駅で聞こえてきた「ヨハネ、ヨハネ」って・・・)
と、駅のホームのことを思い出す。そして、
「たしか、善子ちゃん、「ヨハネ、ヨハネ」って言っていた!!」
と、行方不明のヨハネについて重要なことを千歌たちに伝える。が、それだけの情報だけではヨハネの今現在の場所までは特定できず・・・。残念!!
と、いうわけで、急遽ヨハネ探しをすることに。けれど、フィレンツェは広いし、フィレンツェという街全体が世界遺産でもあるために観光客も多い。探すのは至難の業だった。結局、3時間探しても見つからなかった。
そして、夕暮れ時、ルビィが示したヒント「ヨハネ」の言葉を元にフィレンツェのシンボルドゥオーモ(大聖堂)へ。
「着いた~ずら!!でも、善子ちゃん、いないずら~」
と、花丸、いくら周りを見渡してもヨハネはいなかった。ただ、周りにいる中で1人だけ天使のツバサをつけた変人?らしき人はいるのだが・・・。
でも、月はその変人?を見て、すぐに気づいた。
「・・・」
と、月、あまりの変人?の格好が誰か気づいたが、あまりの格好に、いや、中二病の格好にただただ唖然とするしかなかった。
が、そんなのおかまいなしに千歌たち5人はヨハネの悪口?みたいなものを言う。すると、その変人?はいきなり千歌たちの前に立ち、
「それって、私のことでしょうか」
と言うと、千歌たちもようやくその変人?が誰なのか気づく。そして、一言。
「善子ちゃん!!」
そう、中二病の変人?はヨハネだった。そして、ヨハネは言った、
「天使の施しを受けたのです!!
と。そして、ドゥオーモの聖堂内で撮った写真を千歌たちに見せる。その写真は天井から入りこんだ太陽の光に照らされたヨハネの姿だった。なんと神々しいヨハネの姿・・・。まるで本当に天使の施しを受けたかのような写真だった。
が、ヨハネ、すぐにあるものを千歌たち5人と月に押し付ける。
「今日最後の・・・」
どうやら、ヨハネ自身と一緒にドゥオーモにあるクーポラ(天蓋)に昇りたいみたいだった、そのための券を千歌たちと月に絶対売りつけたいがために・・・。
こうして、ヨハネが(無理やり売りつけた)チケットを持ってクーポラに昇る千歌たち6人と月。そこで上り詰めたそのとき、
「き、きれ~い!!」
と、ルビィは日本と違ったフィレンツェの風景に感動を覚えるとともに、
(この中にお姉ちゃんが絶対にいる!!)
と、なにかを確信しているような雰囲気を出していた。
そんなルビィだったが、フィレンツェの美しい街よりちょっと山側に視線を傾けたそのとき、
(あっ、あれって・・・)
と、突然、山の方に赤く光っているところを見つける。そして、ルビィ、すぐにある言葉を思い出す。
「天使の導き」
あのカードに書かれていた言葉、その光、それがあれでは・・・、そう思ったルビィ、思わず、
「天使の導き・・・、天使の導き!!」
と、大きな声で叫んだ。ルビィ、ついに探していた「天使の導き」を見つけた!!そのためか、ルビィ、
(ルビィが探していたもの!!そこにお姉ちゃんがいる!!お姉ちゃんが待っているんだ!!)
と、探し物が見つかり大喜びするような気持ちがこみ上げてきたのだった。
その日の夜、千歌たち6人と月は追っ手?をまきながら「天使の導き」が灯っていた邸宅、小原家の・・・、ではなく、鞠莉の友達の別邸の前に着ていた。
「ま~り~ちゃん!!」
大声で鞠莉を呼ぶ千歌たち6人。すうと、その邸宅の2階バルコニーからある3人がこっそりあらわれて、
「シー!!」
と、千歌たちに大声をださないように注意する。そう、バルコニーからあらわれたのはダイヤ、果南、鞠莉の3年生トリオだった。
(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!)
邸宅の2階に上るとき、ルビィはまるで長年待ち憧れていた人に会えた、そんな気持ちでいっぱいだった。いや、本当に待ち憧れている、その人にようやく会える、それが叶う、その思いでルビィの心の中はいっぱいだった。
(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!)
はやる気持ちを抑えることなんてできない、そんな感じだった、ルビィが。
そして、ルビィたちがダイヤたちが待つ2階の大広間の扉を開けると・・・。
「お姉ちゃん!!」
と、扉の向こう側にはルビィがとても会いたかったダイヤ、それに果南と鞠莉がいた。
「お姉ちゃん!!」
と、ルビィ、大広間の扉を開くといきなりこう言ってはダイヤに抱きついた。このとき、ルビィ、
(お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!会いたかったよ!!もう離さないよ、お姉ちゃん!!)
と、まるでルビィの思いが叶ったが如くなり、さらに、もう離さないことすら考えていた。そんなルビィに対し、ダイヤは、
「よしよし」
と、まるで赤ちゃんをいさめるかのようにルビィの頭をなでていた。
その後、なんでこんな状態に・・・、というよりも、なんでダイヤたち3人が鞠莉‘sママから逃げているのかを千歌が鞠莉に聞くが、それについては言いたくないのか、わざと誤魔化し続ける鞠莉。が、その鞠莉にかわり、果南から衝撃の言葉が・・・。
「結婚!!」
そう、これまでの鞠莉の勝手な行動に業を煮やした鞠莉‘sママはついに鞠莉を束縛するためにまったく知らない男性と結婚させようとしている、そのために逃げてきたのだというのだ。これには千歌をはじめとしたAqours1・2年生メンバー全員が驚いてしまった。
が、そんなタイミングにあわせたかのように大変なことが起きる。鞠莉が観念したのか鞠莉‘sママから逃げていることを千歌たちに告げたそのとき、突然、
バタンッ
と、いきなり千歌たちがいる大広間の扉が開いた!!突然のことでその扉の方向を見た鞠莉、そこにいないはずの人間を見てしまった。そして、一言・・・。
「ママ!!」
そう、扉をぶち開けたのは鞠莉の奇策でまいたはずの鞠莉‘sママだった。
では、なんで鞠莉‘sママが鞠莉の居場所を知っているのだろうか。それはある人からの電話だった。鞠莉’sママは鞠莉の奇策でフィレンツェ近くの小原家の別荘に行ったもののもぬけの殻だった。が、そんなとき、鞠莉‘sママに奇跡が起きたのだ!!鞠莉がいないことに悔しがる鞠莉’sママだったが、そのとき、鞠莉‘sママのスマホに鞠莉’sママの親友から電話がかかってきたのだ。その内容とは。
「実はね、鞠莉‘sママの子の鞠莉ちゃんが、私が所有している、フィレンツェにある別邸を貸して欲しいってお願いされた、って、私の子から聞いたのですが・・・」
これを聞いた鞠莉‘sママ、
「まさか、この私に幸運の女神が降りてきたのね・・・」
と、微笑んでしまう。そう、この情報は鞠莉‘sママにとって棚から牡丹餅?だった、のかもしれない。
と、いうわけで、鞠莉‘sママ、すぐに行かないとまた鞠莉が逃げてしまう、と思い、1人バイクに乗ってフィレンツェの小原家の別荘から鞠莉のいる別邸までとばしてきたのだった。
ようするに、なんで鞠莉の奇策が鞠莉‘sママに破られたのか、それは鞠莉に別邸を貸した鞠莉の親友、その親友の親は実は鞠莉’sママの親友であった、なので、鞠莉が親友の別邸を借りたという情報が親友からその親へ、そして、鞠莉‘sママへと流れたのが原因だった。その点については鞠莉にとって詰めが甘かったのかもしれない。
と、話は元に戻る。鞠莉たちのいる大広間の扉をぶち開けた鞠莉‘sママ、すぐに、
「これはハグー(果南)の入れ知恵ですね!!」
と、少しキレ気味で言うと、続けて、鞠莉にいろんなことを言う。短く言うとこうである。
「「ハグー」(果南)と「ですわ」の影響で鞠莉は自分(鞠莉‘sママ)の言うことを聞かなくなった。さらに、鞠莉は浦の星の廃校を阻止するために勝手に外国の高校を抜け出し、浦の星に戻って理事長になったものの、浦の星は結局廃校となり、鞠莉も海外の高校の卒業資格を失った」
と。で、これを聞いた千歌、
(この人、千歌たちに、「これまでの苦労は無駄だった、なんかゼロに戻っただけ」と、言いたそうな気がする・・・)
と、思ってしまう。
が、鞠莉、思わず反論する。
「でも、スクールアイドルは全うした!!」
このとき、鞠莉にとっては、
(たしかに私はスクールアイドルを復活させて廃校を阻止しようとした。0から1に、そして、その先へと進もうとした。けれど、廃校は阻止できなかった。でも、スクールアイドルとしてラブライブ!に優勝した!!そして、私たちは0から1へと進化していった!!私、それだけは絶対に言える!!)
と、力強く思っての発言だった。
しかし、鞠莉‘sママはそれすら認めない痛撃の一言を言う。
「スクールアイドル、くだらない!!」
まるで鞠莉がやってきたことを全否定するような発言、いや、それは(日本が誇れる)アニメやマンガ、アイドルなどといったサブカルチャーそのものを完全否定するような、まるで一昔前の頑固親父が言っている、そんな感じの発言だった。
この鞠莉‘sママの発言に、ルビィ、
(スクールアイドル、くだらなくないよ、スクールアイドルは!!)
と、姉ダイヤがいるためか強気に否定しようとする。だが、ルビィ以上に鞠莉‘sママに怒っている少女がいた。
(スクールアイドルがくだらない、そんな言葉、取り消して!!私たち、千歌たちがやってきたこと、否定しないで!!)
千歌だった。千歌はさらに思った。
(これまでの私たち、千歌たちの苦労を完全否定するの、鞠莉‘sママ!!千歌たちは廃校を阻止するために0から1へ、その先へと進んだよ。たしかに廃校は阻止できなかった。けれど、千歌たちは、Aqoursは、ラブライブ!に優勝して、学校のみんなとの約束、ラブライブ!の歴史に浦の星の名前を深く刻み込んできたんだよ。スクールアイドルとして0から1へ、その先へ進むことができたんだよ。それを完全否定するなんて!!千歌たちの苦労を、廃校を阻止できなかった、スクールアイドルはくだらない、その言葉だけで、結果だけで判断しないで!!)
そう思った瞬間、千歌は自然と鞠莉‘sママに反論しようとしていた。
が、そのとき、
サッ!!
と、千歌の反論を、千歌の行き先を阻もうとする少女がいた。その少女の名はダイヤ、そう、ダイヤが反論しようとしている千歌を止めたのだ。そのダイヤ、千歌を止めると、すぐに、
(ちょっと待ってください!!鞠莉がちゃんとしますから)
と、千歌に目で合図する。これを見た千歌、
(うん、わかった!!)
と、動きを止める。それを見ていたルビィ、
(あっ、お姉ちゃんがなにか言いたそうにしている。あっ、反論しようとしている千歌ちゃんを止めた!!お姉ちゃんたち、なにかするのかも!!それなら、ルビィも立ち止まらないと!!ガマン、ガマン!!)
と、千歌に加勢?するのをやめた。
そして、鞠莉、ダイヤが反論しようとしていた千歌たちを止めるのを確認してから、鞠莉‘sママに向かって自分の主張を言った。
「くだらなくないよ!!」
そんなときだった。
ガシッ
なんと、鞠莉に対して、鞠莉‘sママは鞠莉の手を引っ張り強引に大広間から連れ出そうとする。
が、そんな鞠莉のピンチに対し、なんと、
ガシッ
と、鞠莉‘sママに強引に引っ張られそうになっている鞠莉の手をがっしりと掴む少女が2人いた。それは・・・。
(果南!!ダイヤ!!)
そう、鞠莉にとって凄い援軍、果南とダイヤだった。果南とダイヤにとってこの行動は、スクールアイドルの完全否定、鞠莉たちがこれまでやってきたことの完全否定、さらには鞠莉の自由を縛ろうとする鞠莉’sママへの反抗、それを体現したような行動だった
その果南とダイヤの行動を見ていた千歌たち6人、
(これが鞠莉‘sママに対する鞠莉ちゃんたち3人の意思だ!!ここだ、鞠莉’sママに対する反抗の機会!!)
と思うと、すぐに鞠莉、ダイヤ、果南のそばに行き、鞠莉‘sママに敵意をむき出しにする。Aqours9人全員からの、鞠莉’sママに向けた、強い敵意。それは鞠莉‘sママの、鞠莉のこれからの自由を束縛すること、自分たちがやってきたことを完全否定したこと、そして、自分たちを含めてスクールアイドルを完全否定したこと、それすべてにおいての強い反抗の意思のあらわれだった。Aqours9人の強い反抗、強い敵意、これには鞠莉’sママ、思わずひるんでしまう。
この瞬間、鞠莉は「ここが好機、チャンスです~!!」と思ったのか、ある決意を鞠莉‘sママに言った。
「スクールアイドルは素晴らしいものだって証明できたら自由にさせてくれる?」
この鞠莉の本気ととれる決意表明とAqours9人からの強い敵意や反抗、これらにより、鞠莉‘sママ、仕方なく、
「いいでしょ」
と、鞠莉の条件をのむことにした。
鞠莉‘sママは月の皮肉に満ちたエスコートで自分の宿舎に戻っていった。その後、千歌は、
「鞠莉‘sママの登場でうやむやになったけど、鞠莉ちゃん、なんでこうなったのか、詳しく教えて!!」
と、鞠莉にことの詳細を聞く。
「それはね・・・」
と、鞠莉、千歌たち6人にことのあらましを聞く。簡単にいうと(前述の繰り返しですが・・・、鞠莉の口から聞いたほうが納得?するかもしれませんが・・・)、
「私は小学校のときから果南、ダイヤと一緒に(鞠莉‘sママのいうことを聞かず)勝手にいろんなことをしていたので~す。それに業を煮やしたママが私の自由を奪って拘束することを決めたので~す。そのために、私が知らない結婚相手と結婚させて、私を一生自分のいいなりにさせたい、そんなことをしようとしたので~す。鞠莉、そんなこと、とてもいやで~す!!だから、果南とダイヤにお願いして、卒業旅行と称して愛の逃避行をしていたので~す!!」
と。が、ここでダイヤから、
「愛じゃないでしょ!!自由になるためでしょ!!」
と、鞠莉に激しいツッコミを入れる。対して、鞠莉、
「ペロペロ」
と、舌を巻いてごまかしていた。
が、意外にもある少女がとある反応を見せる。
(鞠莉ちゃんを・・・拘束・・・する・・・。これって・・・、これって・・・、ルビィが・・・お姉ちゃんを・・・拘束・・・している・・・)
そう、ルビィだった。ルビィ、鞠莉の言葉にあることに気づいたみたいだった。
(ルビィ、お姉ちゃんがいないとダメ!!お姉ちゃんを一生離したくない!!でも、それって、ルビィがお姉ちゃんを拘束している、そう見えてしまう・・・)
と、ルビィが思うと、それが顔に暗い表情としてあらわれてしまった。
このルビィの暗い表情にある少女が反応した。
(あれっ、ルビィちゃん、なんか暗い表情しているよ。どうしたんだろうか?)
そして、その少女はあることを心の中で決めた。
(よ~し、あとでルビィちゃんの相談にのってあげようかな、僕!!)