ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第7章前編 第9話

 ことの始まりは木松悪斗が静真高校と浦の星女学院の統合反対を唱えたときだった。あげはは自分たちのいる静真高校とヨハネがいる浦の星女学院が統合することを聞いたとき、

(ヤッター!!これでAqoursが静真に来る!!そうすれば、ヨハネちゃんとまた一緒になれる!!)

と、とても喜んでいた。あげはは中学のときにヨハネと同じ中学校に通っていた。が、そのヨハネ、このとき、というか、幼稚園のときからずっと(自分が不幸体質だからなのか)「自分は堕天使!!」と心の中では思っていたため、堕天使・・・というか、いわゆる、中二病、的なところがあった。そのため、中学に入学しても、ときたま屋上に上がっては、

「私は堕天使!!」

と、(周りからみたら)ちょっといたいことをしていたのだ。

 しかし、そんなヨハネだったが、中学時代のあげはからすると、

(なんて個性的なの!!これならシーナといい勝負、できるね!!)

と、ヨハネのことをかなり好意的に見ていた。で、あげは、このことをあげはとヨハネと同じ中学に通っていたシーナに話すと、

「それ、私のこと、バカにしていない!!私、中二病じゃないし、私の設定、そのほとんどがあげはが考えた設定でしょうが!!」

と、シーナ、あげはにかんかんに怒る。そんな2人に対し、シーナと同じく、あげはとヨハネと同じ中学に通っていた東子は、

「まあまあ、2人とも、落ち着いて・・・」

と、あげはとシーナをなだめていた。ちなみに、あげは、東子、シーナはいわゆる、幼馴染、であった。3人とも住んでいた家が近所だったため、小さいときから3人で遊んでいたのだ。さらに、幼稚園、小学校、中学校、と、同じところに通っていたこともあり、周りからは「腐れ縁」ともいわれていた。なので、どこに行っても3人は一緒に行動することが多かった。むろん、その意味でも、ヨハネは、あげは、東子、シーナとの関係は同じ中学に通っていた同級生、とも言えた。

 で、そんな個性的なヨハネを見て、中学時代のあげは、

(個性的すぎるヨハネちゃんと一緒に遊びたい!!)

と、思ったのか、

「絶対にヨハネちゃんと友達になりたい!!」

と、ヨハネと友達になることを決意する・・・のだが、中学のときでも中二病的なことをしてしまった(中学時代の)ヨハネ、

(このままだとみんなから白い目で見られる!!また、お母さんに怒られてしまう!!)

と、考え込んでしまう。幼稚園、小学校のときも中二病的なことをしてはその都度自分の母親に怒られていたのだ。そのヨハネの母親であるが、その母親の職業が「教師!!」だったためか、違う学校で教鞭をとっていたヨハネの母親の耳にも「自分の娘である善子ちゃんがまたおかしなことをしている」という情報が流れてしまい、ヨハネの母親、いつも恥ずかしい思いをしてしまっていた。そのため、そのヨハネの奇行?をやめてほしいとばかりにいつもいつもヨハネにつらく当たっていた。これには、中学時代のヨハネもかなりつらかったらしく、

(もういや!!ヨハネ、もう学校に行きたくない!!)

と、中二病的なことをしたために周りから白い目で見られたくない、自分につらくあたる母親から叱られたくない、といった理由で、中学時代のヨハネ、中学校を不登校になってしまったのである。

 そして、ヨハネが不登校になったことはヨハネが学校に行かなくなってすぐに学校中に知れ渡った。なぜなら、ときどき、中二病的なこと(屋上に昇って中二病的なことをするなど)をヨハネがしていたため、中学校のなかではとても有名な存在としてヨハネが見られていたからだった。ただ、学校に通う生徒たちからしたら、

「あの津島(善子)ちゃんってとても面白い子なのに、来ないとなるとちょっと寂しいよね・・・」

「もっとすごいことをしてもらいたかったよ、津島(善子)さん・・・」

と、ヨハネが来ないことにちょっと残念的な感じになっていた。それほどヨハネのことを好意的に思ってくれる生徒が多かった。

 また、ヨハネが不登校になったことでとても悔しい想いを持った子もいた。そう、あげはである。そのあげは、ヨハネが不登校になったことを知ると、

「えっ、津島(善子)さんが不登校に!!なんで、なんで、来ないのよ~、津島(善子)さん!!私、友達になりたかったのに!!」

と、ヨハネと友達になれなかった悔しい想いを東子とシーナにぶつけてしまう。これには、東子、

「あげは、それは仕方がないことだよ!!だって、津島(善子)さん、自分が、「自分は堕天使!!」って言っておかしなことをしている、って自覚しているのなら、それにより、「周りから「おかしな人」と思われている」ってそう思ってしまうものだよ!!そうなれば、「周りから白い目で見られたくない」って考えてしまい、津島(善子)さん、それで引きこもりになったのかもしれないよ!!でも、本当のところは、津島(善子)さん、学校のマスコット、とても個性的な子、としてみんなから慕われているんだけどね」

と、あげはを慰めるように言うと、シーナも、

「まっ、それに、たしか、津島(善子)さんのお母さんって、別の学校の先生、している、って聞いたことがあるよ。で、津島(善子)さんの行動って周りからみたら奇行とみられえるかもしれないからほかの学校でも噂になるでしょ。そうなると、津島(善子)さんのお母さん、その噂の張本人の母親、って後ろ指をさされるかもしれないよ。そうなると、津島(善子)さんはその母親から奇行をやめるように怒るはず。それが何度も続けば、母親から怒られたくない、ってことで、津島(善子)さん、学校に行きたくなくなるものだよ!!」

と、あげはに諭す。

 が、とうのあげは、シーナに対し、

「それじゃ、シーナの頭の中に眠る10万3000冊の蔵書のなかから・・・」

と、わざとらしく?言うと、シーナ、

「あげは、またそれ!!あげは、私は津島(善子)さんみたいに中二病じゃない!!それに、そんな大量の本の内容を覚えていたら、この私だって頭がパンクしちゃうよ!!」

と、あげはにツッコむ。これには東子もただただ笑うしかなかった。

 とはいえ、ヨハネが中学校に来なくなったこと自体には間違いないので、とうのあげはも、

(ああ、はやく津島(善子)さんに会いたいな!!会って、いろんなことを話して、友達になったら楽しいのに・・・)

と、ヨハネが中学校に来ないことには残念そうに思っていた。そのためか、

(津島(善子)さん、待っててね!!今度会うときは絶対に友達になってあげるからね!!)

というかなり強い願望を持つようになる。

 ちなみに、不登校になったヨハネ、であったが、中二病気質は引きこもりになったことでさらに磨きをかけることになる。学校という楔から解き放たれたヨハネが頼ろうとした場所、それはネットであった。誰もが買わないような中二病グッズをネットオークションやフリマアプリで格安に購入した、と思えば、そのグッズを使って動画投稿サイトに動画を投稿したり、生配信をしたりと、なぜか中二病ライブをエンジョイしていた。自分を堕天使だともっと思い込もうとしていたヨハネ、その堕天使?オーラを生配信の場でいかんなく発揮したことにより、ヨハネの生配信はネットのなかでもちょっと名の知られた存在となっていた。その生配信でのヨハネの決め台詞、

「ヨハネ、降臨!!」

は、ヨハネの代名詞、とも言われていた。

 むろん、このヨハネの生配信については、

「あげは、知っていた?あの津島(善子)さん、ネットで生配信、しているんだって!!」

と、シーナがあげはに言うと、あげは、

「えっ、津島(善子)さんが生配信しているの!!」

と、初めてそのことを聞いて驚いてしまうほど、あげはにとってみればかなりショッキングなことだった。

 で、これを知ったあげは、

「なら、その生配信、見ちゃお!!」

と、いうことで、そのヨハネの生配信をなんの偏見もなく見てしまう。ちなみに、ヨハネの生配信は中二病乙の生配信だったため、見る人は見るけど見ない人は見ない、という、ちょっと見る人に偏りが生まれてしまう、そんなものだった。であるが、あげはからすれば自分がずっと友達になりたいと思っていたヨハネが元気に自分の個性をいかんなく発揮している姿にとてもうれしかったらしく、

(津島(善子)さん、すごい、すごいよ!!まるでいきいきしている!!私、とても感動したよ!!)

と、ヨハネのいきいきとした姿にとても嬉しく感じていた。さらに、

(「ヨハネ、降臨!!」、私、なんか真似したくなっちゃった!!)

と、思うと、すぐに、

(私、決めた!!津島さん、いや、ヨハネちゃん、私、絶対に友達になってやる!!絶対に、絶対に、友達になるぞ!!)

と、絶対にヨハネと友達になることを心の中で決意したのだった(なお、ヨハネ、この生配信によりある程度のお金を稼ぐことができたため、ヨハネ、そのお金でさらなる中二病グッズを買うことになるのだが、結果、ヨハネの部屋は本当の意味で、魔の巣窟、になってしまった・・・)

 で、そう決めたあげは、まずはその仲間集め・・・ということで、

「ねっ、東子、シーナ、ヨハネちゃんの生配信、見ちゃお!!」

と、東子、シーナにしつこく言うと、シーナ、

「え~、なんで一緒に見ないといけないの!!」

と、嫌々ながら言うも、東子、

「シーナ、諦めなさい!!あげはがこう言うとどんなことがあっても地獄の底まで追いかけてくるだけだよ!!」

と、諦めの極致にいる感じで言ってしまう。

 と、いうわけで、あげたたち3人はヨハネの生配信を一緒に見るのだが、その生配信が終わったあと、シーナ、

「なんというか、ヨハネちゃん、あのとき(ヨハネが中学に通学していたとき)とまったく変わっていない!!いや、自分の個性に磨きをかけている感じ!!」

と、ヨハネの生配信のときのヨハネの姿に感心すると、東子も、

「たしかに!!まったくぶれていない!!私、これには感心してしまう・・・」

と、ヨハネが昔も今もまったくぶれていないことに感心してしまう。さらに、あげは、ヨハネの生配信のときの決め台詞、

「ヨハネ、降臨!!」

と言うと、2人そろって、

「「ヨハネ、降臨!!」」

と、ヨハネの真似事をしてしまう。それほど、透谷、シーナ、ともにヨハネ色に染まった、そんな感じがしていた。

 と、いうわけで、あげは、東子、シーナ、いつかは絶対にヨハネの友達になる、そんな3人共通の願いを持つようになっていった。

 なのだが、この後、ヨハネは不登校を貫き、たとえ中学に投稿しても保健室に数分いるだけ、といった生活をしていたため、あげはたちとヨハネが接する機会は中学のときはあまりなかった。さらに、ヨハネ、中学校での自分がしてきた中二病的な行動により、まわりから白い目で見られたくない、自分を軽蔑ほしくない、恥ずかしい思い出を封印したい、などといった理由で自分が住んでいる沼津市街地から少し離れた内浦、そこにある、(静真と同じく)由緒ある歴史をもつ浦の星に進学することになった。(むろん、ヨハネが通っていた中学校の生徒は浦の星にはいなかったこと、教師であるヨハネの母親からすれば由緒ある歴史をもつ浦の星にヨハネが進学することである程度母親の体裁を保つことができる、そうヨハネがふんでいたことも浦の星の進学を決めた理由だった)対して、あげはたちはヨハネとは違う静真に進学することになり、結果、あげはたちとヨハネはまったく違う道を進んでしまうことになった。これには、あげは、

(ああ、なんで、ヨハネちゃん、静真に通わなかったの~)

と、とても残念に思っていた。ただ、ヨハネにとってみれば浦の星に進学したことでまさか幼稚園で一緒に通っていた花丸がヨハネと同じ浦の星に進学していた、なんて予想外ではあったが・・・。

 だが、その予想外のことがのちにヨハネの運命を変えることになった。ヨハネは浦の星進学後、花丸、そして、その花丸が中学のときに友達になったルビィと一緒のクラス(というか1クラスしかなかったから当たり前なのだが・・・)になったことでヨハネの運命の歯車が回り始める。浦の星でも中二病的なことをしてしまったヨハネ、すぐに不登校になるも、花丸、ルビィ、そして、そのとき花丸とルビィが加入していた、Aqours、そのメンバーとなる、千歌、梨子、曜、この5人が中二病、いや、堕天使であるヨハネの存在自体を肯定したことによりヨハネは再び外の世界へと旅立つことができたのである。

 そのあとのヨハネの働きはみんなの知るところであるが、ヨハネは中二病、いや、堕天使である自分を肯定してくれた千歌たちAqoursメンバー9人とともに魔の都市東京で行われたラブライブ!決勝で優勝を果たすことになったのだが、それは別の話である。

 で、そのヨハネがいるAqoursがスクールアイドルとして大活躍をみせていたことに対し、静真に進学したあげは、

(あ~、Aqoursにヨハネちゃんがいる!!ヨハネちゃん、いきいきしているよ!!私、なんか嬉しいな~)

と、ヨハネの大活躍にうきうきしつつも、

(こんなヨハネちゃんが見れるなら、私、ヨハネちゃんの大ファンになっちゃう!!ヨハネちゃん、心の底から応援しているからね!!)

と、あげは、ヨハネのことを心の底から応援することを決めた。

 その後、Aqoursは大進撃を続けることになるのだが、12月下旬、そのAqoursがいる浦の星女学院とあげはたちがいる静真高校の統合がついに正式発表された。これには、あげは、ヨハネたち浦の星の生徒には申し訳ないと感じつつもヨハネとまた一緒に学校に行くことができることを心の底から喜んでいた。

 

 が、2月初め、そんなあげはに青天の霹靂が起きる。いきなり、木松悪斗という(部活動に参加している生徒の保護者たちの連合体の)部活動保護者会の会長という気に食わない親父(あげは談)がいきなり静真高校と浦の星女学院の統合に反対しているという情報が学校中を駆け巡った。この情報を聞いたあげは、

(なんで私の学校(静真高校)と、ヨハネちゃんの高校(浦の星女学院)の統合があの気に食わない親父(木松悪斗)によって破談しちゃうのよ!!キー!!)

と、ヒステリーを起こすような怒りがふつふつと湧いてしまう。だが、だからといって自分だけの力ではなにもできないので、これにはさすがのあげはもお手上げだった。

 が、そんな状況に立ち向かう少女がいた。それが静真高校生徒会長の月だった。その月との運命・・・というのが、月とナギが静真高校と浦の星女学院の統合実現に向けた署名活動をしていて、そのためにあげはのクラスを訪れたときに起きた。月とナギがあげはのクラスを訪れる直前、あげは、

(どうすればあの親父(木松悪斗)にぎゃふんといわせることができるの?)

と、木松悪斗になんとかぎゃふんといわせたい、そんな気分であった。これには、東子、

「ちょっと眉間のところにしわができているよ、あげは」

と、眉間にしわができていることをあげはに言うと、あげは、

「ううう」

と、うなだれるだけだった。

 そんなときだった。

「ねっ、ちょっといいかな?」

というどこか聞いたことがあるような声が突然教室にこだました。これにあげはの隣にいたシーナが気づき、

「あれっ、あの人って月生徒会長じゃない!!」

と、驚きの声をあげてしまう。まさか、静真の生徒たちからの支持率も高く(当時)、みんなから慕われている、そして、雲の上の存在と思っていた月が副会長のナギを連れて自分たちのクラスに来るなんて、と、シーナからすれば驚くしかなかった。が、あげはからすれば、

(なんか騒ぎすぎるけど・・・、あっ、月生徒会長が来ていたんだ・・・)

と、ただたんに生徒会長である月が自分のクラスに来ている、そんな感じでいた。

 が、月の次の言葉を聞いたあげはははっとした。その月の言葉とは・・・。

「実は、みんなにお願いがあるんだ。今、部活動報告会の木松悪斗理事が静真(高校)と浦の星(女学院)の統合に反対していて統合が白紙になろうとしているんだ。だから、僕たちは立ち上がったんだ。僕たちの大事な友達である浦の星の生徒たちのために統合実現に向けた署名活動をして、自分たち生徒の意見を理事たちにぶつけようと思っているんだ。だからね、みんな、静真(高校)と浦の星(女学院)の統合のためにこの請願書に署名してくれ!!)

 この月の訴えにみんな署名・・・してくれなかった。「署名したところでなんか意味あるのか」と署名に懐疑的な生徒、親が「木松悪斗という静真において絶対的な王様の逆鱗に触れたくない」といった理由で統合実現に反対しているために署名をしたくない生徒などいたため、誰もが月がお願いしている請願書への署名を拒否していた。

 これに月はここにいる生徒たちに向かって浦の星の生徒たちのことを一生懸命訴えかけるも誰一人署名してくれない。これには、あげは、

(なんで誰も署名してくれないの!!ヨハネちゃんをはじめとする浦の星の生徒たちが困っているのよ!!私たちにとってとても大切な友達なんだよ、浦の星のみんなは!!)

と、まわりのクラスメイトたちに対して怒りがこみあげてきた。

 そして、あげは、ついに堪忍袋の緒が切れた!!

(う~、じれったい!!もう我慢できない!!私が口火を切ってやる!!)

そう思った瞬間、あげは、ついに行動を始めた。

「私は月生徒会長の策に賛成です!!私、(その署名に)参加します!!」

この瞬間、あげはの運命の歯車は回り始めた。あげはは自分にとってとても大事な?友達であるヨハネのことを言って、最後に、

「私にとって大事な大事なお友達、なんです!!その子(ヨハネ)を困らせることなんてできません!!その子のためにも絶対に浦の星(女学院)との統合を実現させたいのです!!」

と、みんなの前で大声で訴えたのだった。

 このあげはの訴えはクラスの雰囲気をがらりと変えることになった。また、あげはの隣にいた、それでいて、ことのなりゆきを見ていた東子とシーナが、

(あのあげはがついに動いた!!私だってあのヨハネちゃんが困ることをあの親父(木松悪斗)がしようとしているなんて許さないんだから!!だから、私もあげはに続く!!)(シーナ)

(あげはの怒り、私もよ~くわかるよ!!だって、私、ヨハネちゃん以外にも浦の星に進学していった(私にとって)仲が良かった友達や先輩がいっぱいいるのだから!!いつもはおとなしい私だって私の大事な友達や先輩を困らせることをするなんて絶対に許せない!!)(東子)

と、木松悪斗がしていること、統合反対に反抗の意思を示そうとしていた。そのため、

「はい、私もあげはの意見に賛成です!!」(シーナ)

「これは私個人の意見ですが、あげはのいうことに私も賛成します!!」(東子)

と、シーナ、東子、とも、あげはの意見に賛成した。

 さらに、東子はクラスメイトに向かってこう言った。

「この私、東町東子、それに、稲荷あげは、浜方シーナ、は、月生徒会長の「統合実現」のための請願書に署名します!!」

 この東子の決意を聞いて、教室にいるクラスメイトたちはざわつき始めた。

「あの東子がついに動いたぞ!!」

「クラスの学級委員である東子がついに動いた!!」

そう、クラスメイトたち、あの東子が動き始めた、そのことにびっくりして騒ぎ始めたのだ。実は東子、根は真面目であり、行動力もあり、それでいて、誰に対しても温厚な性格だった。そのため、東子、このクラスの学級委員を務めていた。その温厚な性格の東子がついに自分の意思で動いたのである。これにはさすがのクラスメイトたちもびっくりするとともに、

「でも、たしかに、あげはや東子、シーナの言う通りだね」

「たしかに、私にも浦の星に進学した大事な友達がいるもんね。そんな友達が困ることをするなんて許さない!!」

と、木松悪斗の悪事を許さない、そんな思いにクラスメイトたちは傾いていった。

これにより、教室にいたクラスメイトたちのほとんどが統合実現に向けた請願書に署名することになったのだ。

 このあと、月はクラスメイトたちが署名してくれたきっかけをつくったあげはにお礼を言うと、あげはも、「自分には、中学時代、中二病の子(ヨハネ)と一緒に仲良くなりたかったが、中学のときはそれができず、中学を卒業してから別々の高校に進学したためにそれが心残りであった、それが今度の統合で解消できると思い、月に賛同した」ことを月に伝えたのだった。

 が、月、あげはの言ったことを聞いて、Aqoursにその子と似たような子がいることを思い出し、その子の名前をあげはに聞くと、あげは、その子の名前が、「津島善子」、つまり、ヨハネ、であることを月に伝えると、これに月が反応、自分もそのヨハネがいるAqoursに月の大親友である曜がいることをあげはに伝えると、2人にはAqoursという同じ共通点がある、そのことに、月、あげは、ともに興奮したのだった。

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