ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第7章前編 第14話

 と、いうわけで、ヨハネとあげはたちの一件を見ていた、千歌、

(私たちが考えた(←ただし、計画自体は部活動報告会後、ナギとよいつむトリオが千歌たちに伝えずに進めていた)ライブ、むっちゃんたちや静真高校のみんな(あげはたち)という強力な仲間もできたことだし、あとは頑張って成功さえるだけ!!さあ、頑張るぞ!!)

と、自分の心の中に熱い魂を燃やしながらこう思うと、黒板に描かれていたステージのイメージ図に向かってこう叫んだ。

「さあ、やるぞ!!」

 しかし、やる気満々の千歌とは別に本当にお披露目ライブが成功するのか心配になるAqoursメンバーもいた。

(たしかに、スペイン広場のライブは成功したずら。でも、それって、鞠莉ちゃんたち(3年生)がいたから成功したずら。でも、これからやろうとしているライブ(お披露目ライブ)はこの前のライブ(部活動報告会でのライブ)みたいにおらたちだけずら!!まる、また失敗するかもしれない、そう思うと心配になるずら・・・)

そう心の中で思っているのか、ついにそれが言葉となって出てしまう。

「でも、向こうで歌ったとき(スペイン広場でのライブ)と違って、鞠莉ちゃんたちはもういないずら・・・」

そう、花丸だった。いつもは気が弱いルビィに対して前向きにルビィを励ます花丸、だったが、部活動報告会でのライブの失敗のことが今でもひきづっているみたいで、この時ばかりは、花丸、つい弱音を吐いてしまっていた。

 しかし、そんな花丸に対し、花丸にとって一番の親友はまったく別の反応をみせる。その親友は花丸の弱音に対して力強くこう言い返した。

「できる、(絶対に)できるよ!!」

その親友の名はルビィ!!これまでだったら、花丸、そして、姉ダイヤの後ろをついていくだけ、そんな弱弱しい存在、みんなの妹分、そんなルビィだった。しかし、今のルビィは昔のルビィとは違っていた。もう一人前の少女、もう誰も頼ることなく前に進むことができる、そんな少女にルビィは生まれ変わったのだ。そして、その力強いルビィの言葉はルビィのある想いから発せられていた。その想いとは・・・。

(たとえ、お姉ちゃんたち(ダイヤたち3年生)がいなくても、これから先、ルビィたちはやっていける!!だって、みんなとの想い出、みんなの想い、みんなとのキズナ、そんな宝物を持っているから。そして、たとえ、離れ離れになったとしてもその宝物を通じてみんなとつながっていける!!だから、ルビィたちはもう一人じゃない!!だからいえる、このライブ(お披露目ライブ)は絶対に成功する!!ルビィ、花丸ちゃん、善子ちゃん、千歌ちゃん、梨子ちゃん、曜ちゃん、それに、鞠莉ちゃん、果南ちゃん、そして、お姉ちゃん!!ステージにはルビィたち6人しかいないけど、心の中では9人いる!!この9人で先に行ける!!この9人が(心の中で)つながっているかぎり、ライブは絶対に成功する!!)

Aqours9人の想い出、想い、キズナ、その宝物を通じてずっとつながっている、ゼロに戻ったわけじゃない、宝物を通じてつながっているからこそこの9人でさきに進むことができる、それに気づいたルビィだからこそ言える言葉だった。昔は花丸の後ろをついていくだけ、そんな弱弱しい存在だったルビィ、それが今ではその逆、弱気になっている花丸を引っ張っていける、そんな頼もしい存在へと変わったのだ。

 この自信満ち溢れたルビィの姿、言葉に、花丸、

(ル、ルビィちゃん、なんか頼もしいずら~)

と、見とれてしまっていた。そのためか、花丸、

「ルビィ~ちゃん~!!」

とルビィに憧れしまったような声をあげてしまう。

 しかし、そんな凛々しい姿をしたルビィに見とれてしまったのは花丸だけではなかった。ヨハネも、

(あの(弱弱しい)ルビィがまさかこんなに凛々しく感じるなんて・・・、ああ、このヨハネ、ついルビィに見とれてしまったぞ・・・)

と思ってしまい、そんなルビィに、ヨハネ、ホレボレしてしまっていた。

 が、自身満ち溢れている、とても凛々しい姿をしていたのはルビィだけではなかった。その少女は凛々しい姿で発言するルビィに対してこう思っていた。

(ルビィちゃん、その気持ち、千歌にもわかる気がする!!果南ちゃん、鞠莉ちゃんから(千歌の胸を突っつきながら)「でも、気持ちはずっとここにある!!」って言われて、それから、(鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤちゃんと)スペイン広場でライブをしたことで、ルビィちゃんが言いたかったこと、(千歌なりに)わかった気がする!!だからこそ、言える・・・かな?このライブ、たとえその場にいなくても、鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤちゃんとずっとつながっている・・・、だから、たとえなにがあっても大丈夫・・・)

そう、千歌だった。その千歌はルビィの言葉に呼応してか、

「私もできる!!」

と、元気よく答えた。この千歌の言葉に、ルビィ、

「千歌ちゃんも!!」

と、千歌がルビィと同じ?意見であること喜びをみせていた。これには、千歌、

「うん!!」

と、返事をした・・・のだが、千歌、心の中では、

(・・・)

と、少し無言になってはすぐに、

(・・・はず!!)

って、え~!!、そこまで確信・・・していなかったみたいだった・・・ガクッ。

 とはいえ、自信満々の千歌とルビィの姿を見た、曜、梨子、花丸、ヨハネ、ともに、

(この2人が言うんだから、大丈夫!!)(梨子)

(なんか2人とも自信満々だね!!これだったら、私も、全力前進、ヨ~ソロ~、できるね!!)(曜)

(ルビィちゃんが頑張るならまるも頑張るずら!!きっと大丈夫ずら!!)(花丸)

(このヨハネ、天から授かりしもの、新たなるリトルデーモンたち(あげはたち)と契約を交わしたなり!!それに、リトルデーモン4号(ルビィ)はついに覚醒したなり!!もうこれでヨハネに恐れるものなんてないぞ!!)(ヨハネ)

と、前向きに進むことを考えつつも、4人ともルビィと千歌のもとに集まると、6人・・・ではなく、だれか1人を除いて・・・5人は笑顔で接していた。

 この千歌たちの様子をすこし離れた位置で見ていた月、

(もうなにも恐れることなんてない!!新生Aqoursはルビィちゃんを中心によみがえった!!さらに、ナギたちのおかげで(まだ少ないけれど)Aqoursを応援してくれる、支えてくれる仲間もできた。まだ(お披露目ライブの準備は)始まったばかりだけど、たとえなにがあっても新生Aqoursはきっとやってくれる!!そのためにも、僕たちは、曜ちゃんたち新生Aqours、そして、浦の星のみんな、と一緒に頑張っていく!!)

と、自分たちも千歌たち新生Aqours6人を一生懸命支えていくことを心の中で決めた。

 そして、月はこの想いのもと、ある言葉を発する。

「僕たちも頑張らないとね!!」

そう、自分たち静真の生徒も新生Aqoursのため、浦の星の生徒たちのため、そして、静真本校と浦の星分校の統合実現のために頑張っていく、そのことを月はこの言葉をもって誓うことにしたのだった。

 

 そんな、千歌たち新生Aqours、よいつむトリオ、そして、月たち静真の生徒たち、ここにいる教室のみんな、新生Aqoursお披露ライブに向けて一丸となってやっていこう、そんな空気がこの教室に漂っているなか、ある少女だけ、それとは違う、また別の思いが生まれていた。それは、その少女がルビィの言葉に千歌が同意、それ以外の新生Aqoursメンバーがルビィと千歌のもとに駆け寄る場面で起きた。ルビィと千歌のもとに駆け寄っては「もう心配ない、私たちはできる!!」そう思ったのか、自信を持ちにっこりと笑う、梨子、花丸、ヨハネ。しかし、その少女だけは、

(なんか2人とも自信満々だね!!これだったら、私も、全力前進、ヨ~ソロ~、できるね!!)

と、一瞬思ったのもつかの間、もう一度、自信満ち溢れたルビィの姿を見ては、

(でも、なんかルビィちゃんを見ていると、昔の甘えん坊上手だったあのころがとても懐かしく思えるよ。でも、本当に、ルビィちゃん、変わったね!!)

と、生まれ変わったルビィのことに感心する、も、

(でも、なんで、ルビィちゃん、生まれ変わることができたのかな?)

と、ルビィが生まれ変わったことについてふと疑問に思ってしまう。

 そこで、その少女はあることを思い出してみる。

(たしか、スペイン広場のライブのあと、ダイヤさんから教えてもらったよね・・・)

そう、その少女はルビィの姉であるダイヤから、ルビィが生まれ変わった、その顛末を一通り聞いていたのだ。それを思い出したその少女、今度は月の方を見ると、

(たしか、ルビィちゃん、月ちゃんのおかげで生まれ変わったんだよね)

と、ふと思ってしまう。たしかにそうである。(ちょっと脅迫めいたものではあったが)スペイン広場のライブ前までにルビィは月におかげで新しく生まれ変わることができたのである。

 そのことを思っていたその少女、その目線の先にある月であるが、お披露目ライブ成功に向けて勢い込む千歌たちを見て、

「僕たちも頑張らないとね!!」

と、自分たち静真の生徒もお披露目ライブに向けて頑張っていく、そんな意気込みをみせていた。

 そんな月の姿を見て、月を見つめるその少女はあることに気づく。

(そういえば、なんで、月ちゃん、こんないいタイミングで私たちに援軍(あげはたち)を連れてきたのかな?なんかタイミングが良すぎるよ・・・)

そう、「自分たち(新生Aqours)がお披露目ライブを行う、そう決めてから間もないのに、初めての打ち合わせというちょうどいいタイミングで援軍(あげはたち)を連れてくるなんて、なんか話が良すぎる・・・」、と、その少女は思ってしまったのだ。

 と、いうわけで、その少女、イタリアのルビィの一件、援軍を投入するタイミングが良すぎる点、その2つを踏まえた上である想いにたどり着いてしまう。

(イタリアでルビィちゃんを生まれ変わらせた点、とてもいいタイミングで援軍を連れてきた点、ふたつとも月ちゃんがしてくれたこと・・・、って、それってもしかして、月ちゃんが裏で、私たちAqoursを導いてくれていた・・・ってこと!!)

そう、イタリアで新しく生まれ変わったルビィ、お披露目ライブの人手不足問題解決のための援軍、その裏で月が大活躍していた(・・・のかな・・・?前者は月がやったことだけど、後者はナギたち静真高校生徒会が主にやっていたことなのですが・・・、その少女は月が裏でやったことだと思っているみたいです・・・)ことに気づいてしまったんだ。

 だが、その少女がそう思っているあいだにも話はどんどん進んでいく。集まっては(その少女を除いて)笑顔を見せる千歌たち新生Aqours1・2年の6人。その中心にいた千歌に対し、突然、よいつむトリオ、突然、あることを尋ねる。

「ところで、お土産は?」

そう、よいつむトリオ、イタリアのお土産がないか千歌に尋ねたのだ。が、しかし・・・、

(あっ、千歌たちのこと(Aqoursのこと)で頭がいっぱいだった・・・)

と、千歌、とても大切なこと・・・、親友であるよいつむトリオにお土産を買うことを忘れていたことを思い出してしまったのだ。そのためか、

「ああ、忘れていた・・・」

と、千歌、よいつむトリオに謝ってしまう。これには、よいつむトリオ、

「「「え~!!!」」」

と、がっかり!!!そんなよいつむトリオを見た、花丸、つかさず3人をフォロー。

「それじゃ、これ見て食べた気になればいいずら!!」

と、同時に、花丸、よいつむトリオに1枚の写真を取り出しそれを見せる。で、この写真を見たよいつむトリオ、

(((えっ、大きな肉のかたまり!!!)))

と、びっくり!!!そう、花丸がよいつむトリオに見せた写真、そこに写っていたのは、イタリア・フィレンツェの屋台街で食べた、フィレンツェ名物「ビステッカ・アッラ・フィオレンチィーナ」、だった。が、この写真を見せられてもおなかが満たされる・・・わけでもなく、これには、よいつむトリオ、すぐに、

「「「これだけ見せられてもなにもならないよ!!!」」」

と、花丸に激しいツッコミ!!!これには、花丸、

「ず、ずら~!!!」

と、びっくりしてしまう。これには千歌たち教室にいたみんな苦笑い。

 が、ここで壮大なオチが待っていた。この「フィオレンチィーナ」の写真を見た人のうちの1人が意外な反応をみせる。その子はよいつむトリオの花丸の激しいツッコミのあと、こんなことを言いだした。

「ヨハネ、その肉のかたまり、食べてない・・・」

そう、その子こと、ヨハネ、だった。実は、ヨハネ、フィレンツェに到着するなりすぐに単独行動に移ったのである。そして、ドォーモ(大聖堂)のなかで天使の位を授かった(とヨハネ本人はそう思っている)のだが、その一方で、ヨハネが抜けた新生Aqours1・2年の5人と月はおなかがすいていたので、まずは腹ごらしにとフィレンツェの屋台街に移動、そこで食べたのが「フィオレンチィーナ」だった。なので、ヨハネ、フィレンツェに行ったものの、フィレンツェ名物「フィオレンチィーナ」を食べ損ねていたのである。

 そういうことで、ヨハネ、ここで駄々をこねる。

「(フィオレンチィーナ、)食べたい、食べたい、食べたい」

が、これには、花丸、ヨハネに、

「我慢するずら!!」

と、激しいツッコミ!!が、ヨハネ、ここで食い下がる。

「それじゃ、鞠莉にお願いして、もう一度、イタリアに行くか、ここにお取り寄せを・・・」

が、ここでもは花丸が(もう一度)激しいツッコミをヨハネに繰り出す。

「善子ちゃん、諦めるずら!!」

この花丸の激しいツッコミに、ヨハネ、

「そんな~~~~~!!」

と、断末魔のような言葉を発してしまう。これには、教室にいるみんな、

ハハハ

と、大笑いをしてしまった。

 むろん、このやり取りを見ていた、月、

(ヨハネちゃんも面白いけど、Aqoursと一緒にいるだけで笑いが絶えないような気がするよ!!これこそ、Aqoursのいいところ、なんだね!!)

と、思いつつも、「フィオレンチィーナ」を食べることが叶わなかったヨハネを見ては、

ハハハ

と、円満の微笑みをみんなにみせていた。

 そんな月の円満の微笑みを見ていた(月のことを見つめている)その少女はふとあることを思い出してしまう。それは・・・。

(「月ちゃん、もっと遊ぼう!!そして、大切な想い出、たくさん作ろう!!」)

それは、過去に自分が発した言葉だった、そして・・・、

(「うん、そうだね、曜ちゃん!!」)

と、円満の微笑みで元気に返事する(過去の)月の姿だった。

 これを受けてか、その少女、

(あれっ、これって、たしか、私が中3の卒業のときに月ちゃんのあいだで起きたこと、だよね・・・。たしか、私が千歌ちゃんのために静真の推薦を蹴って浦の星に入学することを決めたから月ちゃんとけんかになったときの出来事・・・だよね・・・)

と、それがその少女が中3のときに月とのあいだで起きた出来事であることを思い出した。そして、その少女はその出来事について詳しいことを思い出そうとしていたのか、

(たしか、私が静真の推薦を蹴って浦の星の進学することを月ちゃんに伝えたら、月ちゃん、その理由を私に尋ねたんだよ。それに、私、「千歌ちゃんが好きだから」って伝えたら、月ちゃん、それに怒ったんだよね。でも、私が、「千歌ちゃんが入学する浦の星は生徒が少ないし、一緒に進学する友達も少ない。だからこそ、私が千歌ちゃんと一緒に入学して友達をいっぱいつくろう」って言ったんだよね!!それに、月ちゃん、まるで親友を失ったかのように泣いちゃったんだよね)

と、そのときの様子を次々と思い出していた。さらに、

(で、私、泣いている月ちゃんにこう言ったんだよね、「ずっと、永遠に大切にしたい友達」って。で、それについて月ちゃんが尋ねてくると、私・・・、たしか・・・、あっ!!)

と、とても大切なことを思い出す。それは・・・。

(あっ、思い出した!!あのとき、私、こう言ったんだよね、「私から友達の縁を切るなんて絶対にないよ!!」「昔も、今も、これからも!!」)

その大切な言葉たちを思い出した瞬間、その少女の心の中には、いろんなものがよみがえってくる、そんな想いが生まれていた。そのいろんなものとは・・・。

(それに、月ちゃんにこんなことも言っていたんだよね、「たしかに私は月ちゃんから旅立つけど、すべてがなくなるわけじゃないんだよ!!」「私と月ちゃんが一緒にやってきたこと、築き上げたこと、これまでやってきたこと、すべて、私と月ちゃんの心の中に残っている」「そして、それはとても大切な想いたしか出、想い、とても固いキズナ、大切な宝物としてずっと残っていく」「その宝物はどんなことをしても壊れない、むしろ、その宝物を通じてずっと永遠につながっていられる!!」「ゼロなんて戻らない、むしろ、その宝物を通じて私たちは一緒にその先へ進んでいける、未来という新しい輝きに向かって!!」って・・・)

 これまで忘れていた自分にとって大切な記憶、それを思い出したその少女ヨハネの完全なオチに笑っていた、そして、その少女にとってともて大切な親友である、月、に対してこう言った。

「ねっ、月ちゃん、ちょっといいかな?」

これには、月、

「うん、いいよ。なにかな?」

と、その少女の方を向いてこう言うと、その少女はすぐに、

「月ちゃん、ちょっとこっちに来て!!」

と言っては教室の廊下に月を連れ出すと、そのまま月にこう言った。

「月ちゃん、これって、全部、月ちゃんが仕掛けたことなの?」

その少女の問いかけに、月、

「まあ、だいたい正解、かな・・・」

と、これまでの一連の流れ、新生Aqoursに関する出来事、それに自分が関わっていることをすんなり認めてしまった。

 この月の答えに、その少女は、

「でも、なんでこんなこと、したの?」

と、月に再び尋ねると、月、その少女を見て、

「それはね、今度はこの僕が曜ちゃんたちを導きたい、そう思ったからだよ、曜ちゃん!!」

と、その少女こと曜に言うと、月、自分の想いを曜に伝えた。

「僕が中3の卒業のとき、曜ちゃんがこの僕から旅立つ、そのことに悲観していた、そんな僕を曜ちゃんはこのとき未来へと導いてくれたんだよ。なら、鞠莉ちゃんたち3年生がいなくなったことで不安・心配の深き海・沼に陥っていた曜ちゃんたちを今度は僕が未来へと導いてあげよう、そう思ったからしたまでだよ!!」

この月の言葉を聞いた曜、

(なんか月ちゃんらしいね!!中3の卒業のとき、悲観していた月ちゃんを私が救いだしたように、今度は深く落ち込んでいた私たちを月ちゃんは救い出してくれた。私にとって月ちゃんはとても大切な親友であると同じように月ちゃんにとって私はとても大切な親友とみているんだね!!だからこそ、困っているときはともに助け合う、それが月ちゃんのいいところだね!!)

と、月の心意気に感心する、と、ともに、

(そして、そんな大切な想い出を忘れていたなんて、なんか、私、ダメだね!!)

と、自分のことを戒めようとしていた。中3のときに曜が月にやったことを今度は月が曜たち新生Aqoursにしてみせてあげた、そのきっかけとなった、中3の卒業のときの曜と月のやり取りの記憶、それを今まで忘れていた、とはいえ、月がその気持ちで曜たち新生Aqoursに接していたこと、それを今まで気づくことなんてできなかった、そんな自分を恥じた、そんな感じだった。

 そんな自分を戒めようとしている曜を見てか、月、

(あっ、曜ちゃん、なんか自分のことを恥じている、そんな感じになっているよ!!)

と、曜のことを心配してしまい、すぐに曜にこんなことを言った。

「曜ちゃん、なんか険しい表情になっているよ!!」

この月の言葉に、曜、

「えっ、そうなの!!」

と、驚いてしまった。自分が恥じていた曜、どうやら、それが険しい表情となって表にあらわれていたみたいだった。

 そんな曜の険しい表情を曜に伝えた、月、そんな曜に、つい、こんなことを言いだす。

「曜ちゃん、僕ね、曜ちゃんと親友でよかった、と、思っているよ!!だって、僕が悲しんでいるときは曜ちゃんが僕を助けてくれたし、逆に、曜ちゃんが苦しんでいるときはこの僕が曜ちゃんを助けてあげる。これって、親友、友達、としては当たり前、かもしれないけれど、そんなことができること自体、友達冥利に尽きる、って、僕はそう思うよ!!」

 この月の言葉に、曜、少しはみかみながらも、月の方を見てこう思った。

(たしかに月ちゃんの言う通りだね!!私が困っているときは月ちゃんが、月ちゃんが困っているときはこの私がお互いを助け合う、それこそ、友達、親友、のあるべき姿、なんだよね!!)

 そして、曜、ついにこんなことを悟ってしまう。

(だからこそ言える、月ちゃんは私にとって最高の友達だよ、千歌ちゃんたちと同じくらいにね!!)

その曜の想いからか、曜、月に対してこう答えた。

「月ちゃん、私も月ちゃんと同じ考えだよ!!私も、月ちゃんと親友でよかった、そう思っているよ!!こんな頼もしい友達が私の隣にいるなんて、本当、とても嬉しいよ!!」

 この曜の言葉を聞いた月、

(なんか、曜ちゃん、なにか吹っ切れたみたいだね!!やっぱり、元気が一番、「全力全身、ヨ~ソロ~、からの敬礼!!」、そんなことが平気で言える、とても元気な曜ちゃんが一番、だよ!!)

と、元気を取り戻した曜をみては安心しような気持ちになっていた。

 そんな元気を取り戻した曜、突然、月にこんなことを言いだす。

「でね、月ちゃん、私、大事な想い出(中3卒業時の月とのやり取り)を思い出したんだけど、あともう一つ、大事な想い出、覚えていない?」

この曜の言葉に、月、

(えっ、まだなにか別の大切な想い出、あったかな?)

と、ほかに曜との大切な想い出がなかったか思い出そうとするも、

(でも、いろいろとありすぎて思い出せない・・・)

と、これまで曜とはいろんなことをしてきたこともあり、そんなたくさんの思い出から曜が今言おうとしている想い出を引っ張りだそうも引っ張り出すことができなかった。そのためか、月、

(え~と、え~と・・・)

と、困惑してしまう。

 そんな困惑している月をみてか、曜、あるヒントを月に与えた。

「月ちゃん、初日の出のこと、覚えている?私は今でもちゃんと覚えているよ!!」

この曜のヒントに、月、あることを思い出す。

(あっ、たしか、曜ちゃんと一緒にイタリアから戻ってきたとき、そんな夢を見ていたよね。たしか・・・たしか・・・)

必死になってその夢を思い出そうとする月、しかし、思い出すことができずにいた。そんな月に足し市、曜、

「月ちゃん、今は必死になって思い出さなくてもいいよ。私だって大事な想い出を思い出すのに時間がかかったから。だからね、月ちゃん、そんなに苦しまなくてもいいよ」

と、月のことを慰めてくれた。

 とはいえ、月、

(自分にとってとても大切な想い出・・・、それを思い出せないなんて・・・、曜ちゃん、ごめん・・・)

と、心の中で曜に謝っていた。

 

 こうして、千歌たち新生Aqours、月、ナギたち静真高校生徒会、よいつむトリオら浦の星の生徒たち、そして、それらを支えるあげはたち静真Aqours応援団、それらが絡み合い、Aqoursの物語として大きな進展を遂げた、そんな一日が終わった・・・はずだった。

 が、このあと、Aqoursのあるメンバーにかかってきたある電話により物語は大きくうなりをあげていく。それは、千歌たちAqoursだけではなく、聖良・理亜のSaint Snow、月、そして、木松悪斗たちをも飲み込んでいく。ただ、そんなことはこのときの月、千歌たちAqoursは知る由もなかった。

 しかし、月が忘れていた「初日の出」の想い出、それにより物語はついに最終局面へと向かっていく。それは月が追い求めていた沼田の問い、「部活動とはなにか」「部活動をする上で大事なこととは」、それにもつながっていく、そんな感じもしていた。

 はたして、月、千歌たちAqoursの運命はどうなっていくのか。そして、月と木松悪斗の戦いの行方は・・・。それは次回から始まる第7章後編で述べることにしよう。

 と、いうわけで、「Moon Cradle」第7章前編、これにて閉幕・・・。

                  次回 第7章後編へと続く・・・?

 

 

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