ラブライブ!SNOW CRYSTAL   作:la55

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Moon Cradle 第7部後編 第8話

 と、「ブラメロ」と「WBNW」の思い出話で盛り上がっていた曜と月・・・であったが、

「月さん、曜さん、思い出話で盛り上がるのはいいですけど、あまり時間がありませんわ。さっさとやることをやりましょう!!」

と、ダイヤ、「ブラメロ」用の衣装の整理を先に進めようとする。これには、月、曜、ともに、

「「は~い!!」」

と、軽く返事をした。

 こうして、衣装整理という仕事をもくもくとしていく、月、曜、ルビィ、ダイヤ、花丸。そのなかで、「ブラメロ3年生衣装」と書かれた衣装箱を見つけた月、

「へぇ~、3年生の衣装ってどんなものなのかな?」

と、その衣装箱を開ける。すると、

「うわ~、全体的に青っぽい・・・。まるで大人っぽい雰囲気の衣装だ・・・」

と、感嘆な声をあげる、が、月、あることに気づく。

「ズボンも青・・・って、あれっ、今さっき見た「ブラメロ」の衣装って、白、だったよね・・・」

そう、今出した3年生の衣装は青を基調としている。それに対して、その前にみた「ブラメロ」の衣装は白を基調としている。これには、月、

(あれっ、これだと9人の衣装のバランスがおかしくならないかな?)

と、ふと疑問に思ってしまう。たしかに月がそう思うのも無理ではなかった。白を基調とした衣装と青を基調とした衣装、それらをきてパフォーマンスする際、それを意識したフォーメーションならいいのだが、もし、それを意識していなかったら、たとえいいパフォーマンスだったといてもその色の不均一さにパフォーマンスを見る方は少し戸惑ってしまうかもしれないからである。

 そんなわけで、月、曜にある質問をする。

「ねぇ、曜ちゃん、今さっき見た白を基調とした衣装、まだあるの?」

すると、曜、元気よく月の質問に答えた。

「うん!!たしか、私たち1・2年生が着る衣装はすべて白を基調としているよ!!」

この曜の言葉のあと、曜は次々とブラメモの衣装をハンガーに掛けていくと「ブラメロ」の衣装9人分をその場に並べた。たしかに曜の言う通りだった。1・2年生の衣装は白を基調としたもの、対して、3年生の衣装は青を基調としていた。これには、月、曜にあることを言った。

「へぇ~、1・2年と3年じゃ衣装が違うんだね!!なんか、1・2年のものって、白い羽って感じがする!!」

これには、曜、

「たしかにそうかもね!!白を基調としたも白い羽で飛び立とうとしているのを現したのかもしれないね!!」

と、少し照れながら説明する・・・も、月、ついにあることを指摘する。

「でも、これだと、フォーメーションによって見栄えが悪くならないかな?」

 が、この月の指摘に、曜、簡単に言い返す。

「月ちゃん、それは大丈夫だよ!!ここに掛けている1・2年の衣装は下に着るものだよ!!これとは別に上に着るもの(上着)もちゃんと用意しているんだよ!!」

この曜の言葉のあと、曜は別の衣装箱を持ってきた。その衣装箱にはこう書かれていた。

「ブラメロ 1・2年用上着」

その衣装箱を曜は開けた。すると、そこには青を基調とした上着が入っていた。曜、その上着を取り出すと、1・2年の白を基調とした衣装のハンガーに羽織るように掛けていく。

 そして、すべての上着をかけ終わると、曜は月に向かってこう言った。

「どう?これならすべての衣装が青を基調にしているようにみえて統一感を感じるでしょ!!」

たしかにそうである。これまで白を基調としていた1・2年の衣装が青色の上着を着せることで一瞬のうちに青を基調とした衣装に変わったじゃありませんか!!これには、月、

(た、たしかに曜ちゃんの言う通りだね!!青色の上着を追加するだけで白を基調としたものが青を基調としたものにかわった!!曜ちゃん、天才・・・)

と、曜の衣装センスに感服する・・・も、月、それとは別にあることにも気づく。

(でも、あまりに青に統一しすぎてあまりインパクトがない・・・)

そうである。たしかに青を基調とした上着をプラスすることでこれまで白と青という色のバランスがよくなかった「ブラメロ」の衣装たちに統一感を与えることに成功した。が、青を基調にしすぎてしまい、「ブラメロ」の衣装を見ている人たちに対するインパクトがかなり弱くなってしまった。インパクトが弱いと見ている人たちのこの「ブラメロ」の衣装を着ている人たち(Aqours)に対する印象までも薄くなってしまう、そんな危険性があったりする。なので、月、

(青と白という色のバランスが悪くなるのもよくない・・・、でも、青に統一しすぎてインパクトが弱くなるのもよくない・・・。ど、どうすれば・・・)

と、延長戦のプロデューサーらしく衣装についてつい悩んでしまった・・・。

 

 そして、1時間後・・・。

「はい、はい、こちらでございます!!」

と、ダイヤはこう言うとワゴン車をトランクルームの入り口近くに誘導していった。トランクルームの衣装整理が終わり、月たちは「ブラメロ」用の衣装をトランクルームの外に出すとそれをワゴン車に積み込もうとしていた。

 で、月、トランクルームの入り口付近に到着したワゴン車に「ブラメロ」用の衣装を積み込むとき、月と同じく「ブラメロ」用の衣装を積み込もうとしているルビィにあることを尋ねた。

「ねぇ、ルビィちゃん、この衣装たち、これからどうするの?」

これには、ルビィ、元気よく答えた。

「あっ、この衣装たちね、ルビィの家の蔵で陰干しするんだ!!あと、仕立て直して本番に備えるんだ!!」

そう、「ブラメロ」用の衣装たちはそのまま使うわけではなく、まずは陰干しをして仕立て直してから本番に備えようとしていたのだ。「ブラメロ」、未だに未発表・・・ということもあり、この「ブラメロ」用の衣装は一度すそ合わせをしただけでまだ未使用、といえた。けれど、それでもちゃんとすぐにでも着れるように仕立て直してから完全な形で延長戦を、Saint Snowとの直接対決に望みたい、そんな意思が今のルビィたちAqoursにはあった。それほど延長戦についてはAqoursメンバー全員本気(ガチ)だった。

 そして、この衣装たちはすべてワゴン車に詰め込まれた。さらに、ダイヤ曰く、

「え~と、私たちが1年生のときに着ていたスクールアイドルの衣装、無事に詰め込みましたわね!!」

これに対し、曜、

「う~、持っていかないで・・・、私の大事なコレクション・・・」

と、嘆いていた。そう、曜がこっそりトランクルームに持ち込んでいたダイヤたち3年生が1年のときに着ていたスクールアイドルの衣装もダイアの手によってワゴン車へと運ばれてしまったのである。が、そのスクールアイドルの衣装をワゴン車のなかに運びこんでもなお曜はダイヤにすりよっては、

「う~、それだけはもっていかないで・・・」

と、泣きながらお願いしていた。

 が、とうのダイヤはというと、

「曜さん、あなた、私たちをだまして大事な衣装を自分のものにしようとしました。そのところ、曜さん、今、どう思っているのでしょうか?」

と、曜に対し怒り口調で言うと、曜、反省しているのか、

「ご、ごめんなさ~い!!」

と、ダイヤに謝罪。ところが、ダイヤ、曜に対し、ある言葉を放つ。

「曜さん、この衣装は没収・・・」

これには、曜、

「ダイヤちゃん、それだけはご勘弁を~」

と、ダイヤに頼み込む。

 すると、ダイヤから意外な言葉が出てしまう。

「この衣装は没収・・・せずに、「ブラメロ」の衣装と一緒に陰干しする予定です。そして、「ブラメロ」の衣装の仕立て直しと一緒に補修したあと、曜さんに返す予定です!!」

これを聞いた曜、

「えっ、ダイヤちゃんたちにとってとても想い出のある衣装なのに、この私がもらっていいの?」

と、ダイヤにその真意を尋ねると、ダイヤ、自分たちの真意を語った。

「たしかに、この衣装は私たち3年生3人にとってとても想い出のある衣装です。でも、それを私たち3人だけのものにしたらこの衣装がかわいそうです。なら、これからAqoursに加入してくれる新入生のために残してあげるのが一番いいと私たち3年生3人はそう思っております。新入生にAqoursの本当の原点を、私たち3年生3人が始めた軌跡を、kの衣装でもって教えてあげてください、曜さん!!」

そう、このとき、ダイヤはこう思っていた。

(私たち3年生はラブライブ!決勝延長戦でもってAqoursを卒業する。そうなれば、千歌さんたちの記憶以外私たち3年生の痕跡はAqoursのなかでは残らなくなる。でも、この衣装を、私たち3年生3人が1番最初に着ていた、この衣装を残していけば私たち3年生3人の痕跡を残すことができる。いや、もし、千歌さんたちが道に迷うことがあっても、この衣装をみれば千歌さんたちは自分たちの心のなかにある(想い出、想い、キズナといった)宝物があること、それを通じていつもつながっていることを思い出しては先に進むことができる、そして、それは新しくAqoursに加入してくれる新入生にもつながっていく。だからこそ、曜さん、この衣装を大事にしてください。そして、Aqoursにとって大事なもの、心のなかにある宝物のことをみんなに伝えていってください)

そう、ダイヤたち3年生3人が1年のときに着ていた衣装、それは今のAqoursを、これから続くであろうAqoursの原点そのものである。そして、イタリアを旅して千歌たちが気づいたこと、この1年でAqoursメンバー9人共に歩んできたもの、想い出、想い、キズナ、そのな宝物、それがずっと自分たちの心のなかにあり、それを通じてずっとつながっている、それをAqoursの原点であるこの衣装が物語ってくれるかもしれない。さらに、この衣装を通じてこれからのAqoursに加入してくれる新入生たちにその宝物の存在、その宝物の大切さをこの衣装は教えてくれるだろう。そう、ダイヤは思ったのかもしれない。

 で、このダイヤの言葉に、曜、

「ダイヤちゃん、ありがとう・・・。ダイヤちゃんの言う通り、この衣装、大切にするね。そして、新入生にはこの衣装を通じて宝物の大切さを教えていくね・・・」

と、泣きながら答えていた。

 しかし、この曜の対応にまわりもつられてしまう。なんと、曜の隣にいたルビィ、花丸も、

「お姉ちゃん、ルビィ、この衣装、大事にするからね・・・」(ルビィ)

「おらたち、責任重大ずら・・・」(花丸)

と、ダイヤの言葉に感動したのか、涙を流しながら言葉を口にした。これには、ワゴン車を運転してきた鞠莉から、

「ダイヤ、曜だけでなくルビィと花丸も泣かせるなんて、なんて罪深きガール(少女)だね・・・」

と、ダイヤのことをはやしたてると、ダイヤ、

「う、うるさいですわよ、鞠莉さん!!」

と、鞠莉のことを怒ろうとするも鞠莉は負けじとダイヤのことをたきつけようとする。で、曜、ルビィ、花丸はというと・・・、

「これからは私たちがAqoursを盛り立てないとね!!」(曜)

「そうずら!!」(花丸)

「ルビィも、ガンバルビィ、するよ!!」(ルビィ)

と、痴話げんかみたいになっているダイヤと鞠莉を尻目にこれからの決意を固めていた。

 で、この5人のやり取りをみて、月、一言。

「う~ん、青春だね~」

 

 こうして、無事ワゴン車に「ブラメロ」の衣装+ダイヤたちにとって大切な衣装をすべて運び込んだあと、

「曜ちゃん、またね!!」(ルビィ)

「またあしたずら!!」(花丸)

と、ルビィ、花丸は曜と月にお別れを言うとそのままダイヤと一緒にワゴン車に乗り込み、鞠莉のつたない?運転のもと、ダイヤとルビィの実家に向けて走り去っていった。ちなみに、延長戦の衣装班である、ダイヤ、るびぃ、花丸はこのあと、ルビィ、ダイヤの家に行き、「ブラメロ」用の衣装たちとダイヤたち3年生想い出の衣装を陰干しする予定である。

 で、トランクルームの入り口前で現地解散となった月と曜・・・であったが、そのとき、すでに空の色は赤くなっていた。どうやら衣装の整理で時間を取りすぎたのか、もう夕方になっていたようだ。

 で、夕方、ということで、月、

「じゃ、僕たちもおうちに帰ろうか!!」

と、曜と一緒に家に帰ることを提案する。すると、曜は意外な答えを出してきた。

「ねぇ、月ちゃん、あそこ、行かない?」

これには、月、

「えっ、あそこ?」

と、頭の上に?マークを浮かべてしまう。こんな月に対し曜はあることを言った。

「そう、あそこ!!昔、私たちがよく行っていた場所!!そして、私が一番好きな場所!!」

が、この曜の言葉を聞いても、月、

「昔、よく行っていた場所?曜ちゃんが一番好きな場所?どこ?」

と、まだわからないようだった。

 そんな月を見てか、曜、月の手をいきなり握っては、

「そう、昔よく行っていた場所!!私が連れて行ってあげる!!」

と、月の手を引っ張ってはその場所へと駆け足で向かってしまった。

 

 そして、数十分後・・・。

「着いた~!!」

と、曜は全力で走ったにも関わらず息が切れることなくその場所に着くと元気よく声をあげていた。で、月はというと・・・、

「月ちゃん、早すぎだよ・・・。この僕じゃなかったら疲れ切っていたよ・・・」

と、こちらも息1つ切れせずに曜の言葉に対応する。あの・・・、トランクルームからその場所までゆうに2㎞ぐらい離れいたのですが、全力で走って息1つ切らしていないとは・・・、超人レベル、超えていない・・・、2人とも・・・。

(でも、月と曜、2人とも超人なら、たとえライブで100曲くらい歌っても全然疲れず、むしろ、200曲目指してしまう果南は神レベルじゃ・・・)

 と、いうことはあとにして、月、その場所に着いてまもなくまわりを見渡すと一言。

「あれっ、ここって、新生Aqoursのお披露目ライブを行う沼津駅前(南口)じゃ・・・)

そう、曜が月を連れて向かった場所、それは、お披露目ライブを行う予定の沼津駅、その南口だった。

 が、曜はそんな月の言葉に対しツッコミをいれる。

「月ちゃん、確かにここは私たち新生Aqoursのお披露目ライブを行う沼津駅前(南口)だけど、今日はここが目的地じゃないんだな・・・」

この言葉のあと、曜はすぐに、

「今日の目的地はここだよ!!」

と、ある建物を指さしながら言った。で、月も曜が指さす方を向くとこんなことを言いだしてしまう。

「ここって、「らぐーん」!!」

そう、曜の目的地、それは沼津駅の南口にそびえたつエンタメ施設ビル、「らぐーん」であった。この「らぐーん」、長い間、沼津市民の遊びの場所としてよく使われているビルである。この「らぐーん」の中には、カラオケ店、プリクラ施設、子ども用の巨大遊園地が入っており、さらには、お笑い芸人の劇場も備えていたりする。そんな意味でも沼津市民に知らない人はいない、それくらい有名なエンタメビルだった。

 で、月、曜に対し、

「で、もしかして、久しぶりに2人でプリクラを撮るつもり?それとも、カラオケ?」

と、尋ねると、曜、

「ううん、2つとも違うよ!!」

と、月の言っていることを否定しつつも、

「それよりも、あともう少しで閉まっちゃうから急ぐよ!!」

と、またもや月の手を引っ張りビルの中へと突入してしまう。むろん、月、

「曜ちゃん、あまり引っ張らないで!!痛いよ~」

と、曜に注意する。

 すると、月の頭の中にあるものがフラッシュバックする。

(あれっ、これってどこかでなかったかな・・・)

そう、月は気づいた、今朝見ていた夢、その時の光景、沼津駅前のあの光景と一緒だったのだ。ただ、その光景に少し違うところがあった。それは・・・。

(でも、たしか夢で見た光景と今の光景が少し違う・・・。違うというか・・・、7~8年前の(沼津駅前の)光景、それと夢で見た光景、とても似ている・・・)

そう、夢で見た光景は今の沼津駅前とは少し違っていた。7~8年前、そう、月と曜がまだ小3~小4のときの光景と似ていたのである。これには、月、

(もしかして、これって・・・)

と、あることに気づこうとするも、

「月ちゃん、ついてきてね!!」

と、曜に強引に引っ張られてしまいこの光景を確認できないまま、月、

(あ~れ~)と、「らぐーん」のビルのなかに吸い込まれていった。

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