「うっし!んじゃ行くぞ!」
俺は一歩踏み出し男に駆け出す。かく言う男は
男「…………くだらない」
近未来的な武器、刃は青白く光、そのまわりには青色の粒子のようなものがふわふわと浮遊してる。そんな剣を横に薙ぎ払った男。次の瞬間
ドゴーン!!
大きな爆発を引き起こし、風圧で俺は吹き飛ばされる。
「うぼぁぁぁぁ!?何だそれはァァァ!?」
思わず叫んでしまい、洞窟の壁に背中を強打する。
「かはっ!!」
衝撃で俺は肺に溜まっていた空気を吐き出してしまう。その後に咳が出てきた…手で押えてその手を見ると
「くそ……吐血…してやがる……」
自分の手は真っ赤に染まっていた。生半可な攻撃では奴に通用しない。俺は壁に背を預けながら前に視線を向ける。俺が吹き飛ばされた後に、交代という形で少女が戦ってる。俺では目で追うのがやっとのスピードと斬撃に、男は余裕の表情をしながら剣で捌いてる。それどころか少女に小さな斬撃を加えて、少しずつ少女の体にダメージが蓄積しており、2人が見合ってる時には、少女の全身は血塗れで、足がおぼつかない。まるで産まれたての子鹿のように震えている
「クソ……俺は、足でまといなのか……」
正直、男の攻撃の原理すらわからない。剣を横に振っただけで爆発を起こすとかどこの魔法使いだよ……少女の斬撃やスピードも目で追うのがやっと…男のようにそれをまるで当たり前のように交わしたり、剣で捌いたり、ダメージを与える事すら叶わなかった。……俺には……何も出来ないのか?
『何も出来ないと感じた時、人間は本当に何も出来ないと思うんじゃないか?そうなりたくないから、人は諦めない。諦めたくない。そうじゃないか?』
昔、父親に言われた言葉が頭に鳴り響く。
「……うっせ。んなもん分かってる……」
ろくに家に帰らねぇー癖に言うことはいつも正論で嫌気がさす父親のセリフ。……でも、今の状況では、その言葉は俺に勇気をくれた。…痛みはもう感じない。いや、痛すぎて麻痺してるのかもしれない。…ただ…やることはここに来てから変わらない……
「結局…博打かよw」
自然に頬が吊り上がる。考えろ。俺は別に主役じゃない。俺はあの少女とタックを組んでるただの一般人だ。そんなやつが主役ぶってあの男にひとたちいれようと考えるな。あの子の、サポートにてっしろ……うし!
「どぉぉぉりゃぁぁぁ!!」
俺は少女に向かって辛うじて手に持っていた投げナイフを投擲する。少女が避けるのを……信じて
少女「!?」
少女は後ろを振り向き、慌ててしゃがんで俺のナイフを避ける。男も流石にこの行動には驚き、慌てて剣で捌く。
男「あは……あははっwまさか裏切るとはねw」
「……どうせなら…手負いの方を先に潰せるなら…潰しておきたいだろ?w」チラ
男「ふふw違いない!なら!」
少女は俺に向かって血相を変えて突撃してくる。少女の目の前にあったアタッシュケースをこちらに蹴りあげてくる。その時に、中身のものをぶちまける。
男「一番の負荷でを負ってる君が!真っ先に殺されるね!」
その瞬間、少女は俺の胸を突き刺す。
「かはっ!」
口の中に溜まっていた血を吐きだす。
男「あはっ!あはは!本当に無様だ!あのままこの子を見捨てて君だけ逃げれは良かったものを!w滑稽だ!実に滑稽だ!wあは!wあはははは!wwバン……………ふぇ?」
「そりゃ…どうもw」
バンバン
俺は右手に持っているガバメントを発砲する。少女に手を添えられながら発泡した2発の銃弾は、一発は男の腹部を貫き、もう一発は肩を撃ち抜く。
男「どうして!?なぜ死んで!?」
男は驚愕した。そりゃそうだろう。少女が確実に俺の心臓を突き刺したと錯覚した。しかしそれはお門違い。少女のナイフは後ろの壁に突き刺さっていた。
男「どうし…は!?だって吐血して!?」
「……フェイクさ。さっきの背中強打のおかげさ」
先程、背中を思いっきり強打した時に吐血したあと、口の中に血を貯めていた。それを吐き出しただけ。流石に血が吹き出してないとフェイクにもならないので、胸元に自ら切るようにしてナイフを切りつけた。男が馬鹿でよかった。少量の血だけで死んだと錯覚してくれたからな……
男「クソっ……クソがァァァァ!!」
男は相当プライドが高い様で…騙された事に怒り、剣を上段へと振り上げた…次の瞬間。
男「がっ!?……あがっ………」ドサ
男の首に投げナイフがクリティカルヒット。あらかじめ男が見えないように少女に投げナイフを渡していた。当てられるって保証はどこにもない。ただ掛けただけだ。俺よりも軽傷である少女の方が当てられると。それに戦闘技術はこの子の方が上だ。それも使ってる武器はクナイに背中にある短剣。いかにも忍者ですって感じだから使えると思った。
……結果は言うまでもない。少女が投げたナイフは綺麗に男の喉元を捉え、ぶっ刺さる。男はそのままぶっ倒れるとピクリとも動かなくなる。そして
『道下 みのるさんが死亡。死因は出血死。残り4人だよー♪あと少し♪頑張れー!』
謎のアナウンス…てか俺が寝てる時に人殺されすぎな。
「はぁ…はぁ………ナイス…キル……」
俺はそのまま壁に背を預けたまま座り込む。どうせこの子に殺されるんだ。楽な姿勢で殺されたい
少女「………」
「……殺らないのか?一時的な共闘だったんだ。殺しても文句は誰も言わないぜ?」
正直死にたくはない…けど、この子的にはおそらくあの男を倒すまでの仲間だっただから、躊躇なく殺す。そう思っていたのだが……
少女「馬鹿言わないで。それに、一度一緒に戦った戦友だ。殺すなんてことはしない」
「へ?」
思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
少女「それに、この島から脱出出来るのは2人までだ。なら、このままチームになった方が生存率が格段に上がる。」
「た、確かに……」
確かに二人の方が索敵や戦術などの幅が広がるので生存率は上がる。それに俺は生き残るっぽいし、そっちの方がありがたい
少女「それに、貴方は強い。だからかな。背中を任せられる。」
「い!いやいやいや!!俺なんて強くもない!一度戦ってるからわかるだろ!?俺なんて一般人だよ!」
少女「ただの一般人は私の剣戟を避けれないし受け止めることも出来ない。それにあの男の意表を突く発想力。騙し討ち……どれもとっても一般人とは少し離れてると私は思うけど?」
「ま、まじかー…でも、君のおかげで俺も助かったしね……正直、あのアイコンタクトが通じなかったら俺は君に殺される覚悟をしてたからね……」
あの時、俺がナイフをこの子に投げた後、男と会話してる時、男に悟られないように一瞬だけ申し訳ない顔をした後に、アタッシュケースに目を向けた。その時少女もわからない程度にアタッシュケースを見てくれた。後はフェイクに関して。これは少女が駆け出してる時に口パクで寸止めを狙えって言った。その時少女は少しコクリと頷くと後ろの壁にナイフを突きつける。ワンテンポ遅れて血を口から吐き出した後、男が笑って目を瞑ってるあいだに心の中で『世界観速』と願うと周りが一瞬スローモーションになる。その隙に空中に浮遊してるハンドガンを手に取り背中に隠すように手をダラーんってさせる。後はそのままの流れって感じだな。
少女「分かりやすかったからね。良くもまぁーこの男は気付かなかったものだ。」
そう言って後ろを振り返る。首から血をドバーしてる死体を見てなんか呆れた目線をしてる。……やめて!死体が悲しむよ!?あ、死体は感情を出さないか。
「まぁ…何はともあれ……宜しくな。」
少女「…んっ♪こちらこそ宜しくね」
何故か一瞬声が跳ねたと思ったかと思うと、俺のさしのべた手を握ってくれ、お互いに握手をした。
うーん。。。もう少し戦闘シーンをなぁ。。ちょっと雑だったかねぇ。。それと、次の話はこの少女の名前が決まったら投稿する予定です。って不定期更新なのにめちゃくちゃ書くのにハマってるんだけどどうしよう。。
(地味にUA150突破してたし。。。)