幻想郷の昔の昔、古のお話   作:Glanz.S

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幻想郷ができた頃のおはなし〜プロローグ〜

平成25年、7月

日本の某所、人が密集するその場所に

一人の男がいた、その男は外見的年齢に見ても

とても若く見える実際にはそれ以上に若いのだが

その男は18歳、高校最後の年であり皆より一足先に

誕生日を迎えた男である

名は、紫亜野(しあの) 翔(かける) 周りよりやや

容姿が優れているだけの男である

だがその男は、見た目に反してとても優しい男だった

いや、優し過ぎると言ってもいいほどのお人好しだった

何か頼まれごとをされれば必ず笑いながら

「わかった、その仕事請け負うよ」

と言うのだ、これが週に1、2回程度だったらまだ優しい

人で済むのだがこの男は1日に2回は必ず何か頼まれごとを

するのだ、これがどれほど異常なことかわかるだろうか

それだけでも異常なのだがこの男はさらに上を超えていく

なんと、自分から誰もいなくなった教室の掃除までやっているのだ

なんの見返りもなしにだ、ここまでとなると聖人というより

狂人、心が壊れているものと言ってしまった方がいいのかもしれない

でも、この男はもうすぐある世界へといってしまう、いや

連れて行かれると言った方がいいのかもしれない、ただこれだけは

言えるであろう、この男は必ず、世界すらも『善意』で救って

しまうだろう、と.......

 

「今日も、掃除するか!」

 

誰もいなくなった教室を見ながら、自分...紫亜野 翔はそう言う

なんでこんなことをするのかと言うと、掃除をすると

自分の心がスッキリするのだ、これは人のためでもあり自分のため

でもある、よってこれは偽善!と思いながら掃除を開始する

机を動かすのはせっかく並べていたクラスメイトに失礼だから

動かさず端や机と机の間を箒で掃いていく、そして黒板前にゴミを

集め、教室全体をはわき終わったらちりとりでゴミをとり、ゴミ箱に

捨てる、次に水で濡らし絞った雑巾で隅から教室全体を拭いていく

何回かバケツの水で雑巾を洗いながら拭いていきそれが終わったら

掃除道具の片付け、元にあった場所に使う前より綺麗にの精神で

綺麗に並べたり雑巾を掛けたりしてあとは教室の窓を閉めて終わり

これで今日の掃除も終わり、そしていつもの流れのように教室の

鍵を閉めて職員室へと鍵を返しにいく、そして自分の自転車を取りに

行き自転車にまたがってコンビニに行く、そこで自分の大好きな

モンブランケーキとバニラアイスを買い、溶けないうちに家へと帰る

これで今日も一日終わり!お疲れ、自分!と思いながら自転車を

こいでいると不意にとある場所が気になったので迷わずそちらを見る

そこは、ちっさな古ぼけた社だった相当年季が入っているとわかる

ぐらい古ぼけていて誰にも掃除されてこなかったのだろう、相当な

蜘蛛の巣や枯れ葉、木の枝や罰当たりなお菓子のゴミなどが落ちてあったこれを見た自分は

「これは....神が自分に掃除をしろと言っているのか...よろしい!

その挑戦、この紫亜野 翔がうけてたとう!」

そうして、自分の掃除は始まった........

3時間後、あたりも真っ暗になってきた頃に社の掃除が終わった

ここだけ月明かりがさしているおかげで綺麗になった社が見れた

それを見て、満足し溶けたバニラどうしようと思いながら自転車を

置いているところまで行くと、自分の自転車の前に一人の綺麗な

お姉さん(推定24歳)がいた、自分はちょっと警戒しながら自転車に

近寄ると、お姉さんに気づかれてしまった、ただその瞳は値踏みする

ような、わかりやすく言ったら目的の人物かどうか確認する目を

しながら、綺麗なお姉さんは自分に話しかけてきた

 

?「こんばんは、今晩は綺麗なお月様ね」

翔「こ、こんばんは、え、えーっと貴女は?」

 

当然のごとく相手のことを聞く自分、これでただ、立ち止まってた

人とかだったらどうしようと考えてた自分だがそれは杞憂に終わった

?「私?私は....八雲(やくも) 紫(ゆかり)私は貴方に用があってここにきたの」

翔「??」

 

自分に?どうして?そんな当たり前の疑問を抱いていると

 

八雲 紫「さっそくだけど場所を変えましょうか」

 

八雲 紫さんはそう言ってどこからか扇子を取り出しその扇子を

一振り、すると次の瞬間には『少し』薄気味の悪いあたり一面

大小様々な目玉が蠢く空間にいた

そういえば、八雲 紫って名前、確かどこかで

そんなこんな考えていると紫さんが話し出した

 

八雲 紫「はじめまして、紫亜野 翔君なんのことだか分からないだろうけど話を聞いて欲しいの」

翔「は、はぁ......?」

八雲 紫「貴方には幻想郷という場所に行って欲しい、というより来て欲しいの」

翔「??」

八雲 紫「これは、何かを起こせとか納めてとかじゃなくてただ、こちらに来て欲しいの」

翔「はあ......?」

 

正直に言って全く意味が分からない、幻想郷?なんだそこは

新手の遊園地だろうか、それにただ来て欲しい?なんの見返りもなく?それこそ何かしら裏があると考えてしまうそれに自分はこれから家に帰って夕飯の支度もしなくちゃいけないというのに

 

翔「いや、あの別にそうゆうのは」

 

そう言って相手を傷つけないように優しく、やんわり断ろうとしたら

 

八雲 紫「幻想郷には、能力もあるのよ!どう?貴方の能力欲しくない!?」

 

必死に説得しようとしていた、いや能力と言われても........

 

翔「いや、だからそうゆうのは」

 

また、今度はちょっと強めに言おうとすると

 

八雲 紫「お願い!行くだけでいいの!行ったら悪い事以外なら基本何しても大丈夫だから!てゆうか、幻想郷を作った時に定期的に外の世界の住人を幻想郷に連れてくるって言う制約をつけてしまったからそのための貴方なの!お願い!これは私からの貴方への頼みごとだから!」

翔「ピクッ」

 

今、『頼みごと』って言った?....よし

 

翔「わかりました!その仕事、請け負わせていただきます!」

八雲 紫「へ?」

 

今度は紫さんが呆けた声を出す番だった

 

 

 

八雲 紫「これから貴方は幻想郷という、忘れられたものたちが集う楽園に来てもらいます、そこで何をするかは自由にしていいです。幻想郷を巡るのもよし、能力を開花させるもよし、何もしないのもよしただし、『妖怪』には気をつけて優しい妖怪もいれば人を襲う妖怪もいるので、そこには十分気をつけて....最後に、この頼みごとを受けてくれて本当にありがとう!」

 

こんなに感謝されるのは生まれて初めてかもしれない、そんな事を思いながら紫さんにこう言った

 

翔「いえ、造られたばかりの幻想郷の一人目の外の世界の住人になれるんだから光栄ですよ、それに人助けや妖助けもできそうですから」

 

言い終わると紫さんは扇子を取り出した、ああ、これから幻想郷に行くのかと自覚すると胸の奥がドキドキしているのに気づいた、少し楽しみなんだろう、こんな気持ちは掃除以外ではあまり感じなかったものなのかもしれない、そうこう考えているうちに足元がパカリと開き

穴に落ちるように自分は落ちていった......

 

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