幻想郷の昔の昔、古のお話   作:Glanz.S

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こんにちは、人喰い妖怪1

翔「う、う〜ん....こ、ここは?」

 

意識が回復して、起き上がりあたりを

見渡しながらそう呟く自分、でも見渡しても

見えるのは木、木、木、木、木、これは確実に

森だな、そう結論付ける

ここで自分が何故、混乱していないのかというと

事前に紫さんに少しだけ聞いていたからだ

意識が落ちていたのは能力の影響が初めてにしては

大きいから無意識の自衛として意識を落とす事

外の世界の住人を能力で幻想郷に送る場合

漠然とした位置設定しか出来ないから

結局のところ安全な場所に遅れる保証はない

ということなどを聞いていたからだ

そして、もう一つ聞いていたことがあった

それは....今、自分がいる場所のことを....だ

聞いていた特徴である、木が生い茂っているのと

陽が当たらなく、ジメッとした感じで

ちょっと怪しい雰囲気を醸し出している....

それらの特徴が当てはまっておりそんな森は

一つしかないらしい、その名も、

『妖怪の森』

だそうだこの森は安全な場所がほとんどないらしく

じゃあ何故送られたのかと聞かれると、自分は

答えることが出来ない、だけど紫さんも考えが

あってここに送り出したのだろう....

そして自分は考えても拉致があかないと思い、

人がいる場所目指して歩きだした

 

少し時間がたった頃、自分はその森の中で

迷子になっていた.....

まあ?周り木々だらけだし?迷うのも仕方が

ないんじゃないかなー....はい、真面目にやります

でもどうしたらいいんだろう...空を飛ぶことは

できないしかと言って、強い能力とやらも

もっていないし....さてどうしたものやら....

と考えていると不意に草を踏む音が聞こえてきたので

聞こえてきた方を注意しながら見ていると、

案の定、人?が木と木の間から出てきた

その人は、女性だった....

長めのストレートの金髪の髪に黒を基調とした

ワンピースもどきの服、その下の白の服に胸の上の

目立つ、赤いリボンの姿をした女性だった

だが、いち早く感じ取ったのは綺麗とかカッコいい

とかの感情ではなく、本能からの警鐘だった

なんか、こう...邪悪な?混沌とした黒いものが

その女性の後ろから見えてきそうな勢いで

垂れ流れているような....

早く逃げないと...そう思って体を動かそうとするが

.....動かない、

蛇に睨まれたカエルのような、金縛りに

あったかのような感じで体が動かない...

そうしている間にもその女性はどんどん自分へと

近づいてくる、どうすれば.....

そう思った矢先、突如その女性が目の前で

倒れた.....へ?なんで倒れるんだ?

それは次に女性が言った言葉でわかった...

 

?「お腹が空いた...空き過ぎてお前を食う

気力も無い...」

 

どうやら.....お腹が極度に空いていて倒れたらしい

命の危機は一時だがなくなった、だけど

ここで逃げたらこの女性はどうなるのだろう...

『お前を食う』とか言っていたし十中八九

妖怪なのだろうけど、人型だしここで見捨てるのも

なんだしな〜、

そう考えた結果自分は自分が持っていた鞄の中を

ごそごそしだした、

その女性も不思議そうな顔でこちらを見ていた

.........おっ!あったあった、少し崩れてるけど

スプーンもあるし...これ買ったコンビニ気がきく〜

そう思いながら自分はとあるものを取り出した

それは....コンビニで買ったモンブランケーキである

それの蓋を開けスプーンですくい、しゃがみこんで

女性の顔のところまで持っていく、すると

その女性は匂いを嗅いだかと思うと尋常じゃない

速さでスプーンに噛み付いてきた、そして

スプーンですくったモンブランケーキを

食べ終わるとこちらを見てきて、口を開けた

これは....次を寄越せと言っているのだろうか...

まあ、別にいいか全部食べさせてあげよう

そうして自分と女妖怪との不思議な時間が

出来上がった、

 

数分後、モンブランケーキ、そして溶けた

バニラアイスを平らげた女妖怪はスッと

立ち上がると自分(かける)の肩に手を置きながら

こう言った

 

?「お前、いい奴だな。飯を与えたら

自分が喰われるとか考えなかったのか?」

 

女妖怪は怪訝そうに聞いてきた、それに対して

自分はこう答えた

 

翔「考えはしましたけど、ほっとけなくて...

それにこうやって誰かの役に立てるなら

本望ですし」

 

それを聞いた女妖怪はギョッと目を見開き

それがだんだんと細められ逆に口を開き

そして、大声で笑いだした

 

?「はっはっはっは!そ、それ..ブフ!

は、本気で...言ってるのか?」

 

息も絶え絶えに目尻に浮かべた涙を拭いながら

聞いてきた、それに対し自分はさも当然のように

 

翔「ええ、自分はいたって本気です」

 

そう言うと女妖怪はさらに笑いだした....

むう、そんなに笑わなくてもいいと思うけどなぁ

それからしばらくして、笑いも多少落ち着いてくると

女妖怪が自分(かける)の名前を聞いてきた

 

?「そうだ、お前名前は?」

翔「自分は、紫亜野 翔と言います」

?「そうか!私はな、人喰い妖怪と言われている

名は、ルーミアだ!」

 

こうして、自分は幻想郷で一番最初に

人喰い妖怪と出会った....

 

 

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