ガールズ&パンツァー ドイツ極秘戦闘隊と親善試合です! 作:ロングキャスター
市街地に向けて前進する大洗連合各車。
分散していた車両達が一同に集結し大きなパンツァーカイルを組んでいた。
「こちらの損失は、シャーマン、ソミュア、B1bis、KV-2 、T-34/85、ヤークトパンター、T-44、ARL-44 各1輌づつとパンター、T-34/76、チハを2輌失い、14輌の損失です。」
優花里は大洗連合の損失車両を読み上げた。
「対して向こうは、シャーマン5輌、T-34/85、チハ各3輌、クロムウェル、チヘ、Su-85、M36、Ⅳ号、パンターが各1輌で17輌の損失ね」
エミは言う。
「なかなかいい線いってるんじゃないか?」
アンチョビは言った。
「いや、むしろ奇跡と言った方がいいんじゃないか?」
これは麻子だ。
「そうね。馴れない戦車道に手間取って撃破されていた。と見た方が良さそうね」
「ボカージュエリアでは殆ど向こうの独壇場だったわけで...」
「馴れてきた今からが向こうの本領発揮って所かしらね」
メグミ、ルミ、アズミがお互いの言葉を引き継ぐ様に言っていく。
「はい...皆さん、これから市街地戦に突入します。防衛陣地を築き有利に運びつつ相手を分散させて確実に各個撃破をお願いします。こちらも相手も分散することになります。お互いをフォロー出来るよう一丸となって頑張りましょう!」
「「はい!」」
みほの言葉に一同はより気合いの入った返答を返す。
そんな中、西はゆっくりと口を開いた。
「西住さん。少々よろしいでしょうか?」
「どうしました?西さん」
「一つ提案があるのですが...」
「なに?突撃はなしよ?」
アリサは言った。
「いえ、そうではありません。ですがサンダース、プラウダ、黒森峰の皆さんについてなんですが...」
みほは首をかしげた。
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市街地を攻略するにあたり部隊を分散させたブラッドハウンド隊。
バークは他の3輌を引き連れて細長い街道をゆらゆらと走っていた。
「煙草とガム、どっちがいい?」
装填手が車内の他4人に尋ねる
「俺はガム」
「じゃあ煙草」
砲手、操縦手がそれぞれ言っていく
「あんたは」
装填手はバークに尋ねた
「俺はいい」
バークはどちらとも受けとることは無かった。
「なぁ、試合が終わったら何したい?」
今度は操縦手が言い出した。
全く試合には関係のない他愛ない話だ。
この世界に来る前でも移動中なんかはよくしていた事だった。
そんなありふれた現状をうっすらと聞き耳を立てる
各々が答えていく中でバークもまた仲間達に混じって答える。
...そんなのんびりとした時間も一瞬で終わりを迎えた。
突如先頭の『アキリーズ』がエンジンデッキから炎上。
白旗が挙がる
「くそ!なんだ!」
「3時方向から攻撃!」
突然の轟音に乗員達は身を縮め、ハッチから体を出していた者達はすぐさま車内に戻りハッチを閉じる。
バークは3時方向に双眼鏡を向けた。
そこには確かに草むらに隠れた戦車がいた。
「タイガーだ」
バークは双眼鏡越しに見える戦車を残りの2輌に伝えた。
「タイガーだと分が悪い。ここはそのままやり過ごそう」
2号車のM4A1の車長は言う
「いや、ここで仕留める」
「What!?」
2号車の車長は無線機が音割れするほどの声を挙げる
「このまま無視すればあいつに後ろを取られる」
バークが言った直後、再び砲撃を受けた。
今回は命中することは無く8.8cm砲の独特な砲声と風切り音が周囲に響く。
「このまま直進すればまた撃たれるぞ!」
3号車のファイアフライ車長は言った。
「小隊、3時方向に旋回!」
バークの指示で小隊3輌は右方向に車体を旋回させ、ティーガーⅠに対して正面を向けた。
「後退!敵戦車に向けて煙幕を張れ!」
3輌は後退すると同時に煙幕弾をティーガーⅠに向けて砲撃した。
「くっ...煙幕か!」
バーク等を狙っていた黒森峰のティーガーⅠ
その車長であるツェスカはひとり毒づいた。
「晴れるの待ちますか」
砲手の発言にツェスカは迷った。
しかしこのまま煙が晴れるのを待っていれば逃げられる
「操縦手、前進開始!煙を抜けるわ」
ツェスカの指示でティーガーⅠはゆっくりと前進を開始。
「本当にやるのか?」
「やるしかないだろ。こっちは3輌、向こうは1輌。勝機はある」
2号車の問いに3号車が答える。
「stop!stop!」
バークは後退していた小隊3輌を止めさせた。
程なくして煙を抜けてティーガーⅠが姿を表した。
「小隊前進!」
深呼吸でしっかり気を落ち着かせ、大きく指示を出したバーク。
それに合わせて3輌のシャーマンが一斉に前進した。
「ゴードン、右に回れ!俺たちは左に行く」
「ラジャー!」
「サミエル、正面だ!」
「あぁクソ!やってやる!」
バークは左に、3号車のゴードン、2号車のサミエルは右、正面に分散してティーガーⅠを狙う
「File!」
各車長の号令により各車砲撃開始。
しかし、空へ外れるもしくは地面に突き刺さり直撃させられない。
なんとかサミエルの砲撃がティーガーの正面を捉えたが、短砲身75mmの徹甲弾程度では貫けない。
「シャーマンごとき何とで無いわ!弾種徹甲、目標左手11時方向。シャーマンファイアフライ!」
相手は強力なファイアフライ。
ツェスカはまず火力の高い目標を排除する
狙うはティーガーから見て左手に回り込むゴードンのシャーマンだった。
「フォイア!」
ティーガーはゴードンに砲撃した。
しかし砲弾は空を切り裂いただけだった
「File!」
ゴードンが17ポンド砲を発射させる。
弾は車体側面をなぞるように跳弾した。
「Shit!」
ゴードンの毒づく声が無線機を通して聴こえる
「怯むな、撃ち続けろ!」
シャーマン等はバークの怒号に関係なく、ティーガーへ砲撃し続ける。
「もう一度...フォイア!」
「Fuck!」
ティーガーの砲弾がファイアフライの砲塔を掠める。
その状況にゴードンも荒々しい言葉を吐いてしまう
「ゴードンが狙われてる!」
バークもサミエルも砲撃するが、有効弾を得られないまま...
「目標そのまま...フォイア!」
ゴードンのシャーマンは車体正面に直撃を受け白旗が挙がる
「あぁクソ!」
バークは毒づいた。
「右に回るぞ!」
サミエルは言うとゴードンと交替するように右方向に進路を変更するが...
「よし、次は短砲身シャーマン」
次なる標的になってしまった。
「サミエルが...!急げ急げ!速度上げろ!」
バークは自車とサミエルに指示を飛ばす
「File!」
サミエルは撃ったがこれもまた貫通することはない
ティーガーの主砲は徐々にサミエルを捉えるようゆっくりと旋回していた。
「ウィークポイントは車体の付け根...」
バーク車の砲手は独りごちる
「フォイア!」
「File!」
ティーガーとバークが撃つのは同時にだった。
ティーガーの砲弾はしっかりとサミエルを捉えたが、バークのシャーマンは車体側に逸れて貫通しなかった。
「化け物め!」
バークは毒づく
3輌いた小隊も既に彼一人となってしまった。
「ギアを上げろ!GOGOGO!」
バークはシフトアップさせてさらに加速させるよう指示した。
「回り込まれる!操縦手左後方に後退!」
ツェスカもまた回り込まれぬよう操縦手に後退させる
「File!」
シャーマンから放たれた砲弾は空中を切り裂く
「Shit!」
「クソ!捕捉されるぞ!もっと速度上げろ!」
砲手、バークの怒号が飛び交う。
「後ろに回り込ませるな!フォイア!」
ティーガーが放った砲弾が車体上面ターレット付近に着弾した。
「Fuck!クソ!どうなった!」
「被弾した!」
バーク、操縦手補佐がそれぞれ言う。
「貫通はしてない...ダメだ旋回装置がやられた!」
奇跡的に貫通こそしなかったが、衝撃で砲塔旋回装置が損傷。油圧装置からオイルが噴き出している。
「手動に切り換えろ!」
砲手はその指示通りに旋回スイッチから足を離しハンドルを回す
「しぶとい奴め!」
ツェスカは言った。
しかしまだ砲身はシャーマンを捉えている。
しかしながらバークもまた撃たれまいとさらに速度を上げさせる。
「ケツにぶち込め!装甲が薄い」
徐々にティーガーの旋回が間に合わなくなり装甲が薄い後方が見えて来た。
そこで砲手はそのティーガーのケツに一発ぶち込むのだが...
「速すぎて照準がブレる!まともに狙えねぇ!」
速度を上げた結果余計に車体が上下に振れて精密射撃が不可能になってしまったのだ。
「いいからさっさと撃て!」
装填手が怒号をあげる
「少し速度を落とせ、そして合図で後退しろ」
「ラジャー!」
バークは操縦手にそれだけ言うと
「砲撃も俺が合図する。いいな!」
「Ok!」
シャーマンがじわりじわりとティーガーの真後ろを取っていく。
「後ろを取られたわよ!速く撃ちなさい!」
ツェスカは焦っていた。
このままでは装甲の薄い後方に撃たれてしまう。だが、シャーマンは撃つこと無くそのままティーガーの左側面に進んで行き、速度を落としたシャーマンにティーガーの主砲が追い付き始めた。
ティーガーの砲身が徐々にこちらへ指向し側面を捉える
その直前にバークは無線機のスイッチを入れ、
「今だ!Back!Back!」
砲身に完全に捉えられる前に後退の指示を出した。
突如後退を開始したシャーマンに惑わされたティーガーの砲手は狙いを完全に外してしまい無駄弾を撃ってしまった
「まだ...standby...standby」
「は、早く!早く狙って!」
ツェスカは完全に取り乱していた
そして...
「File!」
「On the way!」
砲手が発射ボタンを押す。
砲弾はティーガーの後方、燃料タンクに命中。
しかし、燃料タンクでは判定が甘かったのか、砲塔が回り続けていた
「もう一発だ!もう一発ぶち込む!」
「エンジンだ!エンジンにぶち込め!」
「loading ok!」
「On the way!」
二度目の攻撃はしっかりとティーガーのエンジンに突き刺さりティーガーが白旗をあげた
「ふぅ...やったぞ...」
シャーマンの乗員達は安堵していた。
しかしバークは撃破された友軍車両を見つめていた。
もしこれが本当の戦争であれば撃破された車両からゆっくりと降車している彼らは確実に火だるまと化していただろう...
バークはゆっくりと無線機を口元に運んだ
「こちらバーク。ケイラー隊長聴こえるか?」
「どうしたの?バーク」
「黒森峰のタイガーと会敵。なんとか撃破した」
「そう...じゃあ、エマちゃんの部隊と合流して」
「yes sir」
ケイラーは被害状況など聞くことなく別の部隊と合流を指示した。
言わずもがな、察したのだろう。
彼女もまたシャーマンでティーガーと会敵したことはあったのだから...
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「ケイラー曹長から報告よ。イージーエイトの小隊がティーガーと戦闘ですって」
ケイラーからの一報を受けたシャラシャーシカが共に移動中の松平に報告していた。
「そうですか...」
「虎に狙われればいくらシャーマン戦車でも痛手だろうな」
松平車の砲手は言った。
「私達もどこで張られてるかわからないわね。警戒して行きましょう」
「全車、周辺状況に注意し慎重に進め」
シャラシャーシカの後、松平が全車に注意を促す。
警戒の為松平が双眼鏡を覗こうとしたその瞬間、目の前を走るチハ改が吹き飛んだ
「なにっ!?」
「敵襲!」
松平は双眼鏡で周辺を確認する。
少しして再び第二波が襲う。
「くそ!IS-2が!」
シャラシャーシカは毒づいた。
今度はIS-2が白旗を挙げる。
「何処だ!」
「探せ!」
無線が混線していた。
次はチリに攻撃が命中したが眺弾した事で事なきを得た。
「っ!発見!方位270度方向」
敵発見の一報が入る。
「こちらも発見。距離1500」
シャラシャーシカが対象を見つけた。
「敵車両は?!」
「マサイ族じゃないんだから...1500も離れれば豆粒よ!」
他の車長の問うがシャラシャーシカは小さすぎて見えないようだ。
まぁそれもそのはずだ
松平は双眼鏡を外して目を凝らす
「JS-2!」
「え?」
「プラウダ高校のJS-2です」
「嘘...見えるの?」
「自分、視力いいので」
松平が超人並み(?)の視力で車種を特定した。
「なるほど。視力はいいのね」
「"は"は余計です」
シャラシャーシカの言葉に松平は軽くあしらう。
発見こそ出来たものの、1500mも離れた戦車を狙うのはそう容易い話ではない。反撃しても届かないか外れるかのどちらかだ。
「シャラシャーシカ、松平、先に行け」
二人は後方を見た。
「この距離なら俺らの仕事だ」
後方から随伴してきたヤークトティーガーだ。
シャラシャーシカは一瞬迷ったが、
「この距離でJS-2を撃破しうる戦力はJS-3かハンティングタイガーのみ。以後の市街地戦での優位性を考えると...」
「わかったわ。頼むわね」
松平の助言を受けては後を任せる事にした。しかしその声を聞くより先にヤークトティーガーは臨戦体勢を整えていた。
そしてすぐにシャラシャーシカ達はその場から迅速に撤収を始める
「やれるな?」
車長がイェーガーの肩に手を乗せる。
イェーガーはただ無言で照準器に豆粒程のIS-2を捉えていく
一方シャラシャーシカ達を狙うノンナも撤収する敵部隊に狙いを合わせていた。しかし強烈な揺れと土煙がノンナを襲う。
ヤークトティーガーの弾がIS-2のすぐ脇に着弾。大量の土砂を巻き上げた。
「ヤークトティーガー...」
ノンナは独りごちった。
ノンナはヤークトティーガーを狙う。
そして相手もまたノンナを狙う。
両者直撃させる為にしっかりと照準を絞り...
122mm、128mmの砲弾が砲口から亜音速で飛び出すのは同時であり、お互いの戦闘室前面と砲塔天板に命中...
...貫通しなかった
両戦車の中で装填手は忙しなく、重い砲弾をてきぱきと砲尾へと詰め込む。
偶然にもお互い分離装薬式である戦車。装填手が弾頭と装薬を詰めるのも再び撃つのも同時であった。
戦車道界における名スナイパーの一人 「ノンナ」
ドイツ軍でも指折りだった名スナイパー 「イェーガー」
二人の卓越した技量の前では空中で弾がぶつかる事など容易い話なのだろうか
「ふっ...」
ノンナは口元を緩めた
ノンナはヤークトティーガー唯一の弱点、車体正面機銃座に狙いをやる。
しかし、
「今回はお預けとしましょう」
ノンナの一言でIS-2は後退した。
「くそ、イワンが後退する」
ヤークトティーガーの車長は言う
イェーガーは照準器から目を離し、大きく息を吐いた
「後はお預けだな」
イェーガーは独りごちり微笑んだ
「戦車はイワンだが、乗ってるのはヤーパンだせ」
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IS-2の待ち伏せという一報を受けてケイラーは増援を向かわせた。
スーパーパーシングとファイアフライの2両がそれだった。
「プラウダのIS-2...ノンナって奴らしい」
スーパーパーシングの車長が資料片手に言う
「誰だそりゃ」
「戦車道における腕の立つ砲手なんだと」
装填手の問いに車長は答える
「まぁフレディ程じゃねぇだろうけどな」
装填手は気楽に笑うが当のフレディ自身はクールに黙りを決め込む
実際技量ではイェーガー程のレベルを持つが戦いではどんなイレギュラーに見舞われるかわからない。
それこそ10秒後に予想だにしないイレギュラーに見舞われるのだから...
突如フレディに悪寒が走る
「っ!停めろ!」
フレディは叫んだ。皆突然の事に固まる。
「いいから停めろ!」
言い終わる前に操縦手がフルブレーキ。
車は急に止まれない理論と言おうか、追従する
「敵襲?!」
「おいおい、ニュータイプか?」
「悪寒がしたんだよ」
敵の攻撃を察したフレディは正にニュータイプと呼んでも過言では無いかもしれない。
「9時方向、凡そ
フレディは豆粒サイズの
「くそ、サンダースか」
車長は言う。
そう彼らを狙うはこれまた戦車道界の名手、ナオミだ。
「撃った!」
車長がナオミ車からマズルファイアを確認したその数秒後、射撃体勢を整えていたⅠCに直撃して白旗が挙げる。
「正面を向けろ!」
横っ腹を見せている自車。車長は体勢を変えるよう指示した。
「いけるか?」
車長はフレディに問う
「シャーマンの装甲なら紙だよ」
フレディは余裕の表情で答える。
照準器に捉えたナオミを勿論ながら何の躊躇も無く撃つ。
しかし、初弾は不発に終わりフレディは舌打ちする。
「陣地転換」
ナオミ車の車長は別の射撃ポイントまで移動させる。それに合わせてフレディ等も移動を開始。
若干起伏のある地形であった為に稜線で車体を隠しながら最適な射撃位置とタイミングを見計らう。
「10時方向、砲塔回塔。距離...1700」
車長の指示でフレディはおおよその角度に砲塔を向ける。そしてパーシングは少し小高い丘を登り終える。砲身の先には走行中のⅤC。
フレディは微調整して発射ボタンを押す。
「っ!停止!」
間一髪で車両は停止。感性で若干車体が横滑りしたが運良く砲身がパーシングへと向いた。
ナオミは反撃するが回避行動に移ったパーシングの砲塔側面を掠めた。
ノンナとイェーガー同様にお互いに技量が有るもの同士故に一瞬でも隙を見せれば確実に撃破されるだろう。
そんなプレッシャーが両者を襲う。1km超の交戦距離だが両者隙を見せまいと行進間射撃で牽制するが所詮はFCSが積まれる以前の旧式戦車同士。命中させるなど奇跡が無い限り不可能だろう。
「埒が明かんか」
車長は一旦対策を練る為に丘に逃げ込むことにした。フレディはその間に地図を確認する。
「このK24地点の丘を狙える場所を探してくれ」
フレディは指定したポイントに印を付けて車長に渡す
「ここだっていう理由は?」
当然の疑問だ。
「そこに必ず出てくる。そして向こうもこっちの居場所も把握してるはずだ。...俺が逆の立場ならそうする。」
「OK。ニュータイプの勘を信じましょ」
「これで確実に決める」
いわゆる直感というわけだが、車長はその勘を信じた。
パーシングは少々小高い丘を駆け登っていく。おおよその見当を立てて砲塔を回す。
「ナオミ、本当に大丈夫?」
「ああ。必ずそこに顔を出す。...出したらAPDSで確実に撃ち抜く...!」
ⅤCもまた丘を登る...
両者が登りきったところでその正面にはお互い予想した通りに照準器越しに確認できるⅤCとスーパーパーシング。
決着を着けると言った両者。さっきまでの隙うんぬんを無しにするようにしっかりと的を絞る。
「「File!」」
まるでシンクロしているかの如く、砲弾はそれぞれの相対する目標に向けて放たれた...!
次回「市街地戦です!」